~翔一side~
ディケイドこと、士さん達と会ってから数日後
オルフェノクはあれからも暴れていた
士さん達はもう五人、俺は二人を倒している
何度か士さん達と共闘したけど、戦闘が鮮やかだった
やはり、今までずっと戦ってきた現役ライダーだからなのか、俺と比べても戦闘力は格段に上だ
555の基礎スペックが他のライダー達と比べて多少低いのを抜いても、士さん達はダントツで強い
ほんと、俺にとって仮面ライダーは憧れだよ
「どうしたん?翔一くん。何かボーッとして」
「あ、すまんな、八神。何でもない。」
で、俺は八神のリハビリに付き合ってる最中
とは言っても、八神はもう自分の足で普通に歩けるし、走れるから、散歩に付き合ってると言った方がいいかもしれない
「熱でもあるんとちゃうか?」
「いや、至って健康さ。それより、何処か行きたい場所とかないか?ついてってやるよ」
「う~ん……じゃあアイス食べに行かへん?」
「おいおい、今はもう春になりかけてるんだぞ?」
「アイスはいつ食べても美味しいもんやで」
「はぁ……はいはい」
八神に引っ張られてアイス屋へと向かう
<the people with no name~♪
と、ファイズフォンの着信音にしていたThe people with no nameが鳴る
「すまん、出てもいいか?」
「別にええよ」
ファイズフォンを開いて誰からの着信か確認する
あ、ユウスケさんからだ
「はい、もしもし」
『あ、翔一くん?こっちでまたオルフェノクを倒したよ』
「はい、分かりました」
『ガールフレンドが襲われないようにね』
「はい!!?」
急いで周りを確認する
すると、電柱の後ろで隠れているユウスケさんを見付ける
襲われたら来てくださいよ?
ってか、何でストーキングなんか……
「どうしたん?いきなり後ろ向いてひきつった笑顔浮かべて」
「何でもないんだ。何でも」
ニヤニヤしないでください
俺と八神はそんな関係じゃありませんよ
って、いい笑顔で親指立てないでください
『じゃあ、お幸せに~』
と、ユウスケさんは踵を返してクウガ専用バイク、トライチェイサーに乗って何処かに行ってしまった
あの人、茶化しに来ただけだろ
「大丈夫?」
「あぁ、問題ない。多分」
多分。きっと、メイビー
「さて、とっとと行くか」
「せやね」
~少女等移動中~
「おいし~♪」
「だな」
現在、公園のベンチで休憩がてら、アイスを食べている
うん、美味しい
そういえば、士さん達の写真撮ってないや
一件落着したら撮らせてもらおう
前世だったら興奮して自慢するほどの写真だしな
勿論、本物の光写真館の写真もな
「そういえば、八神はもう車椅子は必要ないのか?」
「流石に一日中は歩けんから、必要な時だけにしとるよ」
「流石に一日中は無理か」
「そりゃあ、つい数ヵ月前までずっと歩けんかったんやし、結構頑張ったほうやと思うで?」
「まぁ、そうだよな」
ってか、数ヵ月で歩けるようになるのも凄いよな
さて、これからどうするか
適当にゲーセンとかに行ってみるか?
多少は歩くからリハビリにはピッタリかと思うし
でも、ここは八神に聞いてみるか
「何処か行きたいところはあるか?」
「わたしは何処でもええよ」
と、言われると困るな……
翠屋に行くか?
あ、海東さんとエンカウントしそうだけど……まぁ、海東さんの写真も撮りたいし
よし!翠屋に行ってみるか!
「翠屋に行くか?」
「じゃ、そうしよか」
立って、取り合えず歩き出す
出来たらディエンドへの生変身も見たいが……流石にそれは欲張りすぎか
「ねぇ、君」
「はい?」
後ろから誰かに声をかけられる
こ、こいつは!!
「下がれ!八神!!」
「へ?」
「君の持ってるベルト、僕に頂戴?」
こいつだけは危険だ!!
これも士さんが来た影響なのか!?
だが、やるしかない!!
『standing by』
「変身!!!」
『complete 』
「うぉぉぉぉぉ!!!!」
「し、翔一くん!?」
先制して倒す!!!
