朝自分の投稿を確認したらお気に入りして下さった人がいました!
登録ありがとうございます!!
こんな作品を気に入って嬉しいです…
今回は最後にこれから鍵?となるものが…!
それではどうぞ!
「ここか…」
隙間を出ると目の前には一つの家があった。
藁で作られた屋根に殆どが木材の壁…元居た世界ではなかなか見られない家だった。
微かだが木の香りを感じる。
「一度住んでみたかったんだ。」
俺はわくわくしながら家の中に入った。
家には冷蔵庫や調理器具、布団など最低限な家具が揃っていた。
居間と思う場所には卓袱台とその上に袋が二つ置いてあった。
「何だこれ?」
一つ袋を開けると何処かで見たことがある服が数着と短剣が入っていた。
取り出すと服から一つの紙切れが落ちた。
貴方の家から持ってきた服です
勝手に家に上がってしまってすみませんでした
短剣の方は護身用として持っていてください
人里とは言え里の端にある家ですので
服と短剣には霊力と魔力を練り込ませています。
射命丸 文より
「半日はかかるって言っていたがこういう事だったのか。」
俺は呟きながら服を持った。
何か不思議な力を感じる。
「まぁ丁度良かった。」
自分の体は返り血で所々赤く黒く染まっていた。
「ゆっくり浴びるとするか…」
俺は服と短剣を持って浴室に向かった。
「ふぅ~…気持ち良かった。」
タオルで体の水滴を取る。
まさか五右衛門風呂だったとは。
沸かすのが大変だったが古臭く味がありより一層身体が癒された。
「毎日入るのが楽しみだな~。」
そんなことを言いながら居間に移動する。
「そういえばもう一つ袋があったな。」
卓袱台を見ると開封済みの袋の傍に小さい袋があった。
袋を取ると下にまた紙きれがあった。
追加の物です
能力の話をお聞きしたので…
役に立つかは分かりませんが使ってください
袋の中身は一眼レフのカメラだった。他にも予備のフィルムが数本入っていた。
「新しいな…傷一つ付いていないところを見ると最近買ったんだろうな…」
これを俺が使って良いものか…
でも使ってくれと書いてるからなぁ…
カメラを持って自然と撮る態勢を取る。
「…あれ?」
能力が発動しない。
「再現…」
もう一度やってみたが駄目だった。
「おかしいな…」
何回試しても発動しない。
もしかしたら物が駄目なのかもしれない。
「使い古されたり常に身に着けている物じゃないと駄目なのかも…」
だとしたらこのカメラは意味が無いと言うことになる。
近いうちに射命丸が持っているカメラと交代しよう。
断わられる可能性があるけど仕方ない…
「とりあえず今日はもう休むか…まだ慣れていないから能力を二回使っただけでかなりの疲労が溜まるなぁ…」
重い足取りで寝室に向かった。
真ん中に一つの布団が敷かれてある。
枕元からは何処かで見たことがある頭があった。
無言で布団の端を持ち壁に向かって乗ってある物体を飛ばす。
「ぎゃん!!」
勢いよく壁に射命丸がぶつかる。
俺は流れるように布団を直し中に入る。
「酷いじゃないですかぁ!!」
射命丸が叫ぶ。
「謎の物体から声がする…かなり疲れている様だ…もう寝よう…」
「謎の物体とは何ですか!?」
射命丸が更に大きな声で叫ぶ。
「家具や食材を運んで疲れたから休んでいただけじゃないですか~!!」
しかし俺は無視をする。
そろそろ限界なのか目に涙を浮かべた。
「酷いですよぉ…」
俺に聞こえない様に小さく呟いた。
でも普通に聞こえていた。
掛け布団を少し捲り射命丸に背を向ける。
「…えっ?」
射命丸が驚いて声を漏らす。
「寒い…」
俺は一言発して体を端に寄せる。
「…ありがとう…ございます…」
泣いているのか言葉が詰まり気味だった。
「今日だけだぞ…色々と調達してくれたからな。」
黙って射命丸は頭を背中に当ててきた。
「ありがとう、お疲れさま。」
「おやすみなさいです…」
嚙み合わない返答をして今度は身体をくっつけてきた。
「はぁ…おやすみ。」
そう言って俺は目を閉じる。
明日はどうしようかな…
なんて考えている内に意識が途切れた。
「そういう事ね…」
古ぼけた書物を捲りながら呟く。
書物の内容は昔幻想郷に存在していた、あるいは昔から存在している生物が詳しく書かれてあるものだ。
「まさかとは思っていたけど…」
ゆっくりと持っていた書物を閉じる。
「生きていたとはね…」
立ち上がり、縁側へ移動する。
「『書き換える能力』…貴方のお父さんは幻想郷に…いや、この世にとって最悪の能力を持っていたのよ…その息子の貴方と同様にね…」
誰もいない縁側で語る。
「貴方はどちらを選ぶのかしら?自分自身の存在か家族か。」
目の前に見慣れた隙間を作る。
「どちらにせよ、私は貴方を手伝うわ。そういう約束だもの。」
吸い込まれるように隙間に入った。
「覚悟を、見せてもらうわよ。
隙間が消えた後、何事も無かったかのように心地よい虫の鳴き声が縁側に流れた。
文の出番が多い気が…
好きなキャラだけど他も出したいなぁ…
そして誰かの父親の情報が!w
これからどうなっていくんでしょうかねぇ~
それではまた次回!!