魔法少女リリカルなのは~次元を司る現人神~   作:黄金馬鹿

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ちょっと急展開?


第10話

~暮羽side~

 

また時はキンクリして、6月終盤

 

盗撮カメラを見つける度に壊しまくって、早ほぼ二ヶ月

 

その日は、丁度満月と星達が綺麗に見えたから、少し空へと飛び上がって、星々を見ながら、酒を飲んでいた

 

「星見酒ってのも乙だよな」

 

盗撮用のカメラがあるかどうか、周りを調べてみる

 

すると、頭の中に、この町にいる人の霊力が伝わってくる

 

その中に、毎回感じる固まった妖力

 

一体なんなんだろうか

 

そして、デカイ魔力が三つ

 

水姫と蓮樹と天我ってやつの魔力か

 

だが、盗撮用のカメラは見当たらない

 

「やっぱり何処の世界も酒はうまい」

 

酒瓶一本じゃ全く酔えないから四次元からもう一本酒瓶を取り出す

 

「やっぱり度がキツイ酒でもそんなに酔えなくなってきてるな」

 

あっちで馬鹿みたいに度が強い酒を飲みまくってるからか?

 

まぁ、俺の酒に対する耐性が強いだけなんだろうけどな

 

……ん?

 

「かなり早い速さで走っていく……三つの霊力と一つの妖力?」

 

その先には……十以上の霊力?

 

どうも様子が可笑しいな……

 

「見に行ってみるか。神力解放、存在感遮断」

 

えっと……あの車か?

 

真っ黒で目立たない車だな……

 

その中に……運転席、助手席に霊力が二つ、後部座席に……ん?じたばたと動く霊力と妖力?

 

どうも可笑しい……

 

その先の所には……目に見える所には誰もいないが、中に十数人って所だな

 

ん?車が止まった……

 

近くに行ってみるか

 

「おい!とっとと運び出せ!」

「人目についたら終わりだぞ!」

 

……ん?運び出す?

 

だが、中に物なんて……

 

「おら!早く出ろ!」

「ンー!ンー!」

 

……おい、この声って

 

「おら!そこの建物にとっとと入れ!」

「ングッ!」

 

すずかにアリサ!?

 

猿轡されてロープで手と体を縛られている!?

 

誘拐か!!

 

「この野郎が……」

 

……ん?待てよ?

 

確か、車の後部座席にあったのは霊力と妖力……!?

 

それに、こんなに接近したなら、どれが誰の霊力かなんてすぐわかる

 

「すずかが……妖怪?」

 

今までで会ったときは面倒で確認なんて、しなかったが、まさか妖怪とはな

 

まぁ、そんなの知ったことじゃねぇがな

 

だが……

 

「友人を拐ったんだ……ちょっと痛い目にあってもらうぞ……」

 

すずかとアリサは……一番奥か?

 

よし、曲がり角で神力遮断、存在感を戻して……

 

「待ってろよ……すずか、アリサ」

 

出発だ

 

まずは……見張りに二人か

 

「おい、そこのガキ。ここからは立ち入り……」

 

瞬動

 

「ぐえっ!?」

 

拳を溝に一撃

 

「なっ!?このガ……」

「朧」

 

瞬動を使い、一気に近づき、持ってきた木刀で朧をかます

 

「ぐはっ!?」

 

これで見張りは片付いたか

 

「次は中か」

 

溜まり場みたいな場所に八人程か

 

「ん?何だ?こ……」

 

瞬動。弧月

 

「あがっ!?」

「なっ!?」

 

瞬動

 

「!?」

「雷」

 

背負い投げの要領で投げ、頭が地面に着く寸前で横に薙ぐように頭を蹴る

 

「このガキが!!」

 

マシンガンか

 

「死ね!!」

「甘い」

 

瞬動で懐に入る

 

「い、いつの……」

「爪牙」

 

瞬動の勢いを生かし、そのまま突き

 

「ぐあっ!」

「なめるな!!」

 

チッ、発砲されたか

 

「あ、当たらねぇ!?」

 

それを横に走りながら、当たりそうな弾は紙一重でかわしていく

 

そして、リロードの最中に

 

「空破斬」

 

木刀を一瞬で振り抜き、その風圧で一気に三人を吹き飛ばす

 

