~暮羽side~
超人ドッヂボールをした次の日、ようやくレイジングハートとバルディッシュは修理が終わり、なのは達と共に戦えるようになっていた
「どうだ?」
『何とかなりそうですが』
『やはり、実際に使われてみなければ分かりません』
カートリッジもマガジンを二つ、用意しておいた
が、これでも全部で二十四発
一つのマガジンに十二発詰め込んである
しかも、従来のカートリッジよりも込めれる魔力は約二倍
十二発全て使えば、従来のカートリッジ六発フルロードの四倍の出力が出る
我ながら、恐ろしい物を作ったものだ
「じゃあ、取説でも書いておくか」
『必要ないかと……』
「カートリッジシステムを初見で使いこなすなんて殆ど不可能だ。ましてや、俺の作ったカートリッジシステムならな」
『私達のマスターはこの程度、触っただけで使いこなせます』
「…………分かった。その時間を薬莢の作成に回そう。薬莢も特別製だから、今あるのはこの二十四発の薬莢だけだ。回収するってんなら話は別だけどな」
『回収はされないかと……』
だろうな
数ヵ月前に適当にポンポンと作った位だが、薬莢の作成にもそれなりに時間がかかる
二十四発で二時間だ
さらにこれに魔力を込める事になるから、二度手間だ
最初の二十四発の魔力は俺の霊力を水姫を通して無理矢理押し込んだ物だけどな
水姫の術式を通して数時間とか余裕でかかったし、リミッター解除しないといけないほど霊力を使ったし
バルディッシュの方は蓮樹が一晩でやってくれました
何か翌日魔力切れでフラフラだったが
『かなり丁寧に作っていくんですね』
「雑に作ったらデバイスの中で爆発とかもあり得るからな」
トントントンと叩いて一本完成
作り方は現実の銃弾と大差ない
「トントントンとやって二本目だ。あ、空のマガジンは予備が数個あるから、薬莢より先に渡しておく」
『はい。分かりました』
そうだ、永遠と天空を使って
「おぉ、効率アップ」
これなら時間の節約が出来る
『……Mr. 暮羽』
「分かってさ。バルディッシュ。結界だな?」
『はい』
また結界が発生した
これは早速レイジングハートとバルディッシュの出番か
「水姫!!」
「分かってるよ!!先に行って抑えてる!!」
「頼んだ!!」
多分、魔力からしてクロノが迎撃してるだろうが、流石に一人だとキツいだろう
で、なのはとフェイトは…………
いたいた
アースラ内にいるな
「さぁ、行くぞ、レイジングハート、バルディッシュ」
『All right』
『Yes』
十一次元を開く
そして、その中にレイジングハートとバルディッシュを持って入る
「レイジングハートがいれば……」
「バルディッシュ……」
『お呼びでしょうか?マスター』
『ここにいます。サー』
『へ?』
「どうも~百励配達便で~す。デバイス二丁、お届けに参りました~」
『暮羽(くん)!!?』
二人が驚いてこちらを見る
「ほれ、お前らのデバイスだ」
『お待たせしました』
二人の手にデバイスを置く
「詳しく話してる時間は無い。ぶっつけ本番だが……いけるな?」
「うん!!」
「任せて」
『当たり前です』
「よし、結界の上空に落とす。いいな?リンディさん」
「行ってらっしゃい」
『行ってきます!!』
「行ってこい!!」
なのはとフェイトの足元に十一次元を開き、なのはとフェイトを落とす
俺は高見の見物でもしてるか
~なのはside~
「行くよ!!」
『All right My master』
「今度は負けない!!」
『Yes sir』
『二人とも、聞こえるか』
暮羽くんから念話が聞こえる
『そいつらはまさに生まれ変わったと言ってもいい。かなりのじゃじゃ馬になっている。詳しい説明は省くが、呼んでやれ。そいつらの新しい名前を』
『うん!!』
もう相手はすぐそこ
今回は絶対に負けない!!!
「フェイトちゃん!!」
「うん!!」
「レイジングハート・エクセリオンブースト!!!」
「バルディッシュ・アサルトブラスト!!!」
『セットアップ!!!!』
『set up』
レイジングハート・エクセリオンブースト、それが新しい名前
一瞬でセットアップは完了する
「アクセルシュート!!!」
「プラズマランサー!!!」
その場にいた三人に向けて、誘導弾をはなつ
「なっ!?」
「増援!?」
「障壁!」
だけど、誘導弾は狼の使い魔の人に阻まれた
それに、あの障壁、物凄く固いの
「クロノくん!」
「なのは、フェイト……すまない、僕はもう限界だ。あとを頼んでいいか?」
「うん。任せて」
「あたし達三人を二人で相手にする気か?」
「じゃあ、そこの使い魔はわたしが倒す!!霊符「夢想封印 集」!!」
「ぬぉ!?」
「姉さん!!」
「じゃあ、リベンジマッチといきますか。今回は本気のスペルカードも持ってきたし」
アリシアちゃんも加わって三対三
これなら負けない!!
