~暮羽side~
……ん?
一体何が……
俺はなのはを引き戻して……どうなったんだ?
「ほら、起きなさい」
「いでっ!!」
だ、誰だ!!?
「ったく、そこは私の特等席でしょ?何で寝てるのよ」
…………は?
「何よ。鳩がアイシクルフォール受けたような顔して」
「『霊夢』……?」
「は?」
「『博麗霊夢』か?」
「なに言ってんのよ。私が博麗霊夢じゃなかったら誰が博麗霊夢なのよ」
う、嘘だろ……?
だって、俺はさっきまで戦ってて……
幻想郷はまだ出来てすらいなくて……
「よっ、霊夢」
「あら、『魔理沙』。何のようかしら?」
『魔理沙』……?
もしかして……
「『霧雨魔理沙』……?」
「は?なに言ってるんだ?私は霧雨魔理沙以外の何者でもないぜ?」
……おいおい、どうなってるんだ?
「とうとう『博麗神社』の無敵の神様もボケ始めたか?」
「いや……そういうわけじゃ……」
「いいからそこ退きなさい。邪魔よ」
「お、おう……」
い、一体全体、何がどうなってるんだ?
~蓮樹side~
あっちゃ~……
闇の書に取り込まれちゃったか……
さて、僕は一体どんな夢を……
「蓮樹、起きてください」
「……ん?」
……ゼクス?
「今日も学校ですよ?速く行かないと遅刻しますよ?」
「う、うん……」
……そっか
これは『僕が原作介入しなかった』時の世界。もしくは『暮羽と水姫ちゃんが来なかった』時の世界
そして、天我が自称ハーレムを築いている世界……
「……学校行こう」
~暮羽side~
「あ、魔理沙!!それ私の煎餅よ!!!」
「へっへ~ん。食ったもん勝ちだぜ。うん、美味い」
「このっ!!!」
「あ!!それ私の焼きキノコ!!!」
「食ったもん勝ちよ!!あら、美味しい」
……霊夢と魔理沙が喧嘩してる
もしも、俺が紀元前に転生しなかったらこんな日常が待ってたのかな
「もらいっ!!」
「あ!!俺の団子が!!!」
「ボーッとしてるから悪いんだぜ」
「じゃあ、私はこの煎餅ね」
「ちょっ、てめぇら!!人の物を!!」
『食ったもん勝ちだぜ(よ)』
こ……い……つ……ら…………
「霊砲「マスタースパーク」!!」
「おっと、恋符「マスタースパーク」!!」
「お菓子が!!!夢符「二重結界」!!」
食い物の恨みは恐ろしいんだ!!!
~蓮樹side~
「よっ!!俺の嫁達!!」
「うげっ……」
「また憂鬱な一日の幕開けなの……」
「もうやだ……」
「もうミッドに籠ろうかな~……」
「あかん!!それは逃げや!!フェイトちゃん!!」
……予想通りの学校風景だ
それに、時間軸はA'S終了後みたいだ
そうか……暮羽と水姫ちゃんが居ないとこんな事になってるんだ
……こんな日常、つまらないな…………
「ほら、授業始めるぞ~」
あ、先生来た
そして、昼休み
「蓮樹~一緒に遊ぼうぜ~」
同じクラスの友達らしき人が遊ぼうと誘ってきた
だが、それを断り、屋上に行く
「……失ってから気付くものか…………」
僕が座ったベンチの下には、血に濡れたベルトと携帯があった
~なのはside~
「うわぁぁぁぁ!!!!」
「このっ!!!」
「なのは!!フェイト!!落ち着いて!!」
只、ひたすらに殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、
拳から血が出る。殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る
「ディバインバスター!!!」
「サンダースマッシャー!!!」
「効かない」
効かない?なら通す
それまで殴る!!!
「暮羽くんを返せ!!!!」
「蓮樹を速く返せ!!!!」
「二人は夢を見ている……もう、ここには戻ってこない」
『なら!!連れ戻す!!!!』
絶対に!!!取り戻して見せる!!!!
『……誰か……誰か!この声が聞こえますか!?』
……へ?
「はやてちゃん!?」
「はやて!?」
『この声……なのはちゃんにフェイトちゃん!?』
な、何ではやてちゃんから念話が!?
