東方忘世語   作:プニタニオ

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投稿!!

こっちも投稿しました!
頑張った…w

予め注意があります!
会話が多いです…w


それではどうぞ!!


31話 別れを友に

「それじゃ、説明をするわ。」

一つ本を手にしたパチュリーが言う。

「貴方には過去の世界に行ってもらうわ。勿論今すぐとは言わない。しっかりと準備をしてから私に話しかけて。そうすれば私が過去に送ってあげるわ。」

「分かった。俺は過去に行ったら何をすればいいんだ?」

「世界が分かれる事を阻止すること。」

俺は意味が分からず首を傾げた。

「順番に説明していくわね。元々この世界は幻想郷一つだったの。だけど過去の貴方が幻想郷を二つに分けてしまった。一つはそのまま幻想郷、もう一つは貴方が住んでいた外の世界。その二つの世界を戻すには過去を改変する事が一番だと思ったのよ。」

「なるほど、でもそれは俺じゃなくても良いんじゃないか?」

「確かにそうね。過去に行って改変するなら誰でも出来るわ。それだけならね…」

「どういうことだ?」

パチュリーは本を閉じてゆっくりと口を開いた。

「今回の事件、貴方は知っているかしら?」

「幻想郷に居る筈のない者が現れたことだろ?」

「えぇ。厳密に言うと、かつて幻想郷に居た者達ね。」

俺は一瞬、全身が震えた。

「それって…」

「過去からやってきた者達…厄介なことに、その殆どが力を持っていた種族よ。あの人から言われなかった?貴方が来た時に変わったと…まるで昔の様だと…」

確かにそういう事を幻想郷に来た時に言われた…

昔…?

「気付いたようね。貴方は過去の人間なのよ。」

「つまり俺が居た外の世界は過去の世界だと?」

「半分正解ね。正確には時の進むことのない世界。私達は不死の世界、天国などと呼んでいるわ。」

「嘘だろ…?でも俺は成長してるじゃないか。現に俺は高校生だ、来年はもう卒業するんだぞ?」

「じゃあ貴方は幼い時にどんな生活をしたのか覚えてる?去年の事でも昨日の事でも良いわ。」

俺はあいつらと遊んだりして…?あの日はちゃんと覚えている…俺が幻想郷に来た日…あの日は授業で立たされて、放課後に探索をして、ルーミアに襲われそうになって、幻想郷に…

それから俺は幻想郷に住んでいた。色んな人が居て楽しかった…

「ちゃんと…覚えているぞ。」

「ふぅん…あの日から今までの事は覚えているのね。いや、時の止まった一日から時が進んでいる幻想郷の事は覚えているのね。」

その言葉で俺は悟った。

10月1日…

「その日をずっと繰り返していたのか…」

「もう一つ、貴方は存在を書き換えられているの。能力によってね。」

「存在を…書き換えられている…?」

「貴方の世界で言った方が分かりやすいわね。貴方は一つのデータ、それを誰かが新しいデータを貴方に上書きセーブしたのよ。ただ、その際にそれまでのデータをバックアップして保存しておいた…イコール『貴方』というデータは二つ存在していることになるの。」

「要するに今の俺には昔の事を思い出すことは不可能という訳か。」

「そういうことになるわね。でも何かしら引っかかる事があるでしょ?」

「あぁ、ルーミアと一緒にお風呂に入った時に何か似た経験があった感じがするんだ。それだけじゃない、今まで何回かあった。」

「それは貴方が完全に上書きされていなかったからよ。だからこそ良いの。その古いデータの欠片を持った貴方が、本来の貴方に戻るための重要な鍵なの。」

「鍵?」

パチュリーは再び本を開いた。

「上手くいけば今のあなたを残して本来の貴方を戻すことが出来る。」

「残ったデータを元に昔のデータを繋げていき一つのデータに纏めるってことだな?」

「そうよ。書き換えずに組み合わせれば良い。でもそれはあくまで想像…実際どうなるか分からないわ。」

俺は少し笑った。

「想像できるってことは可能性は0じゃないんだ。人は想像以上の事を創造することは出来ない…逆を言えば想像出来れば創造することが出来る。」

その言葉にパチュリーは同じように笑った。

「本当…貴方の考えには驚かされると同時に呆れるわね…」

「じゃなきゃ面白くないさ。」

「そうかもしれないわね。」

 

ふと俺は立ち上がった。

「今すぐ…送ってくれないか?」

「私は構わないのだけれど…」

パチュリーは俺の後ろを指さした。

後ろを向くとそこにはルーミアや霊夢、レミリア達がいた。

「あんたねぇ、一言も無く行くのは無礼ってものじゃないかしら?」

ニヤニヤと笑顔を浮かべながら霊夢は言った。

「私に何も言わず出ていくのは許さないわよ?」

頬を膨らましてレミリアが言う。

「取材中に逃げるのは記者に失礼ですよ。」

カメラを持って射命丸、いや文は笑っていた。

「客人と言えど、最低限のマナーがあるのはご存知ですか?」

両手に茶菓子を持った咲夜が問う。

「勝負、まだ完全についていませんよ。」

軽くストレッチをしている美鈴に笑顔が出来る。

「診察はまだ終わっていないのよ?」

書類の束を持った永琳が立っていた。

「お薬代、貰ってないんですけど。」

呆れた顔をして鈴仙が頭を掻く。

「看病すると約束してるんだからね!」

興奮気味にフランが言う。

「和希にお風呂の入り方を教えてもらってない!」

今にも泣きそうな顔でルーミアが叫ぶ。

「なんで…ここに…」

俺は驚きを隠せないでいた。

「私が呼んだの。」

横から紫が出てきた。

「紫、どういうことだ…」

「貴方なら今すぐにでも行こうとすると思ってね。この隙間で皆を呼んだのよ。」

「何故だ…」

紫は一つ溜息を吐いて微笑した。

「もう会えないかもしれない友人に別れを言うのは普通じゃないかしら?」

それを聞いてもう一度、皆の顔を見る。

それぞれ色んな顔をしていた。しかし皆どこか悲しげだった。

俺は溜息を吐いてパチュリーを見た。

察したのかパチュリーは俺の足元に魔法陣を作った。

すると魔法陣から眩しい光が現れる。

その瞬間、頭から様々な記憶が呼び覚まされる。

「和希…貴方…」

紫が言葉を漏らす。

その言葉は怒りに満ちている様に聞こえた。

「必ず戻るさ。必ず、な。」

その言葉に皆は更に悲しそうにする。

それを俺は笑顔で返す。

「ここは…幻想郷は俺の故郷だ。…宴会忘れないでくれよ?」

俺は紫を見る。

「魔聖酒ってのは澄んだ空気の場所で澄んだ聖水に魔術を練り込ませて作るそうだ。」

紫は驚いた顔をしていた。

「か…ずき…」

「冷えたトマトをつまみにしたら良いだろうなぁ。」

「えっ…えっ…?」

光が一層強くなる。

「準備、頼んだぞ。」

「待って!!」

その言葉を最後に俺は意識が途切れた。




どうでしたか?

過去に突入!?
これからどうなるんでしょうか…w

和希の記憶が…!!
最後に紫に言った言葉は…まさか…

次回は一度現代を終わらせます。
その後に過去編を書きたいと思います。


それではまた次回!!
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