東方忘世語   作:プニタニオ

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長々ですね…
今回は会話が多い気もしますが…w

間違いなどがありましたらご指摘お願いします!

それではどうぞ!


4話 辿り着いた先

橋口さんとベンチで座りながら色々な話をした。

この探索?に参加しようとしたのか

何故ここまで俺を追いかけてきたのか

その他にも学校の事や家族の事などを話してくれた。

「なるほどね。俺が普段違う雰囲気で急いで行ったからか。」

「それに…あの時言ってた言葉も気になって…」

死にたいなら辿れ、命が惜しいのなら戻れ。

俺は手帳を開いた。

そこには自分で録音した声を文字にしたものがあった。

その下には言葉の意味を予想したものやその時に感じたことなどが詰まって書いてある。

今は考えても仕方がないと思い、少し話を変える。

「それにしても、こういう事興味があったのが意外だな。」

「うん…お兄ちゃんと小さい頃からこういう事をしていたから…」

「でもなぁ…シートと弁当を持ってきてもなぁ…」

「そ、それは…!!」

みるみる顔が赤くなる。

薄暗くても分かる程だった。

「まぁ良いじゃないか。人によって準備はそれぞれだよ。」

俺は少し笑いながらもフォローを入れる。

「誰かー!!」

急な声に俺たちは驚いた。

まさか…誰かが襲われたんじゃ…

時間を見ると午後11時50分。

まだ事が起きてもいい時間だ。

「今の声…」

「怖いなら今すぐ帰った方がいい。」

「ううん…ついていく…」

怖がっているのは声を聴けば明らかだった。

危険な目に合わせたくないのだが、仕方がない。

「できるだけ俺の周りを離れないようにな。」

「わかった…」

急いで声のする場所へ向かった。

 

「あれは!」

声のする場所に着いた。

しかしそこには俺の体の二倍ぐらいありそうな巨大な火の玉だった。

「そ、そこの君たち!!助けてくれ!!」

しりもちをついている男性が俺たちに助けを求める。

それで俺たちの存在に気付いたのかゆっくりと火の玉が小さくなっていく。

「タドレ。」

火の玉が言ったのだろう。

それに俺は反射的に言葉を返していた。

「何故辿る必要がある…?」

「オマエハモウワスレラレタモノ。モウ、ジカンハナイ。」

「どういう…ことだ…?」

「シリタイノナラタドレ。イノチガオシイノナラモドレ。」

火の玉は消えてしまった。

辺りは何も無かったかのように薄暗く、静かだった。

「う、うわぁぁぁ!!」

男性が転がり落ちながら階段を下りて行った。

俺は構わず手帳を開いて適当にページをめくり新しい部分を開く。

「急にどうしたの…?」

橋口さんが心配そうに声をかけてくる。

「間違っていたんだ…」

俺はさっきの火の玉が発した言葉を全て書いていく。

「死にたいじゃなく知りたい…そして時間は無い…」

時刻は午後11時55分を指していた。

「橋口さん、帰りたいのなら今しかない。これは最後の警告だ。」

彼女は一切口を開かなかったが、目だけは俺の方にしっかりと向けられていた。

「…分かった。それじゃ最後の場所に向かうか…走るぞ。」

「うん…!」

俺たちは最後の場所、男性が襲われた場所へ向かった。

 

オマエハモウワスレラレタモノ。モウ、ジカンハナイ。

シリタイノナラタドレ。イノチガオシイノナラモドレ。

俺は忘れられた者…その意味を知りたいのなら場所を辿っていけ…

大方予想は合ってるだろう。辿れば意味が分かる。その代わり、命を賭けろってことだろう。

もう時間は無いってのは午前0時まで時間が無いってこと…

 

後5分…

 

丘から最後の場所まで一分かかるかどうかの距離だった。

「ここか…」

商店街から少し離れた場所。

普段は商店街程ではないがここもだいぶ明るい。筈だった。

「電灯が…一本もない…」

橋口さんが俺の服を握って言った。流石に橋口さんも気づいたようだ。

「消えている…のか…いや、見えていない…?」

辺りは物一つなく真っ暗だった。

背筋に言い表せない程の奇妙な冷たさが走る。

足が動かない。動かせない。

「アナタタチハ、タベテモイイニンゲン?」

暗闇から子供のような高い声が聞こえてくる。

「美味しくないと思うぞ…」

怯えながらも俺は返した。

「ソウ、ミタイダネ。ソッチハニンゲンダケド、キミハチガウ。」

「俺が忘れられた者ってどういう意味だ…?」

「クレバワカル。」

「どこに行けばいい…?」

そう言うと、暗闇から金髪の少女が目の前に現れた。

「ゲンソウキョウ。ソコデキミハキオクヲトリモドサナケレバナラナイ。」

それに先に口を開いたのは橋口さんだった。

「星野君…記憶が無いの…?」

「そんなわけ…」

そういえば、俺は昔どんな生活をしていた…?

そこで意識が朦朧とし始めた。

「星野君…?星野君…!」

はし…ぐちさん…

「ダイジョウブ。コノコハタベナイ。ソノカワリコノコノキオクヲケサセテモラウヨ。」

「いや…いやぁ!!」

橋口さんがこれまでにない大声をあげた。

しかしそれは一瞬にして消えた。

俺は意識を手離した。

 

 

「ヨウコソ。ゲンソウキョウヘ…」

 




やっと幻想入りです!!
長々と本当にすみませんでした…

ご意見、感想などを書いてくださると、とても嬉しいです!!
お願いします!!

それではまた次回に、ありがとうございました!
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