~暮羽side~
空いた時間にちょちょいとすずかに肉体強化や飛行の指導をしたりしている内に、何事も無く年はまた明けて、小学二年生の三学期となった
つまりは
「キングクリムゾン!!!」
「どうしたんですか?」
「いや、言わないといけない気がしただけだ」
「そうですか」
と、いうことだ
何か、蓮樹があと数ヵ月かと度々呟いていたのはこの際気にしない
で、たまに蓮樹の家にホーミングアミュレット神風verを送り込んだりしてるだけの日常が続いているのだが、蓮樹から昔聞いた話だとなのはが魔導士になるらしいのだが、どうもそれが何時なのか分からない
ただ、俺が蓮樹から聞いたのに忘れてるだけかも知れないけどな
<ココロニツルギカガヤクユウキタシカニトジコメテ♪
おっと、俺の携帯だ
えっと……蓮樹から?
「もしもし?」
『またホーミングアミュレットで神風しただろ!!?』
あ、バレた?
「いや、お礼はいいって。照れるじゃないか」
『お礼なんて微塵もしてないけどね。僕の髪が毎回アフロになってるんだから、やめてくれるかな?』
おぉ、見てみたいな
『で、話は変わるけど、今から家に来れる?』
「別にいいが」
『じゃあ、すぐに来て。ちゃんと、戦闘する準備をしてね』
ブツッという音と共に蓮樹との通話が切れる
戦闘?
まぁ、戦闘用の道具は一通り四次元の中に入ってるからいいけど
「リニス、ちょいと蓮樹の所に行ってくる」
「気を付けてくださいね~」
リニスは冬になるとやることをやったらすぐにこたつに入っている
たまに、動物形態で入っている所を見ようとすると、高速で目潰しされる
解せぬ
さて、靴を履いて、
「自分自身をボッシュート」
一瞬で蓮樹の家の前に到着する
さて、ピンポンダッシュでもするか
「よし、ピンポ……」
「封時結界」
ピンポンダッシュをしようとしたら、周りの景色の色が一変し、人の気配が無くなる
これは、リニスに教えてもらった通りだとすると、封時結界……って、声が聞こえてたからすぐに判断出来るが……
「どういうことだ?蓮樹」
後ろを振り向きながら声の主に話しかける
そこには、私服の蓮樹ではなく、バリアジャケット(だったっけ?)を羽織った蓮樹が武器を構えていた
何故か、短刀の背中の一部に前までは無かった突起が見える
「見て分からない?勝負だよ」
「……敵うと思ってるのか?」
「ドライブシューター」
『driveshooter』
蓮樹のリボルバー式のデバイス……ゼクスから魔力弾が発射される
「チッ、結界」
それを結界で防ぎきる
……殺傷設定かよ…………
「何だ?ホーミングアミュレット神風verの事で怒ってるのか?」
「違うね。ただ、単純に戦いたいだけだよ」
……どうやら、マジみたいだな
「いいだろう。相手になってやるよ」
四次元から俺の愛刀、羽桜刀と二つのホーミングアミュレット、数本の退魔針を取り出す
「……質量兵器は禁止だよ」
「決闘に質量兵器も何もあったものか」
羽桜刀を鞘から抜く
光に反射して、キラリと光る
「まぁ、いいよ。じゃあ、始めようか。ゼクス、カートリッジロード」
『Load cartridge』
……カートリッジ?
確か……ベルカ式の魔法特有の物だったか?
ゼクスには付けていない筈だが……
短刀の柄の下から空の薬莢が排出される
「魔神剣!!」
下から打ち上げるように剣を振るう
その短刀から魔力の塊が剣の形となり打ち出される
だが、
「無意味だ!!」
刀を横に振るい、魔力の塊を真っ二つにし、攻撃を無効化する
だが、さっきまで蓮樹が居たであろう場所に、蓮樹はいなかった
「ゼクス!!」
『bayonet form』
後ろか!!!
「はぁ!!!」
振り向いた直後、拳銃の銃口の下に短剣を取り付けたような形のゼクスで斬りかかってくる
「甘い」
それを紙一重で避……
『mach move』
俺が行動した瞬間、高速で移動し、俺の横へと来る
「もらった!!」
今度は横へと薙ぐように斬りかかってくる
流石にこれは避けられないな……
「結界!!」
その一撃を結界で防ぐ
「だったら……」
結界と拮抗しながら、此方へと銃口を向けてくる
「カートリッジ!!」
『break smash』
薬莢が三つ、排出される
それと同時に、蓮樹の足元に円形の魔法陣が現れる
おいおい、この体制でかよ……
「ブレイクスマッシュ!!」
銃口から砲撃が発射された
~蓮樹side~
「……やったか!?」
砲撃と共に剣先にあった感触が消える
さっきのはかなり薄い結界だった
カードリッジ三つも使ったんだ……貫けた筈だ…………
「マスタースパーク!!!」
~暮羽side~
「くっ!!」
マスタースパークを避けられる
やっぱりそう簡単には当たらないか
「……貫けなかったか」
「何千年も使ってきた結界をそう簡単に破られてたまるか」
吹き飛んだのも演技だ
「くっ……ゼクス!」
カードリッジか……だが、
「甘い!!」
瞬動を使って一気に近寄る
『Loa……』
「遅いんだよ!!」
銃剣を蹴り上げる
「あっ……」
「この!!!」
蹴り飛ばされたゼクスを見ている間に足を引っ掛け転ばせ、間接を極める
「あだだだだ!!!ごめんごめん!!!許して!!!」
……何じゃそら
「何故俺を攻撃したのか理由を三行以内に」
「僕を転生させた神様がゼクスにカートリッジシステムを付けてくれた
試したかったんだけど、誰に試せばいいか分からない
じゃあ暮羽で試せばいいだろう」
「……何故殺傷設定?」
「いや、死なないでしょ?暮羽は」
「よし、おまえには零次元を永遠に旅する権利を与えよう」
「嫌だ!!死にたくない!!!」
失敬な
苦しませずに消滅させてあげるだけだろうに
『……私も謝るので許してくれませんか?』
……まぁ、ゼクスも謝ってるんだし……
「特別に許してやる」
「……ま、マジで命の危険を感じた…………」
だから、消滅させるだけなのにそんなに怖がられるとなぁ……
「まぁ、あれだけ出来れば大抵の相手には勝てる」
「あ、ありがと……」
『実は五秒持てばいいところだなと話してたんですよ』
五秒て……
俺はそんな怪物じゃないぞ……
「で、用事は以上か?」
「うん。それだけ」
「そうかい。じゃあ、俺は帰るぞ」
『はい。お疲れ様です』
実は、結構肝が冷えたのは秘密だ
次回より無印編です