ゼロの使い魔 HOPPER   作:ガオライアー

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平賀才人

16歳でマスクドライダーマルチホッパーの資格者に選ばれた。当時はやさぐれていて今でこそ更生したもののやさぐれいたその当時が現在ではトラウマだとかじゃないとか…。幼少の頃ワームに母親を殺されてたのを目撃してしまい、ZECTが運営する施設に預けられる。


02 変身

「―ハア…目覚めちまったぜ、ちょっと散歩でもするか」

 

俺は高級ベットでご就寝のルイズにバレないようにゆっくりとドアを閉めた。

 

俺、平賀才人はここに来てからの扱いは最悪だ。犬扱いだルイズはいきなり服を脱ぎ出すし、それを問いたら『自分は貴族、アンタは平民だから男として見てない』だとさ。おまけに俺の寝床は干し草だしな、平民はこれぐらいで充分らしい。ここまで来ると平民は奴隷じゃないのか?というよりもルイズたちを始めこの学園の生徒は平民を偏見している、平民だって布団で寝るし!

……ハア…1日目でこれって鬱になるわ~

 

「あれ?あなたは?」

 

俺は考え事をしてるとふと女の子の声が聞こえた

 

「はい?」

 

俺が振り向くとそこにはこの世界では珍しいであろう黒い艶やか髪色と瞳の女の子がいた。

 

俺はジーッと眺めていると

 

「あ、あの…そんなに見られると恥ずかしいです」

 

「ご、ごめん。キミが可愛かったから」

 

「そ、そんなことありませんよ」

 

女の子は顔を赤くして否定するが満更でもなさそうだ。

 

「あれ?あなたはミス・バリエールが召喚した使い魔さんですか?」

 

俺の事に気づいたらしく女の子はそう言った。

 

 

 

「そうだよ、よく知ってるね」

 

「ミス・バリエールが平民を使い魔にしたって学園中で噂になってますよ」

 

「へぇ~そうなんだ。じゃあキミも魔法とか使えるの?」

 

「いえ…私は平民でこの学園で働かせてもらってるんです」

 

あ!本当だ。よく見れば洗濯物を終わらせて戻る途中だったらしい。

 

「ゴメンね、邪魔しちゃって」

 

俺がそう謝ると女の子はニコッと笑い言った。

 

「そんなことありません、私も楽しかったですし。そう言えば名前言ってませんでしたね、私はシエスタです、今度ともよろしくお願いします」

 

ペコリと頭を下げてシエスタはそう言う。―いい子だ。この娘メチャクチャいい子だ!

 

「あ、俺は平賀才人よろしくシエスタ」

 

俺も頭を下げて挨拶をした。

 

「良かったら手伝うよ」

 

「いえ、大丈夫ですこれくらいは自分で」

 

「遠慮しなくて良いよ、俺が手伝いたいんだから手伝わせてよ、ね?」

 

俺がそう言うとシエスタは微笑んだ。

 

「それではよろしくお願いします」

 

俺とシエスタは学園の方まで談笑しながら歩いて進んだ。

 

~○●○~

 

「おーい、起きろルイズ」

 

俺は寝ているルイズを起こし制服を渡すと眠たい目をしたルイズは言った。

 

「着せて」

 

「それぐらい自分でやれよ」

 

「使い魔なんだから当然でしょ?ほら早くしなさいよ」

 

ルイズは恥ずかしがる素振りを見せない。

 

「あのな、俺も一応男だから…そのそう言うのはどうなんだ?」

 

俺がそう言うとルイズは気の強そうな目でこちらを睨み

 

「何言ってんのよ!使い魔は役に立つのが仕事じゃない!それに使い魔を『男』と認識する分けないじゃない!」

 

こう言った。

 

「はいはい、わかったよ」

 

こいつは俺の事を男と認知してないなら俺も我慢すればいいか…。

 

~○●○~

 

「うお、スゲェ豪勢な朝飯じゃん!」

 

周りを見るととても学生の朝飯だとは思えないくらい豪勢な物が並んでる。こんなの映画でしか見たことない!

 

「もう、そんなに騒がないで椅子引きなさい」

 

俺はこんな豪勢な朝飯を食えると思い素直に従いルイズの隣に座るとルイズは言った。

 

「アンタはそこじゃないわよ!あっち」

 

ルイズが指差した方を見るとそこには干からびたパンと肉の具が野菜カスばかりのスープがあった。……え?マジで?

