~水姫side~
やっほ!水の妖精スイ改め、桜庭水姫だよ!
「ハンカチ持ったか?忘れ物無いか?」
「暮羽……心配しすぎ。ボクはそこら辺の妖精と違って⑨じゃないんだから」
「そうだったな。さ、行ってこい。友達沢山作るんだぞ?」
「は~い。行ってきま~す」
「おう、行ってこい」
今日から小学校っていう勉強をする所に行くんだけど、どんな所なんだろ
早くこの世界の文字を習って本を読めるようにしたいな
本があっても肝心の内容が読めなかったらあるだけで無駄だからね
えっと、確か北の方に行って……西に行って……北東に行って……
あ、方角分かんなくなっちゃった
太陽の位置から見ると……こっちかな
流石に方角を太陽や星を見たら分かるようにしないと、旅して行けないからね
で、ここを曲がって、その先にある大きい建物……
「うわぁ……大きい…………」
こんなに大きい建物がこの世界にはあるんだ……
あ、確か、ここの近くに……あれ?居ない?
「よし、着いた」
「あ、蓮樹。おはよう。今来たんだ」
「ん?水姫ちゃん。おはよう。少しゆっくりとしていたからね」
この間、暮羽が家に連れてきた時に友達になったんだ~
「ここからどう行けばいいの?」
「えっと……あっちだね」
蓮樹が居ないとどっちに行けばいいかすら分かんないや
だけど、一回で道は覚えれるから大丈夫!!
「あ、クラス表」
「何?くらす表って」
「まぁ……何処の教室で勉強するかを見るんだよ。僕が見ておくね」
やっぱり読めないのは不便だな……
~蓮樹side~
えっと……水姫ちゃんは……あった
あ、僕と同じクラスだ
えっと、あと目ぼしい人物は…………
あ、魔王様発見……あと、将来の魔王様の親友二人も発見
ギル様もどきの名前は分からないからいいや
よし、じゃあ、水姫ちゃんを連れていこうか
~水姫side~
「同じ所で勉強するみたいだよ」
「ほんと!?」
「うん。じゃあ、行こっか」
「うん!」
知っている子がいると、この先、結構やりやすいかも
それに、早く文字を読めるようになって、蓮樹に迷惑をかけることは無いようにしたいな~
ここには、本を無料で貸してくれる所もあるみたいだし、退屈はしなさそう
「着いたよ」
「あれ?もう?」
「少しボーッとしてたけど、大丈夫?」
「うん」
「じゃ、入ろっか」
えっと、中は……机が約30個~40個位で、前に黒い板と机がある
「座席は決まってないから、好きなところに行こっか。僕は偶然空いてる窓際の一番後ろから二番目にするよ」
「じゃあ、ボクはその後ろで」
えっと、鞄を置いてっと
ついでに周りの人の霊力とかも確認しておこっと
えっと、霊力、霊力、霊力、霊力、魔力、霊力、霊力、霊力、妖力、霊力、霊力っと……
うん、魔法使いと妖怪が混じってるね
しかも、妖怪の子に関しては、大妖怪並みの妖力だし
まぁ、行動を起こさなければ、害は無いし、放っておこうかな
~蓮樹side~
えっと……魔王様に、その親友発見
後は……
「ギル様もどきまでいるじゃねえかよ……」
早速なのはに声をかけてるし……あ、笑いかけた
しかも、事あるごとに頭を撫でようとしてるし
あれがニコポにナデポ?
見てるだけだと大分気持ち悪い
なのはもかなり引いてるし
ドン引きだよ。ドン引き
それに気が付かずにまだ話しかけているギル様もどきの精神はどうなってるんだろう。その不屈の心を少しばかり分けてほしいくらいだよ……
あ、今度はアリサの方に行った
滅茶苦茶睨まれて……ドン引きされた
で、怒って……回し蹴りっと
うん、それが正解さ
ん?何か言ってる?
えっと……こ、の、つ、ん、で、れ、め……何あれ
あれ、完全にツンデレじゃないじゃん。ツン100%をオーバーしてるじゃん
逆に気持ちわるがってるじゃん。引いてるじゃん
何をどうしたらそんな思考回路が構築されていくんだろう……
あ、今度はすずかの所に……はい、安定のドン引き
あ、すすかが逃げた。それを笑顔で追おうと……
「させん」
筆箱から一本、鉛筆を取りだし、投合
……よし、後頭部にクリーンヒット
あ、こっち向いた。知らんぷり知らんぷり
……あ、扉の所ですずかがお辞儀してる
取り合えず笑顔で手を振っておこう
ん?なんかギル様もどきがこっちに……おっと、焦らずポーカーフェイスっと
……ん?よく見ると、こっちじゃ無くて水姫ちゃんの方に…………
~水姫side~
「ふわぁ……」
やること無いな~……
窓辺だから、ポカポカして物凄く眠い……
ハッ!駄目だ。学校で眠っちゃ駄目だって暮羽がいってたし……
我慢我慢
「なぁ、君」
ん?誰だろ
「さっき、鉛筆を投げてきたのは君かい?」
銀髪に特に何もしてないときの暮羽と同じような左右の瞳の色が違う子だ
へぇ、珍しいな~
「違うけど?」
「ふふ、照れちゃって。俺に一目惚れでもしちゃったんだろ?」
……は?