「じゃ、頑張ってね!どぉりゃぁ!!!」
「ぐっ!!」
アリシアちゃんが狼の使い魔に突っ込む
アリシアちゃん……その掛け声は女の子としてどうかと思うよ?
『あ、二つ伝え忘れてた』
「ふぇ?」
また暮羽くんから念話が飛んでくる
『その二機には、相手と同じカートリッジシステムが搭載されている。だが、弾は全二十四発しか作っていない。考えて使え。そして、フルドライブとして、レイジングハート・エクセリオンブーストにはエクセリオンモード、バルディッシュ・アサルトブラストにはザンバーフォームが追加された。バルディッシュの方は問題は無いと思うが、レイジングハートの方はまだ若干問題がある。どうしようも無いときだけ、使ってくれ』
「うん!」
「分かった」
フェイトちゃんがわたしから離れ、ピンク色の騎士の人もフェイトちゃんに付いていく
「またてめぇか。ぶちのめされる覚悟はできてんだろぉな?」
「ううん。今度勝つのはわたし。レイジングハート!!」
『Load cartridge』
「カートリッジ!!?」
ガシャンガシャンと二発の空の薬莢が飛び出す
魔力をレイジングハートの先に集める
制御が難しいけど、出来ない訳じゃない!!
「ディバイン……バスター!!」
「くっ!!」
何時もより出力が上がったディバインバスターを撃つ
反動でそのまま空中で一回転……
「ぁぅ……」
『流石です。最初の砲撃をあれほど上手くコントロールするとは』
「あはは……要練習だね」
「くっ……なんて火力だよ……アイゼン!!」
赤い子のデバイスから空の薬莢が飛び出す
来る!!
「テートリヒ・シュラーク!!!」
「レイジングハート!!」
『protection』
ガガガガガガ!!!!と赤い子のハンマーとプロテクションが火花を散らす
凄い!この間までとは段違い!!
そのまま赤い子を弾き飛ばす
「ぐっ!!」
「バスター!!」
「うぉっ!!!」
惜しい!!外した!!!
よし、次は
「レイジングハート、オーガモード!!」
『ogre mord set up』
レイジングハートがひかり、グローブの形になる
バリアジャケットも半袖のミニスカートに変化する
変わったところは、靴の部分にカートリッジが移動していること
『なのはは瞬動からの技が多いからな。オーガモードの際は瞬動をなるべく早く使えるようにカートリッジを足元に移動させるようにした。マガジンの形も変わっているから、取り扱いには注意してくれ。0.5秒程のラグは発生するが、カートリッジの魔力を拳に移動させる事も可能だ』
「うん!!」
これなら今までよりも早く瞬動を使える!!
……あれ?
「そういえば、バリアジャケットが何時もと違うような……」
『私が勝手ながら、少し変更をしました。前よりも防御力が上がっています』
「そうなんだ。ありがと、レイジングハート」
赤い子がデバイスを構え、わたしも拳を構える
「アイゼ……」
「遅い!!」
瞬動を使い、一気に背後に回り込む
さっきまでわたしがいた場所には、一つの空の薬莢が地面に落ちようとしているだけ
「速い!!?」
「ディバインバスター!!」
『divine buster cross range shift』
「ぐぁぁ!!」
ディバインバスターで赤い子を吹っ飛ばす
そして、赤い子が飛んでいく先に魔法陣を作り、そこに向けて瞬動を使う
そのまま止まる際の魔力を使わず、拳に集中、その間にジグザグに魔法陣を空中に配置する
赤い子が射程内に入ると同時に拳で打ち上げる
そして、瞬動を使いながら、一気にラッシュを決める
魔法陣が無い場所まで打ち上げたら、赤い子の上に飛び上がる
「ライジングメテオ!!!!」
「がっ!!!」
まだ終わらないの!!
落ちる場所に先に着地し、真横に蹴り飛ばす
さらに瞬動を使い、赤い子を掴まえ、そのまま上空に投げ飛ばす
カートリッジを二つ使い、一つは瞬動、一つは拳に魔力を溜める
瞬動を使って赤い子の上に移動する
これがわたしのクロスレンジでの切り札!!!
「ライジングメテオ・インフェルノ!!!」
最後にディバインバスターをお見舞いする
「ぐぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
この勝負、勝てる!!!
