~暮羽side~
「どうしたんだ?やけに嬉しそうだな」
「今日中にはリニス達が地球に来れるんだってさ~」
あれから普通の日常が過ぎていき、十二月
どうやら、テスタロッサ一家の裁判がようやく終わったらしく、今日の夜にはここ、海鳴に到着するらしい
「じゃ、宴会でもするか?魔法関係の奴等招いて」
「と、言ってもボク達となのはにユーノ位しかいないけどね」
まぁ、なのは達が誘えばの話だが、ハラオウンやリンディさんやら
「……ん?デバイスにメール?…………プレシアから?」
もう携帯いらずなんだよな。デバイス持つと
えっと、どれどれ?
「あと三十分後位には到着する……だとよ」
「ほんと!!?」
「ほれ」
水姫にデバイスをぽいっと投げ渡す
「ほんとだ~」
「宴会、明日にするか?」
「そだね」
今から準備しても酒しかない
するめならあるぞ?
「じゃあ、合流場所でも決めて…………ん?」
「あ……」
なのはの家の近くに魔力反応?
こんな夜に?
「多分、結界だな」
「ちょっと待って。中を確認するから」
確かに、こんな夜にわざわざ練習なんて可笑しいし……
フェイトが早めにきたのか?
だけど、それだと結界なんていらないし……
「……映像、出すよ!」
目の前にモニターが出現し、そこから映像が流れる
……おい、これって…………
「ヴィータ…………」
「へ?」
そうか、水姫には八神家と会わせてなかったな
「俺の知り合いだ。だが、何でなのはを…………」
言ってても仕方ない
「水姫、行くぞ」
「うん!」
念のために百励をセットアップする
一体何があったんだ……
~なのはside~
「くっ!」
「いい加減、ぶっ潰れろぉぉぉ!!!」
いきなり襲いかかってきた赤い子と何とか渡り合う
何度も改良を重ねたオーガモードでも、火力が足りなく、押され続ける
「バスター!!」
「甘いんだよ!!」
零距離のディバインバスターも簡単に避けられる
「オラァ!!!」
「レイジングハート!!」
『protection』
赤い子のハンマー型のデバイスと、プロテクションがぶつかり合い、火花を散らす
物凄い威力……油断したらプロテクションを壊される……!
「ディバイン……シューター!!」
「チッ!」
至近距離で作製したディバインシューターも、簡単に距離をとられ、避けられる
「悪いが、こっちにも時間がねぇんだ!これで決める!!カートリッジ!!!」
赤い子のハンマーから、空の薬莢が一発、排出される
あ、あれって蓮樹くんの使ってるカートリッジ!!?
「テートリヒ・シュラーク!!!」
「プロテクション!!!」
ハンマーをレイジングハートから発生させたプロテクションで受ける
その瞬間、プロテクションから、パキパキパキと嫌な音が響く
ま、不味い!!
「ぶち抜けぇぇぇぇ!!!!!」
「ぐっ……うぅ…………」
プロテクションに大きなヒビが入る
『Master!!』
「オラァァ!!!!」
「きゃぁぁぁ!!!!」
プロテクションは貫通され、ハンマーはわたしに当たり、ビルの中まで吹き飛ばされる
魔力も、かなりの量が削られている
「うぅ……レイジングハート…………」
『…んだい、あり……せん』
レイジングハートはボロボロで、声もノイズ混じりで聞こえる
そっか……レイジングハートであの一撃を受けちゃったのか……
「だけど……まだまだ!!負けた訳じゃない!!」
「チッ、しぶといな……」
「ハァ!!!」
レイジングハートにこれ以上の負担をかけるわけにはいかない。だから、瞬動やディバインバスター、ライジングメテオも使えない
今までどれだけレイジングハートに頼っていたかすぐに分かった
だけど、クロスレンジの戦闘は練習してきた!!一人でプロテクションだって張れる!!
まだ負けた訳じゃない!!
「しつこいんだよ!!!」
無作為に突っ込んだわたしに、ハンマーが振られる
不味い、素手とハンマーだとリーチが違う!!
「プロテクション!!」
「その程度!!」
レイジングハートの補助がなく、格段に出力が落ちたプロテクションはあっさりと破られ
「がっ……!!」
「吹き飛べ!!!」
ハンマーはわたしの腹に食い込み、壁に叩き付けられた
「げほっ!!がはっ!」
「お前の魔力、蒐集させてもらう」
うぅ……意識も段々と無くなってきたの……
これは……詰み…………かな?
