東方忘世語   作:プニタニオ

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投稿!!

もうそろそろ終わりそうだなぁ…
今度は何を書こう…w


それではどうぞ!!


35話 進むことない故郷

「ふぅ…」

境界を抜けると神社に出た。

「やっと帰ってきた、と言うべきだろうか…」

時間を見ようとしたがバッグを知らない間に落としたみたいだ。

今は身に着けているナイフ一本しかない。

「みぃー?」

ポケットから顔を出しているサファイアが辺りを見る。

「ここか?ここは俺の故郷だよ。あっでも、卵はこの世界にあったからサファイアも故郷になるのかな?」

「みぃー!」

それを聞いてポケットから飛び出して辺りをぐるぐる回る。とても嬉しそうだ。

「とりあえず家に行くか…」

きっとそこに何か手がかりがある筈だ。

サファイアを呼び戻し、家に向かった。

 

「えっと…他には…あったあった。後はこれと、これと…」

家に着いてから数十分が経過していた。

俺は家にある手帳や事件のスクラップ本など至る所を探し出していた。

その間、サファイアには冷蔵庫に入っていたショートケーキを台所に出して食べさせていた。

「なるほど…」

手帳や新聞の切り抜きなど、色々な物を照らし合わせていく。

「本当にずっと繰り返していたんだな…」

外の世界で起きていた事件には周期性があった。

二、三年置きに同じような事件が繰り返されていた。

「人は違えど全く同じ場所で全く同じ症状や負傷が起きていた…更に怪奇事件、これも全く同じだ。」

となると、怪奇事件あった場所を中心に調べていけば…

しかし、一つの違和感が頭を過った。

「そういえば…ここに来るまでに誰とも出会ってないな…」

人通りが少ない道を通ったとはいえ、一人くらい見ても良い筈だ。

ふと時計を見た。

「今は午前6時10分、か…いや、今までか。」

すぐに気が付いた。

時間が止まっている…

「そういえば時間が進むのは俺の能力が発動したからだっけ?」

つまりここで俺が能力を使えば…でもどうやって使うんだ?

「再生と創造…この二つはどう使っていたのか記憶にないもんなぁ…」

一回試してみるか…

「えっと…これぐらいなら大丈夫か。よっと…」

机に置いていた手帳を真上に投げる。

手帳は写真の様に空中でピタリと止まった。

「おぉ、やっぱり止まった。予想は当たっていたけど…成功するかなぁ…」

手帳に向かって手を伸ばす。

「『再生』…」

キィンと擦れる様な音を発し、手帳は机に重力に従って落ちた。

「成功した…!!意外と簡単だな~。それじゃ、次は…」

俺は変形した右腕を見た。

「俺の腕は…確かこんな感じだったような…」

頭の中で自分の腕を作り上げる。

「よしっ!」

右手に集中して変形している腕を元の腕に変化するように思い描く。すると、全く同じ変化を腕は起こした。

「出来た…出来たは良いけど…大分疲れる…」

これはあまり使わない方が良いかもしれないな…

それにしても…変色は戻らないんだな。

 

「とりあえずはこんな感じかな。」

俺は手帳に目を落とす。

再生の能力は今のところ何回も使える。創造の能力は連続で使えても二回あたりが限度だろう。再現もそこまで多くは出来ない…

「一見強力な能力な感じがするけど…あまり使えないなぁ…」

ちょっと待てよ…

再現は誰かの真似、つまり借りないと発動できない…再生はただ単に時間とかを進ませるだけ…創造は武器とかを創りだしても、疲労が溜まれば使いこなすことが出来ない…

「その上、身体能力はルーミアとか程も無い…俺って実は弱いんじゃないか…?」

それにサファイアも実戦向きじゃなさそうだ。

そういえばサファイアはどんな能力を持っているんだ?

「サファイア~。ちょっと来てくれ~。」

サファイアはすぐに反応し、俺の所にケーキを頬張りながら飛んできた。

「むぃ~?」

「うん、とりあえず飲み込んでから喋ろうな?」

むぐむぐと必死で口を動かす。

そしてゴクンと飲み込んだかと思うと、手に持っていたケーキをまた頬張った。

「はぁ…」

ケーキを頬張るサファイアが幸せそうで何も言えず、溜息を吐くしかなかった。

 

しばらくして、ようやくサファイアがケーキを食べ終えた。

「サファイア、お前はどんな能力があるか教えてくれないか?」

「みぃ!」

俺が聞くと、サファイアは俺の指を握った。

「いてっ…」

そしてかぶりつく。

嚙みついた跡から一筋の血が流れる。

「これが能力か?」

「みぃ~。」

サファイアは首を横に振り、小さな手を嚙みついた跡に添える。

ぽうっと淡い光が出て、ゆっくりと消える。

「なるほど。良い能力だな。」

跡は綺麗さっぱり無くなっていた。

「治癒出来るパートナーがいるのは心強いな。」

「みぃー!!」

嬉しかったのか、俺の至る所に嚙みついては治癒を繰り返していた。

 

「はぁ…はぁ…」

治癒されただけでこんなに疲れるとは…多分これ治癒じゃない…

もしかしたら身体の回復速度を速めただけなのかもしれない。

「『再生能力』に入るんだよな…?てことは俺とは違う再生か…」

その方がしっくりくる。

人の回復は体内のエネルギーを使って血液が働き負傷した部分を再生していく。サファイアはそれを強制的に早める能力なんだ。だから今、疲労が溜まって空腹に襲われている。

「でもこれは…栄養を回復する分摂れば大丈夫だ…なら高カロリーの食べ物でカバーできるか…」

うーむ…実戦ではあまり使えない…

エネルギー回復とか一時的な増強とかならまだ良かったんだけど…

ちらりとサファイアの方を見る。

「みぃー!!」

サファイアはまた新しいケーキを出して食べていた。

「はぁ…」

まぁいっか。無理してサファイアの能力を使わなくても良いんだし。むしろ居るだけで感謝だ。

 

「さてと…そろそろ出発するか。」

「みぃー!!」

この辺りの地図は記憶してある。

行く順番はあの時と同じ…

「最初は奇妙な声が聞こえる場所…」

大丈夫だ。サファイアもいるしレミリアのネックレスも着けている。短剣も持ったから心配ない。

 

「紫…」

俺は一言、そう呟いた。




どうでしたか?

サファイアの能力…再生に入るのか…?
自分でも「あれっ?」と思っていますw

そうそう、実際に物が空中で止まったらどんな感じなんでしょうかw

そろそろ終わりに近づいてきました。
改めてここで言いますが、これはサイドストーリーみたいなものですw
今度は違う原作の物を書いてみようかな…


それではまた次回!!
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