~暮羽side~
時刻はもう良い子は皆寝ている時間
なのはとアリサ、すずかはもうぐっすりと寝ている
「水姫……寝ないのか?」
「ありゃ、バレてた?」
一万年一緒に居るんだ。それくらいなら分かる
「つい先日まではところ構わずぐっすりだったのに」
「あれはリニスへの魔力供給がかなり燃費悪くて、ああやってたまに寝ないと魔力が持たなかったんだよ。今は術式を改善して燃費良くしたから平気なの」
成る程ね
やっぱり俺がリニスを式神にした方が……
いや、流石に魔法生物を式神にするのは不可能か
特にリニスは消えかけてたしな
「まぁ、とっとと寝ようぜ?」
「うん、そうだね。おやすみ。暮羽」
さて、俺もとっとと……
『ッ!?』
ジュエルシード!!!?
隣ではなのはもガバッと起き上がっていた
流石にジュエルシードの暴走も分かるようになってきたか
『暮羽くん!水姫ちゃん!ユーノくん!』
『俺は起きてる。何時でもOKだ』
『ボクも。早く終わらせようよ』
『僕も大丈夫!』
ユーノも起きてたのか
『じゃあ、急ぐよ!』
あ、着替えは……四次元に潜ってするか
『よし、俺は少し準備があるから先に行っておけ』
『うん!』
「セットアップ!」
『set up』
四人で部屋の外に出た瞬間、なのははセットアップ、水姫は妖精特有の高速服チェンジをした
で、俺はすぐに四次元に潜った
適当に着替えてっと……よし、完了
着替え終わって木刀を用意した所で四次元を出て空中のなのは達に合流する
「場所は……」
「あっちだ!」
「移動の時間が勿体ない……着地の準備をしろ!」
「え?」
「了解!」
即座に目の前に十一次元の壁を作り出し、四人で突入し、テレポートする
「到着!」
「にゃっ!?」
なのはがいきなり場所が変わったから驚いたのか、着地した瞬間バランスを崩す
「おっと」
なのはの手を掴んで転ぶのを阻止する
「すまんな。手荒くて」
「え?あ、う、うん……」
なのはがバランスがとれたのを確認してから手を離す
ん?なんかなのはの顔が赤い気が……
「深夜なのにそんなにイチャイチャしないでくれるかな?爆弾を起爆したくなるんだけど」
「……遅かったか」
声のした方には、バルディッシュを構えたフェイトとジュエルシードを摘まんでこちらに見せている蓮樹がいた
「その通り。もうジュエルシードは封印済み。で、どうする?」
「さぁね。どうし……」
「ハァァ!!!」
上空から誰かがこちらへとやってくる
「……バレバレだっての」
それを横に移動し、かわす
「あんたらが持ってるジュエルシード、全部渡しな!!」
俺がさっきまでいた場所には、狼の状態のアルフが居た
「…………なのは、どうする?」
「わたしはフェイトちゃんとお話がしたいの……」
「OK。水姫、蓮樹の相手を頼む。ユーノは封時結界を。俺はアルフをなんとかしよう」
『了解!』
「……ありがと、暮羽くん」
「さっさと行ってこい。フェイトは俺の育てた中でもトップクラスの弟子だ。そう簡単には倒せんぞ」
「うん!」
なのはがフェイトのいる場所へと飛んでいく
「じゃあ、ボクも行ってくるね」
「水姫、これも持ってけ」
俺は腰から木刀を引き抜き、水姫に渡す
「え?でも……」
「俺は気にするな。さ、行ってこい」
「オーケー!」
水姫も蓮樹の方へと飛んでいく
さて……
「楽しもうぜ、アルフ」
「グルル……」
アルフは俺に唸ってくる……
じゃあ、今回は上回る程度の能力を使うか
「さぁ……かかってこい」
俺は上回る程度の能力で鬼であるあいつの身体能力を全て上回る
「鬼の力……見せてやるよ」
「とっとと倒してなのはって子からジュエルシードを奪い取る!!フェイトのために!!」
「今の俺に勝てるとでも?」
「絶対に勝って見せるね!!」
アルフがこっちへ突っ込んでくる
それと同時に、両前足の爪を魔力で強化し、その爪を当てようとしてくる
速さは……まぁまぁだ
だが、
「まだ俺には止まって見える!」
攻撃をかわし、アルフの下へと潜り込む
