祝30話!!w
今回は前話で報告したように、長めになっています!
そして新キャラ登場!!
それではどうぞ!!
「これが…図書館か…」
目の前には天井まである本棚がズラリと並んである。
その中には沢山の本が隙間なく埋めている。
「魔導書に魔術書…だけじゃないな。農作物の本や虫などの図鑑まであるぞ…」
凄いとしか言いようがない。
「少しだけ見てみようかな…」
目の前にある本を適当に取る。
「邪馬台国の女王 卑弥呼…?歴史本か?」
表紙を捲る。
「こ、これは…」
俺は夢中になって本を捲り続けた。
「なるほど…昔はこんな暮らしをしていたのか。」
パタンと本を閉じる。そして元あった場所に本を戻した。
その瞬間、真横から殺気の様な気配を感じた。
咄嗟に伏せると、真上を火の玉が高速で通った。
「私の大事な本を勝手に読んでいるのは誰かしら?」
頭を上げると紫色のローブらしきものを着た女性が立っていた。
「失礼…興味深い本があったもので…つい…」
俺はそのまま土下座をした。
「申し訳ない。」
「はぁ…もういいわよ。貴方が星野 和希ね?私はパチュリー・ノーレッジ。呼び方は何でも良いわ。」
「それじゃ、チリーさんで…」
顔の横を一本の光が通る。
「少なくとも、馬鹿にされてることは解るわ。このまま実験体にしてやろうかしら?」
気付いたら俺は頭を床につけていた。
「それで、貴方は何も知らされてないわけね?」
「になるかな?」
先程の光景とは反対に、俺とパチュリーは図書館の奥にある大きな作業台らしきものを挟んで座っていた。
「はぁ…結局私が説明することになるのか…まぁいいか…」
パチュリーは一つの本を後ろの棚から魔法で取り出した。
「その魔法、便利だな…」
「流石に広いと取りに行くのが面倒なのよ。持病の喘息もあるしね。それで、あの妖怪が貴方をここに呼んだ理由なんだけど…」
続きを言おうとした瞬間、パチュリーの目が変わった。
「伏せて!!」
その言葉に反応し、俺は前に倒れ込むように伏せた。
「あぁ~。もう少しだったのに…」
後ろの方から可愛らしい声がした。
「い、妹様…!!何故ここに…ここは立ち入り禁止にしたはずですが…」
妹様?レミリアの妹ってことか?
「地下は飽きたんだもん。お姉さまがくれた玩具も壊れちゃったし…」
金髪の女の子ががっかりした顔をしながら言った。
その直後、恐怖する程の笑顔を俺に向けてきた。
「だから、そこの新しいおもちゃで遊ぼうと思って…ね!!」
右手に持っていた曲がった鉄の棒の様な物で俺に攻撃してきた。
「危なっ!!」
間一髪避けることが出来た。
「きゃはは!!貴方はなかなか壊れないわね!!もっともっと楽しませて!!」
狂ったような声を出しながら叫ぶ。
「こうなったら妹様は手を付けられないわ…せめて睡眠魔法をかけることが出来れば…」
「睡眠魔法…?」
パチュリーは持っていた本を開き、一つのページを俺に見せた。
「この魔法をあの子にかけることが出来たら必ず大人しくなる。ただ、範囲が極力狭くて…私とかの上級魔法使いでも大きくて2ⅿが限界…」
「俺がした場合は?」
「まさか貴方…妹様と戦う気じゃないでしょうね…?そんなことしたら確実に死ぬわよ?」
俺は先程の攻撃で傷付いた床を見た。
所々に燃えた跡が見える…てことは火の魔法…もしくは風の魔法か。
「その顔…逃げる気はなさそうね…」
「あっ、ばれてた?」
その言葉にパチュリーは溜息を吐いた。
「貴方の睡眠魔法の範囲は最悪よ。触れなきゃ発動しないわ。」
「わぁお…それは死ぬな…」
「でも今は貴方が頼りよ。私はこの館全体の防御に徹するわ。出来るだけやってくれないかしら?勿論、ここにある本全て使用しても構わないわ。」
「ありがとう。」
俺は立ち上がって、床に落ちてあった一つの本を取った。
「あら?逃げないのね。それも面白いわ!!さぁ早く遊びましょう!!」
「そんなにはしゃぐと危ないですよフランさん。」
「なんで私の名前を知ってるの?」
「さぁ何故でしょうか?」
俺は悪戯な笑顔をフランに向けた。
「その姿…烏天狗!?」
流石のフランも驚いたようだった。
「そろそろ遊びましょうか。何にしますか?」
「…はは…きゃはははは!!貴方面白いわ!!そうねぇ…鬼ごっこにしましょ!!私が鬼になるから貴方は逃げて。もちろん…全力でね!!」
そう言った瞬間、俺の方に飛んできた。
「幻想郷最速、舐めてもらったら困りますよ。」
フランと和希(射命丸 文)の鬼ごっこスタート。
「はぁはぁ…なんで追いつけないの!!」
鬼ごっこ?始めて数十分は経過した。
「どうしたんですか?その速さじゃ追いつくどころか離れていくばっかりですよ?」
「人間風情が…!!」
右手に持っていた棒を構え、何かを唱える。
すると、先程まで曲がった棒が炎の剣の様な形に変わった。
「レーヴァテインですか…ゲームと同様、やはり強そうな武器ですね。」
俺は衝撃でばら撒かれていた本達を見た。
「…あった!!」
目の付けた本を素早く取り、適当なページを開く。
「ジャスト!!」
そこには強力な水の魔法が書かれていた。
「水の神よ、目の前の敵を殲滅するべく、力を与えたまえ!!」
本から大量の水が溢れ出し、俺とフランを包んだ。
「なに…これ…!!」
フランの顔が恐怖で歪んでいる。
正解だ。吸血鬼は水が苦手、正確には水流!!この魔法ならいける!!