 

「あの…ルイズさん、一応お聞きしますが俺の朝ごはんは?」

 

「決まってるじゃないあれよ」

 

…やっぱりか。

 

「なあ、ルイズお前みたいに贅沢なもの食わせてくれとは言わない…言わないからもう少しマトモなもの食わせてくれないか?」

 

「いいわよ、正しアンタは私の使い魔だから言うことをしっかりと聞くようになったらご飯の量も増やしてあげるわ」

 

その一言に俺はカチンと来た。

 

『おばあちゃんが言っていた。人が良くなると書いて食べるってな』

 

 

食べると言うことは人間において最高の至福の時だ…こんな犬みたいな扱い受けてこれはキツすぎるぜ……。

 

俺はルイズを睨むように見るとルイズは俺が文句でも言うと思ったらしく身構える。

 

…だが俺は無言で干からびたパンとスープを飲みの干した。

 

「ごちそーさま」

 

俺はそう言うとルイズに何も言わず食堂から出ていった。

 

「ちょっと!待ちなさいよ」

 

ルイズは俺を呼ぶが俺は粗末すぎる朝ごはんに腹を立てて無視した。

 

~○●○~

 

「あ~あ…さすがにあれだけじゃキツいな…」

 

どうやら、ルイズたちは使い魔との交流で授業は休みらしく周りには奇妙な生き物と戯れている生徒で溢れてる。

 

「あれ、才人さん?どうかしたんですか?」

 

「シエスタ……いや何でもないよ」

 

ここでシエスタからご飯をもらおうかと思ったがさすがにいきなりの要求だからシエスタだって困るだろう。

 

「それにしても…」

 

俺は辺りを見回すと体がマグマのように燃えているトカゲみたいな生物やドラゴン、巨大モグラ、目だけの浮遊物体まである。

 

「俺もコイツらと同じか…」

 

「た、確かにそうですね…」

 

俺の呟きにシエスタは困ったような反応をした。

 

「わ、私お仕事に戻りますね!」

 

そう言うとシエスタはそそくさと消えていった…。

 

 

ハア…まじでどうしょうかな…あっちの世界じゃワームが現れ出したのに早く報告しなきゃ被害者が出てしまう…せめてメールでも遅れたら…。

 

俺は携帯を見るがやはり圏外だ。

 

 

俺が独りで考え事をしているうちに遠くに人が集まっていた。何なんだろ?

 

「キミが軽率に瓶なんかを拾い上げるおかげで二人のレディの名誉が傷ついたじゃないか。どうしてくれるんだね?」

 

「え……も、申し訳ありませんっ!」

 

「まったく!コレだから平民は…」

 

シエスタが貴族の生徒に絡まれてる!

 

「シエスタ!どうした!?」

 

俺は周りの人混みをどけてシエスタに駆け寄る。

 

 

「そのメイドが二人のレディの名誉を傷けたんだよ!」

 

「どういうこと?」

 

俺は貴族の生徒の事を無視してシエスタに理由を聞こうとするが…。

 

「おい!僕が喋ってるのに何を無視してるんだ!第一キミは誰だ!」

 

…うるさいな。

 

「いいかい?僕はキミが香水のビンをテーブルに置いた時、知らないフリをしたじゃないか。間を合わせるぐらいの機転があってもよいだろう?」

 

俺を無視してシエスタにそう告げる…ん?よく考えれば二人の女とか機転とかって…シエスタが起こられる要素なんて何一つないじゃないか!

 

「待てよ!要はあんたの二股がバレたのをシエスタのせいにしてるだけじゃないか!この娘にはなにも関係ない!お前がシエスタに謝れ!」

 

俺がそう叫ぶと貴族の生徒は俺を見ると鼻で嘲笑った。

 

「よく見たらキミはゼロのルイズが召喚した使い魔の平民じゃないか。平民なのに貴族への礼儀も知らないのか、さすがはゼロのルイズの使い魔だ」

 

「お前が貴族だろうと何だろうと関係ない…お前は自分の罪を人に…それも女の子に押し付けてあろうことか八つ当たりするなんて…貴族どころか男の風上にも置けないよ。お前」

 

「よ、よかろう…決闘だ!君に貴族に対する礼儀を教えてやろう……ヴェストリの広場で待つ!! 絶対にこい!!」

 

そう言うと貴族の生徒はキザったらしく薔薇の造形のような杖をかざして背を向けた。嫌なやつだぜ本当。

 

「シエスタ、大丈夫か?」

 

俺はシエスタの方を見るとシエスタはブルブルと震えていた。

 

「才人さん…殺されちゃいます……!平民が貴族に勝つなんて絶対に無理です!今から謝りに行くので決闘を辞めてください!私が謝れば済むことですので…」

 

…シエスタは本当に優しい娘だ。俺の喧嘩を止めようとしてくれるし、あんな奴に頭を下げにいくと言う。…そんなシエスタたちはあんな高圧的態度で恐怖心を植え付けられていると思うと腹が立ってきた…。

 

「シエスタ…大丈夫、大丈夫だよ。俺はあんな奴に負けないし、それにシエスタがあんな奴に頭を下げて欲しくないんだ…」

 

俺は立ち上がった。あの生徒が言ってたヴェストリの広場?はどこにあるんだっけ?

