~暮羽side~
「……あれ?完治早くね?」
入院生活一週間
怪我、殆ど完治しました☆
え?いや、どういうこと?
二週間より少し短い位の日数がかかると思ってたのに……?
「回復促進の魔法が効いたみたいだね」
「蓮樹……それを掛けたのなら教えろ……医者からどんな体してるんだって言われたぞ……」
だって、今は額に包帯、左腕にも包帯を巻いてるだけ
骨のヒビももう治ってるし
「まぁ、いいじゃん。それで退院出来たんだし」
「……それもそうか」
ちなみに、天我はまだ自宅謹慎中だ
どうやら、終業式前日まで自宅謹慎らしい
「で、あの後、お姫様達との進展は?」
「進展って何だよ……」
「誰かとキスでもした?」
「お前……そういうのは好きだよな。ほんと」
「他人の恋は僕にとっては蜜の味だよ。僕は友達に彼女が出来たら爆発しろと言いながら祝うタイプだから」
「ってか、あいつらが俺を好きな訳無いだろ?」
「……鈍感野郎」
「はぁ!?」
「何でもないよ」
誰が鈍感だ!!誰が!!!
ちなみに、俺も蓮樹と同じタイプだ!!
「まぁ、明日から学校だけど、包帯はとっていくの?」
「着けておく。運動して傷口が開いて血がドパーは洒落にならん」
「包帯してても同じだと思うけど?」
そうか?
まぁ、体育の時間に血がドパーってなったら俺も血の量的な問題でヤバイかもしれない
病院で輸血してもらえず、軽く貧血ぎみなんだよ……
医者に聞いたら、大丈夫だろうって言ってきたから大丈夫だろうけど
これ以上出血したら貧血で倒れる
病院食だと鉄分補給出来なかったから、暫く家では血が多くなる料理を食べないとな
あと、俺の顔は現在、真っ青だぜ?
血が足りない的な意味で
「面白いほど出血してたもんね」
「俺は立った直後から世界が白黒だったっての」
「あっはっは」
「笑い事じゃねぇ!!」
何か怖いんだぞ!!白黒世界!!
目は霞むし世界は白黒だし、片目は世界真っ赤だし
メリケンサック(トゲ付き)って頭に受けたら洒落にならん事が初めて分かった
……ん?
「そういえば、あのメリケンサックって何処から出してきたんだ?」
「ポケットに膨らみが無かったから、王の財宝からこっそり取り出したんだと思うよ?」
あぁ。あの四次元みたいな空間からね
「僕は絶対に受けたくない攻撃その5に入ったよ」
「1、2、3、4は?」
「スターライトブレイカー、プラズマザンバーブレイカー、ラグナロク、トリプルブレイカー。原作主人公三人組の必殺魔法」
「……スターライトブレイカーって……直訳で星を軽く破壊する……って事か?」
「正にその通り。なのはちゃんの全力全開の砲撃。しかも、バインドで動けなくしてから確実に当ててくるし……」
「えげつねぇ……俺のマスパとどっちが強いんだ?」
「いや、マスパでしょ」
「何故?」
俺のマスパは山を十個消滅させる位の威力しかないぞ?
「だって、スターライトブレイカーはランクSの収束砲。対して、天我と最初に戦った時の約束された勝利の剣はランクSSSの砲撃。それを加減して、さらに非殺傷で防いだマスパはEXランクまでいくんじゃない?」
「EX?」
「測定不能」
「そうなのか?」
最近はファイナルマスタースパークを二つ組み合わせたファイナルダブルスパークやトリプルマスタースパークを開発中なんだけどな
あと、魅魔様の使っていた霊力を一気に収束させて放つマスタースパークの超上位版。トワイライトスパークも練習中
多分、来年中には完成する
だって、トワイライトスパークは全身で撃つような物だから、コントロールが上手くいかないんだ
最初は収束させた瞬間爆発したからな
しかも、結構霊力使うから、魅魔様がどれだけ凄いのか、身を持って分かった
「僕も護身のために魔法の練習はしてるんだけどね」
「お?なら、手合わせするか?」
「冗談言うな」
「ですよねー」
蓮樹はほんと、手合わせしないからな
「まぁ、その内やろっか」
「そうだな」
よし、帰って翠屋のシュークリームだ!!