残りは二人

 

「こ、このガキ……強すぎる!?」

「呆けていいのか?」

 

瞬動で近付き、溝に膝を入れる

 

「ぐえっ!」

 

そのまま瞬動を使い、もう一人の背後に行き、

 

「掌打」

「ぐはっ!」

 

これで溜まり場の奴等は片付いたな

 

後は……アリサ達の所にいる二人だけか

 

何もされなければいいが

 

~アリサside~

 

何処か分からない所に放り込まれて数分……

 

誰か、来てくれるかな……

 

「いやぁ、今回の依頼は楽だったな」

「あぁ。だって、女のガキを二人拐ってくるだけだもんな」

「それに、何したって良いってな」

 

うぅ……帰りたい…………

 

「あっちの紫は無傷で、じゃなかったか?」

「おっと、そうだったな」

 

鮫島……来てくれるかな…………

 

それに、今ごろ、家の誰かが警察に連絡してくれてるだろうし……

 

「じゃあ、あっちの黄色は犯しておくか」

「お前、ロリコンかよ」

「いや、ヤっておける時にはヤっておかないとな」

「じゃあ、俺もヤっておくか」

 

あ、何かあいつらが近寄って……

 

え?私……犯され…………

 

「ンー!ンー!!」

「おいおい、その年でわかんのかよ」

 

家の書庫の本棚の裏にそんな本があったんだから仕方ないでしょ!!

 

「おい、暴れんな!」

「ムー!!」

 

触んな!!

 

「いい加減に……」

 

な、殴られ……

 

だけど、その時、ババババババと、銃が撃たれる音が響いた……

 

え?誰が……その前に、殺され……?

 

「おい、一旦やめだ」

「チッ」

 

い、一体誰が……?

 

「10分たっても来なかったら再開だ」

「そうだな」

 

だ、誰かが来て……こ、殺され…………

 

私達を助けに来て……こ、こ、殺されて……

 

「……死んだか?」

「みたいだな。じゃあ、とっとと続きを……」

 

あ……誰でもいい……助けて…………

 

なのは、水姫、蓮樹……暮羽!!

 

「助けに来たぞ!!アリサ!!すずか!!」

 

~暮羽side~

 

この部屋だ!!!

 

「助けに来たぞ!!アリサ!!すずか!!」

 

良かった、まだ何もされてない!!

 

「なっ!?こんなガキが!!?」

「このっ、死にやがれ!!」

 

チッ、またそんなマシンガン(豆鉄砲)を!!!

 

「邪魔すんじゃねぇ!!」

 

飛んでくる弾の内、二発を取り、後を全て避ける

 

「んなっ!!?」

「俺を仕留めたいんなら光の速さの弾を持ってこい!!」

 

その二発をそれぞれの銃口へと狂いなく投げ入れ……

 

『ぐあっ!!?』

 

爆発

 

「瞬動!!」

 

その間に瞬動を使い、拳を溝につけ

 

「虎砲!!!」

 

一気に殴り抜ける!!!

 

「ぐえっ!!?」

「こ、このガキが……」

「ご託はいい!!眠っとけ!!」

 

もう一人の顔面に回し蹴りを当てる

 

「ぐはっ!!?」

 

チッ、気絶はしなかったか

 

だが、無力化は出来た

 

「……アリサ、すずか。大丈夫か?」

 

取り合えず、猿轡を外す

 

「ぷはぁ!!……ってか、あんた、さっきの動きは何よ!!?」

「ふぅ……ほんとだよ。弾を掴んだり、一瞬で動いたり……」

「……禁則事項です☆」

「キモッ」

「うぐぉっ!!?」

 

せ、精神的なダメージが!!?

 

「お、おい……そこのガキ…………」

「……何だ?」

「そこの……紫の…………正体……分かってんのか?」

 

はぁ?