『えっと……取り合えず、この子を止めて欲しいんや!!』
「止める……?どうやって!?」
『全力全開の一撃をぶつけて!!!』
なんだ、そんなこと……
『了解!!』
『頼んだで!!』
~暮羽side~
「……もう止めましょうか」
「……そうだな」
「……同感だぜ」
お菓子?消し飛びましたよ
あぁ……最悪
「貴方も……そろそろいいでしょ?」
……は?
「こんな所でモタモタお茶してる場合じゃないだろ?」
…………
「ほら、あんたの相棒よ」
霊夢が投げ渡した物をキャッチする
これは……羽桜刀……?
だが……
「私達は逃げないぜ」
「そうよ。私達は何時でもこの時間軸……幻想郷で待ってるわ」
…………
「だから、今はやれることをしてこい。桜庭暮羽。後悔なんてしてきたらゆるさないぜ?」
「こんな所に留まって無いで、進みなさい。貴方の時間を」
「たどり着くまで、私達はお前の事を待ってるぜ。だから」
『行ってらっしゃい』
「……あぁ、行ってくるよ」
俺は境内に向けて駆け出す
「またな!!!」
『……またね』
~蓮樹side~
放課後
「一緒に帰ろうぜ!!俺の嫁達よ!!」
「嫌なの」
「近寄らないで!!」
そんな会話を聞きながら、僕は屋上に行く
……はぁ……つまらない
そして、天我が我が物面してあの子達の……フェイトちゃんに近付いているのが気にくわない
……ん?これは…………
「……仮面ライダーの……ベルト?」
血に濡れた…………
そっか……この人も殺されちゃうのか……
……こんな未来……嫌だ
僕は……嫌だと言いながら、原作介入を楽しんでたんだな
……だったら、やることは一つ!!
「ゼクス!!!!」
『やっとですか。遅いですよ』
~なのはside~
「行くよ!!三人とも!!!」
『了解!!!』
「魔力糸!!!」
水姫ちゃんが魔力糸で元はやてちゃんを縛る
「ミラクルシューター!!!!」
アリシアちゃんがシューターで魔力糸を切るのを遅れさせる
「レイジングハート!!」
「バルディッシュ!!」
「エクセリオンモード!!!」
「ザンバーフォーム!!!」
『All right』
『Get set』
これで決める!!!
「ごめん!!限界!!!」
「後はよろしく!!!」
「行くよ!フェイトちゃん!!」
「うん!!」
カートリッジを六発、ロードする
この一撃で!!!!
~暮羽side~
「……聞こえるか?蓮樹」
『うん……壁一枚向こうに居るのが分かるよ』
隣から見えないが、蓮樹の声が聞こえる
「行くぞ……」
『OK……』
手に神力を込める
蓮樹の方にも、魔力が溜まっているのが分かる
こいつでこの夢をぶち壊す!!!!
「大神砲「ファイナルマスター……」
『ブレイクスマッシュ……フルドライブ……』
~なのはside~
「全力全開!!!!」
「疾風!!迅雷!!!!」
「エクセリオン……」
「スプラッシュ……」
~暮羽side~
『ブレイカァァァァァァァァ!!!!!!!』
~なのはside~
「バスタァァァァァァ!!!!!」
「ザンバァァァァ!!!!!」
わたし達の砲撃が元はやてちゃんを包み込む
それと同時に、闇の書から空に向かって、七色の砲撃と限りなく黒に近い紫の砲撃が放たれた
「脱出!!!」
「ったく、もう懲り懲りだね。あんな空間」
「暮羽くん!!」
「蓮樹!!」
~暮羽side~
「暮羽くん!!」
「うぉっ!?」
なんとか脱出は出来たか……って
「抱き付くことはないだろ?」
「だって……」
「はいはい。後で抱き締めるなりなんなりしてやるから。で、これはどういう状況?」
なんか相手さんが落ちた所にすっごいデカイ闇の塊が……
……あれ、ぶっ壊すべきか?
いや、まだ待つか
……ん?魔法陣?
あ、誰か出てきた
…………って、あれは……
「ヴォルケンリッター!!?」
って、事は……
「我ら、夜天の主の元に集いし騎士」
烈火の騎士、シグナムが語る
「主ある限り、我らの魂尽きることなし」
湖の騎士、シャマルが語る
「この身に命ある限り、我らは御身のもとにあり」
縦の守護獣、ザフィーラが語る
「我らの主、夜天の王、八神はやての名のもとに」
そして、鉄槌の騎士、ヴィータが語る
最後に、甲冑と杖を身に纏ったはやてが魔法陣より姿を現す
「……ただいま」
それではまた次回