「ヤダなぁ~」
目の前の男の体が灰色の怪人へと変化していく
「ハァ!!!」
油断している奴のボディーに一発
「いきなり殴ることないじゃないか」
「なっ!?」
び、びくともしない……
「フン!!」
「がはっ!!!」
手に持たれている爪のような武器が俺に直撃する
「ちょっ、どういうことなん!?」
流石オルフェノクの中でも上位の力を持つドラゴンオルフェノク……
強い!!
「皆、出てきなよ」
ドラゴンオルフェノクが呼び出したのは、バッドオルフェノク、スパイダーオルフェノク
どちらも原作で出てきたオルフェノクだ
スパイダーオルフェノクに至っては、上位の力を持っていると言っても過言ではない
これは不味い……だが、やるしかない!
「わたしも加勢するで!セットアップ!!」
「馬鹿!出てくるな!!」
八神が前に出て、騎士甲冑を装備する
幾ら魔導士とはいえ、オルフェノク相手にはキツイだろう
士さん達を呼びたいが、そんな時間はない!
「へぇ、面白いね」
「何やわからへんけど、取り合えずあんたが悪者やって事は分かるで!!」
と、足元に魔法陣を展開する八神
このっ!!!
「アクセル!!」
『complete start up』
アクセルフォームに変身し、スパイダーオルフェノク、バッドオルフェノクを吹っ飛ばす
後はドラゴンオルフェノク……
「ハァ!!!」
「何っ!?ぐはぁ!!!」
ドラゴンオルフェノクが龍人形態となり、アクセルフォームに匹敵する速さで攻撃をしてくる
アクセルフォームは只でさえ装甲が薄いため、ダメージは大きい
変身が強制解除されなかったのが救いか……
『Three two one time out』
アクセルフォームが解除される
「……へ?」
「下がれ……八神!」
「そこの子は邪魔だし……死んで?」
ドラゴンオルフェノクから触手が伸びる
これだと、八神が殺られる……
「させるかぁぁぁぁ!!!」
八神の目の前に立ち、身代わりとなる
「がはっ!!」
触手の余りの威力に、吹っ飛ばされる
「ぐっ……ッ!?」
腰に手を当てるが、ベルトが無くなっている
それを確認した途端、変身が解除される
「し、翔一くん!」
ベルトは八神の足元にある
それに気付いた八神が、ベルトを腰に巻き付ける
「やれるか分からんけど……」
「馬鹿!止めろ!!」
『standing by』
「へ、変身!」
八神がベルトにファイズフォンをセットする
『Error』
「へ?きゃぁ!!?」
八神がベルトに弾かれ、吹っ飛ぶ
吹っ飛んだベルトがドラゴンオルフェノクの手に渡る
「じゃあ、止めだよ」
吹っ飛び、尻餅をついている八神にドラゴンオルフェノクが近付く
くそがぁぁぁぁぁ!!!!
爪が八神に当たる前に、八神の前に立ち、代わりに背中に爪を受ける
「がっ……!!」
「あ……」
背中が生暖かい
多分、血が物凄い量流れ出している
もう一撃喰らえば流石に死ぬかなぁ……
「超変身!!!」
等と思っていたら、後ろから、青色の装甲を纏った人物が、ドラゴンオルフェノクに突っ込んでいく
あれは……
「ユウスケさん……!」
仮面ライダークウガ、ドラゴンフォームだ
「ハッ!テヤァ!!!」
「うぐっ!」
クウガのドラゴンロッドがファイズフォンとベルトを弾きあげ、ベルトとファイズフォンがクウガの手に渡る
そして、クウガはドラゴンロッドを手放し、ファイズフォンを折り曲げる
「超変身!!!」
クウガの色が緑色に変わる
仮面ライダークウガ、ペガサスフォームだ
そして、ファイズフォンはペガサスボウガンへと変化する
「ハァァ!!!」
「うぁぁ!」
クウガのペガサスボウガンから発射された弾がドラゴンオルフェノクを吹っ飛ばす
す、すげぇ……
「翔一くん!」
呆然としてると、クウガがペガサスボウガンとベルトを投げ渡してくる
「超変身!!!」
そして、クウガは赤色のマイティフォームへと変身し、俺の手のペガサスボウガンはファイズフォンに戻る
よく見てみると、クウガのベルトが少しだけ違い、クウガ自身にも金色の装飾が追加されている
恐らく、仮面ライダークウガ、ライジングマイティフォームだろう
「全く、手がかかるライダーだな」
「士さん……」
「行けるか?」
「はい!!」
こんな痛みで何時までも寝ているわけにはいかない!!
