遅くに投稿になりました…
すみません…
今回は二つの視点を書きました!!
それではどうぞ!!
「ふぅ…大丈夫かしら…?」
私は何処か落ち着かない。
どうしてだろう…胸の奥がチクチクと痛む。
「心配なのでしょう?そんな意地を張らずに行ったらどう?」
後ろから声を掛けられる。
「何を言っているのかしら幽々子?私は心配していないわ。」
それを聞いて幽々子は溜息を吐く。
「なら何故、ずっと外の世界を繋ぐ隙間を開いているのかしら?」
やっぱり気付かれるか…
「ほら。」
幽々子から一つの書物を受け取った。
「これは…⁉」
中を見て目を開く。
そこに書かれていたものはこうだった。
外の世界に来て早数年が経った。
俺達にもようやく子供を授かることが出来た。なんと男の子だ。七海もとても喜んでいた。
しかし、一つだけ問題があった。それは能力だ。
ぬらりひょんと大魔導士の間に産まれた子だ。
どんな能力なのか分からないが、少なくとも異変の根源となるだろう。
「詳しい日付は分からないけど、少なくとも80年以上前に書かれた物よ。」
「これをどこで…?」
「今は空き家の星野家よ。」
そう言って一枚の封筒を差し出してきた。
「その書物と一緒に置いてあったわ。かなり埃被っていたからこれも同じ時期の物だと思うけど。」
封を切って中を確認する。
その中を見て、
「幽々子…少し一人にしてくれないかしら?それと、和希の監視をお願い。」
私は自分でも想像できない程の声色で言葉を発していた。
何か察したのか幽々子は持っていた水晶玉を覗きながら静かに部屋から出ていった。
「ごめんなさい…」
そう言い残して私は隙間の中に入った。
向かう先は決まっている。
「待っていなさい…!貴方だけは、絶対に許さない!!」
肩からいくつもの赤い筋ができる。
「アナタハオイシクナイ。デモタベル。」
「美味しくないなら食べないでくれ…」
肩に激痛が走る。
かなり抉られたみたいだ。
「鎮痛剤も無くなったか…」
どうしようか…このままじゃ詰んでしまう。
…そうだ!魔法書!
俺は適当に開く。
「えっ…?禁断魔法…?」
一瞬真っ白になる。
理由は分からないが胸の奥がざわつく。
「なんだ…どこかで味わったことのある様なこの恐怖感は…」
よく見るとそこには解呪について書いてあった。
必ず、助けるよ
酷い頭痛が襲う。
「うぐっ…!!」
吐き気がする、目眩がする。
頭の中に血生臭い光景が広がる。
「うぇぇぇ…!」
思わず倒れ込みそのまま嘔吐する。
なん…だ…これ…
「ドウシタノ?モウコウサ…!?」
金髪の少女、ルーミアの言葉が詰まる。
「ソノ…スガタハ…?」
その言葉が何故だかはっきりと聞き取れた。
破滅の王、破壊神…
この世界の悪魔…
その様な単語が横切る。
「おい!!こっちに何かいるぞ!!」
背後から声が聞こえた。
修一達が追いかけてきたのだろうか。
ふらつきながらも背後を確認するとそこには
「誰も…いない…?」
そんなはずはない。
しっかりと声が聞こえたんだ。
「…!!コッチニキテ!!」
ルーミアに強引に路地裏に連れていかれた。
「ドウシタノ…?」
ルーミアが心配そうに顔を覗いてくる。
「なんでもないよ…それより、俺を食べないのか…?」
「サイショカラ、タベルツモリハナインダヨ。デモネ、アヤツラレテイルカラ、サッキミタイニオソッテシマッタンダ。」
「操られている…?今は…大丈夫なのか…?」
「カロウジテ…」
顔に焦りが見えていた。
必死で抑えているのだろう。
「オニイサン、ムリヲショウチデ、オネガイ、シタインダケドサ…」
「なん…だ?」
「コノマホウ、トイテクレナイカナ…?」
俺はさっき見た魔法書のページを思い出す。
「分かった…そしたら、俺のバッグの中から緑の注射器を出してくれないか…?」
そう言うとルーミアはごそごそとバッグを漁り、注射器を取り出した。
「ありがとう…少し待っていてくれ…」
俺は腕に針を突き刺し、そのまま緑の液体を体内に流し込んだ。
「アッ、モドッテイク…」
「ふぅ…これでよし。」
身体中の傷が消えていった。
その代わりに急な空腹が襲ってきた。
「エネルギーをかなり消費するんだな…これ…」
まぁいっか、と俺は座りなおした。
「それじゃ、始めるか。そのままそこで立っていてくれ。」
「ウン…」
ふぅ、と息を吐き呼吸を整える。
不思議と頭の中に色々な物が流れ込んできた。
「禁呪法…解呪…!!」
その瞬間、ルーミアの身体から文字らしきものが浮かび上がってきた。
「邪なる力よ、砕け散れ…我は破壊神である…」
文字から黒い霧が出てきてそのまま何処かへ消えていった。
「これで良いかい?」
「ありがとう…でも、今のは…?」
「分からない、頭の中に勝手に浮かんできたんだ。」
「そうなのかー…貴方は不思議な人なんだね。さっきも姿が変わっていたし…」
「んっ?何のことだ?」
「なんでもないよ…」
顔が暗くなる。
流石に追及するのは止めておいた。
「そういえば自己紹介をしていないな。俺は和希だ。」
「私はルーミア。宜しくね、和希。」
ニコッとルーミアが笑顔になる。
「宜しくな。」
同じように笑顔で返した。
どうでしたか?
この作品ではルーミアは若干賢く設定していますw
正直、ルーミアがどのぐらい賢いのかも分かりませんが…
紫の言う許さない人物は誰なのか?
封筒の内容とは?
和希に起きた異常…⁉
また次回!!