「なっ!?」
「掌打!!」
アルフの腹部に掌打を叩き込む
「グフッ!?」
アルフが俺の掌打で宙に浮く
だったら……
俺は高速で起き上がると同時に、飛び上がる
そして、アルフに追い付いたと同時にアルフの顔を掴み、回転をかけ、地面へと叩き付ける
「グアッ!」
「その程度か!!?」
掌に霊力弾を作り、わざと破裂させ推進力を作り出し、アルフに突っ込む
そのまま回転しながら、踵落としをする
「くそっ!」
アルフはその場ですぐに起き上がり、横へと飛んだ
アルフが踵落としを避けた事により、地面が砕ける
「何て出鱈目な……」
「……その程度とは、がっかりだ」
「何……をッ!!?」
アルフが話している途中に今持てる最大のスピードでアルフに接近する
恐らく、アルフには残像が見えただろう
「終わりだ……!!」
「このっ!!!」
俺が拳を放つと同時にプロテクションを張ってくる
中々の強度だ
「あたしはフェイトを守るための存在!たかがパンチ一発で破れるほど、あたしのプロテクションは伊達じゃないよ!」
「……ほう」
俺はさらに力を加える
「ぐっ!!?」
アルフのプロテクションがピキピキと音をたて始める
「そ、そんな……!!」
「フッ!」
さらに力を加えると、アルフのプロテクションはパリンと音をたてて、砕けた
「終わりだ!!」
そのままアルフの目の前に掌を突き出す
「しまっ……!」
「マスタースパーク!!」
そして、零距離でマスタースパークをぶっぱなす
「く……ぅ…………」
アルフはマスタースパークで吹き飛び、気を失った
「……さて、後はあいつらか」
俺はアルフの前に立ち、四重結界を張る
流れ弾が当たらないように
~水姫side~
「中々……やるようだね!!」
「やっぱり水姫ちゃんも……相当強いね……!」
ボクはゲイボルグと暮羽の木刀の二刀流で蓮樹を追い詰める
「ボクは近接戦闘は得意じゃないんだけど?」
「これで得意じゃないって……どうにかしてるよ!!」
『brake smash』
蓮樹が超至近距離で魔法を使ってくる
「うわっ!?」
それを後ろに下がりながら、かすらせ、かわす
その間に、ゲイボルグを投擲しておく
「ぐっ!」
そのゲイボルグは蓮樹にかすっただけで終わった
やっぱり直線状に進む技はそう簡単には当たらないね
だけど、これで少しは距離を取れた
「じゃ、こっから本領発揮だよ」
ボクは側に浮いているボク専用の魔法書……名付けるならスペルブックかな?に手を翳す
そうすると、ページがパラパラと開き、あるページで止まる
そして、そのページが青色に光る
「斬符「次元斬-オーバーワールド-」!」
ボクが木刀を横一文字に振ると、ボクの周りの次元が開き、そこから弾幕が大量にバラ撒かれる
「くっ!!?」
蓮樹は結界でそれを防ぎ始める
「さぁ、何時まで持つかな?」
「や、ヤバッ!」
あ、蓮樹が消えたって事は……
「だぁ!!!」
やっぱり後ろだね
だけど、
「はい、残念」
蓮樹が突っ込んでくるのに合わせ、スペルブックを使ってる時のみ、発動出来る次元を開く程度の能力で十一次元を開く
蓮樹はそのまま十一次元に吸い込まれ、ボクに背中を見せるようにして出てくる
「なっ!?」
「残念賞って事で……」
スペルブックに手を翳し、ページがあるページで止まる
「霊砲「マスタースパーク」!!!」
有無を聞かずにマスタースパークを放つ
「ぐぁぁ!!!」
「じゃ、これで最後」
またパラパラとページがめくれ、あるページで止まる
「「マスターブレード」!!!」
暮羽の木刀がボクの妖力と魔力を帯び、巨大な剣となる
それをそのまま……
「終わり!!!」
縦一文字に振るう
悲鳴は聞こえないけど、手応えはあった
「呆気ないな~」
「まだ終わってない!!」
「ッ!?」
ボクが声の方向に振り向くと、蓮樹がかなりボロボロな状態で何かを構えていた
って、その構えているものって……
「ねぇ……酸性の水って……」
ま、まさか……!!?