立ち上がり、ベルトを装着する
「オートバジン!!」
オートバジンを呼び出し、後ろのトランクにある機械を取り出す
「だったら、俺も本気を出そうかな」
と、ユウスケさんも下がり、俺達と並ぶ
「行きますよ!」
『standing by』
ファイズフォンをファイズブラスターに当て、
『変身!!!』
「超変身!!!」
『Awakening』
『カメンライド・ディケイド!』
『クウガ・アギト・龍騎・ファイズ・ブレイド・響鬼・カブト・電王・キバ・ファイナルカメンライド・ディケイド!』
俺は仮面ライダー555、ブラスターモード。士さんはディケイド、コンプリートフォーム、ユウスケさんは黒のクウガ、アルティメットフォームへと変身する
『ハァ!!!』
俺はドラゴンオルフェノク、士さんはスパイダーオルフェノク、ユウスケさんはバッドオルフェノクへと突っ込む
『Blade mode』
ファイズブラスターをブレードモードに変形させ、ドラゴンオルフェノクに斬りかかる
「ハッ!セイヤァ!!」
「うぐっ!この!!」
ドラゴンオルフェノクの爪が俺に直撃する
が、全く痛くはない
それどころか、
「うあぁ!」
全身に通っているフォトンブラッドにより、爪が青い炎をあげる
下級オルフェノクなら即灰になるくらいのフォトンブラッドが全身に流れている
「オラァ!!」
「うあぁ!」
吹っ飛ばした所で、一旦下がる
士さん達も下がってきたところを見ると、もう必殺技を使うらしい
「合わせろよ」
よし!やるぜ!
「八神!!」
「もうやっとるで」
どうやら、八神も魔法の準備は出来ているみたいだ
ファイズブラスターを投げ捨てる
「止めだ!!」
『ファイナルアタックライド・ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
「うぉぉぉぉ!!!」
「ハァァ……」
士さんの前に10のカードが現れ、俺は飛び上がり、ユウスケさんは助走をつける
「ブラスタークリムゾンスマッシュ!!!」
「ハァァ!!!!」
「テヤァ!!!」
俺のブラスタークリムゾンスマッシュ、士さんのコンプリートフォームでのディメンションキック、ユウスケさんのアルティメットキックがオルフェノク達に炸裂し、吹っ飛ばす
だめ押しだ!!!
「八神!!!」
「了解!響け、終焉の笛!!!ラグナロク!!!!」
三つに分かれたラグナロクがオルフェノクに直撃する
『うぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
ラグナロクに貫かれたオルフェノクは、青色の炎と共に灰となった
「ふぅ」
変身を解除する
あ~……
「血ぃ、流しすぎた」
俺の意識はブラックアウトした
~???時間後~
……ん?
「ふあぁ……いっつつ……」
目が覚めた
取り合えず、上体だけを起こしておくが、結構背中が痛い
だが、血が流れている感触がない
止血したのか、魔法で治療したのか
「全く、倒れるような怪我なら最初から俺等に任せろ」
「あ、士さん……すみません」
「まぁ、死ななかっただけ、ありがたいと思え」
「あはは……すみません」
はぁ……ヘマしたなぁ……
倒れる位なら『あの姿』で戦えば良かった
もしかしたらユウスケさんに勘違いでボコられたかもしれないけど
「って、ここは?」
「八神はやての家だ。寝ていたのは三時間程だ」
ふと窓から空を見る
もう夕方だ
「魔法ってやつは案外便利だな。ウィザードの魔法しか見たことないからな。分からなかった」
「まぁ、八神みたいにビーム撃ったりバリアー張ったりも出来るみたいですけど」
魔法って単語が出たのを聞くと、やはりシャマルさんかリインフォースさんの治療魔法がかけられたのかな?
何にせよ、助かった
「流石に怪我人にはファイナルフォームライドはキツイと思って使わなかったが」
なん……だと?
