東方忘世語   作:プニタニオ

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投稿!!

いつも見てくださる方、お久しぶりです!
初めての方、初めまして!

テストが終わってようやく落ち着きました…
辛かった…

今回も過去です


それではどうぞ!


17話 星野家

朝…

私は二人よりも早く起きて外に出ていた。

正確にはずっと起きていたが正解だろう。

今日が楽しみで布団に潜りゴロゴロしていたらいつの間にか朝になっていた。

「隣の人、どんな人だろう…」

心臓が激しく鼓動する。

こんな感情は久しぶりだ。

隣と言っても、数分程歩かなければならない場所にあるらしい。

「あれ?誰かいる…」

近くにある小川に人が見えた。

「こんな朝早くに誰だろう…」

近づいていくうちに姿がはっきりしてきた。

小川で野菜を冷やしている少年だった。

見た感じ私よりも上だろう。

こちらに気付いて少年は笑顔で手を振ってきた。

急に恥ずかしくなり、傍の木に身を隠した。

「おはよう。ここで何してるの?」

いつの間にか少年は身を隠している私の近くに来ていた。

「あの…えっと…」

言葉が詰まる。

「見ない顔だなぁ。もしかして、迷子とか?」

私は顔を横に振った。

「違うのか?もしかして最近ここ辺りに引っ越してきた子かい?」

「うん…」

恥ずかしくて声が出ない。

「宜しくな。俺は星野 和希だ。君は?」

「紫…」

名前を言うと少年はニコッと笑った。

「珍しい名前だな。また近いうちに会えると良いな。」

和希が私の頭を撫でる。

「はい。これあげるよ。採れたてだから美味しいぞ。」

とても冷えた真っ赤なトマトを手渡してくれた。

そして野菜の入った籠を持って走って行った。

「…美味しい…」

火照った体にトマトの冷たさが染み渡る。

「おーい!」

後ろを向くと青が呼んでいた。

私は残りを食べてお父さんのところに向かった。

 

「それじゃ、挨拶に行くか。」

三人は家を出て隣の家まで歩いた。

「仲良くなれると良いんだけどねぇ。」

赤が困ったふりをしながら言った。

「仲良くなれるかな…」

「大丈夫さ。あいつはしっかりと教育させる奴だからな。」

そんなことを話しながら三人で歩いた。

 

歩いて5分程、一つの家に着いた。

「おーい!起きてるかぁ!」

青が家に向かって叫ぶ。

ゆっくりと玄関が開いた。

「青…朝からうるさい…」

「龍一!久しぶりだな!!元気にしてたか!?」

龍一と呼ばれる男性は頭を掻きながら溜息を漏らしていた。

「龍一さん、お久しぶりです。お身体は大丈夫ですか?」

赤がお辞儀をして言う。

「あぁ、こいつの声を聴かなければ元気だよ。」

「お前も酷いことを言うんだなぁ。」

青と龍一は大笑いをした。

「そうそう、娘の紫だ。」

後ろに隠れていた私を前に出す。

「ほぉ~、母親に似て可愛い子じゃないか。良かったなぁ、父親に似なくて。」

「紫、こいつがお父さんの知り合い、『星野 龍一』(ほしの りゅういち)だ。」

「宜しくな、嬢ちゃん。」

龍一が私の頭を撫でてきた。

「そういえば、今日はいないのか?」

「ん?あぁ、女房は里へ買い物だよ。昼頃には帰ってくるだろ。おい!和希!お客さんだ!」

家の中から物音がする。

「お茶の準備はしてあるよ。父さんこそずっと立たせたままで良いのかい?」

「こいつめ!」

笑いながら少年の首に手を回す。

「紹介しようか。こいつは俺の息子、和希だ。」

「宜しくお願いします。」

龍一の手を払って綺麗にお辞儀をする。

「ん?さっきの子じゃないか?名前は確か、紫だったよね?」

「なんだ、知ってたのか。」

「朝、野菜を冷やしに行った時に会ったんだよ。まさか八雲さん家の子供だったとは。」

和希が苦笑いをしながら頭を掻いた。

私はぺこりと頭を下げた。

「和希君、大きくなったなぁ。下の方は大きくなっているのか?」

「青、その辺でやめとけ。」

「はっはっは!そうしておくか!」

二人がまた笑った。それを見て赤は呆れていた。

同じく和希も苦笑いだった。

 

あれから、和希の母、『星野 七海』(ほしの なつみ)が帰ってきて皆で昼食を取った。

「そうだ!良い酒が手に入ったんだよ。」

そう言って青が持ってきた風呂敷を卓袱台に出して口を解いた。

「魔聖酒か…これをどこで?」

「手に入ったと言っても昔の話だ。蔵の中にあったんだよ。どこで入手したのかはもう覚えてない。」

魔聖酒とは澄んだ聖水に魔術を練り込ませて発酵させて作るものだ。

澄んだ空気の所で発酵させないとたちまち色が黒くなり、鬼殺しという全く別の酒になってしまう。

しかし、人々にとってはどちらも珍しい酒なので重宝されている。

「久しぶりに良いわね。昔の話をしながら飲みましょうか?」

赤が笑いながら言う。

「それもそうだな。七海、用意してくれないか?」

「と言うと思っていたのでもう用意してありますよ。」

七海が水と熱湯、お猪口を4つ用意していた。

「それじゃ、子供は邪魔しないように外に行くよ。紫も来るか?」

和希が手を差し出してきた。

「うん…」

紫は和希の手を取り、二人で外に出た。




どうでしたか?

長く空いていたものでどう書けばいいのやらで詰まりますね…w
それとぼちぼち早くペースを上げなければ…!

今回は和希の両親が登場です!
良い名が出てきませんねw
まぁいっかw

次回はそろそろ現代に移ろうかな…
でも切りの良い所でもないんですよね…
どうしましょうか…


感想を下さった方、ありがとうございます!
面白いなど言われるとやはり嬉しいですね~


長くなりましたがまた次回!
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