 

「そいつは……夜の一族…………」

「っ!!?止めて!!!言わないで!!!!」

 

夜の一族……

 

俺の知識の中の夜の妖怪……まさか……

 

「そいつは…………」

「駄目!!!言わないで!!!!」

『吸血鬼…………』

「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

まさか…………おいおい、マジかよ

 

「そいつは……化け物だよ…………」

 

ふぅん

 

「ひっく……うぅ…………」

 

化け物……ねぇ

 

「で?」

『え?』

 

すずかと誘拐犯が揃って声をあげる

 

「すずかが妖怪って事は分かってたさ。それに、吸血鬼だから何だ?夜の一族?化け物?じゃあ俺から言わせてもらおう。俺の立場から見れば、妖怪、吸血鬼を化け物と言う人間がよっぽどの化け物に見えるね」

「な、何を……」

「何だ?あんな生き物を人差し指一つで簡単に殺せる道具を大量生産しちまう人間は化け物じゃないと?少し体の作りが違う吸血鬼の方が化け物だと?笑わせる」

「くれは………くん?」

「まぁ、俺から言うことはただひとつだ。お前(テメェ)自分(テメェ)の犯した罪を数えながら(化け物)の法で裁かれてろ」

 

それだけ言って誘拐犯に手刀を入れて眠らせる

 

「はぁ、何か色々と言い過ぎたか?あ、早く縄を解かないとな」

「……いいの?」

 

ん?

 

「私……化け物だよ?吸血鬼だよ?人の血とか吸うんだよ?」

「はぁ……さっきも言った通り、俺は吸血鬼って事だけで化け物とは言わん。それだったら、俺は化け物通り越して怪物だ」

 

本気出せば一日で地球を滅茶苦茶にすることだって可能なんだぜ?

 

やらないがな

 

「え?」

「これが俺の力の一部だ」

 

壁に一発、霊力弾を叩き込む

 

『え?』

「これでも99%は威力を抑えた」

 

まぁ、殺傷設定だから壁が消し飛んでますが(笑)

 

「え?今、手から……」

「こんな滅茶苦茶な人間よりも、人間にしか見えない奴を化け物って言えるか?」

「えっとぉ……」

「俺は、お前の事を化け物なんて思わない。むしろ、そこら辺にいる可愛い普通の女の子にしか見えん」

「か、かわっ!!?」

「それに、俺は妖怪、神様、妖精に会った事がある」

「それ、夢じゃ……?」

「さっきの力を見て言えるか?」

「否定できないかも……」

「だろ?」

 

そりゃあ、この世界で霊力弾なんて信じられる物じゃないもんな

 

「戦神と祟り神の頂点の戦いは凄かったぞ?村一つ消し飛んでも可笑しく無かったからな」

「へぇ~……」

 

三日三晩続いたしな

 

よし、じゃあ縄を……

 

「そうもいかないんだな」

 

っ!!?

 

「そこの紫のお嬢さんには研究素材になってもらいたくてね」

「誰だ!!?」

 

声のした方には、白衣のまさに博士と言える人物が立っていた

 

「そこの子は霊力の使い手かい?」

「……あんたもそのようだな」

 

その並みの人間とは比べ物にならない霊力ですぐに分かる

 

「まぁ、今は見ての通り、研究者だがね」

「で、その研究者さんが何のようで?」

 

その内に手刀で縄を斬る

 

「あ……」

「そこの子達を賭けてバトルをしないかい?これを使ってね」

 

その研究者が奇妙な絵柄の描かれたカードを取り出す……

 

それは……まさか!?

 

「スペルカード……!?」

「昔、これに似たようなのを拾ってね。自分で作ったんだよ」

 

……そうか。ここには幻想郷があるんだな

 

だが……

 

「乗った」

「ふっ、なら行くぞ」

 

情報操作で霊砲「マスタースパーク」、大霊砲「ファイナルマスタースパーク」、魔槍「スピア・ザ・ゲイボルグ」、出鱈目「下手な鉄砲もなんとやら」、「トワイライトスパーク」、「マスターブレード」、断符「次元結界」のスペルカードを作り出す

 

これだけで十分だろう

 

「離れてろ。アリサ、すずか」

「う、うん……ほら、アリサちゃん……」

「残機一、霊撃は二でどうだ」

「いいだろう。かかってこい」

『スペルカードバトル!!』

 

それと同時に外へと飛び出し、封鎖結界を張る

 

チッ、初めてだからアリサとすずかも巻き込まれたか

 

「まずは私からだ。「試験スペルNo.1」」

 

交差弾の弾が迫ってくる

 

見たところ、ルナティックスペルか

 

だが、

 

「グレイズは余裕だ」

「っ!?」

 

伊達に何年も東方の世界にいたわけじゃない!!

