東方忘世語   作:プニタニオ

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投稿!!

今回は現代!!
なかなかゆっくりと進んでいますねぇ…


それではどうぞ!


18話 外の世界

目が覚めるとそこは林の中だった。

後ろにはいつ頃建てられたのか分からない程古びた神社があった。

「やっと帰った…」

時間はそんなに経っていないのにとても久しぶりな感じがした。

「とりあえず、家に戻るか。」

(学校があるから気を付けてね。)

霊夢が言っていた一部を思い出した。

気を付けろとはどういうことなのか…

少なくとも生徒に見つかったらいけないのだろう。

「他に考えられることは…」

これ以上考えても仕方ないな…

とにかく見つからないように家に行こう。

 

日がかなり西の方にあった。

近くの時計台を見ると5時半を指していた。

「最悪だ…下校時間じゃないか…」

しかも下校する生徒が一番多い時間帯…

バッグから携帯を取りだして地図アプリを開く。

「ちゃんと使えるみたいだな。」

自分の家の住所を入力し、ピンをして印をつけた。

帰る道は最短距離だと7つある。しかし、5つは生徒がよく使う道だから無理か…

残りの2つも必ず生徒に会わないとは限らない。

「どうしようかな…」

ふと、工事の看板を見た。

 

地下水路工事中!

入るな危険!

活動時間 9:00~17:30

 

「これなら…!」

 

ピチャン…ピチャン…

泥臭い匂いが漂っている。

そこをバシャバシャと音を立てて走る人影があった。

「そりゃ見つかるよな…」

走りながら呟く。

地下水路なら確かに生徒達に会うことはない。

しかし、工事現場の人達なら別で片付け途中に地下水路に入るなんて尚更だ。

「待て坊主!!」

後ろから数人の声と足音が響く。

「いつか挟み撃ちにされそうだな…何か使えるものは…」

辺りをぐるぐると見る。

一つだけ、道が人工的に塞がれている所があった。

この奥がもし水だったら…

近くに落ちていた大きな鉄鎚を掴み、全力で投げ飛ばす。

案外簡単に壁は崩れ、そこから水が流れ出した。

「当たりだ!」

入る直前に手に入れた水路の地図と携帯の地図アプリを開く。

「こっち側…だよな。」

二つを照らし合わせながら自分の家の方へ走った。

 

数分してマンホールの真下に着いた。

「ここか…」

梯子を上り、マンホールを開ける。

そこから顔を出すと目の前に自分の家があった。

「やっと着いた…」

上り切り大きな溜息を吐く。

「ただいま。」

そう言って家に入った。

 

いつもと変わらない家だった。

幻想郷に行く前と殆ど変わらない。

テレビや複数の椅子、大きな机などそのままだった。

ただ変わっていたのは、埃があちこち溜まっているのと…

おかえりと言ってくれる人がいなかったことだった。

「いつから一人だったんだろうな…いつから一人で暮らすようになっていたんだろ…」

そう言葉を発するがそれに対して返らず、発した言葉が静かに響くだけだった。

「そういえば必要な物があると言ってたな。」

自分の部屋に入ると、机の上に見慣れない物があった。

「これは…なんだ…?」

透明度がかなり高い小さな水晶玉らしきものと掌よりか少し大きめの卵みたいなものがあった。

≪おかえりなさい≫

どこからか声がする。

≪水晶玉から話しているわ。≫

水晶玉を覗くとそこには紫の顔が映っていた。

「便利なものだな…通信機みたいなものか…」

≪あら、驚かせようと思っていたのに…残念。≫

俺は溜息を吐いた。

「幻想郷と比べたら全く驚かないよ…それより、もう一つは何だ?」

≪あぁそれ?見た通り卵よ。正確には妖精の卵ね。数日程で卵は孵るわ。≫

「これが必要なのか?」

≪これから貴方は外の世界と幻想郷を行き来しなければならない。その時にパートナーがいないと大変でしょう?≫

それはそうなのだが…

何故妖精…?

≪何故、という顔をしているわね。特に理由はないわ。面白そうだったからね~。≫

何も言えなかった。

≪ちなみに、その卵は癒しの妖精の卵なの。幻想郷では一番下のランクね。どうせならレベル1から始めたいでしょ?≫

「ゲームでは、ね…」

まぁ良いか…

俺は卵を近くにあった毛布に入れた。

「それで?人探しの為だけでこっちに戻していないんだろ?」

≪流石ね。もちろんそうよ。貴方には人探しの他にもう一つやってほしい事があるわ。≫

「なんだ?」

≪調べものよ。でも今は人探しをしてちょうだい。その後に詳細を話すわ。≫

「分かった。」

そう言うと、水晶玉から紫の顔が消えた。

「今更だけど…なんか大変な事に巻き込まれているな…」

そんな事を愚痴りながら俺は風呂場へ向かった。

 

「これで良かったの?」

「まずは、ね。ありがとう幽々子、助かったわ。」

とある縁側で幽々子と紫が並んで座っている。

「大丈夫なの?あの子、記憶を取り戻さないと良いのだけれど…」

幽々子が心配そうに言う。

「大丈夫よ。能力の効果もあるし、万が一、何かあっても対処できるよう準備してあるわよ。」

「なら良いけど…」

「心配性ね。でもどの道あの子に調べてもらうしかないのは分かってるでしょ?」

「外の世界と幻想郷が繋がっているか…もしそうだったらこれから大変な事になるわね。」

そう言って幽々子は持っていた湯呑を口に近づける。

「今も十分大変な事になっているけどね。」

同じように紫も湯呑を口に近づける。

ずずっと音を立てて口から離す。

「だけど…これ以上、事を大きくしない為にはどちらにせよ和希に終わらせてもらわないといけないのだから…」

それを聞いた幽々子が口を開く。

「まるで、終始知っている様な言い方ね?」

紫が薄く笑う。

「それはお互い様でしょう?…貴女も知っているくせに。」

「あの子じゃないと終わらせることが出来ないから、でしょう?詳しい事は知らないけどね。もちろん、聞く気も無いわ。」

「ありがとう。」

紫の礼を最後にお互い黙り込んだ。

 

早く終わらせましょう?

そしてまた…昔のあの頃の様に…遊ぼうよ、和希兄ちゃん…




どうでしたか?

地下水路ってイメージしにくいですよねw
簡単に入れる場所でも無い気が…w
まぁ気にしない!!

新たなキャラが出そうな予感!
というより出ます!
癒しの妖精ですねw
名前はまだ決まっていません。登場も、もう少し先になります。


紫は何を終わらせようとしているのか
和希に何を調べさせようとしているのか
幻想郷と外の世界、現在と過去が絡み合う…


それではまた次回!!
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