~暮羽side~
「シュテル……暇じゃね?」
「はい……暇です」
どーも、何にもやることのない桜庭暮羽です
え?他の紫天ファミリーと水姫はって?
あいつらなら遊園地に行ったよ
なんか割引券四人分貰ったとかなんとかで
そのせいで俺達は暇してるわけだが
あ、そうだ
「……ミッドチルダ……行くか?」
「……はい?」
~少年等移動中~
「と、言うわけで到着!」
「一瞬ですね」
まぁ、移動なんて次元の壁をちょちょいのちょいで何とかして終わりだし
ここならなんか暇潰せるものもあるだろ
あ、飛行禁止なのか。なんだ、速く移動できると思ったのに
え?金?まぁ、適当に他人の金見て手持ちの分の金をミッドの通貨に変えるから安心しなさい
「なんだか、海鳴とは違って物凄く科学が発展してますね」
「近未来って奴だな。多分、科学と魔法が組合わさった結果だろう」
魔法が科学とされるだけでこうも変わるもんなんだな
もし、地球で妖怪や魔法使い、幽霊が幻想とされなかったらどうなってたんだか……
ここよりも科学が発展してたのか、それとも科学は発展しなかったのか
まぁ、そんな事考えても仕方ないか
「じゃあ、食べ歩きでもしながら何処か行くか」
「そうですね」
~少年等暇潰し中~
いやぁ、やっぱり海鳴とは違った感じがして新鮮だなぁ
「あ、あれ食べませんか?」
「よし、じゃあ買ってくるか」
シュテルが選んだのはどうやらミッドで人気らしいチョコのお菓子だ
まぁ、甘いものは俺も好きだからな。どれ、ちょいと頼んで金払ってっと
「ほい、買ってきたぞ」
「ありがとうございます」
どうやら、手で摘まみながら食べるものらしいので、二人で突っつきながら移動する
うん、美味い
流石ミッドで人気のお菓子だな
「美味しいですね」
「だな」
さて、次は何処行くか……
「シュテル、何処か行きたいところあるか?」
「そうですね……敢えて言うなら服がみたいですね」
「よし、じゃあデパートみたいな所でも探すか!」
まぁ、デパートとかじゃなくても、服屋とかあれば、そこでもいいけどな
「あ、ありました」
「ありゃ?」
まさかの数メートル先にありましたか
「じゃあ、彼処に行くか」
~少年等移動中~
「これとかどうでしょうか」
「い、いいんじゃないか?」
俺に服の事を聞かれましても……俺は適当に無地の着れそうなものを適当に着てるだけだし……
まぁ、シュテルが生き生きしてるからいいんだけどな
シュテルにそこら辺見てると言ってその場から離れる
さて、俺も背が伸びてきたし適当にちょちょいと買ってこようかね
なるべく腰に何か挟めそうなタイプの服が好ましいな。木刀持ち運べるし
『流石に無理です』
「とおもーじゃん?」
『無理です』
「はい……」
セイバーに頑なに止められました
中学行ったら剣道で有段者になろうかな……そしたら木刀帯刀出来そうだし
「お、これいいな」
腰に木刀挟めそうだし、安いし。買い買いっと
「……それじゃなくてこれの方が似合いますよ?」
と、結構派手なズボンを渡してくる
「いや、この木刀挟めそうな……」
「取り合えず試着してきてください!」
と、無理矢理試着室に押し込められる
……仕方ないし来てみようかな
……あれ?このタイプのズボン、どうやって着るんだったか?
最近は適当に履けそうなものしか履いてなかったし……あ、こうだ。思い出した
ちょっと現代に尊くなってきてるな……
なんか時代に乗り遅れた人の気持ちが今なら分かる気がするとおもーじゃん?
『どっちなんですか』
どっちだろうな。だが、俺にはジェネレーションギャップが確実に起きている
「まさかの強盗ですか」
「いやぁ、斜め上の事件でしたね」
「てめぇら!グズグズしてんじゃねぇ!」
俺って、事件に巻き込まれやすい体質なのかな?
まぁ、管理局に任せておけば後は何ともないか
こいつら、精々魔導士ランクはA程度だし
シュテル一人でも何とかなる
それに、どうせバインドだから危なかったら引きちぎって
「オイ!縄持ってこい!!」
……あるぇ?
こいつら、魔法使わないん?
そういえば、なんか見たことある黒い物体を抱えてるし……あれ?あれってもしかしてアサルトライフル?
……まさか、質量兵器で武装してらっしゃる?
……俺は撃たれたところで死なんが、シュテルは不味いな……
ここは大人しくしておくか
「オイ、デバイス持ってんならとっとと出せ」
『どうしますか?』
『……大人しく渡そう。面倒になる。それに、管理局が何とかするさ』
『そうですね』
俺はセイバーを。シュテルはルシフェリオンを取り出す
「ケッ、ガキがいっちょ前にデバイス持ちやがって」
うわーうぜー
潰していい?潰していーい?
……いや、ここはぐっと我慢だ
管理局が来たらデバイス取り返してすたこらさっさと移動したらいい
「こっちの広場に来い」
暫くは座って休憩してますか
はぁ……普通の休日の筈が……とほほ
しゃあない。情報操作で管理局に通報しておきますか。なるべく早く来てもらわんと休日が台無しになる
……通報完了っと
さて、暫くは寝て待ってようかな
「オイ!そいつらの中から人質を一人連れてこい!」
うわぁ、お決まりのパターンですね。ほんとうにありがとうございました
まぁ、こんなのに巻き込まれるほど俺とシュテルは運悪く……
「そこのガキ!こっち来い!」
……まさか、シュテルの事?