「まだまだいきますよ!!それ!!」
両手を扇の様に使って、フランに纏っている水に向かって風を起こした。
風は水流を飲み込み、また大きな水流へと変わる。
それに負けたのか、フランはゆっくりと落下していった。
すかさず俺はフランに両手で触れ、睡眠魔法を唱えた。
「すぅ…すぅ…」
確認すると、魔法は効いたようでぐっすり眠っていた。
「まさか本当に成功させるなんてね。」
フランを抱いたパチュリーが驚いた顔で言った。
「昔漫画であってね、どんな者でも疲れ切っていたらあらゆる魔法が効くって。それを試しただけだよ。」
「たったそれだけの根拠でよくやったわね…」
「だからこそちゃんと順序よく行動したんだよ。」
「順序?」
「まず最初の目標は逃げ続けてこの子の疲労を溜めること。あわよくば暴れさせて本をばら撒かせる。次に水の本か物質生産の本がある場所まで誘導する。そして最後に弱り切ったところで魔法を叩きこむ。」
その説明を聞いてパチュリーは言葉を失っていた。
「そこまで計算していたなんて…」
「文の能力とパチュリーさんの本が無ければ成功しなかったよ。ありがとう。」
「私は何もしていないわ。」
「う…ん…」
二人で話をしているとフランが目を覚ました。
「妹様!!ご無事ですか!?」
「パチュリー…?あっ!!」
何かを思い出したように急にフランは起き上がった。
「ごめんねパチュリー!!怪我はない!?」
慌てふためくフランを見てパチュリーは母親の様な笑顔を向ける。
「大丈夫ですよ妹様。謝るのは私じゃなくそちらの方に言ってください。」
そう言って俺の方を示す。
俺を確認すると同時に抱き着いてきた。力が強すぎせいか、身体にダメージもついてきた。
「ごめんなさい!!」
「俺は何もしてないし、されてないよ。」
「でもその怪我!!」
俺の腕は薄らと赤く腫れており、一筋の赤い線を描いていた。
「このぐらい、すぐ治るよ。」
「どのくらい!?どのくらい!?」
食い気味に来られた…
「え、えっと…一週間ぐらいかな?」
「それまでフランが看病する!!」
「いや、大丈夫だから!!魔法を使えばこの傷ぐらい…」
あれ?魔法が発動しない?
「そのブレスレッドに付いている魔法石、さっきの魔法でオーバーヒートを起こしたみたいね。少なくとも一週間、その石を使っての魔法は一切使用できないわ。ちなみに、貴方自身にも魔法封印をかけさせてもらったわ。何事も使いすぎは身体に毒だからね。でも、遊ぶことに支障は出ないわよ?」
「この野郎…」
親切に教えてくれているが顔は一切悪魔の顔だった。
一方フランはそれを聞いていたらしく、とても嬉しそうな顔だった。
パチュリーが何らかの準備があるらしく、しばらくの間、静かにするなら図書館を自由に使って良いと許可を出してくれた。
未だ図書館は出入り禁止で、どうにかして入ってきたフランも出ることを禁じられていた。しかし、当の本人はそんなことは関係ないと言う様に俺にべったりとくっついていた。
時間になったのかパチュリーが俺を呼びに来た。
「今から説明をしたいから本を戻してさっきの作業台まで来てちょうだい。」
俺は頷き、フランと二人で本を片付け、作業台まで戻った。
「…あの魔法使い、喘息持ちなんじゃ…」
本を片付けていた時、俺はふとそう思った。
どうでしたか?
パチュリーとフランが登場!!
フランは暴走状態と通常状態どちらも出してみました。
実質3キャラですかね?w
そして今まで見てきましたが、全員原作のキャラと性格が違うような気がしますw
でもそれはそれで面白いはず!!w
次は2作目の方を更新かなぁ…
どっちにしよう…
それではまた次回!!