唯依ちゃん好きのIS学園記   作:ニーベルングの指輪

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唯依ちゃんが上手く書けない……


金髪ロールちゃん

「あー……」

「どうした、弟くん?」

 

一時間目のIS基礎理論授業が終わり今は休み時間。唯依ちゃんの所へ行こうとしたら弟くんが気まずそうな声を出すもんだから構ってやることにする。

「冬夜兄ぃは辛くないの、この状況」

「唯依ちゃんと同じクラスでむしろhappyな感じかな」

「……ちょっといいか」

「え?」

「うん?君は確か、束ちゃんの……」

 

妹の箒ちゃんだったかな?確か、弟くんにぞっこんの。あっ、なるほど。そういうことね。

「じゃあ、弟くん。俺は用事を思い出したから」

「お、おう」

 

弟くんを箒ちゃんに渡して唯依ちゃんの席へと向かう。

「久しぶりだね、唯依ちゃん」

「…………」

「唯依ちゃん?」

 

話しかけても返事してくれないなんてちょっと悲しい。回り込んで顔を見てみると膨れっ面をしてそっぽを向いてる。

「唯依ちゃん?おーい。無視してたら、また髪の匂いを嗅いじゃうぞ〜」

「なっ!?」

 

ガタッ!と音を立てて唯依ちゃんが椅子から飛び上がる。

「あっ、やっと反応してくれた」

「……反応しないとまた、破廉恥なことするんでしょう?」

「そんな、いつも唯依ちゃんにセクハラしてるみたいに言わないでよ」

「じゃあ、SHRは何だったんですか!」

「えーと、スキンシップ?」

「それをセクハラだと言うんです!」

 

唯依ちゃんが顔を赤くしながら怒ってるけどそれも可愛くていい感じ!

「でも、本当に久しぶりだね」

「……はい。今まで何方に行かれてたんですか?」

「色々かな?」

「今度は勝手にいなくならないで下さいね?」

「分かってるよ」

 

キーンコーンカーンコーン。おっと、チャイムが鳴ったということは二時間目か。早く戻らないとちーちゃんに叩かれるからな。

「じゃあ、また後でね」

「はい」

 

その後、弟くんはギリギリに帰ってきてパアンッ!と叩かれていた。弟くん、学習しようよ……。

 

 

 

正直に言ってしまうと今更な授業を適当に聞き流していると山田先生と弟くんのやりとりが耳に入ってくる。何やら、面白いことが起きそうだな。

「織斑くん、何かわからないところがありますか?」

「あ、えっと……」

 

多分、授業が難しいとかそこら辺だろうな。まあ、今の時代にISの知識は研究職の男以外には必要ないからな。

「わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですから」

 

えっへんと自己主張の激しい胸を張る山田先生。

「先生!」

「はい、織斑くん!」

「ほとんど全部わかりません」

 

……さすがに全部わからないは予想外だよ、弟くん。

「え……。ぜ、全部、ですか……?」

 

山田先生の顔が困り度百パーセントで引きつる。まあ、そうなりますよね。

「え、えっと……織斑くん以外で、今の段階でわからないっていう人はどれくらいいますか?」

 

シーン……。まあ、それはそうだろう。何せ、女子はみんな中学で基礎は習うらしいし入学前の参考書まであるくらいだから、この段階で困る人はいない。

「白崎くんは、大丈夫ですよね?」

「はい、全く問題ありません」

 

この辺りは一般人、技術者関係なく常識的な話だしな。

「……織斑、入学前の参考書は読んだか?」

 

教室の端にいたちーちゃんが少し低めのトーンで弟くんに確認する。

「古い電話帳と間違えて捨てました」

 

パアンッ!

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」

 

今回は弟くんが悪い。

「あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな」

「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと……」

「やれと言っている」

「……はい。やります」

 

相変わらず、面白い姉弟だね。あっ、今、唯依ちゃんと目があった。とりあえず手を振っておこう。

「授業中に何をしている?」

 

パアンッ!っと頭に激痛が走る。痛いよ、ちーちゃん。

 

 

 

なんだかんだで二時間目の休み時間になり、弟くんと話すことにする。

「仕方ないから、君の勉強に付き合うよ」

「冬夜兄ぃが手伝ってくれるなら百人力だぜ」

「それは大袈裟だろう」

「ちょっと、よろしくて?」

 

いきなり話かけてきた相手の方をみると金髪ロールのいかにもなお嬢様がいた。確か、この子は入試主席の……。

「訊いてます?お返事は?」

「Oh sorry. Waht do you want Ms.Alcott?」

 

とりあえず、英語で返すことにする。

「日本語で大丈夫ですわよ」

「そうですか。それで、何かご用ですか?」

「そちらの方は聞こえてないんですの?」

「あ、ああ。訊いてるけど……どういう用件だ?」

 

弟くん、レディーにはもう少し丁寧に対応しようよ。さもないと

「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけららるだけでも光栄なのですからそれ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

こういう風に面倒くさいことになります。

「悪いな。俺、君が誰か知らないし」

「それは無知すぎるだろ、常考」

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」

 

どんどん、声が大きくなっていくオルコットさんと弟くんを眺めなることにする。

「あ、質問いいか?」

「ふん。下々のものの要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ」

「代表候補生って、何?」

 

がたたっ。クラスの女子数名がずっこける。大丈夫、俺は耐えたぞ。

「あ、あ、あ……」

「『あ』?」

「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」

「おう。知らん」

「………」

 

オルコットが頭が痛そうにこめかみを人差し指で押さえながらぶつぶつ言い出した。その気持ちは俺もわかるよ、金髪ロールちゃん。

「信じられない。信じられませんわ。極東の島国というのは、こうまで未開の地なのかしら。常識ですわよ、常識。テレビがないのかしら……」

「オルコットさん、馬鹿なのは弟くんだけでちゃんとテレビはあるから安心して?」

「ちょっ、冬夜兄ぃ!?」

「事実だろ?いつも、エロいことばかり考えてるから常識がなくなるんだぞ?」

 

クラスの女子からキャーという声が聞こえたが知らんな。

「ちょっ、何言って」

「この前、見つけたエロ本はちーちゃんに提出しといたよ♡」

「何してくれんノォォォォォ!?」

 

ははは、このザマァ。

 

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