「雷光!!」
「ッ!!?」
「一閃!!!」
「ぐぁ!!?」
横から高速で何かが突っ込んできて、赤い子を吹っ飛ばした
「やっほ。なのはちゃん。派手にやられたね~」
「れんき……くん?」
助けに……来てくれた?
「ザッツライト」
そうなんだ……
って!!
「れんきくん…………まえ!!」
赤い子が体制を立て直して突っ込んでくる
「心配は無いよ。だって、」
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
「だぁぁぁ!!!」
「なっ!!?」
突如、上から金色の光と青色の光が赤い子に突っ込んだ
「っぶねぇ!!!」
だけど、赤い子はギリギリ、回避したみたい
そして、二つの光が突っ込んだ場所には
「……そこの奴の仲間か?」
「違う……友達だ!!!!」
フェイトちゃんとアリシアちゃんがいた
「わたしは後方支援形なんだけど……」
「あきらメロン」
「殴りたい、その笑顔」
あ、あはは……
若干二名が心配だな~
~蓮樹side~
今の戦力は三対一
なのはちゃんはユーノに回復魔法かけてもらってるけど……復帰はむりそうかな
これなら、ヴィータちゃん一人位、倒せると思うけど……
「時空管理局嘱託魔導士、フェイト・テスタロッサだ。貴女は民間人に対して魔法を使い、傷付けた」
「チッ、管理局かよ」
「大人しく投降して。今なら弁解の余地がある」
「そう言われてはいそうですかと言う奴が居ると思うか!!!」
ヴィータちゃんがグラーフアイゼンを構える
カートリッジか!!!
「アイゼン!!」
「ゼクス!!」
『カートリッジ!!!』
アイゼンとゼクスから空の薬莢が一発、排出される
「テートリヒ・シュラーク!!!」
「一閃!!!」
フェイトちゃんの前に回り込み、ゼクスをアイゼンに向けて振るう
「蓮樹!!動かないでよ!!死符「ギャストドリーム」!!!」
「チッ!!」
後ろからの弾幕を避けられないと思ったのか、建物の外に飛び出す
「スペルブレイク!追いかけるよ!!」
「うん!!」
「姉さんは後ろから弾幕を」
「オーケー!お姉さんに任せなさい!!」
僕とフェイトちゃんでヴィータちゃんを追いかける
「こいつでもくらっとけ!!」
ヴィータちゃんが鉄球を打ち出してくる
「狙い撃つぜ!!!」
けど、その鉄球は、後ろからのレーザーに焼かれて消えた
「ブレイクスマッシュ!!!」
「サンダーレイジ!!」
二人で砲撃を撃つ
「パンツァーシルト!!!」
それをプロテクションで防御される
だけど!!
『バインド!!!』
「しまっ!」
よし!捕まえた!!!
「貴女を逮捕します」
「くっ、この!!」
僕とフェイトちゃんによる二重バインド。そう簡単には抜けられない!!
……あれ?誰か忘れてるような…………
「ん?……げっ!!フェイト、蓮樹!!後ろ!!!」
「ハァァァ!!!」
「くっ!!」
フェイトちゃんを突き飛ばし、僕も後ろに下がって背後からの第三者の攻撃を避ける
「一体誰!?」
「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!!」
「まずっ!夢符「二重結界」!!!」
後ろでは、アリシアちゃんが誰かの攻撃を防いでいた
「大丈夫か?ヴィータ」
「シグナム……すまねぇ、油断した」
「反省は後でしよう。それよりも、この魔導士達から蒐集するぞ」
「あぁ!!」
ってことは、アリシアちゃんと戦ってるのはザッフィーことザフィーラか
三対三……ベルカの騎士……しかも、ヴォルケンリッターとタイマン……
勝てる気しないけど、やらないとね
「二人とも!!後方支援は無理だから、自分で何とかしてね!!桜符「桜吹雪地獄」!!!」
せめて暮羽が来てくれればいいんだけど……
「蓮樹、わたしは剣士の方をやるから、蓮樹は……」
「赤い子だね。任せて」
恐らく、真っ正面から戦った所で、アイゼンでミンチにされるのが目に見える
だったら、ロングレンジでの戦闘しかないか
「ベルカの騎士に一対一を挑むなんて、命知らずだな」
「二対二も一対一も変わらないでしょ」
シグナムに挑んでも真っ二つにされてバッドエンドが目に見えてるからね
バルディッシュ、ごめん、犠牲になってくれ
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
「くっ!ドライブシューター!!」
魔力弾をある程度ばらまきながら、全速で下がる
「しゃらくせぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
だけど、それも気にせずに突っ込んでくる
「マジで!?」
「テートリヒ・シュラーク!!!!!」
「プロテクション!!」
『elastic protection』
テートリヒ・シュラークをプロテクションで受け止める
「なっ!?やわらかっ!!?」
「特別製なんでね!!」
『bayonet form』
暮羽の三歩必殺だって防ぎきった最高のプロテクションだ!!
