東方物部録   作:COM7M

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サグメ「紅魔館は爆発する!」

どんな運命の中でサグメさんがそう言っても爆発しそう(紅魔感)




政略結婚

馬子殿の元へ行った翌日、場は我が家の大広間。氏を持つ豪族の家だが、文明の低さから決して快適とは言えないこの空間はピリピリとした空気で包まれていた。

当然だ。ここでは今まさに、日の本の二大勢力、物部氏と蘇我氏の命運を分ける話し合いが始まろうとしているのだ。

殺伐とした空気を生み出している張本人である父上は、我と隣に座っている馬子殿をそれぞれ見つめた。父上の手元には昨日書いた、物部と蘇我の両者繁栄の為に馬子殿と結婚するとの主旨を書いた手紙が握られている。

 

「まさかこう来るとは…。つくづくお前には手を焼かされる」

 

「蘇我の長、馬子殿と結婚すれば例え父上でも無視できぬと思い、勝手ながら一人で話を付けました」

 

どこか寂しい瞳をしている父上に、我は事務的に冷たく返した。神子様との結婚を諦め、馬子殿と結婚する事になった原因を作ったのは、穏健派の父上の動向が怪しくなったからであり、父上に対する我の感情は決して穏やかなものではなかった。しかし例えこうなった原因の一部に父上の存在があったとしても、馬子殿と結婚すると決めたのは他ならぬ自分だ。父上に怒るのは内心の自由だが、父上はむしろ神子様との結婚を望んでくれていた事を忘れてはいけない。

父上は疲れきった溜息を吐くと、弱弱しく宿敵である馬子殿へ問う。

 

「馬子よ、お前も何故布都と結婚しようと思った。この時期に布都と結婚すればそっちも唯ではすまんだろう」

 

それは我も思った疑問だった。このタイミングでの我との結婚はつまり、悪くなった物部と蘇我の仲を戻しましょうという、政治に疎い民から見ても儀式的なものだ。

当然馬子殿から見れば、我との結婚には大きなメリットはある。何しろいくら天命とはいえ、両者の仲を元通りにする為には廃仏行為を辞めないといけない。我との結婚で廃仏行為が収まるのなら、それだけでも大きなメリットになる。だが、この時代の多くの人間は良くも悪くも感情的で、損得勘定で動かない者が多い。どんなに美味しい条件を提示されようとも、相手が憎き敵であれば結婚を拒む者はいるだろう。今の馬子殿はまさにその立場にある。それにこの結婚は、このままでは蘇我が危ないので助けて下さい、と世間から見られる。プライドを捨ててまで結婚を受諾した馬子殿に何か裏がある。

おそらくここまでが父上の疑問だろうが、我の疑問は違う。確かに傍から見れば天命を得た今、物部の方が圧倒的に有利と言えよう。だが廃仏行為を重ねる内に、物部は民からの信頼を失っている。この時代の民達がフランス革命の様な一揆を起こせるかと言われると微妙なところだが、何にせよ目に見えないところで物部が失っている物があるのは確かだ。馬子殿ならそこを上手く利用してくるかと警戒していたが、考え過ぎか?

 

「私もかなり悩んださ。だが疫病が萬栄しているこの時に我等が争っている場合では無いと、布都さんに言われてね。それに我等は元々物部とは争う気はない」

 

何だろう。台詞だけ聞くと心に響くものなのだが、この信用したくない胡散臭い感じは。青娥ほど露骨な胡散臭さではないが、心の底から信用できるとはお世辞にも言い難い。なるほど、父上が馬子殿を嫌っている理由が少し分かった気がする。物部と蘇我以前に、日本男児の模範と言える頑固で熱血な父上とは相性が悪そうだ。

 

「尾興よ。お前こそ私と愛娘の結婚が嫌ならば、無理にでも止めればいいだろうに」

 

すると父上は気まずそうに隣に座っている母上の方をチラリと向いた。どうやら我が家を出た後に母上と一悶着あったのか、父上はまるで蛇に睨まれた蛙の如くすぐさま視線を我等の方へ戻して来た。その額には冷や汗が流れている様に見える。

