~暮羽side~
あのあと、リンディさんが、流石に疲れているだろうと、俺と水姫を家に帰してくれた
まぁ、霊力もかなり使ったし丁度良かった
なのは達はもう少しアースラに残ると言っていた
で、霊力が完全に元通りになっていない次の日
「さて、改めてはやての見舞いに行くか」
「そだね~」
まぁ、元通りになっていないと言っても、天我の三匹や四匹を駆逐する位は出来る
結界も張られてないし歩いていくか
あ、プレゼント……まぁ、夜に夜這いという名のプレゼント渡しをしますか
……いや、マジで夜這いはしないよ?
プレゼントをはやての枕元に向けてシュゥゥゥゥッ!!して超エキサイティングな気分で家に帰って冬休みに備えるだけだよ?
……ん?あれは…………
「はやてか?」
車椅子の車輪が溝にハマって動けないなんて……そうとう焦ってるのか?
「あ、暮羽くん!!それに水姫ちゃん!!」
「ど、どうした。そんなに急いで」
「リインフォースが逝ってまう前に連れ戻さんとあかんのや!!」
リインフォース……?
「リインフォースってのは?」
「わたしの大切な家族や!!」
「それだけ聞ければ十分だな」
車椅子を少し押し、溝から外す
じゃ、ちょいと急ぎますか
「水姫、はやてを車椅子に固定してくれ」
「うん」
「は?固定?ちょっ、嫌な予感しかせぇへんのやけど」
「じゃ、水姫、俺に掴まってナビ代わりになってくれ」
「あ、読めたわ。何するか読めたわ」
「で、一体どこまで行くんだ?」
「彼処の頂上や」
ふぅん
カーブが厳しめだが、大丈夫だろう
っしゃあ!!!
「霊砲!!」
「駄目や!!やっぱ下ろして!!!自力で行く!!!這って行く!!!」
「はやて、手遅れだよ」
ふははははは!!!!もう遅い!!!!
俺の
「マスタースパーク!!!!!」
「嫌やぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
~数年後のはやてが当時を語る~
えぇ、もう怖いの一点張りでしたね
やはり、救いが無い分、怖さが増したというか……
ジェットコースター……ありますよね?
あれって安全が確定してるじゃないですか?だからあれだけ楽しめるんです……
ですけど、あっちは下手すれば顔面が愉快な事になったり、何かと熱い濃厚なキスを交わす危険性があったんです
バイクに乗ったこともあるんですが……やはり、あれは怖すぎますね
リインフォースが逝く前にわたしが逝くかと思いましたよ
ですが、今となっては良い思い出……な訳あるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
こちとら死ぬかとおもっとったんやで!!?
漏れるかと思ったわ!!!
ってか、ちょっと出たわ!!!
第一、何で車椅子であんなスピードを出せるんや!!!
翌日、あの車椅子、動かしてる途中で分解したんやで!!?
そのせいでフライアウェイからの地面とのあっつい濃厚なファーストキッスをしてしもうたやないか!!!
それが今となっては良い思い出な筈……
~そして時は戻って暮羽side~
「右!!!」
「おう!!!」
「左!!!」
「合点!!!」
「跳ねて!!!」
「よいしょぉ!!!」
「もう嫌やぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!下ろしてぇぇぇぇぇ!!!!!!」
よっしゃ!!もうすぐだ!!!
何かはやてが絶叫してるが……気にしないぜ!!!
大丈夫だ。転んだときは……痛みは一瞬だ
「そのまま全力で行って!!!」
「待ってました!!!究極「トワイライトスパーク」!!!!!」
「なっ!?トワイライトスパーク!?トワイライトスパーク言うた……へぶぅ!!!」
ラストスパートだぜぇぇぇぇぇぇ!!!!!
~数年後のなのはが当時を語る~
えぇ、衝撃的でしたよ
地鳴りみたいなのがしたら坂から車椅子がスピンしながら飛んできて蓮樹くんを巻き込みながら丘から転げ落ちたんですもの
はい。あれは死んだと思いましたね。その場にいた皆が思わず敬礼しましたから
一歩横に居たら犠牲者の名簿に高町なのはという名前が刻まれたでしょう
ですが、今となっては良い思い出……な筈無いの!!!
真横をなにかが突っ切っていったんですよ!!?
髪の毛が数本切られているのがスローモーションで見えたもの!!!
フェイトちゃんなんて固まってましたからね!!?
リインフォースさんも唖然としてヴォルケンリッターがデバイス起動させて丘から飛び降りていったんですよ!!?
もうシュール以外の何者でも……
~時は戻って暮羽side~
「死ぬかと思った」
「ジェットコースターこわいジェットコースターこわいジェットコースターこわいジェットコースターこわい」
「はやて!!しっかりしろ!!はやて!!」
「主はやて!気をお確かに!!」
「はやてちゃん!目を覚まして!!」
「主、現実逃避は止めてください」
「……ゴフッ」
「蓮樹!!しっかりして!!蓮樹!!死んじゃ駄目!!」
「……カオスなの」
「シュールとも言う」
「テラシュール」
いやぁ、シュールだな
まさかそのまま飛び越えて落ちていくとは思わなかった
はやてが言語化不可能な悲鳴をあげてたな
<&▽)`○~)$<■|>/Ω^\φ').(]\(^o^)/"\だったか?