燃費はあり得ないほど悪いけどな!!!
「インパクトステーク!!」
「くっ!!」
銃剣にしたゼクスをヴィータちゃんにぶっ刺す
もちろん、障壁でガードされたけど
だけど、距離をとる位なら!!!
「ブレイクスマッシュ!!!」
「ぐぅ!!!」
砲撃で吹っ飛ばし、僕も下がる
「フルドライブ!!」
フルドライブし、スナイパーライフルにゼクスを変形させ、アイアンサイトを覗く
「ブレイクスマッシュFB!!」
「くっ!!」
砲撃を撃つも、避けられる
くっ!カートリッジがきれた!!
「リロード!!」
「おせぇんだよ!!!アイゼン!!!」
あ、アニメでよく見たアイゼンの突撃フォームが……
「おおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ちょっ、はやっ!!
「ラケーテンハンマー!!!」
「このっ!!!」
プロテクションも間に合わないため、ゼクスの腹で受け止める
ガギィィン!!!!と金属と金属がぶつかる音が響く
「ぐ……ぬぬ……」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ビキビキビキとゼクスから嫌な音が響く
あっるぇ~?
『蓮樹……』
「なに?」
『流石にこれは折れます』
「ですよね~」
バギン!!とゼクスが音をたてて折れる
「吹っ飛べ!!」
「せめて顔はやめブッ!!!」
顔をアイゼンでぶっ叩かれて無様に地面に衝突する
あ~……くらくらする
『無様ですね』
「絶対虫歯出来た時の顔になってる。ってか、助っ人に来たのに無様に負けるってどういうこと?」
『知りませんよ。あと、修復までは十分程かかりますから』
「うん。オワタ式だね」
あ、フェイトちゃんのバルディッシュが……
本体のコアにヒビが入ってるのが見える
「……なのはちゃんのスターライトブレイカーも見えないし、アリシアちゃんが一人で三人を相手に出来るとは思えないし……」
『ブレイクですね』
「原作的な意味でね。あと、ここでフェイトちゃんと僕も蒐集される的な意味でもね」
あ、アリシアちゃんが墜ちた
ごり押しには耐性ないか
それに、生身だし
あ~……詰みだね
と、思ったらヴォルケンリッター三人を巻き込むように、巨大な七色の砲撃がとある人物から放たれていた
……遅いよ
~暮羽side~
「霊砲「マスタースパーク」」
マスタースパークを固まっていた三人に向けて放つ
「二人とも、我の後ろに!!」
が、それはザフィーラの障壁に阻まれる
中々固い障壁だな……
だが、
「出力アップ」
「ぐっ……うおぉぉぉぉ!!!!」
まだ耐えるか
「魔槍「スピア・ザ・ゲイボルグ」」
ゲイボルグを出し、マスタースパークの中を無理矢理進ませる
「ま、不味い!お前らは逃げろ!!」
ゲイボルグとマスタースパークがザフィーラの障壁を崩す
まずは一人か
「水姫、フェイト達の回収を頼む」
「わ、分かったよ……」
水姫がフェイト達の所へと向かう
「お、お前は……」
シグナムとヴィータが俺を見て驚愕する
ザフィーラはビルの上に落ちたか
「なぁ……何でだよ」
「くっ……」
「何でこんなことしてるんだよ。蒐集はしないんだろ?はやてがするなっていったんだろ?」
「…………」
「何で俺がお前らを撃ち落とさないといけないんだよ。何でこんな状況を……」
「うるさい!!!」
ヴィータがグラーフアイゼンを片手に突っ込んでくる
「お前に分かるか!!!あの話を聞いていなかったお前に!!!あたし達が気を効かせてあれを教えなかったお前に!!!」
ヴィータがカートリッジを使用し、俺にアイゼンを振るってくる
それを四重結界で防御する
「かたっ!!」
「……事情があるんだな…………だったら!!!」
ヴィータの手を掴み、そのまま真下に振り落とす
「無理矢理捕まえて話を聞く!!ゲイボルグ!!!」
ヴィータに向けて、ゲイボルグをぶんなげる
「させるものか!!!」
それをシグナムがレヴァンティンで受け流し、軌道を反らす
「シグナム……」
