東方忘世語   作:プニタニオ

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投稿するのを忘れていました…
すみません…


再現という能力が出てきました!
オリジナルなので今後不可解な点が出てくると思いますがその時はご指摘お願いします。


それではどうぞ!


11話 再現する能力

甘い花の様な香りが鼻孔をくすぐる。

目を開けるとそこには優しい微笑みを浮かべた顔があった。

「起きたのね。おはよう。」

紫は優しく目を覚ました俺に声をかける。

「おはよう…ここは…?」

「八雲家、私の家よ。」

そう言うとゆっくり俺の頭を撫でる。

何だろう…とても懐かしく、心地よい…

「…んぅ…」

腹の方から声と重みを感じた。

視線をそちらに向けると眠っているレミリアの姿があった。

「この子、貴方から離れようとしないのよ。」

「今まで寂しかったんだろうな…家族が亡くなってから…妹と、二人きりだったんだから…」

苦しいながらも俺は続ける。

「一瞬だけ…一瞬だけだったがレミリアの辿ってきた運命が見えたよ。」

俺はゆっくりと体を起こした。

紫が背中を支えてくれた。

「それが貴方の能力なのね。」

「あぁ。相手の生きてきた時間を見てそれを『再現』する…それが俺の能力だ。」

紫は驚いた顔をしていた。

「和希…貴方…」

「思い出したよ。まだほんの一部だけど…」

「俺の能力は再現したい相手の生きてきた時間を見てその一部を自分に取り込み再現させる。」

俺はレミリアが被っているキャップを取った。

「ただその相手の持ち物を所持していないと発動しないみたいだ。」

手に持ったキャップを被る。

「もう一度、『再現』をしよう。今のレミリア・スカーレットを…」

 

和希の背後に黒い翼が薄らと浮かび上がる。

そこから和希と重なるようにレミリアの姿が現れた。

「どうかしら?声も、口調も、存在もそっくりでしょう?」

和希が私の方に振り向く。

「…驚いたわ。本当に何もかもそっくりね…」

彼は軽く笑う。

「ただ再現相手の姿が自分の姿と重なるだけなのが難点だけどね。」

彼と彼に重なったレミリアの姿が同時に口を開いた。

「そろそろ解除してくれないかしら…?話しづらくてしょうがないわ。」

「そうね。私もこの状態を保つのは結構疲れるから。」

彼はキャップを外し自分の体で寝ているレミリアに被せた。

 

「こんなものかな。」

俺は数回深呼吸をした。

「これで一つ目の能力が分かったわね。」

「口調や声まで変わるからあまり使いたくないんだけどな…」

俺は微笑んでいる紫とは反対に溜息を吐いていた。

「あと一つは何だろうな…」

不意に零れる。

「能力が二つとは限らないわよ。貴方は妖怪、魔法使い、人間の三つの力が宿っているの。」

それに紫が答えた。

「そういえば前に夢でそんな事を言われた気がするな。」

紫が驚いた顔をしていた。

「どんな事…⁉」

目を閉じて記憶を掘り返す。

「確か女性が出てきて俺は妖怪と魔法使いの間の子で人間の心を持っているとか何とか…そして忘れられた者とも…」

それを聞いた紫は暗い顔になった。

「今の反応を見ると何か知っているんだな?」

「そ、それは…」

紫の顔がどんどん暗くなる。

「はぁ…これ以上は聞かないよ。誰しも話したくない時があるからね。」

「ごめんなさい…近いうちに話すわ…」

「気にするな。そういえば俺はこれからどうすればいいんだ?」

「人里の隅の方に空き家があったからそこを改築して住めるようにしたわ。」

紫の横に人ひとり入るぐらいの隙間が現れた。

「不思議な能力だな…」

「貴方よりかマシよ。ここを通れば貴方の家に着くわ。」

「分かった。ありがとうな。」

俺はレミリアを紫に預けて隙間の中に入って行った。

 

「再現する能力、か…」

俺は男達と戦った事を思い出していた。

再現した時、不可解な感情があった。

「守りたい…殺してやる…」

俺はこの世界に来て間もない。だから守るものまだ何もないし殺す理由もない。

しかし、あの時、あの感情があった時、俺は…泣いていた。

別に俺自身に悲しいことがあったわけではない。

それなのに涙が止まらなかった。

「俺の能力は、場合によってはその時の感情まで再現してしまうのかもしれないな…」

面倒な能力を持ったものだな…

独り言の様に呟きながら隙間の出口へ向かった。




どうでしたか?
自分なりに一生懸命説明したつもりなのですが…
不明な点などがありましたらコメントして下さると嬉しいです。

次は場所を増やしていきたいですね~
一つの事を長々書く癖があるので時間が掛かると思います。
それでも今後もお願いします!


それではまた次回!!
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