 

「ちょっとあんた!」

 

ん?ルイズか…。

 

「なんだよ?」

 

「なんだよじゃないわ!あんた解ってるの!?相手は貴族なのよ?勝てるはずないわ」

 

「やってみなくちゃわからないだろ」

 

俺がそう言うとルイズは俺の手を引き歩く。

 

「おい、どこ行くんだよ?」

 

「決まってるわ、ギーシュに謝りに行くのよ。今ならまだ許してくれるかも知れない…」

 

…何だよ、みんなして貴族はそこまで偉いのか?

 

「俺は嫌だね。だいたいどうして俺がアイツなんかに謝らないと行けないんだよ?」

 

「……あんた何にも解ってない、平民は貴族に勝てないの、怪我で済めば運が良い方なんだから」

 

このままじゃ話にならないな…。俺はルイズ手を払う。

 

「なあ、ヴェストリの広場ってどこだ?」

 

俺は金髪の小太りした貴族の少年に訪ねると少年は指を指してあっちだと答えてくれた。

 

「ありがと」

 

俺はそう言うと急ぎ足でヴェストリの広場まで向かった。

 

~○●○~

 

「決闘だ!諸君!」

 

俺がヴェストリの広場に着くと貴族のギャラリーたちが囲っていた。

 

ギーシュだったかな?こいつは気取って、薔薇の造形を俺に向ける。

 

「逃げずに来たのは誉めてやろう」

 

「誰が逃げるかよ」

 

俺はギーシュにそう言うとルイズが現れた。

 

「待って!ギーシュ、いい加減にして決闘は禁止されてるじゃない!」

 

「ああ、それは貴族同士での話だろ。彼は平民…なんの問題もないはずだ」

 

「それは…今まで無かったから…」

 

ギーシュの返答にルイズは言葉が詰まる。

 

「ルイズ下がってろ、俺は負けない」

 

俺はそう言うとルイズは顔を真っ赤にして「もう知らない!」とカンカンに怒って人混みに消えた。さすがに忠告を無視し続けば怒るよな。

 

「さて、始めようぜ」

 

ギーシュが薔薇の花を振った。

 

すると花びらが一枚、宙に舞い、甲冑を着た女戦士の形をした人形になった。

 

…これが魔法か。改めて見るけどなんかスゲエ…。

 

「もちろんボクはメイジだから魔法を使わせてもらうよ」

 

身長は俺と同じくらいだが、金属製のようだ。淡い陽光を全身に受けて、甲冑がきらめいている。

 

するとギーシュの召喚した鎧兜の女戦士はパンチを放った。

 

「おっと!」

 

俺はそれを躱してギーシュを見る。

 

「今の攻撃を避けるなんて大したものだね。言い忘れていたね、僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。そしてこれが僕の青銅のゴーレム『ワルキューレ』だ」

 

俺はそれを聞いて笑ってしまう。

 

「なんだよ、青銅かよ…。『鋼鉄』とか『鋼』ならともかくその程度で自慢するな」

 

俺はギーシュに挑発するとギーシュは顔を真っ赤にして怒った。

 

「平民ごときがボクの二つ名を侮辱するな!」

 

ギーシュの意思を受けたかのようにワルキューレは俺にパンチのラッシュを仕掛ける、だけどそのパンチは大振り過ぎるが故に避けやすい。

 

俺は避けながら腰に装着してるZECTバックルをセットする。

 

するとワルキューレは右ストレートを放ってきたから俺はワルキューレの腕に乗りそのまま頭を踏んづけてワルキューレと背を向け合う形で着地する。

 

ワルキューレは俺の背に拳を振るうのが解ったが俺は避けようとはしなかった…。

 

キン!

 

そう音が響くと俺の足元にワルキューレの腕が落ちた。

 

―ホッパーゼクターだ。

 

 

俺はホッパーゼクターを左手で掴むとZECTバックルにスライドさせるように乗せた。

 

周りではギャラリーたちが騒いでいる…ギーシュも驚きの声をあげているようだが今の俺には聞こえない…。

 

「変身」

 

『HENSHIN』

 

電子音が響くと俺は一瞬で姿が変わった。

 

『change match hopper』

 

俺はその電子音を聞くとワルキューレにひと蹴り入れた。

 

ボン!

 

そう音がすると俺が蹴った部分に穴が開きワルキューレは倒れた。

 

俺は倒れたワルキューレを見て踏みつけるように何回も何回もストンピングをした。

 

ボン!ボン!ボン!ボン!

 

やがて、砂のように細かく粉状になった。

 

「…フーッ、いくぜ…」

 

俺はギーシュはワルキューレをさらに増やして自分を守るように陣形を取った。

 

…臨むところだ。俺はギーシュのワルキューレの群れに向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 




どうも、今回は変身ということで変わりましたね。

次回の投稿はいつになるか解りませんが楽しみにしててください。
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