~暮羽side~
「レイジングハートのデバイスモード、シューティングモード、オーガモード、全て異常無し。バルディッシュのデバイスモード、ハーケンフォーム、異常無し」
百励が出しているモニターのキーボードを叩き、情報を整理する
二機とも、カートリッジシステムを自壊することなく使えている
レイジングハートはブラックボックスがあるため、不安だったが、なんとかなっている
で、カートリッジをいきなり使いこなせているあいつらは才能の塊だな。本当に
……ん?そういえば、水姫は何処だ?
クロノはそこで休憩中だが
~水姫side~
えっと、多分ここら辺かな?
上から探せば……いたいた
じゃあ、後ろに立って
「捕まえた!!」
「え!!?」
結界の端で戦っている所を見ていた緑色の人を魔力糸で縛り上げる
「バ、バインド!?」
「……その腕、昨日なのはの胸を貫いた腕だね」
「ッ!?」
「こう見えても、そういうのは少し見ただけで分かるんだよ」
外見が子供だからってなめないでほしいね
こっちも一万年生きてるんだからさ
「さ、ちょっと来てもらうよ?答えは聞かないけど」
「くっ……不覚だわ…………」
ちょっとクロノには囮になってもらったけど、一人捕まえれば何とかなるし、心配ないか
さて、とっととしょっぴくと……
「フン!!!」
「がっ!!!?」
横からの襲撃に防御が間に合わず、蹴り飛ばされ、ビルにめり込む
な、何事!!?
……って、なに?あの趣味の悪い仮面は
あ、魔力糸切れてる……
「随分となめた真似してくれるね。スペルブック!!」
スペルブックを手元に呼び出し、構える
「君達は何者?そこの人達の仲間?」
「…………」
「黙り……じゃあ、肉体言語に移らせてもらうよ。魔槍「スピア・ザ・ゲイボルグ」」
その間に周りをサーチ
死角に一人いるね
魔力の質が似てるから、あの仮面の男の片割れって所かな?
もしくは使い魔
「悪いけど、速攻でやらせてもらうよ!!」
全速で仮面の男に向けて移動する
「ッ!!」
「甘い甘い!!激ヌル!!!」
誘導弾みたいなやつを撃ってくるけど、ゲイボルグで全て真っ二つ
そのまま懐に入り込み、ゲイボルグを一突き
怯んだところで零距離で妖力弾を十発爆発させ、吹っ飛ばす
スペルブックのページを指定し、技を選択
ページが青く光る
「霊砲「マスタースパーク」!!!」
マスタースパークを撃ち、仮面の男にヒットさせる
どうなってるかは確認せず、全速で飛び、仮面の男に接近する
真下に回り込み、蹴りを入れて空へと吹っ飛ばす
そして、スペルブックを使用し、突っ込むと同時に十一次元を開き、真上に回り込む
「これで終わ……チィ!!!」
ゲイボルグで叩き潰そうとした所で後ろに仮面の男がもう一人現れ、ボクに蹴りをいれようとしてくる
その蹴りをゲイボルグで防ぐ
「このっ!!」
妖力を体から一気に放出し、もう一人の仮面の男を吹っ飛ばす
吹っ飛んでいる間に四次元を開き、中から水のペットボトルを取りだし、蓋の部分を切る
そこまでした所で二人の仮面の男がボクを挟むように攻撃してくる
それを水で盾を作って防御する
『なんだと!!?』
「このまま投げ飛ばす!!」
そのまま水で拘束し、投げ飛ばす
……ん?何?この魔力反応?
「闇の書よ、守護者シャマルが命じます。眼下の敵を打ち砕く力を、今、ここに。撃って、破壊の雷!」
え、詠唱!!?
~なのはside~
「バスター!!」
「テートリヒ・シュラーク!!」
やっぱり強い!!
「……どうやら、時間切れだ」
「へ?」
赤い子が空を見ると、雷が結界を破ろうとしているところが見えた
その数秒後には、雷は結界を破って、中に侵入してきた
「きゃっ!!」
「あばよ!!」
「ま、待って!!」
行こうとした赤い子を呼び止める
「何だ?」
「名前を教えて!わたし、高町なのは!!」
「……ヴィータだ」
あ、行っちゃった……
もっと
まぁ、次の時に
『なのは、フェイト、お疲れ』
「あ、暮羽くん」
「うん」
『レイジングハートにバルディッシュは問題ないみたいだな。なのはは本格的に魔砲少女になってきたな』
「魔砲じゃな~い!!魔法なの~!!!」
『はいはい。じゃ、アースラに戻ってきてくれってクロノが言ってるから、早めに来いよ』
「は~い」
「わかった」
これなら暮羽くんも……うふふ
~暮羽side~
あ、アリシア忘れてた
~アリシアside~
「……スペカ相手にゴリ押しって何よ…………」
また負けた…………
もうやだ。能力が欲しい
なのはのオーガモードって腕にカートリッジ付けるとスバルやギンガと被るんですよね……
それでは、また次回