うぁぁぁぁぁぁ!!!!
ファイナルフォームライドを受ける機会を逃しただとぉぉぉぉぉぉ!!!!?
只でさえ生で見たら発狂するようなファイナルフォームライドを受けさせてもらえる機会を逃したぁぁぁぁぁ!!!!?
「ど、どうした、頭をブン回したりして」
「いえ、ちょっと……史上最高の機会を……」
しかも引かれてるし
あぁ、受けたらどうなるか知りたかった……とほほ
で、でも、コンプリートフォームとアルティメットフォームを生で見れただけでも儲け物か
感想は……うん、感動した
怪我してなきゃ泣いて喜んでた
生変身に生最強フォームだぜ?発狂しないライダーファンは居ない
「まぁいい。取り合えず、あいつらを呼んでくる」
と、士さんが部屋から出る
<オーイ、ファイズが発狂したぞー
待てぇぇぇぇぇぇぇぇゐ!!!!!!!
発狂じゃなくて興奮にしてください!!!!
いや、発狂も合ってるか?
でも、興奮の方が……
「し、翔一くん!!」
あ、八神が突っ込んできた
「どうしたん!?頭打った!!?わたしを庇った時の痛みでトチ狂った!!?」
ヤダなぁ~
生変身見て興奮しただけですよ
なので全身を揺さぶるのは止めてください。酔って吐いて……
「うっぷ……」
「あ、なんや嫌な予感」
が、我慢だ!
人の家で吐くわけにはいかない!
「……ふぅ」
収まった
「いや、別にSAN値が無くなった訳じゃない」
「ホンマか!?ホンマなんやな!?」
「イエス」
「良かった~」
俺が発狂するのは生変身等を見たときだ
「まぁ、心配かけたな」
「でも、ありがとうな。助けてくれて」
「頼むからヤバイ時は下がってくれよ?」
と、無意識に八神の頭を撫でる
その後、わしゃわしゃと髪の毛をボサボサにする
「ちょっ!ボサボサになる!」
「ボサボサにしてんだよ。言わせんな恥ずかしい」
「何処に恥ずかしい要素が……」
<ピロリン♪
<カシャッ
…………
「あ、お気になさらず」
ケータイをこっちに向けているユウスケさんとこっちを覗いているマゼンタ色の写真機……
えっと、106っと
『burst mode』
「響け終焉の笛」
「あ、ヤバッ」
『くたばらんかいぃぃぃぃぃ!!!!!』
その日、八神家で小さな爆発が起きた
~数日後~
オルフェノク達はおとなしくなった
まぁ、これで一段落だろう
スマートブレインのような組織さえ無ければ、もうオルフェノク達が暴れることは無いだろう
そして、士さん達が別の世界に旅立つ時がきた
「今回は助かりました」
「何時でも遊びに来てくださいね」
「そうさせてもらうよ」
「また会いましょうね」
あ、その前に写真っと
「おい」
「あ、何でしょう」
「これ、受け取っておけ」
と、一枚の写真を投げられる
慌ててそれをキャッチする
その写真には、アイスを食べている俺と八神が……
「あの時覗いてたんですか!!?」
「偶然な」
なんと……
ユウスケさんが連れてきたのか?
それともほんと偶然なのか
取り合えず、
「ちょっと固まってもらえますか?」
「ん?いいけど」
と、三人がある程度密着する
チャンス!
「不知火フラッシュ!」
よし!撮影成功!!
「写真?」
「記念ですよ」
「まさか俺が撮られるとはな……」
油断大敵ですよ
「じゃあ、お別れだな」
「はい。機会があれば会いましょう」
「今度はわたしの特製お好み焼きご馳走するで!」
「楽しみにしてるよ」
「それでは、また何時か」
士さん達は光写真館へと入っていき、別世界へと旅だった
……行っちまったか…………
「嵐のような人やったね」
「そうだな」
……よし!
「アイス食べにいくか!競争な!!」
「へ?ちょっ!待って!!!」
……この写真はちゃんと保管しておこう
あと、士さん達の写真も
ファイナルフォームライドからのファイナルアタックライドファイズは尺の都合でカットになりました
期待していた方、本当に申し訳ございません
次回をお楽しみに