魔法少女リリカルなのは~次元を司る現人神~   作:黄金馬鹿

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THE☆連投


第87話

 

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~暮羽side~

 

あれから一週間が過ぎて今は大晦日

 

もう大掃除もちゃちゃっと済ませて外は真っ暗。完全に夜だ

 

大晦日の行事も残りは年越しのみとなった

 

「うわっ、痛そ~」

「まさか笑わせに来た人までアウトにするとはな」

 

と、毎年やってる某笑ったらいけない番組を見ながら二杯目の年越しそばを啜る

 

何故二杯目なのか、それはマテ娘達が一杯目食べた後に腹一杯になったのか、こたつに潜って寝ちまったからだ

 

ようするに、あれだ。食欲をもて余した結果だ

 

「あははは!」

「あ、そば無くなった……まだあったか……?」

 

マテ娘達が寝てるから暇だ

 

せめてユーリが起きててくれれば弄り倒して遊ぶことが出来るんだけどな……

 

あ、もう年明け一分前か

 

あのお笑い番組は年明け前に何も宣告しないから時間を確認しないと気付いたら年が明けちまう

 

「水姫、そろそろ時間だ」

「へ?あ、確かに」

 

体内時計で確認したのか、ハッとした顔をする

 

すぐにこたつに入ろうとしたが、マテ娘が潜り込んで入ることが出来ない

 

こいつら、いますぐ冷えきった自分の布団に突っ込んでやろうか

 

あ、ユーリは抱き枕でいいかも。ぬくいだろうし

 

ディアーチェは起きててほしかったな……なんやかんやで一番精神年齢高いし、いい話し相手になってくれるからな

 

「あ、ちょっとトイレに……」

「トイレで年明けるとか洒落にならんぞ?」

「うっ……我慢するよ……」

 

実は前世でやらかしたことがあるのは秘密だ

 

さて、残り十秒か

 

九、八、七……

 

「今年も終わりだね」

「あぁ」

 

三、二、一……零!

 

『明けましておめでとうございます』

 

無事に年は明けた

 

今年は特に……とは言えないが、それなりに平和だったな

 

そしてマテ娘達はまだ起きない

 

「初詣行く?」

「神が祈るってのもあれだが……行くか。なのは達も居るだろうしな」

「そだね」

 

今着ているものにコートを羽織って、少量のお金をポケットに突っ込んで水姫の準備が終わるのを待つ

 

暫くして水姫も厚着をして玄関まで来た

 

「鍵どうする?」

「かけておくか」

 

ドアから外に出て、鍵をかける

 

手袋を着けてそのまま神社まで歩き出す

 

「もしかしたら、これがここでの最後の元旦かもね……」

「良いんだよ。俺達はその内帰らなきゃあならないんだからな」

 

白い息を二人で吐きながら並んで歩く

 

既に水姫の身長は止まりかけて、俺の方が背はでかくなった

 

まぁ、水姫も妖精だし仕方ないさ

 

「さっむ……」

「浮く程度の能力っと」

「ずるっ!」

「お前は水でも纏っておけ」

「今すぐ護身用ペットボトルの水をぶっかけてもいいんだけど?」

「止めろ。洒落にならないから」

 

こんな真冬に水ぶっかけられたら洒落にならん

 

幾ら浮く程度の能力があるとはいえ……あれ?ぶっかけられた水から浮けばいいだけじゃね?

 

そう考えると浮く程度の能力って空を飛ぶ程度の能力よりもチート染みてるよな

 

流石上位互換って所か?

 

いや、空を飛ぶだけなら空を飛ぶ程度の能力の方が性能は上か

 

「神様が初詣ってなんか変かも」

「現人神だから無問題」

「そうなの?」

「知らぬゥ!!」

「なんじゃそら……」

 

別に俺だって守矢に遊びに行ってるからそんな問題だって無かろうに

 

霊夢は……賽銭しないんだろうな

 

あ、そろそろ着きそう

 

~シュテルside~

 

…………ハッ!

 

『寝過ごした!!』

「いたっ!」

 

起き上がったらこたつの角に頭打ちました……

 

~暮羽side~

 

なんだったんだ?今の視点変更は……

 

カットのつもりだったのか?ほんとにカットしたけどさ

 

さて、そんなこんなで神社の敷地内に転がり込んだ(比喩にあらず)

 

で、早速蓮樹を発見

 

「よっ、あけおめ~」

「あけおめ~」

「あ、暮羽、水姫ちゃん。明けましておめでとう」

 

周りには……知ってるやつはいないか

 

「ゼクスとフェイトはどうした?」

「ゼクスは先にお参り。フェイトちゃんはここで待ち合わせ」

 

成る程。しかし、フェイトなら寝過ごしかねんのだが……

 

家のマテ娘も寝過ごしたし

 

「ちゃんと起きてるか確認したから大丈夫だって」

 

なら安心だな

 

「じゃ、邪魔しちゃ悪いだろうし、先にお参りしてくる」

「ん。人混みに気を付けてね」

「余計な心配さ」

 

うん、結構人がいるな

 

ここら辺だと、神社ってここを除くと結構遠くに数件って程度だしな

 

しかし、ここは何の神を奉ってる神社なんだ?

