一々熱くて盛り上がります!
と、いうわけで取り合えず書いてみましたので、暇潰し程度にご覧ください( ̄▽ ̄)b
テレビでは連日、ヒーロー達の輝かしい活躍が報道されている。
それだけこの世界において『ヒーロー』という存在が人気であると言うことだ。
現に、大通りのビルに取り付けられている大型の液晶には、数多くのヒーロー達が映し出されていた。
しかし、
(下らねえ。)
その映像を、冷めた目で見ている少年がいた。
阿久津 竜太(あくつ りょうた)、それがこの少年の名前だ。
この少年、どこにでもいる特殊な能力、『個性』を持った中学三年生である。髪の色は黒、髪形は少し癖のある短髪、身長172cm 。
見た目はそれほど個性的ではない。
しかし、彼にはある悩みがあった。勿論、「彼女ができない!」とかいう下らないことではなく、彼の『個性』についての悩みである。
さて、本来ならばこの場で全て説明してしまいたいところなのだが・・・・・・ 彼は開始からまだ四文字しか喋っていない。詳細は追々語るとしよう。
(何が正義の味方だよ。金貰ってるんだから所詮は職業じゃねえか。)
竜太はそのまま大通りのを歩いていった。彼は下校中である。
(ま、俺がヒーローになれねえから妬んでるだけかのかもな。)
と、竜太は自嘲気味に考える。
すると、意識が前に向いていなかったためか、ドン、と誰かと肩をぶつけてしまったようだ。
「ああ、すいません。」
比較的一般常識がある竜太は、取り合えず謝っておく。社会で生活していくためには、こういうモラルは大切だ。
が、
「いてえな、何してくれてんだテメエ。」
「おいおい、人にぶつかっといて謝るだけか?」
「慰謝料くらいもらわねえとなぁ。」
相手にもモラルや一般常識が備わっているとは限らないのだ。(因みに、相手は三人組だったようだ)
竜太はめんどくさそうに溜め息をつき、
「いや、今金無いんで勘弁してもらえないですか。」
と、無一文アピールをしてみるが、
「おいおい、随分と舐めたこと言ってくれるな。」
「ちょっと来てもらおうか?」
「なぁに、運がよけりゃ五体満足で帰れるからよ。」
三人組はゲラゲラと笑いながら竜太を路地裏に連れていった。
「・・・・・・・」
そして、その様子を見ていた一人の少女がいたことに、誰も気づいていなかった。
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「さてと、金を出すんなら今のうちだぜぇ。」
竜太を路地裏に連れてきた内の一人は、腕をまくり、
「でないと・・・・・こうなるぜ!!」
突如、男の右腕が肥大化し、アスファルトを殴り砕いた。
「どうだ!これが俺の個性、『筋肉倍加』だ!」
「見ろよ!ヒビって声もでねえぜ!」
「ハハハッ、分かったろ?金を出した方が身のためだぜ!」
先程からなぜかキッチリ三人交互に喋っている。おそらくよほど仲が良いのだろう。
そんなことはさておき、肝心な竜太の反応はというと、
「おー、因みに他のお二人の個性は?」
「良いだろう、見せてやろう!」
「これが俺たちの個性だ!」
以外とノリは良いようだ。
「これが俺の個性、『筋肉倍加』だ!」
「そしてこれが俺の個性、『筋肉倍加』だ!」
不良の残り二人も腕を肥大化させた。
まさかの三かぶり!
彼らは兄弟なのではないかと疑いたくなる。
これには、竜太も開いた口が塞がらない。
「さて、痛い目見ない内に金を「下らねえ。」・・・・アア?」
「よくそんな個性でカツアゲなんてできるな。しかも三人同じ個性かよ。」
竜太のこの台詞は、三兄弟(仮)の逆鱗に激しくタッチしたらしい。
「・・・・・OKだ、ならズタズタに引き裂いた後で財布を貰おうかッ!!」
「五体満足で帰れると思うなよッ!!」
三兄弟(仮)は竜太に詰め寄る。
ムキムキ×3に囲まれ、ピンチである。
が、しかし、
「五体満足、か・・・」
竜太はニヤリと怪しい笑みを浮かべる。
・・・・・・まるで悪役のように。
「アンタらが欲しい腕ってのは・・・・・・・・こんなのかな?」
悪役スマイルを浮かべる竜太の右腕が、その形を変えていく。
鎧のような黒い鱗を纏い、鋭い鉤爪が生えたその腕は、人間の腕とはかけ離れた異形の姿・・・・・・まるで竜の腕のようだ。
そして・・・・・・竜太はその右腕で地面を思いっきり叩き、その衝撃で吹き飛ばされた三兄弟(仮)は壁に叩きつけられ、意識を失った。
見事なまでの噛ませ犬である。
「ハッ、筋肉増やすだけならケイン・コ○ギでも出来るんだよ。」
よく分からない捨て台詞を吐き、竜太はその場を去ろうとする。
しかしその時、
「そこまでだッ!!」
突然、一人の少女が路地裏に現れた。
「ハア、ハア、この私が来たからには・・・ゼエ、ゼエ、カツアゲ何て卑劣なマネはさせな・・・い・・・・ぞ・・・・・って、あり?もしかして自己解決しちゃった?」
その少女は急いできたのか肩で息をしており、紫色の髪を束ねたツインテールが揺れていた。
さて、そんな突然の乱入者に対しての竜太の反応はというと、
(何て毒々しい髪の色だ!)
髪の色のセンスが気になっていた。
もっとツッコむところは有るはずなのだが・・・・彼の感性も少し変わっているようだ。
そしてこれが、ヒーローを羨む少年、阿久津 竜太と、ヒーローを目指す少女、広井 斥亜(ひろい せきあ)の出会いである。
ヒロインの個性は次回出てきます。
気が向いたらまた筋肉三兄弟(仮)も再登場するかも知れませんのでお楽しみに。