今回から幻想郷に戻っての話となります!
章も3章になりました!
それではどうぞ!
25話 壊れた永遠亭
何か美味しそうな匂いと包丁の音で目が覚める。
その瞬間、朝日が目を刺すように入ってきた。
「うん…?」
身体を起こすとバサッと何かが落ちた。
「毛布…か…?」
普段、居間に無い物が何故ここに…?
まぁ…良いか…
俺は匂いがする方に向かった。
「ルーミア…?」
その言葉に目の前の少女が振り向く。
「あっ!おはよう!もう、あのまま寝てたら風邪ひくよ~?」
あの毛布はルーミアが掛けてくれたのか。
「ありがとうな。」
「な、何の事?私は何も知らないよ~。それより、早く顔洗ってきて!」
言われたとおりに洗面所に行って顔を洗った。
台所に戻るとテーブルの上に料理が並んであった。
「じゃ~ん!!どう!?自信作だよ!!」
ルーミアが胸を張っていた。
内容は、ハムとレタスを焼いたトーストで挟んだサンドイッチ、スクランブルエッグ、野菜サラダ、苺ヨーグルトだった。
「助けてくれたりしたお礼だよ!」
にっこりと笑顔で言う。
その後ろでは傷だらけの手がこちらを覗いていた。
「ありがとう。」
「どういたしまして!早く食べよ?冷めたら美味しくなくなるよ。」
「その前に手を出しな…」
恐る恐る出した手を半場強引に取る。
「えっと…これは…」
急に慌てだすルーミア。
俺は溜息を吐き、引き出しから救急箱を取って手早く応急処置をした。
「これで食べやすくなっただろ?」
「あ…ありがとう…」
「ほら、早く食べようぜ。」
「う、うん…」
戸惑いながらサンドイッチを口に運ぶルーミアを見て微笑する。
「懐かしいなぁ…昔、似た景色を見た様な気がするよ…」
その言葉はルーミアには届いていなかった。自分も聞こえていたか定かではない。
しかし、はっきりとそう言った。ふと、思ったことを言った。
朝食を終えて、身だしなみを整える。
「それじゃ、そろそろ行くか。」
「待って~!もうちょっと!」
洗面所の方でルーミアが叫ぶ。
やれやれと思いながら居間に入って作業台となった机を見る。
「そういえば…橋口さんの名前も無かったな…この町に住んでいないのか…?」
住民票を手に取り、パラパラと捲る。
しかし、すぐに閉じて机に放り投げた。
その時、一つの事件簿が畳に落ちる。
「っ…!!」
落ちた衝撃で開かれた事件簿を見て目を開く。
「どういうことだ…?」
80年前の記事に自分の名前が記載されていた。
俺はそこ辺りを破り取り、机にあった手帳と一緒にバッグに入れた。
「お待たせ~!」
ルーミアが支度を済ませて居間に入ってきた。
「準備が出来たか、それじゃ、行くぞ。」
「うん!」
バッグを肩に通して家を出た。
数十分後、俺とルーミアは外の世界の博麗神社に着いた。
「起きてるか~?」
水晶玉に声をかける。
≪もう少し寝かせてくれないかしら?≫
眠たそうな声で紫が現れた。
「まずは俺達を幻想郷に送ってくれ…」
≪冗談よ。ちゃんと見つけてきたみたいね。≫
後ろにいたルーミアを確認した。
≪それじゃ、早速こちらに送るわ。≫
「頼む。」
≪一応、誤差が怖いから出来るだけ二人くっついてくれるかしら?≫
言われるがまま俺とルーミアはくっつく。
その瞬間、意識が途切れた。
「おかえりなさい。」
目を開けるとそこは見たことのある風景だった。
「幻想郷の、博麗神社か。」
「わはー!帰ってきたぞ~!」
ルーミアが元気に飛び回っている。
「あいつは全く…」
霊夢がこちらに歩いてきた。
「元気で良いじゃないか。」
苦笑いしながら俺は返す。
「そうそう、永琳が永遠亭まで来てほしいそうよ。」
「永琳さんが?」
「えぇ。戻ってきたら真っ先に向かうように、と伝言を頼まれたわ。早く行きなさい。」