何言ってるの?この子
「そんな訳無いじゃん」
「言わなくても分かってるって。あの子達と話している俺に嫉妬したんだろ?」
……何かこの子やだ
「いや、だから違うって」
「強がらなくても、その瞳の涙で一目瞭然だぜ?」
「いや、さっき欠伸したときの……」
「大丈夫さ。ちゃんと、君にも話しかけてあげるさ」
……うん。この子嫌い
「ボク、好きな人がちゃんといるから」
「おっと、それは遠回しの告白かい?まぁまぁ、そんなに焦るな。もっと待ってからでも……」
…………………………
「何勘違いしてるのか……」
「心配はするな。ちゃんと君の気持ちにも答えてやるさ」
プッツン☆
「頭逝ってんのかぁぁ!!お前はぁぁぁぁ!!!!」
「ぐべっ!?」
~蓮樹side~
「頭逝ってんのかぁぁ!!お前はぁぁぁぁ!!!!」
何か、女の子が出しちゃいけないような声を出しながら、水姫ちゃんは手を机におき、それを軸にし、椅子に座ったまま、地面を蹴り、そのまま遠心力をつけ、一気に回転しながら、ギル様もどきの顔面に回し蹴りをお見舞いしてた
「ぐべっ!?」
ふむ、水色か
って、何考えているんだ!!僕は!!!
「はぁ……はぁ…………」
ナイスキック
「大丈夫?水姫ちゃん」
「頭逝ってるどころか腐ってもそのまま活動してるでしょ……あれ…………」
まぁ、僕もそれは思った
「大分本気でやったけど、まぁ死にはしないでしょ」
そりゃあ、転生者ですから
「まぁ、あれは放っておいてもいいって」
「うん……ありがと。蓮樹」
まぁ、効果音はゴキャッ!!だったし、暫くは寝てるでしょ
「はぁ……疲れた」
でも、これから、この子はあのギル様もどきにつけられるんだろうな……
大事件になりそうになったら即暮羽に連絡しないと
それより、水姫ちゃんがあんなにハッキリ拒絶反応を見せたときってあったんだろうか……
暮羽の話だと、そんなことは無いって言ってたような……それどころか、起こったことすら無いって聞いたような……
~水姫side~
もうやだ。あいつ
初めて人間相手にあんな拒絶反応起こしたよ……
危うく妖力弾で止めをさしそうだったし
「はい、じゃあ席についてください」
あ、だれか入ってきた
えっと、椅子に座ればいいんだね
~数時間後~
「それでは、今日はこれで学校はおしまいです」
あのあと、にゅうがくしきってやつに出て、自己紹介をして、きょうかしょってやつを貰ったりして、気が付いたら帰れるみたいだった
ちなみに、あいつの名前は
「それでは、起立、気をつけ、礼」
『さよ~なら~』
あ、これで帰れるんだ
「よし、水姫ちゃん。帰ろっか」
「うん……今日は疲れ……」
「おい!テメェ!」
げ……
この声……
「水姫が嫌がってんだろうが!!」
うわぁ、なんで出てくるかなぁ……
「何言ってるの?嫌がって無いじゃん」
「うるせぇ!モブは黙ってろ!!よし、水姫。一緒に帰ろうぜ」
ちょっとプッツンしたよ?
流石に友達に暴言はかれるとプッツンってくるんだよ?
「天我……」
「何だ?水姫」
「一辺……」
「一辺……何だ?」
「一辺…………閻魔に会って説教してもらってこいやぁぁ!!このガキがぁぁぁぁ!!!!!」
~蓮樹side~
それは、一瞬だった
水姫ちゃんが暴言をはいた瞬間、少し助走をつけ、腹に蹴りを入れたあと、すぐさま飛び上がり、顔に蹴りを……世間一般で言う、シャイニングウィザードを喰らわせた
「ぐはっ!?」
ふむ、水色……って、二回もいらんわ!!!
そう、それは正に見事な蹴りだった
周りからも『おおお』と歓声が上がっている
この子、いつの間にシャイニングウィザードなんて覚えてたんだ?
~水姫side~
「ボクを口説こうなんて、一億年以上早いんだよ。ガキが」
はぁ、滅茶苦茶ムカついた
こんなに感情を露にして、さらに暴言をはいて、さらには蹴りをいれたの、初めてだよ……
ボクは暮羽一筋だっての
「はぁ……はぁ……もうやだ」
「……帰ろっか」
「うん」
咄嗟に出たあの蹴り、かなり本気でやったから、暫くは起きないだろうね
さて……今日は帰って思いっきり暮羽に甘えよっと♪
水姫さん、マジギレ
天我は本編でも分かる通り、あんな奴です
ちなみに、なのは、アリサ、すずかはダッシュで下校しました
それでは、また次回、お会いしましょう