 

それに、結構デカイ霊力と妖力があるな

 

巫女と……何だ?式神か?まぁ別にどうともしないけどさ

 

「ここ、ちっちゃい妖狐が居るんだよ」

「マジ?」

「うん。この間ここに散歩に来たときに見付けたんだよ。巫女さんも結構強いと思うよ」

 

へぇ~

 

まさか妖孤がこの神社にねぇ……

 

今は……隣の林に隠れてるのか。まぁ、深く追求するのはやめよう。やった所で意味ないし

 

さて、とっととお参りして……

 

~少年お参り中~

 

安心と安定のカット入りましたー

 

ってな訳でお参りは何事もなく完了した

 

あと、どうやら高町家の皆さんは年明け前にここに来ていて年明けと同時にお参りしてからすぐ帰ったらしい

 

まぁ、寒いし眠いだろうからそれが妥当だろうな

 

と、誰も見かけないから帰る途中に翔一と才賀に会った

 

「お、あけおめ~」

「やっほ~あけおめことよろ~」

「あぁ、あけおめ」

「あけよろ」

 

才賀、お前は略し過ぎだ

 

まぁ、神様とか色んなやつが幻想入りしたこの現代ではそんなの関係ないのか?

 

「お前らは一緒に来たのか?」

「途中でバッタリとな」

「てっきり翔一は早めに来て早めに帰るかと思ってたんだけどな」

「紅白見た後に一息ついてから来たからな。家事はバジンに任せてある」

「うわ~、メイドさんみたい」

 

何だか、オートバジンが最近家事手伝い用のロボットみたいに思えてきた

 

まぁ、ここ数十か月は戦闘なんて無かったし、バジンもやること無くなったんだろうな

 

翔一がバイクに乗れるようになるまでの辛抱か

 

「ってか才賀。お前クリスマスの日に焦げて放置されてただろ。平気なのか?」

「まぁな。残機一つ減ったが、もう回復した」

 

エクステンド早くね?まぁ無事ならどうでもいいんだが

 

それよりも、何で才賀は残機一つ減らしたんだ?聞いても教えてくれなかったし……

 

ちなみに、才賀は俺が適当に飛行(現実逃避)してたら焦げてるところを発見して才賀の家に放り投げておいた

 

まぁ、魔法が暴発してギャグで残機一つ減らしたんだと勝手に解釈しておこう

 

「んじゃ、俺はこいつにお参りして……」

「社にちゃんとしてこい。現人神本人にお参りしても何もならんぞ。ご利益はあるかしらんが」

「まぁ、ちゃんとその神様を奉ってる神社にお参りしないとね」

「ってな訳で、マテ娘達によろしくな。ほら、行くぞ才賀」

「はいよ。じゃ、またな~」

 

二人は神社でお参りするために列に並んだ

 

そういえば、ゼクスは見掛けなかったな……あ、居た。蓮樹とテスタロッサ家と一緒に居る

 

じゃ、あの微笑ましい光景に乱入せずにとっとと帰りますかね

 

「お、暮羽じゃん」

「ん?」

 

後ろから声をかけられた

 

「魔理沙か。あと、霊夢に早苗。あけおめ」

「あけおめ~」

「あけおめだぜ」

「ったく、何で私が他所の神社に……」

「まぁまぁ。嫉妬しても仕方ないですよ。あ、明けましておめでとうございます」

「霊夢は予想通りっと」

「だね」

「パルパルパルパルパル……」

 

霊夢の口から新手の呪詛が聞こえたが気にしないことにした

 

「こっちのテレビは面白いぜ。気付いたら時間が溶けてるときがあるのがあれだけどな」

「見すぎだ。まぁ、現代に溶け込めてるのはいいと思うけど」

「今日も魔理沙さんがテレビにかじりついてたので遅くなったんですよね」

「面白い方が悪いんだぜ」

 

まぁ、魔理沙って現代っ子って感じがするしな

 

こっちに来たばかりの頃とは大分違うし、霊夢と魔理沙はかなり電子機器の扱いに慣れてきてるしな

 

幻想郷に戻ったときにどうなるかは予想できないけど

 

「じゃ、私達はお参りしてくるぜ」

「あ、翔一と才賀も居たよ」

「じゃあ挨拶してこないといけませんね。ほら、行きますよ霊夢さん」

「えぇ……またね。二人とも」

 

霊夢はかなり不機嫌だが、魔理沙と早苗についていった

 

こりゃ賽銭入れるときに手から金が離れないんだろうな

 

せめて迷惑をかけるのだけは止めてくれよ

 

後知り合いは……居ないか

 

八神一家は多分そろそろ来ると思うが……水姫が結構寒そうだし帰るか

 

明日辺りに会うと思うしな

 

「じゃ、帰るか」

「うん……さむ~……」

 

神社の敷地から出てそのまま帰路につく

 

数分歩いたところで丁度マテ娘が来た

 

あれ?レヴィの姿が見えない

 

「よっ、あけおめ。目覚めたか?」

「あけおめ~初めての寝正月だったね~」

「起こしてくださいよ……お陰で頭打ちましたし……」

 

確かにシュテルは頭おさえてるな。思いっきりぶつけたんだろうな……

 

痛かろう(笑)

 

「で、レヴィは?」

「まだ寝ておる。家に戻ったら冷たい布団の中に突っ込んでおいてくれ」

「りょーかい。で、お前らは?」

「神社までお参りに行ってきますね。終わったらすぐ帰ります」

「分かったよ。レヴィも起こしておくからね」

「はい、頼みますね。では、後でお会いしましょう」

 

と、シュテル、ディアーチェ、ユーリは神社に向かっていった

 

さて、帰ったらレヴィを叩き起こすとするか

 

初詣を今日の朝に一人で行かせるのもなんだしな

 

え?なら寝かせておいて明日一緒に行け?

 

嫌だよ。めんどくさい




最終話も近づいて参りました

次回より物語は終わりに向けて加速します
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