唯依ちゃん好きのIS学園記   作:ニーベルングの指輪

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無念なお触りタイムと中華娘の夜這い

あの粘着体質と会ったあと、全員で唯依ちゃん宅へお邪魔することになった。

そして、唯依ちゃんと栴納さんは料理の準備のため、今は俺とターシャたんと亦菲だけで居間でゆっくりしていた。

「今ここにいるのは俺と君らだけなんだけど、そろそろ俺たちに接触してきた理由をちゃんと聞いても良いかな?」

「何のことですか?」

「どうして、休暇という名目で専用機持ち二人が俺と唯依ちゃんに接触したかという話だよ」

 

まあ、大方の予想はついてるんだけどね。

「大尉と休暇が被ったっていうのはホントよ?」

「“たまたま”ではないでしょ? ロシア陸軍『ジャール大隊』副隊長のナスターシャ・イヴァノワと中華連邦軍新型IS試験評価部隊『暴風部隊』隊長の崔亦菲の休暇がたまたま被って、たまたま二人して日本に来たってのは無理があると思うな」

 

そう、この“たまたま”は明らかに不自然だ。

「はぁ、やっぱりトウヤ相手に隠しきるのは無理だったかぁ」

「仕方ありませんね。……詳しくは話せませんが大雑把に言ってしまうならお二人の護衛です」

 

やっぱりか。

ってことは、巌谷さんも一枚噛んでるってことか。

「護衛ともう一つについては聞かないでおくよ。軍人じゃない俺があれこれ聞くのも変だしね」

「助かります」

「さて、それじゃこの話はこの辺にしておこう。そろそろ唯依ちゃんと栴納さんの料理が出来上がる頃合いだし」

 

この二人がいるなら安心だけど、逆に言えば専用機持ち二人を寄越す程度には危険というわけか……。

「(用心だけはしておくかな)」

 

 

 

 

「ぷはぁっ! いやー、食った食った〜。唯依ちゃんと栴納さんの料理があまりに美味しすぎるのでこの帰省中に幸せ太りしそうですよ」

「では、冬夜の分の夕食だけ減らすとしましょうか。ブーな冬夜なんて見たくありませんから」

「ちょっ! 大丈夫だから、君の冬夜さんはこの程度でブーになるような男じゃないから! だから、それだけはご勘弁を!」

「「ふふふ」 」

「さてと、皆さんはお風呂にでも入ってきてくださいな。私と冬夜さんで洗い物はしておきますので」

 

栴納さんに言われて俺はお風呂に向かう唯依と別れて栴納さんと一緒に台所へと向かう。

ふむ、唯依ちゃん達はお風呂か……。美少女三人がお風呂。これは覗かない方が失礼なんじゃないのか?

「覗きは許しませんよ?」

「な、何のことでしょう。僕は決して三人の成長途中の肢体を見たいとか脳内メモリに保存したいとか思ってませんよ!?」

「誰もそこまでは言ってません。あのお二人は、冬夜さんの昔の知り合いなんですよね? とういうことは何か、唯依の周りで良くないことが起きるかもしれないということですか?」

 

栴納さんに心配させてしまうとは、俺もまだまだということか。

「大丈夫ですよ。何たって唯依ちゃんには僕がついてるんですから。安心してください。唯依ちゃんには指一本触れさせませんから。あっ、でも。僕は触りますよ? 触りまくりますよ?」

「まあ、節度をもっていただけるなら許可しましょう」

 

マジで!? 親公認で唯依ちゃんに触れ放題だと!

「ただし、夜九時までです」

 

夜九時って……。そんな小学生じゃないんですから。

でもまあ、それまで楽しませていただきましょうっ!

「それ以降は不純異性交遊としてお仕置きですからね」

 

 

 

 

 

 

時間を確認せずに、喜んだ俺も悪かったけど栴納さん、これはあんまりですよ……。

現時刻23:30

あの時、栴納さんと話していたのが20:45でそれから唯依ちゃん達がお風呂から上がったのが21:15

すでにお触りタイムは終了していたとか……(泣)

「そして、俺は一人部屋にて寂しく就寝と」

 

不幸だ。

「寂しいなら私が朝までイロイロと楽しませてあげるわよ、トウヤ」

 

声に振り返ると亦菲がいつの間にか部屋に入ってきていた。

「亦菲? 何でここに?」

「モチロン、夜這いしによ」

 

……は?

「ごめん。もう一回言ってくれるかな。もしかしたら聞き間違いかもしれないし」

「何回も言わせたいなんてトウヤってそういう趣味なのね。良いわ、何度も言ってあげる。夜這いよ、よ・ば・い♡」

 

そう言って亦菲は浴衣をはだけさせて俺の布団へと寄ってくる。

「ほーら、久しぶりなんだし……」

 

ドドドドドドッ! バンッ!

「何をやっているんですか!」

 

廊下から足音が聞こえてきたと思ったら今度は唯依ちゃんが部屋に入ってくる。

「何ってナニよ。私とトウヤは今からお楽しみなんだから、早く出て行きなさいよ」

「な、ナニ!? だ、ダメです! 冬夜と崔さんがそんなことするなんて認められません!」

「トウヤだって男なのよ! ここまで誘惑されてお預けは可哀想じゃない!」

「崔さんとが認められないだけです! それに冬夜が我慢できないなら代わりに私が……っ!?」

 

そこまで言いかけて唯依ちゃんの顔がボンッの赤くなる。

「あら〜? そんな純情ちゃんがちゃんとトウヤの相手を務められるのかしら〜?」

「わ、わた、私はあなたみたいな淫乱じゃないだけです!」

「誰が淫乱よ! 私だって未経験よ!」

 

へぇー、亦菲って未経験なんだ。

「なら、私と同じじゃないですかっ! それにこういうことは結婚してからと相場が──」

「なら、今すぐトウヤと結婚するわ!」

「駄目です! 冬夜と結婚するのは私です!」

 

二人して嬉しいこと言ってくれてるけどそろそろ止めないと俺が怒られそうだな。

「ヒートアップしてるとこ悪いけど、今は夜だから二人とも静かに……」

「「冬夜/トウヤは黙っててください!」」

「……すみません」

 

 

 

結局二人の言い争いは、栴納さんが般若の形相で止めに来るまで続いた。

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