今思えば長々と書いていますね…w
今回は星野 和希の記憶が!
それではどうぞ!!
巨大鳥が大きく鳴いた。
下を見ると竹林の中に一つの屋敷が見える。どうやら着いたようだ。
ゆっくりと屋敷の入り口らしき所に下りた。
巨大鳥の脚が地面に着くと同時に身体から吸い込まれる感覚が消える。
恐る恐る降りて体に異常が無いか確認する。
「大丈夫みたいだな。」
後ろを向いて頭が下がった巨大鳥を撫でる。
「ここまでありがとうな。助かったよ。」
言葉を理解したのか自分の頭を俺の体に擦り付けどこかへ飛んで行った。
「ここが永遠亭か。」
巨大な門を通って中に入った。
中は至る所に竹が生えていてとても気持ち良い風が吹いていた。
「良い所だなぁ。」
進んでいくと赤い小さな橋が見えた。
真ん中に兎の耳を付けた女子高生らしき人が立っていた。
「お待ちしていました。どうぞこちらへ。」
そう言って屋敷の中へと進んでいく。
急いでその後についていった。
「師匠、連れてきました。」
ある一室に入るとうさ耳女子高生はそう言った。
「ありがとう。」
医者らしき人物がそう返すと一礼してどこかへ行った。
「いらっしゃい。待っていたわ。」
「貴女が永琳さんですか?」
「あら、知っているのなら自己紹介はいらないわね。」
そう言うと机に纏めて置いてあった紙の束をパラパラと捲った。
一瞬だけだが自分の名前が書いてあるのが見えた。
「俺の紹介もいらないみたいですね。」
「人の書類を盗み見るのはいけない事よ?」
「人の情報を勝手に調べるのはいけない事だと思いますが。」
永琳はふふっと微かに笑った。
「お互い様ね。それよりここに呼んだ訳を言うわ。」
永琳は書類の束を確認しながら話し始めた。
「結論から言うと自分の居場所を取り戻すためよ。」
「どういうことですか?」
「待ちなさい。今から話すわ。」
書類の束から数枚取り出した。
「まず貴方はここに来る前はどういう生活をしていたかしら?」
言い方からすると幻想郷に来る前の事を聞いているのだろう。
「友達と遊んだり、ですかね…」
「そういう事ではないわ。言い方を変えましょう。貴方はそれまでどんな一日を過ごしていたの?」
別に変わった事は無い。
朝起きて朝食を摂って学校行って勉強して遊んで家に帰って…
「気づいたかしら?」
永琳はまた一つ問う。
「家でいつも何をしているの?」
「…ない。」
俺は知らない間に身体が震えていた。
「誰一人家にいない…毎日新聞を読んでいたのは誰だ…?毎日食事を数人分作っていたのは誰だ…?毎日会話していたのは誰だ…?」
俺はその場に蹲る。
「居たという記憶はある…でも居なかったという記憶がある…」
「和希くん!!」
永琳の一言で我に返った。
「落ち着いてとりあえず座りなさい。」
後ろにあった丸椅子に座ってゆっくりと深呼吸をした。
「すみませんでした。」
「気にしないで。私が悪かったわ。」
永琳が一つ溜息を吐く。
「話を変えるわ。」
「はい。」
「ここには妖怪や人間など様々な種族がいるわ。その中に特別な力を持った者がいる。貴方の住んでいた世界で言えばエスパーや超能力者ね。それに貴方も含まれるわ。」
つまり俺にも空を飛んだりとかが使えるって事か?
「貴方の想像で正解だと思うわ。でも問題があってね。」
「問題…?」
急に背後から声がした。
「私でさえ貴方の能力が分からないという事よ。」
振り向くとそこには夢で見た女性の姿があった。
「ここからは私が説明するわ。」
「分かったわ。」
永琳は机に向かって書類を読み始めた。
「まずは自己紹介ね。私は『八雲 紫』。どんな呼び方でも構わないわ。」
「宜しくお願いします。」
「調べた通り礼儀が正しいわね。」
「今だけですよ。」
俺は流すように答えた。
「それじゃ、話すわね。貴方は少なくとも2つの能力を持っているわ。しかしどんな能力なのか分からないの。だけどそれは時間が経てば分かると思うから大丈夫よ。」
2つか…一体どんなものなんだろう…
「次にこれからの事。貴方は元居た世界では存在していない事になっているわ。」
「存在していない…?」
どういう事だ?俺は生まれていないという事か?
「正確には『存在している事を世界が忘れてしまった』が正しいかしら。」
「それなら思い出させれば良いってことですか?」
「結局のところそうなるわね。だけどね、それをするには貴方の居た世界の結界を破壊しなければならない。」
「結界?」
「最近までは無かったんだけどね。急に結界が出来ていたの。」
「それを壊せば良い話じゃないんですか?」
「物事は思い通りには進まないものよ。確かに壊すことは出来る。それなりの時間を掛ければね。でもその後が問題なの。貴方の存在をどうにかして認識させないといけないのよ。」
今のところ帰れる術が無いという事か…
「師匠!!大変です!!」
さっきのうさ耳女子高生が入ってきた。
「そんなに急いでどうしたの?」
「妖怪が!!」
「またなのね…鈴仙は負傷者の応急手当てを。」
「はい!!」
うさ耳女子高生、鈴仙は急いで部屋を飛び出した。
「紫、あっちは任せるわ。」
「仕方ないわねぇ。和希君行くわよ。」
俺は紫に謎の空間に引きずり込まれた。
記憶…と言ってもほんの少しだけでした…
どう書けば上手く書けるかな~
設定がややこしくなってる気も…w
次はどうなる事やらw
また次回!!