そして、時は進み、
「今日で一学期は終了です。皆、夏休みを楽しんでください」
そう、夏休みへ突入だ
「それでは、さようなら」
『さよーなら!!』
挨拶が終わった瞬間、クラスメイトがはしゃぎだす
またニート……は無理か
宿題が……1日で終わらせるか
「暮羽くん!一緒に帰ろ!!」
「ん?あぁ。分かった」
なのはも珍しくはしゃいでいる
そして、なのはの気持ちの現れなのか、ツインテールもピコピコと揺れている
生きてるのか?それ
毎回、何かある度にピコピコと動くし、落ち込んでる時はツインテールもショボンとなってるし……一体なんなんだ?
ちなみに、気絶してる時は完全に沈黙してた
「暮羽。僕はもう帰るよ。ゼクスと買い物に行きたいし」
「そうか。じゃあな」
「うん」
なんか、ゼクスも最近は人間形態を中心に生活してるらしい
おかげで蓮樹は最近、早く帰るようになった
「なのは、暮羽。とっとと帰るわよ」
アリサとすずかがこっちにやってくる
「って、鞄片付けるの早いな……お前ら……」
俺も鞄を片付け、
「水姫。行くぞ」
「りょーかい」
何か暇そうにしてた水姫に声をかける
「じゃ、行くか」
~少年少女帰宅中~
『ただいま~』
あ~……あっつ…………
やっぱり夏服でも暑いものは暑い
あ、浮く程度の能力で暑さから浮けばいいだけの話じゃねぇか
「じゃあ、ボクは宿題やってるね」
「早いな」
「そりゃあ、早めに終わらせて残りは遊ぶためだもん!!」
そういって、バタバタと自分の部屋に籠ってしまった
まぁ、俺も数時間後にとっととやるか
その前に、シュークリームっと
「完っ全に中毒になっちまった……」
悔しい。でも食べちゃう。パクパク
「うまうま」
あっちは和菓子しか無かったから、久々に食べたシュークリームで中毒になっちまったよ……
たまに美由希さんの手料理の試作に付き合ったあと、お礼って言われて貰えるし
だけど、たまに美由希さんの料理を食べたあと、腹が猛烈に痛くなるのは何故だろう
しかし、シュークリームうめー
「これだから止められ…………」
ドガァァァァァァァンッッッッッ!!!!!!!!
っ!!?
「ごほっごほ……な、何だぁ!!?」
何か凄いものが落ちたぞ!!?
って、もしかして、家の庭に落ちた!!?
「と、取り合えず見に行ってみるか!!」
な、何が落ちた!?
鉄球!?コンテナ!?岩!?
「ここか!!」
一体なに…………が?
「……Why?」
「く、暮羽!!何……が…………おち…………た?」
……え?ちょっと待って
可笑しい。これは可笑しい
だって……
『人が頭から突き刺さっている』
うん。それしか言いようがない
おそらく、金髪の髪をツインテールにした女の子がレオタードっぽい際どい服にマントを来て……手には…………戦斧?
まぁ、そんな感じの女の子が頭から突き刺さっている
「……取り合えず、引っこ抜いて顔を拭いて二階で寝せるぞ」
「うん」
~少年少女処置中~
ふぅ、こんなところか
歳は小学一年生って所か?
それに、魔力を持っているし……あの戦斧はデバイスか?
「……何で頭から突き刺さってたんだろ?」
「さぁ……?」
「まぁ、いいや。じゃあ、ボクは宿題やってるね」
頭からあんな音出して突き刺さったんだから、色々と問題は出ないだろうか……?
まぁ、なんにも無いことを望む
「う……ん?」
あ、気が付いたか
「…………ここ……は?」
「お~い、俺が見えるか~?」
「へ?……誰!!?」
あ、少し馴れ馴れしかったか?
「あ、いや。すまない」
「こ、ここ、何処ですか!?」
「あ~……落ち着け。魔導士の女の子」
「な、何で魔導士って……」
「はい、落ち着け。まず、俺達の話を聞け」
~少年説明中~
「……って事だ」
「えっと……つまり、貴方の友達に魔導士がいて、今日、お菓子を食べていたら、急に物音がして、窓の外を見たら、わたしが頭から突き刺さっていたと……」
「正解」
「え?じゃあ、ここって一体……」
「ここは海鳴市だ」
「海鳴市?」
「あ~……ちょっと待ってろ」
通信符起動っと
(蓮樹)
『何?』
(ここって、魔導士には何て説明すればいいんだ?)