母上にどんな心境の変化があったのかは分からないが、我の応援をしてくれているのか? 後で聞こうと思っていたが、父上の言葉で納得した。

 

「…布都の気持ちが神子様にあるのは当の昔から分かっておった。儂も阿佐も布都が想い人と結婚できるようにと陰ながら支えてきた時もあったか。だがいつの間にか儂等は布都の事を考えずに熱くなってしまい、布都に政略結婚をさせてしまった。想い人との結婚を捨てた布都の決断は並々ならぬものだっただろう。せめてその決断だけでも尊重してやりたいのだ」

 

最初の一言が少々気になったが、我の決断で父上が考え直してくれたのならよかった。

父上の気持ちは、同じ娘を持つ馬子殿には十分に伝わったのか、馬子殿はそれ以上追及せずに小さく頷くと、一度咳払いを入れて話した。

 

「そうか…。話を纏めようと思うが、尾興よ。布都さんとの結婚を機に、蘇我と物部の蟠りを無くす。これで構わんのだな?」

 

馬子殿の確認に、父上は首を縦に振らなかった。代わりに馬子殿の隣にいる我へと視線を移し、数秒ほど口を開かず、力強い瞳を動かさずにいた。

 

「…布都よ、今一度聞く。お前は蘇我と戦わん事が物部の為と思うのだな?」

 

問いかける父上の言葉には、並々ならぬ重みが感じられた。当たり前だ。この質問をどう答えるかで、物部氏全体の命運が掛かっていると言っても過言ではない。父上の雰囲気も怒った時とは違う、らしからぬ至極落ち着いたものであり、それが父上の真剣さを表していた。父上の雰囲気に押された我はゴクッと唾を飲み込み、僅かに体を震わせながらも、表情を崩さずに静かに頷いた。

 

「分かった…。ならお前の言葉を信じよう。十年近い間、この時に備え鍛練を積んできたお前だからこそ分かることがあるのだろう」

 

「…父上。その、こうなる原因を作った我が申すのも変ですが、本当に宜しいのですか? まだ十三の小娘の我が儘で一族の方針を変えて」

 

父上は穏健派ではあったが、蘇我に対して友好的と言われたら決してそうではない。父上もまた、一部の過激派と同じようにいつかは蘇我を、仏教を滅ぼそうと企てていた。しかし戦をするにはまだ早いと考え、今は力を蓄えるべきだと好機を狙っていたのだ。

力を蓄え続け数十年。天命を得た今こそ、誰が見ても千載一遇のチャンスだ。その数十年待ってようやく来た好機を、筋の通っていない我の言葉で逃してよいものか、我自身が不安になってくる。

 

「正直なところ、未だ布都の考えは理解できぬ。仮に民衆の意識が蘇我にあろうと、蘇我を滅ぼせば問題はない。大王の命がある今こそが好機だと見ている」

 

「まったく。私の前でよくそんな事が言えるな」

 

父上の本心が聞けるいいところで馬子殿が口を挟んできたので、彼に軽く肘打ちして黙らせる。馬子殿は神子様の様にゆとりある性格では無いが、今回は自分に非があったと自覚があったのか、大人しく黙ってくれた。

父上も空気を読んでか、野次を無視して続ける。

 

「だが疫病で苦しんでいる民の事を考えず、蘇我を攻めることだけ考えていたのは確かだ。疫病が広まっている今こそ、物部と蘇我は手を取り合わんといかん」

 

「父上…」

 

仏教嫌いの父上が、民の為にここまで考えを変えてくれるとは…。我はなんと恵まれた父の元に産まれてきたのだろう。

目頭が熱くなるのを感じるが、ここで泣いてしまっては固い空気が崩れてしまう。

 

「同感だ。私も民の為に何かやらぬと考えていたところ。物部には色々とやられたがそれは水に流そう」

 