「すまないな。私たちにも事情はある。これは、お前に話せない」
シグナムがレヴァンティンを一度鞘に収める
「まさか、お前が魔導士とは思わなかった」
「正確には違う」
「まぁいい。一度、手合わせを願いたかったんだ。相手をしてもらおう」
俺も両腰の刀を引き抜き、双剣のように構える
「我はヴォルケンリッター、烈火の将、シグナム!!!貴様を倒す!!!」
「……百励の現人神、桜庭暮羽。お前を止める」
シグナムのレヴァンティンから空の薬莢が排出される
「紫電一閃!!!」
レヴァンティンから炎の斬撃が繰り出される
「しゃらくさい!!」
それを二本の刀で弾き、一気に接近する
「速い!!?」
「フッ!!」
居合いのように刀を振るう
「くっ!!」
シグナムはそれをバックステップでかわす
……後ろか
「テートリヒ・シュラーク!!!」
「境界「二重弾幕結界」」
俺を中心に、結界を発生させる
そして、無差別に弾幕をばらまく
「な、なんだ!!?この量は!!!」
ヴィータとシグナムはそれをプロテクションのような物で防ぐ
「恋符「マスタースパークのような懐中電灯」」
そのまま二人に向けて二本のマスタースパークを放つ
「くっ!!」
「砲撃だと!!」
二人がマスタースパークを避ける
が、そのための二重弾幕結界だ
マスタースパークは二重弾幕結界に当たり、跳ね返り、もう一度二人に襲いかかる
「何だと!!?」
二人はそれを防御する
「狙いは……ヴィータ」
背中の弓をヴィータに向ける
そして、俺の足元に、ベルカの魔法陣が現れる
「弓術「八意式弓弾幕」」
一瞬で作られた霊力の矢を引き絞り、そのまま放つ
それは、途中で何本にも分裂し、マスタースパークを防御しているヴィータに襲いかかる
「しまっ!!」
矢の当たった場所が爆発し、ヴィータは墜落した
「あとはシグナムか」
……ん?ビルの上に桜色の魔力スフィア?
なのはがこの結界をスターライトブレイカーで破壊しようとしてるのか
「一瞬でヴィータを……」
「休んでいる暇は無いぞ」
袖の裏から数十本の霊力のナイフを取り出す
「幻符「殺人ドール」」
「くっ!!!」
霊力のナイフを投げては作り出し、投げては作り出しを繰り返し、シグナムに投げ続ける
数本のナイフは二重弾幕結界により、シグナムの後ろで反射、またシグナムに襲いかかる
「うぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
シグナムがレヴァンティンで時にはナイフを弾き、受け流す
が、数本は掠り始めている
もう終わりか
「さて、残りの二人を回収して適当に縛るか」
その前に、なのはの援護って所か
見たところ、かなりボロボロだ
レイジングハートもボロボロだが、かなり頑張っているのだろう
少し補助に回ってやるか
「ったく、無茶しやがっ……て…………」
その時だった
誰かの手がなのはの胸を貫いたのは……
「……は?」
その手の中には、桜色に光る何かがあった
それは、魔力の塊だった
そして、それはだんだんと小さくなってきた
まさか……あれは…………
「リンカーコア!!?」
助けに行かねぇと!!!
「翔けよ隼!!!」
「轟天!!爆砕!!!」
後ろから二人の声が聞こえた
「シュツルムファルケン!!!」
「ギガントシュラーク!!!」
振り返ると、レヴァンティンを弓状にしたシグナムと、超巨大なグラーフアイゼンを構えたヴィータがいた
「邪魔を……」
二人が同時に攻撃を放つ
「するな!!!!!」
ヴィータのアイゼンを片手で、シグナムの一撃を片手で防御する
『なっ!!?』
「斬符「次元斬-オーバーワールド-」!!!!」
次元を開き、弾幕を放つ
「なのは!!!」
「スター……ライトォ…………ブレイカァァァァァァ!!!!!」
なのはが魔力スフィアをレイジングハートで叩き、俺のファイナルマスタースパークにも匹敵する桜色の収束砲が発射された
あとは次回です
アリシアが幽々子と霊夢のスペルを使ってましたが、あれは二人の劣化コピースペルです
アリシアは他にも、自分のスペルをちゃんと持っています