「人を火傷させる位、簡単なんだよ!!」
蓮樹が手に持っていたペットボトルの中身がボクに躊躇いも無くかけられる
って、酸性って……
「皮膚が溶け……ない?」
「当たり前!!それは只の水!!こっちが本命!!」
何時の間にか用意されていた二本目のペットボトルの中身がボクの目に直接かけられる
って、これって……
「た、炭酸水ぃぃぃぃ!!!!?目がぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
な、何か物凄いしゅわしゅわする!!!
洗い流したい!!今すぐに!!!
「今なら!!雷光……」
「何てね」
「ッ!?」
ボクは体にかかっていた水を操り、手に集め、一本の剣を作り出す
勿論、目に入った炭酸水も使って
「ボクは水の妖精……水の使い方なら……」
ボクは水の剣を構え……
「誰より心得てるんだよ!!!」
一気に振り抜き、蓮樹を吹き飛ばす
「ぐはっ!!!!」
……さて、ボクの方も終わったっと
「あ~……炭酸水は酷いよ~……」
目にダバダバかけられた訳じゃないから平気だけど……
「ちょっと卑怯……」
気絶した蓮樹のマントの裏を見たら水やら炭酸水やら砂やら油やら……もう嫌がらせのための道具位しか無かった
砂を目に入れられたら負けてたかも……
まぁ、あっちにはこれより酷いことしてくるのもいたし、今回は許してあげよっと
さて、なのは達はまだかな?
~なのはside~
「ディバインシューター!!」
「甘い……」
わたしのディバインシューターが全部フェイトちゃんに避けられる
「はぁ……はぁ……」
「無駄。なのはじゃわたしに攻撃は当てられない」
「でも……絶対に当てるの!!ディバインシューター!!!」
さっきよりも多くディバインシューターを撃つ
けど……
「数発ずつの弾なんて、怖くない」
全部避けられちゃう
「フォトンランサー、ファイア」
フェイトちゃんのフォトンランサーがわたしに向けて撃たれる
「くっ……」
それを暮羽くんから教えてもらったグレイズを使ってなんとかかわす
「まだグレイズのキレが足りない」
「だとしても!」
わたしはレイジングハートをシューティングモードに変えてフェイトちゃんに向ける
「わたしは絶対に勝つ!!!ディバインバスター!!!」
フェイトちゃんにディバインバスターを撃つ
お願い!当たって!!
「……バルディッシュ」
『sonic move』
だけど、フェイトちゃんはディバインバスターの射線から消えた
「えっ!?」
「ごめんね、なのは」
フェイトちゃんの声が聞こえたと思ったら、わたしは意識を手放していた……
~暮羽side~
「やっぱりなのはが負けたか」
「まぁ、経験が足りないって事が敗因だろうね」
俺が落ちてきたなのはをキャッチする
横には水姫もいる
「暮羽……」
フェイトはこっちに降りてきて、バルディッシュを構える
「水姫」
「はい、フェイト」
水姫はフェイトに蓮樹の持っていたジュエルシードを投げ渡す
「え?」
「それと、レイジングハート」
『put out』
レイジングハートが出したジュエルシードもフェイトに渡す
「えっ!?二つも!?」
「一つはお前らの勝ち、もう一つは成長したお前を見れた事へと礼だと思ってくれ」
「で、でも……」
「いいよな?ユーノ」
「うん……まぁ暮羽が言うのなら……」
「すまないな。俺の我が儘を言っちまって」
「ううん。気にしないで」
マジで申し訳がないな……
「よし、とっとと戻るか。桃子さん達に気付かれたら大変だし」
「そうだね」
「え?暮羽!?」
「悪いな。アルフと蓮樹は任せた」
そうして、俺たちは宿へと戻った
さて、今回、ジュエルシードを余分に渡しちまったし、これからは俺も気合いを入れるか
よし、この旅行、最後まで楽しむか
~フェイトside~
「あ……行っちゃった……」
……暮羽…………何でジュエルシードを…………
「……ううん。これでジュエルシードは計算外だけど二つも手に入った…………残りも……私達が!」
…………これでいいんだよね……?
お母さん…………
…………………………リニス………………
ちょっと暮羽と水姫の原作組と連記への力の差を現してみました
暮羽はその気になればノーダメージでいけますし、水姫もそれなりに強いということです
それでは、また次回