『えっと……第97番管理外世界でOKだと思うよ?』
(サンキュー)
『何でこんな事を?』
(女の子の魔導士がさっき、庭に頭から突き刺さってた)
『……ちょっと僕に音声だけが聞こえるように出来る?』
(おっけーね)
ちょちょいと設定して……よし、完了
「ここは第97番管理外世界だ」
「か、管理外世界?」
『ぶっ!!?』
おい、蓮樹。五月蝿い
「ど、どうしよう……わたしだけじゃ帰れない……」
あ、なんか訳ありか?
「だったら、ここに暫く住むか?」
「え?いいの?」
「その前に、誰か、迎えに来てくれる宛はあるのか?」
「うん……リニスやアルフがすぐに探してくれると思うし……」
『ちょっ、これ……』
(黙れ)
『はい』
リニスさん、アルフさんは保護者か何かか?
まぁ、ならここに暫く住まして、迎えが来るまで一緒に生活するか
「で、でも、迷惑じゃ……」
「んなこたない。遠慮するなって。それに、ここを出たら、お前、どうするんだ?」
「あ……」
「だろ?根なし草より、まだマシだろ?」
「……でも」
「でもも何もない。三食食わせるし、風呂や服も不自由は無くしてやるし」
「そ、そんなの、ほんとに迷惑……」
「迷惑じゃないって。まぁ、仮拠点だと思え」
「……ほんとにいいの?」
「当たり前だ」
「じゃあ……よろしくお願いします」
「おう」
あ、そういえば、自己紹介してなかったな
「俺は桜庭暮羽。名前は?」
「……フェイト。フェイト・テスタロッサ」
『oh……やっぱりか…………』
フェイト・テスタロッサか
結構いい名前だな
「じゃあ、よろしくな。テスタロッサ」
「あ……フェイトでいい……」
「そうか?なら、フェイト。暫くよろしく」
「うん」
『いや、こんなの原作には無かったし……いや、でも……』
さっきから蓮樹が五月蝿い
「で、フェイト。さっき土の中に突っ込んだばかりだから、シャワー浴びてきたらどうだ?」
「じ、じゃあ……使わせてもらうね」
「あ、着替えはどうする?」
「バリアジャケットがあるから。バルディッシュ」
『Yes.sir』
お、インテリジェントデバイスか
「バリアジャケット、解除」
フェイトの体が光で包まれて、少し丈の短いワンピースみたいな服になる
「じゃあ、シャワー借りるね」
「おう。ゆっくりしていってね」
……で、
「蓮樹。さっきからうるさい」
『そりゃあ、暮羽は知らないからそう言えるけども!!』
「だから、フェイトがどうしたんだよ……」
『いい、よく聞いて。彼女、フェイト・テスタロッサは……』
だから、フェイトがどうしたんだよ……
『フェイト・テスタロッサはこの世界の主人公の一人だよ!!!!』
へぇ、主人公の……
「はぁ!!!?」
『それに、彼女はなのはちゃんが三年生になるまで地球に来てないのに、今、現に、来ちゃってるからこう動揺してるの!!!』
え~……
もしかして、何らかの事で運命……変わるな
だって、イレギュラーが4つもあるんだし……
「……まぁ、それでどうしようかとか考えるつもりは無いし、リニスって人とアルフって人が来るのを待つしか無いな」
『……リニス……かぁ』
ん?どうしたんだ?
『何でもない。じゃ、ここらで通信を切るね』
「あぁ。またな」
まさか、フェイトが主人公の一人とはな
確かに、魔力も結構あったし……
あいつは鍛えれば、もっと魔力も上がるし、かなり強くなるだろうな
「ってか、服はどうするか……まぁ、水姫のやつを今日は着せて、後で買いに行くか」
宿題は……フェイトが夜に寝てからでいいか
はい、フェイトの乱入です
何で頭から突き刺さっていたのかは、次の話辺りで説明が入ります