 

それに、時間がたつのも面倒だ!!

 

「はっ!!」

 

札を一枚、投げ付ける

 

「なっ!?」

 

それに研究者は当たる

 

「スペルブレイク!!」

「なんだと!!?」

 

面倒だ!!ここで決める!!

 

「カード宣言!!「マスターブレード」!!!」

 

スペルカードが光となり、木刀へと吸い込まれる

 

その瞬間、木刀は灰色に輝く、何十メートルもの剣となる

 

「なにっ!?」

「オォラァァァァァァ!!!!!」

 

それを横に薙ぐ

 

「ぐぁぁぁぁぁ!!!」

 

勿論、避けれる筈はなく、もろにくらい、落ちていく

 

「決着ってな」

 

そして、木刀は元に戻り、光はまた一枚の紙となり、手元にもどる

 

そして、封鎖結界を解除、アリサとすずかの元へと戻る

 

「よっと」

『はぇぇ~……』

 

ありゃ、二人とも呆けてるや

 

「どうだ?すずか。これでも自分が化け物って言うか?」

「え?いや……(そもそも、さっきの勝負と何の関係が?)」

「まぁ、どうせすずかの事だ。血も輸血パックで済ませてるんだろ?」

「う、うん……」

「なら人間と変わらないじゃないか。だろ?アリサ」

「え?あ、うん……(ヤバッ、何にも聞いてなかった)」

よし、これで万事解決だな

 

「よし、二人とも送って……」

「そういえば、何か暮羽が酒臭い……」

「サラダバー!!!」

「あ!逃げた!!」

「あはは……(多分、飲んでたんだよね。大丈夫、私も小さい頃に一口だけ飲んだことあるから)」

 

やっべ、この時代だと子供が酒飲むのは駄目だったんだ

 

ま、まぁ何とかなるだろ!!

 

きっと何とかなる!!

 

~アリサside~

 

「えっと……帰ろっか。すずか」

「う、うん」

 

それにしても、助けに来てくれた暮羽……少しかっこよかったかも……

 

『助けに来たぞ!!アリサ!!』

(注※ここから先の会話はアリサの記憶にありません)

 

こう……私が来てくれるのを待っていた…………みたいな……

 

それに、戦っている姿も……かっこよかった……って、何考えてるのよ!!私!!!

 

それにさっきから同じ場面がリピートされる度に顔がにやけるし……

 

これじゃあ、私が暮羽の事が……す、す、好きみたいじゃない!!

 

さっきから来てくれた時の台詞を思い出す度に顔が暑くなるしにやけるし……

 

うぅ~……

 

そうか。私、暮羽に…………

 

「恋、しちゃったんだな……」

 

あはは……

 

よし、明日から気を引けるように頑張らなきゃ!!

 

~すずかside~

 

暮羽くん、強かったんだな~……

 

『むしろ、そこら辺にいる可愛い普通の女の子にしか見えん』

 

か、可愛いって…………

 

な、何でそんな事を簡単に言えちゃうんだろ……

 

うぅ……

 

それに、助けに来てくれた時も、凄くかっこよかったな~……

 

銃で撃たれて死んじゃうかもしれないのに、私なんかのために来てくれて……

 

しかも、私が吸血鬼って知っても一切動揺してなかったし……

 

それに、私が化け物って言われたとき……多分本人は気が付かなかったと思うけど、目の横に一本だけ血管が浮き出て……多分怒ってくれたんだろうな……

 

私のために……

 

「はうぅ……」

 

思い出しただけで顔が暑くなってくる……

 

それに……なんだろ…………この、胸の奥のモヤモヤした気持ち……

 

初対面の時は無かった感情なのに……

 

助けに来てくれた時から、このモヤモヤが…………

 

…………もしかして……

 

「恋……しちゃったのかな?」

 

い、いや、確かに暮羽くんはかっこいいし優しいし……

 

うぅ……否定できない…………

 

「初恋……かぁ」

 

実ったらいいな……私の初恋




作者は生まれてこのかた、恋をしたことがありませんので、それを理解していただけると助かります

あと、最後のスペルカードバトルの意味は特にありません

ただ、スペルカードバトルでもこんな強さと言いたかっただけです
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