父上も馬子殿も、物部と蘇我の共存を認めてくれた。これでいいのだ。これこそが物部が生き残る道なのだから。

だがなんだ。いやにすんなり決まらなかったか? 父上は嘘が上手い方では無い。先程の、我と民を想うが故に考えを直してくれた言葉は本心からだろう。だがこの蘇我馬子。仮にも寺を燃やし、大仏を捨てた物部を受け入れたが、人とはそう簡単に客観的になれるものだろうか。

未だ信用できぬ馬子殿をチラリと眺めていると、警戒対象は突然ゴホゴホと咳をした。会談ですっかり忘れていたが、彼は体調が優れぬ中、今日わざわざここまで来てくれたのだ。

 

「ゴホッ…! すいません布都さん。ここ等で失礼してもよろしいですか?」

 

「はい。こちらこそ申し訳ありませぬ。体調だけでなく、身の危険さえある中来てくださり感謝しております」

 

蘇我のトップである馬子殿が来るには物部の拠点である我が家は危険な場所だが、結婚するなら両親に会いに来るのが礼儀だと、こうして来てくれたのだ。実際のところ礼儀は建前で、本音は父上との今後についての話し合いだろうが、一々そこにはツッコまない。それに普通より倍近い護衛を連れてきておるし、そこに関しての気遣いは不要だったか。

 

「馬子よ。儂は今から各地の一族に文を出す。お前もなるべく早く書け」

 

「分かっている。では失礼する」

 

馬子は部屋に居た護衛を引き連れ、去っていった。馬子殿達が出た後も真剣な表情と堅苦しい体制を維持していたが、彼等の足音が聞こえなくなると同時にホッと一息吐き、姿勢を崩した。

ここでようやく、母上が初めて口を開いた。

 

「布都、本当によろしいのですか? あなたは豊聡耳様のことを…」

 

母上はまるで最愛の人を失ったかのように、酷く疲れきった顔をしていた。よく見れば目が腫れている。きっと自分達のせいで我が幸せを逃したのだと、気にして下さったのだろう。

 

「いいのです。これで日の本に平和が訪れるのなら。何より父上に我の決意が伝わったのなら」

 

「布都、儂からも謝らせてくれ。すまん」

 

母上に続いて父上も謝罪してくるが、あろうことか頭を下げての謝罪であった。子に頭を下げる親など、この時代では珍しいなんてもんじゃない。我は慌てて父上に頭を上げるように説得する。

しかし二人のこの反応…。我はどんだけ神子様が大好きな奴だと見られていたのだ。いや、一切否定できぬが…。

それからも父上は頑なに頭を上げようとはせず、我の言葉に応えてくれるまで幾分の時間が流れた。ようやく我と視線を合わせてくれたので、クスッと笑みを浮かべると、えいっと父上に抱きついた。こんなに我の事を思ってくれるが父上はこの方以外に他に居らぬ。愛を一心に受ける程に幸せを感じられる事はない。ハグは最大限の好意を表せる、素敵な表現方法だ。

 

「大好きです。父上、母上」

 

「ええ。私達も布都の事が大好きですよ」

 

母上の手の平がそっと頭に触れる。しばらく甘えた声を出しながら父上のお腹に顔を疼くめていたが、顔を上げると緩めていた頬を引き締める。

 

「父上も母上も本当に気にしないで下さい。神子様との関係はそう簡単に切っても切れぬものではありませぬ。それに、まだ馬子殿を信用するのもできません。彼の領地は病に苦しんだ民が大勢野晒しにされていました。この結婚は彼の監視でもあります」

 

「ああ、分かっている。優男に見えてあいつはかなり欲が深いからな。布都も気を付けるのじゃ」

 

我が言わずとも、蘇我との付き合いが長い父上には不要の心配か。

 

「ええ。それと守屋殿のところに文を送るのは最後にした方が宜しいかと。下手に彼らに時間を与えればまた面倒な事になります」

 

「そうだな。その点も色々考えんといかんの。布都よ、一緒に今後の事について話し合ってくれるか?」

 

「はい! 勿論です!」

 

 

 

 

