東方忘世語   作:プニタニオ

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投稿!!

今回は同時進行です!
ある意味濃い話かな?w


それではどうぞ!


24話 繋がっていく謎/敵対する二人

夜…

入浴後、歯を磨かせてルーミアを自室の布団で寝かせた。

かなり疲れていたのかぐっすりと眠った。しばらくは起きないだろう。

「さて…」

念の為に書置きをして家を出た。

 

「ここか…」

着いた場所は手入れがされていない空き地だった。

「夜な夜な呻き声が聞こえる場所の一つ…前回と同じ場所だな。」

何故、俺がここに来たのか…

「出てきたらどうだ?気配を隠したつもりだろうが、殺気は丸出しだぞ。」

空き地の奥に声をかける。

「ノロイヲトイタノハオマエカ…」

「そうだ。」

未だに姿が見えないものに言葉を返す。

「ノウリョクガウスレテキタノカ…ソレトモ…コレモ、ワレガツクッタモノナノカ…」

「何を言っているんだ?」

我がつくったって何のことだ?

「シリタイノナラタドレバイイ。」

「やってやるよ。俺が何者なのか、何の為にいるのか、全て洗いざらいにしてやる。」

「イイダロウ…ヒトツ、オシエテヤル。オマエトオレハフタリデヒトツ。シカシ、ヒトリハフタツデハナイ。」

その言葉を聞き終わった時には、殺気が消えていた。

「二人で一つ、しかし一人は二つではない…か。」

手帳にそれを書き込んだ。

頭が痛い。何かがひらめいた。

「俺とさっきの奴…幻想郷と外の世界…」

俺は急いで家に帰った。

 

居間の電気を点けて机に図書館から持ってきた事件簿を全て開いた。

「幽々子さん、起きていますか?」

水晶玉に声をかける。

≪起きてるわよ~。どうしたの?≫

「幻想郷で起こった異変の被害、詳しく教えてくださいませんか?」

≪良いけれど…急にどうしたの?≫

「それは戻ってから話します。」

察してくれたのか真剣な顔つきなった。

≪分かったわ。早速言うわね。≫

「はい。」

俺はそれから詳しく話を聞いた。

 

午前2時

「やっぱり…」

今年の事件簿と幽々子から聞いた異変の詳細を見比べてみた。

「ほぼ一緒だ…」

負傷者、死亡者の数が全くと言っていい程の同じ数値で、被害額や範囲も共通していた。

「幻想郷と外の世界は繋がっているんだ。」

紫が言っていた結界が繋いでいるのかもしれない。

もしそうだったらどうにかして結界を解かないといけない。

「でもまだ、謎が多すぎる…」

自分の記憶、能力…紫が隠している事や橋口さんの事。そして一番は空き地で起きた出来事…

「そういえば住民票の中に俺の名前が無かったな…住所とかは書いてあったのに名前だけが抜けていた…」

考えれば考えるほど分からなくなるばかりだ。

とりあえずは幻想郷とこの世界の繋がりを切る事だ。

「もう寝よう…」

事件簿や手帳を閉じて電気を消した。

そしてそのまま近くにあったクッションに頭を置いて眠った。

 

 

「待たせてごめんなさいね。」

「遅かったわね、紫。」

桜が散る縁側で紫と幽々子が並んで座る。

「一瞬だけど、あの子があの頃の姿に戻ったわ。」

それを聞いて紫が目を開く。

「もう能力が切れかかっているのかしら…」

「分からないわ。でも、少なくとも時間が無いのは目に見えるわね。」

「そう…」

紫の顔が暗くなる。

「分かっているでしょう?もう手伝うことが出来なくなってきたわ。」

「十分よ。ありがとう、幽々子。」

その言葉に幽々子は一笑する。

「これから敵対する相手に礼なんて言うものじゃないわよ。」

「それもそうね。」

互いが互いの事情と思いを知っているからこそ出来る会話である。

「最後の手伝い事よ。上の者から許可は貰ったわ。」

「後は魔法陣ね…人を集めるしかなさそうね…」

「紅魔館の大魔法使いには話をつけてあるわ。ただ条件として、貴女とあの子が一人で来ることだけどね。」

「分かったわ。それじゃ、行ってくるわね。」

「はいはい、行ってらっしゃい。」

終始顔を合わさなかった二人。

次に合わせる時は敵として出会う時だろう。

 

「最後に泣かせてくれちゃって…なにが…行ってくる、よ…」

でもこれで覚悟ができた。

「紫、和希…悪いけど本気で貴女達を殺しにかかるわ。私にも約束があるのよ。」

かつての誇りだった父との約束…

 

「泣かせてくれたわね…最後に行ってらっしゃい…とは言わないものよ…」

しかし、すっきりとした気持ちもあった。

「幽々子、悪いけど私は全力で和希と皆を守るわ。約束をしたもの。」

かつての愛した人との約束…

 

幽々子はお茶を飲んだ後に桜の木を見た。

紫は隙間から出た後に浮かぶ月を見た。

 

「紫…」

「幽々子…」

 

二人から一滴の雫が落ちる。

 

「「ありがとう。」」




どうでしたか?

外の世界の話は今回短かったですかね…?
なかなか表現が難しいですね…w

紫と幽々子が敵対です。
お互いが約束の為に敵対するのは何か良いですねw


誤字脱字等がありましたらご指摘をお願いします!
前話の物でも構いません!!

感想や評価もお願いします!w


それではまた次回!
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