「とっとと来い!」
「きゃっ!?」
って、行かせるかよ!
「代わりに俺を連れていけ!」
俺が適当に捕まって数秒でぶっ潰してくれる!!!
「へっ、尚更嫌だね」
こいつら……嫌な奴等だなオイ!!
もういい!今すぐぶっ潰す!!!
「おっと、動いたらこいつの頭が弾け飛ぶぜ?」
「ひっ!」
しまった……銃口を頭に突き付けられた……
これじゃあ瞬動でも間に合わないかもしれない……
『わたしの事は大丈夫ですから……』
『すぐに助けるから待ってろ。そして、目を閉じてろ。もしかしたら手加減出来ないかもしれない』
『クレハ……』
シュテルが連れていかれて数秒後に縄を切って潰す
瞬動をかけたまま攻撃するから、もしかしたら全員潰れたトマトみたいになるかもしれん
そうならないように努力はするけどな
……よし、行った
霊力でナイフを作って……
ブチッ
切れた!
「何の音だ?」
さぁ……ここからは一方的な虐殺だ!!!
「フッ!!」
数は十人!!二人を一秒以内に片付ける!!
「うげっ!!」
「ぐぼぁ!!!」
一秒経過!二人!!
「ぐげっ!!」
「うごっ!!」
二秒!四人!!
「ぐはっ!!」
「うぐっ!!」
三秒!!六人!!
「ふざけんじゃねぇぞ!!!」
ッ!!?ヤベッ!!集められた人達に発砲しやがった!!!
チッ!!
「やらせるか!!」
四次元から取り出した刀で弾丸を全て弾く
その中で何発かが俺の体に食い込んでいく
痛いが鬼の拳程ではない!!
そのまま瞬動!!
「ぐげっ!!」
「うごぁっ!!」
「がはっ!!」
これで九人!!
最後はシュテルを捕まえてる奴!!
「おっと!動くんじゃねぇぞ!!」
そう言ってシュテルの頭に突き付けているアサルトライフルに力を加える
チッ……遅かったか……
「てめぇ、管理局の奴か?」
「いや、ただの民間人だ」
「ふん、まぁいい。今すぐあっちに戻れ。じゃなけりゃ、この小娘を殺す」
あとちょっと。あとちょっとだ
もう手は打ってある
霊力の糸を次元を介して移動させてある
あと少しであの銃を取り上げられる
「オイ、とっとと戻りやがれ」
……よし!行け!!
「聞こえ……ッ!!?」
よし!!突っ込む!!!
「くっ!死にやがれ!!」
ッ!!?懐にハンドガン!!?
だが、そんなもんに構ってられん!!
「ぐっ!!」
心臓に食い込んだか……だが、俺には関係無い!!!
「ッ!!?」
「三歩必殺!!!」
そのままシュテルを掴んでいた手に三歩必殺を叩き込み、腕を折る
「グァッ!!このガキが!!」
シュテルを撃ち殺そうとハンドガンをシュテルに向ける
が、遅い!
撃ち出された弾丸を腕を壁にしてシュテルを守り、もう片方の手でハンドガンを弾き飛ばし、腹に膝蹴りを叩き込む
「がはっ!!」
……これで終了っと
えっと、被害は右手に弾丸が一発、腹に二発、心臓に一発、両足に一発ずつか
まぁ、安いもんだな
「管理局だ!!」
あ、やべっ、管理局が来た
「移動するぞ、シュテル」
シュテルの縄を引きちぎり、デバイスを取り返した腕でシュテルを抱き寄せてそのまま家まで一気に移動する
「よっと」
「あ……」
いやぁ、災難だったぜ
「え、えっと……大丈夫なんですか?」
「何がだ?」
「その……弾が……」
あぁ、その事か
「痛いが平気だ」
神様は神力があれば脳味噌パーンしない限り死にはしないからな
脳味噌パーンされたら死ぬけど、一部欠けた位では死なない
「で、ですが心臓が……」
あぁ、もしかして止まってらっしゃる?
「心配ないさ。こうして生きているし」
「で、ですが……」
「神様の体はそう柔じゃないさ」
体に食い込んだ弾丸を霊力の糸で抜き取っていく
おーいてぇ
で、最後に情報操作で元通りっと
「ほら、平気だろ?」
「……もうやらないでくださいね?あんなこと」
「さぁな。お前らがピンチの時はやっちまうけどな」
そう言うと、何故かシュテルが抱き付いてきた
「……私の心臓に悪いですから…………」
ん?冷たい……?
あぁ、そういうことか
「こんなに傷おって助けてもらっても、嬉しい反面、悲しいですから……」
「はいはい。極力控えますよ」
「でも、ありがとうございます……こんなになってまで助けてくれて……」
「きにすんなって」
その後はシュテルが離れてくれるまで、俺は何にもしなかった
これからはあんな事になったらすぐに逃げよう。じゃないと、また俺が無茶なことしかねんからな
~なのはside~
「……あれ?」
強盗の通報を受けて現場に行ってみたけど、少し血痕があるだけで、強盗らしき人物が倒れてるだけだったの
で、証言を聞いたところ、灰色の髪の男の子が連れの女の子を取り戻す為に無茶してたとか
うん、それ、暮羽くんなの
連れの女の子……なんだかフラグが建っている予感しかしないの……
今度会ったらO☆HA☆NA☆SHIで聞き出さなくちゃ
はい、フラグ建築完了です
ヒロインにシュテルが追加されます