それから一か月。この一月で我等は分家の者達へ二通の手紙を送った。一通目の文はあれからすぐに出された、しばらく廃仏行為は控えろとだけ書いた単調なものだった。これは父上の案で、あえて事の全てを書くよりも、単調な文の方が言葉の力が働くとのこと。一通目の文の通り、それから数週間寺が焼かれたり、仏像が捨てられたりとの噂は入ってこなかった。

そして二通目が本題。我が馬子殿と結婚し、それに伴い蘇我との関係を元に戻すと書かれた文であった。これはかなり長く書かれた文であり、蘇我と組むメリット、蘇我と戦うデメリットが思いつく限り書かれており、そして何より戦よりも民を大事にすべきと書かれたものであった。この文、正直最初の蘇我と組むメリットに関しては少々現実味の無いものだったが、残り二つの事に関しては結構よく書けたと思う。

デメリットは父上に散々申した通り、民が離れてしまうと事に、それが信仰の弱体化になってしまうと付け加えたもの。更に隋の話を入れたりもした。日の本よりも遥かに技術の進んだ隋の技術は無視できるものではなく、是が非でも欲しいものだ。しかし仏教が支配している隋の技術を、我等物部氏が盗むのは骨が折れる。そこで蘇我を上手く利用し、蘇我が隋から持ち帰って来た技術をあくまで合意的に盗むことで隋の技術を取り入れる。最後の民に関しての話だが、これは後に生まれる天邪鬼の妖怪、鬼人正邪が聞いたら吐いてしまう程の綺麗事が綴られていた。聖白蓮が聞いたら満面の笑みを浮かべそうだ。

何にせよ、二つの手紙はどちらも確かな影響を与えた。各地の分家達の一通目の返事は、噛み砕いて言うなら、了解の一文字で終わる端的な文だったが、二通目に関しては、感動した、自分が愚かだった等、感情の込められたいささか大げさな文であった。

中には不満を持った者も居ただろうが、それでも本家の父上の影響力は強く、また手紙は論破するには難しいものだったのだろう。ほぼ全てにおいて、返事は友好的なものだった。

そう。あくまでほぼ。

 

皆まで言わずとも、例外が誰かは分かるだろう。物部守屋と彼に仕えている者達だ。

守屋殿の返事は、届いてきた文のどれよりも感情的で怒りが込められているものだった。

断じて否。仏教を許してはならぬ。蘇我こそ疫病の原因と力強く綴られていた。文字はまるで血で書かれたのでは無いかと想像してしまう程に気迫が込められており、思わず目が痛くなってしまう。我は一度、呪いの文を畳んでから、隣にいる父上に聞いた。

 

「父上、守屋殿の文ですが、返事はどうします?」

 

「人を動かすのなら、簡単に意志を歪めてはならぬ。すぐに考えを変える輩に人は付かん。これは儂の父、お前の祖父の言葉でな。生憎儂はその言葉通りにできなかったが、その言葉は今でも儂の胸の中にある。守屋は麻佐良と同じく、儂以上の仏教嫌いだ。中途半端な対応ではいかぬ。一度直に話し合うとしよう」

 

そして守屋殿にだけ送られた三通目の文を送り、それに応えて守屋殿が家に来たのはそれから更に数週間後の事だった。

三年前から堂々とした風貌や不愛想な表情は変わらないが、唯でさえ熊の様な強面の顔からは髭が生えており、子供なら睨まれただけで泣いてしまいそうだ。更に威圧感を後押しするように、体格はよりがっしりとしたものになり、目付きが昔以上に悪い。

守屋殿はドカドカと荒々しく足音を立てながら客間に入ってくると、父上に雑な一礼をしてすぐに話を始めた。

 

「尾興殿、今すぐ布都嬢の結婚を取りやめましょう! 二人は蘇我にいいように使われているだけです!」

 

「生憎だが守屋よ。布都と馬子の結婚は布都自ら望んだものだ。馬子はただ了承しただけ」

 

「何故だ布都嬢!?」

 