「大丈夫だ。こういう時に限ってあれが出てくるから。」
「あれ?あぁ、あれね…」
察したようで霊夢が額に手をやる。
「それじゃ、行ってくる。色々とありがとうな。」
「はいはい、早く行ってちょうだい。じゃないとゆっくりお茶が飲めないわ。」
俺は苦笑いで返し、目の前に出てきた隙間の中に入った。
「こ、ここは…?」
竹があちこち折れていた。
目の前には木の残骸が積まれてあった。
「ここって…永遠亭だよね…?」
ルーミアの言葉が詰まる。
「竹の折れた口が汚れたりしていない…まだそんなに時間は経っていない…」
木の残骸に恐る恐る近づく。
「この臭い…死体の臭いだよ…」
ルーミアが辺りを嗅ぎながら言った。
「まだ時間は経っていない筈なんだよね?だったらおかしいよ。竹の傷は新しいのに、この臭いは少なくとも数か月以上経たないと出ない臭いだよ。」
「燃やしたりしたんじゃないのか?」
ルーミアは首を横に振る。
「ううん、焦げた臭いはしないよ。」
俺は昔やっていたゲームの名前を思い出した。
「バイオ…か…?」
「なにそれ?」
「俺が昔やっていたゲームの名前だよ。銃を持ってゾンビ化した人を倒して進むゲームだよ。」
「ふーん、そーなのか。でもそれがどうしたの?」
呆れた様な表情で俺を見る。
「もしかしたら、この臭いの正体…ゾンビかもしれない…」
「ゲームの中から出てきたってこと?」
「そうじゃない。魔法でさ、治癒能力を速める魔法があるだろ?」
「聞いた事があるね。」
「コインやカードとかに裏表があるように魔法にも対がある筈だ。」
「なるほど、腐らせたりする魔法を人に使ったってことだね?」
カラッと木々同士がぶつかる様な音が聞こえた。
「ルーミア、構えろ…」
「うん…」
ルーミアも聞こえていたようだ。
木の残骸からゆっくりと距離を取る。
「がぁぁ…ぁぁ…」
気味の悪い唸り声が聞こえてくる。
「どんどん臭いがきつくなるよ…流石に頭が痛くなる…」
ルーミアの顔が歪む。
「見つけた…」
残骸から数人の男性が出てきた。
しかしそれは人と言っていいのか分からないような姿をしていた。
「これがゾンビ…?」
「想像していたのよりか少し違うけど、強ち間違いじゃなさそうだ…それにしても臭すぎる…」
気を抜いたら意識が飛びそうな程の臭い。
その臭いは徐々に強くなっている。
「まず…この臭いを…どうにか…しないと…うぇぇぇぇ…!」
ルーミアが耐えられなくなったのか思い切り吐き出した。
「くそっ…!!」
どうする…何か無いのか…?
このままじゃ二人とも終わりだ…
「…っ!!」
急に頭に強い衝撃が走る。
その直後、弾かれた様な勢いでルーミアを抱えて後ろに下がる。
「ぶっつけ本番でやってやる…!!」
俺は目を瞑って詠唱した。
「遺されし魔の力よ…その者から離れよ…我は、博麗の巫女である!」
数体のゾンビの足元に大きな魔法陣が描かれる。
「いくぞ…夢想魔封印!!」
魔法陣から大きな光の柱が現れ、空を突くようにゾンビたちを包みこんだ。
「成功…した…?」
魔法陣が消える時、ゾンビたちの姿はそこに無かった。
どうでしたか?
そろそろ複雑になってきましたねぇw
の割には出てくるキャラが少ない…
最後に出てきた、夢想魔封印はオリジナルです。
これはまた後々に重要に…?w
幻想郷に戻ったは良いが永遠亭が壊されていた光景をみる
皆何処に行ったのか
誤字脱字等がありましたらご指摘を宜しくお願いします。
感想もお待ちしておりますw
急な話で、まだ未定ではありますが
新しい小説を今書いている「東方忘世語」と同時進行で進めようと思っています。
今のところ、東方キャラが現代入りとまた別の幻想入りを考えています。
もし良ければ、意見などをお願いします!
それではまた次回!!