過去の世界!!
と言ってもサイドストーリー的な物になりそうな気がw
それではどうぞ!!
33話 全ての能力
「うぅ…痛い…」
後頭部に痛みが走る。
「ここは…?」
起き上がって辺りを見渡すと森ばかりだった。
「幻想郷だよ?」
後ろを向くと、そこにルーミアが居た。
「ルーミア!?何故ここに!?」
「ん?だって私の縄張りだもん、普通じゃない。それより貴方は誰?」
「誰って…!!」
待てよ、落ち着け…
ここは過去の幻想郷だ。つまり、今目の前にいるルーミアは過去のルーミアって事だ…つまり、俺の名前を知らないのも当たり前か。
「当たりだね。」
急にルーミアが言葉を発した。
「私はこの時間で貴方に会ったことも、見たこともない。つまり私が誰?って問うのは普通なんだよ。」
なんだ…?俺の心を読んだような言い方だ…
「それくらい分かるよ。短かったとは言え、ずっと貴方の近くにいたんだから…」
どういうことだ?頭が回らない…
困惑している俺を見てルーミアが微笑む。
「ようこそ和希。過去の世界、80年前の幻想郷へ。私は80年後から来たルーミア。」
その言葉を聞いてようやく繋がった。
「最初からそう言ってくれ…はぁ、宜しく頼むよ。未来のルーミアさん。」
お互いが一笑し、握手をした。
「それで、何故ここまで来た?と言うよりどうやって来れた?」
先程とは打って変わって、ルーミアは正座でしゅんとしていた。
「和希が心配だったから…一人じゃ心細いと思って、少しでも力になりたくて…あっ光の中に突っ込んだらここまで来れたよ?」
「…」
俺は言葉を失った。
ルーミアがここまで来た思いにではなく、突っ込んだだけで過去に行けることにだった。
「それより、ここは?」
「ここは紅魔館が後に建つ場所だよ。場所はそのまま時間が戻るから…さっきいた図書館の位置じゃないかな?」
なるほど、確かに大きな湖があるし、風景は殆ど違えど間違いないみたいだ。
「俺はここで改変させればいいわけか。」
ふと、頭に過ったものがあった。
「ルーミア、今日は…この世界の日付は?」
「えっと…10月1日だよ?ちなみに、月の傾きで午前0時ぴったり。」
今までの事を思い出し、頭の中で組み合わせていく。
「休む暇は無いのか…」
「どういうこと?」
「俺が居た外の世界は10月1日をずっと繰り返していたんだ。そしてパチュリーさんが言っていた元々世界は幻想郷一つだけだった…つまり今日の内に世界が二つに分かれるんだ。いやもう分かれているかもしれない…」
「それなら一度、博麗神社に行ってみようよ!場所は昔も変わっていないから!」
「分かった。」
俺とルーミアは博麗神社へ向かった。
敵にも会わず、無事に着くことが出来た。
「そう言えば、ルーミアは昔の場所が分かるんだ?」
俺はふと思ったことを聞いた。
「私は妖怪なんだよ?数十年そこらは普通に生きれるよ。つまり、貴方の産まれる前の事も知ってるってこと。」
「なるほど…長生きなことで…」
「長生きしても良い事なんて無いよ。いつもと同じ日常を過ごすだけ…」
そこで、ルーミアは言葉を切った。
そしてまた口を開いた。
「でも、貴方が生まれてきてから世界は変わり始めた。妖怪や人間達が争い、血で血を洗う様な光景。その時の私はとても楽しく、飽きない毎日だったわ。貴方に会うまではね。」
俺は黙っていた。
「私が初めて貴方に会ったのは今日…場所は妖怪の山。後に天狗たちが占める場所になるけど、今は色んな種族の妖怪がいるわ。その中には私みたいな種族が不明な妖怪も沢山いるわ。そこに貴方がやってきたのよ。」
いつの間にかお互い、近くの木の下に座っていた。
「貴方は私達を殺し始めた。山が真っ赤になるかと思う程、血が飛んだ。私はこの博麗神社に逃げてきた。」
辺りが騒めきだした。
「私はここに来て二代目博麗の巫女に助けを求めた。私にとってお世話になった大切な存在、それと同時に貴方の母親に当たる人よ。」
俺は驚きを隠せないでいた。しかし、一向に言葉を発することが出来ない。
「博麗の巫女は言った。あの子は悪くない。悪いのはあの子の能力だと…だからあの子の本体だけでも書き換えて外に送る。と…」
「ちょっと待て、それってつまり…」
ルーミアは立ち上がりゆっくりと階段を登り始めた。
俺もその後ろをついていく。
「世界を二つに分けたのは正確には貴方じゃない。博麗の巫女なんだよ。そこに貴方の『再生する能力』が働き、一日だけ…10月1日だけ時が進むようになったの。そして貴方はその世界で建物や歴史、人々を『創造』し、それを今までの記憶を元に『再現』し始めた。」
上を見ると鳥居が見える。
その鳥居は少し遠くから見える程、血で汚れているのが分かった。
「私は博麗の巫女に頼まれた。」
あの子を救えるのは貴女だけ…
お願い…あの子を、あの子を大切にしている皆を助けてあげて…
「そしてもう一つ…」
私は涙を流した。
これを言うのはとても辛いからだ。
自分の存在を認めたくなかった。
もう言うしかないのか…でも、もう少しだけ…
「私が消える前に一つだけ…貴方の能力は3つ。『あらゆる記憶を再現する能力』と『あらゆる事柄を再生する能力』、そして…『全てを創造する能力』…」
「そろそろ思い出す筈…」
身体が光に包み込まれていく。
その光は彼に吸い込まれていく。
「私は貴方の能力の欠片…本当の貴方を取り戻す鍵…」
私は振り返り、『自分の姿』を見た。
大きくなったな…繰り返す世界にいたとはいえ、自分は再生されているんだから当然なのか…
「和希、最後の…本当に最期の戦いだよ。全てを終わらせて…」
涙を流しながら笑顔で言った。
さようなら、和希
今まで身体をありがとう、ルーミア
どうでしたか?
今までルーミアは和希の能力を持っていた!!
しかし、それは何故!?
そして次回、自分自身との闘い
のはずが…?
それではまた次回!!