冷静な返答が逆に気を立てたのか、守屋殿はますます目付きを鋭くして我の方を見る。本人は睨みつけている気は無いのだろうが、彼の視線は恐怖を通り越して心臓に悪い。

 

「理由は文に書いておろうが。だが付け加えるとするならば、物部が有利と思っているのは我等だけかもしれん。馬子殿は結婚してもらったのではなく、結婚してやった、かもしれない。考えてもみろ。いくら病に侵されたとは言え、あの大王が命欲しさに廃仏令を出すのか? いや、普通ならあり得ない。あの方の仏教への信仰は並々ならぬものだ。政治的な話を抜きにしても、お前達の行為は民達をも傷つけている。これは見過ごせない」

 

「大王は仏教では救われぬと気付いただけだ。それに我等の寺を燃やし傷つく者は仏教徒だけ、ならば問題ない!」

 

わざと言っているのではなく、本心で言っているから性質が悪い。

仏教徒だからと民を苦しめる彼の発言は、怒りの沸点に達すには十分なものであったが、怒りを押し殺してあくまで冷静を装う。

 

「そこだ。その時点でおぬしの行動は受け入れられない。仏教やら神道やらの以前に、領主は民を守り、民を尊ぶべきだ」

 

「その民を苦しめている疫病、それこそ蘇我が原因ではないか。仏教なぞ取り入れたせいで、神々が怒り、疫病が流行った。民を思うのなら、蘇我を滅ぼすべきだ」

 

そもそもこの話がきっかけで争いが始まってしまったのだ。思えばこの噂も、こやつ自ら作った噂かもしれない。

理屈もへったくれも無いこの噂に対し、証拠を要求するよりもいい返しをつい先日思いついた。相手が神の名を使って語ってくるのなら、こっちも神の名を使えばいいのだ。それも美化する形で。

 

「否! 我等が神はそのような心狭き存在では無い。お前は神の名を使い、気に食わぬ蘇我を攻撃する名目が欲しいだけであろう! それこそ神への冒涜では無いか!」

 

「ッ! いくら布都嬢と言えど、その言葉は許せぬぞ!」

 

「許せんのはお前の方だ守屋!」

 

口論が始まったらしばらくの間黙っているようにと予めお願いしていたが、ここ等が潮時と判断したのか、父上が割って入って来た。

父上の怒号に守屋殿は小さく肩を揺らすと、やがて我への言葉を思い出したのか、深く頭を下げた。だがそれは明らかに表面上のものであり、内心では怒りが溢れているのが、震えている体から伺える。

 

「物部を考え、想い人との結婚を捨てた我が娘に対しその言い草はなんだ」

 

「も、申し訳ございません…」

 

「謝罪は行動で表せ。文の通りにするのだ」

 

これが物部の長としての父上の本当の姿…。なるほど、父上の文に納得した者達の気持ちがまた少し分かった気がする。神子様のカリスマとは違う、威圧的なカリスマを父上も持っておられたのだろう。

父上がどんなに威圧的になっても、我にとっては父上。家族と言うフィルター越しからではなく、物部尾興そのものを見た事は今まで無かったのかもしれない。

 

「ぐっ、御意ッ…」

 

頭を下げた守屋殿の顔を覗う事はできない。だがきっと、それは鬼の様な形相になっているのだろう。

それから守屋殿は何も言わず、静かに去って行った。

 




長編を書く上ではどんな形式であれ、やはり山場というのは必要だと思います。山場の無いストーリー、いわゆるほのぼの系でも、長く続けばどこか山場が必要になるかもしれません。
そう、山場は大事です。……ただ身の丈を考えるべきですね。

話のスケールの割に、山場と言うには神子様の胸のように平坦だ。もっとひじりんのような山を作りたい。
マジレスすると神子様は手の平サイズだと思います。


因みに守屋の父の麻佐良さんは疫病です。

ハーメルンにもっと豪族組の小説増えないかなというのもあり、この小説を書き始めたのですが、そもそも最初に豪族組の原作設定を書かないと未プレイの方が分からないじゃんと言う事に最近気づきました。

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