まぁ、鳥人間ではないから安心しろ
コンテストにも出ない
「ハッ!?わたしは一体……」
「はやてぇぇぇぇぇ!!!」
あ、はやてが気が付いた
「あ……の……ねぇ…………」
「あ、居たのか?蓮樹」
「その……う……ち…………シバく」
ガクッ
「蓮樹ぃぃぃぃぃ!!!!!」
あ、死んだ
まぁ、次のセリフが来たら復活するさ
さんはい
「ったく、車椅子アタックなんて洒落にならないからね?」
『!!?』
「おぉ、メタいメタい」
さて、えっと……
「あなたがリインフォースで?」
「そ、そうだが……」
ふむ、はやてが変化した姿と瓜二つ
「何で勝手に逝こうとしたんだ?」
「そうや!!リインフォースは逝かんでもええ!!破壊もせんくてええ!!わたしが絶対に抑えてみせる!!だから!!!」
はやての必死の言葉に、リインフォースは微笑む
「随分と永い時を生きて来ましたが、最後の最後で…私は貴女に、綺麗な名前と心を頂きました。騎士達も貴女の側にいます。何も心配ありません」
「心配とかそんな…」
「ですから、私は笑って逝けます」
リインフォースは悲しそうだったが、微笑みながら言った
ったく、また俺の出番だな
「で、何ではやてを置いて逝く必要があるんだ?」
バグだって破壊した
それでハッピーエンドだろ?
バグも無くなって闇の書なんて呼ばれる必要も無くなった
と、ユーノは言ってたが
今は夜天の書なんだし
「手短に話せば……まだ私の中にバグがあるのだ」
「は?」
「そのバグが破壊された再生機能を再び作り出してしまったんだ。そして、そのバグは私の融合騎としての機能と一体化し、正常に稼働している……稼働してしまっている」
「じゃあ、取り外せばいいだろうが」
「古代ベルカの融合騎の機能を改編出来る者など、もうこの世にはいまい」
なるほどね
……だが、俺なら出来るな
「闇の書時代にハッキングしたことはあった。が、システムは複雑で短時間で目的の所までのハッキングは無理だった」
「ハッキング……だと?」
「だが、お前は幸いにも夜天の書から独立してくれた。それに、何をどうすれば良いかまで話してくれた」
それだけで、俺の能力は使える
前回は途方も無いデータからマスターの承認も無しに覗いたから出来なかったが、今回はシステムを独立させてくれている
ならば、俺にとってはこれ以上無いチャンスだ
「はやて、リインフォース、今日はクリスマスだよな」
「へ?そうやけど……」
「お前、一体何を……」
「だったら、プレゼントを用意するから少し待ってくれ」
さぁ、行くぜ
情報を操作する程度の能力、発動
~リインフォースside~
こんなときにプレゼントなんて……
一体何を考え……!?
「なっ!?」
「ど、どないしたん!?」
「バグが……片っ端から削除されている!?」
『……は?』
消したら元も子も無いプログラムを一つ削除しているが、着々とバグと再生機能が削除されている!!?
「い、一体何を!!?」
「なに、俺の能力を本来の形で使ってるだけだ」
能力……だと?
~暮羽side~
削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除!!!!!!
リインフォースがプログラムの塊とはいえ、流石に精密に削除は出来ないが……これならなんとかなる!!!
だが、これでもう半分は削除が完了した
「く、暮羽くん……?」
誰だよ、こんなギッチギチに一体化するようなバグを作ったやつは!!!
お陰で予想よりも大幅に時間がかかっちまってるじゃないか!!!
だが……
こいつで削除完了!!!
「……どうだ?」
「バグが……完全に削除された……」
『へ?』
「と、いうか融合騎としての機能がそのまま削除された……」
『ちょっ!!?』
あ、あれ融合騎としての機能だったのね
……やっべ
なんか融合騎として大事なもん削除しちまった……
だだだだだだだ大丈夫だ。もももももももももももも問題ない
生きる上で必要な機能はちゃんとある筈さ(希望)
「でも、これで……リインフォースは……」
「はい……主の元で……暮らせます!」
抱き合って一緒に泣く二人
そして、周りの人も皆泣いている
多分、俺のやっちゃった事もごみ箱にシュゥゥゥゥッ!!されて超エキサイティングになるだろう
「さて、じゃ、俺からは一言だけ言っておくぜ」
はい、皆さんもご一緒に
か
と、言うわけでリインフォースは生存です
ですが、ユニゾンが不可能なので、あの子もちゃんと出て(作られて?)きます
次回はA'S編最終話(多分)です
暮羽が起こした大問題(次元断層)をアースラスタッフはどうやって処理するのか
それではまた次回