魔法少女リリカルなのは~次元を司る現人神~   作:黄金馬鹿

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第79話

~翔一side~

 

俺は今、八神に呼ばれて管理局の何処か客室みたいな所に居る

 

「お待たせ~待った~?」

 

入ってきた八神は何時もと違い、制服姿だ

 

……こんな子供を働かせるのはどうかと思うんだけどね

 

まぁ、似合ってるな

 

「待った」

「そこは男なら来たばかりだとか言うところやで?」

「んな事は良いから。で、なんだ?」

「なんかクロノくんから頼まれたんやけど、見てほしいものがあるんや。で、出来たら受け取って欲しいって」

 

見てほしいもの?

 

そして、出来たら受け取ってほしい?

 

……それ、完全に厄介な物押し付けようとしていますよね

 

「えっと、これなんやけど」

 

と、八神がドサッと四本のベルトを取りだし、さらに慎重に四つの携帯をそのベルトの前に置いていく。ちなみに、一本はグリップのようなもの

 

……これって

 

「翔一くんの持ってるファイズのベルトに構造が似てるみたいやね」

 

いや、似てるもなにも……

 

これ、同企画で作られた、言わば兄弟のようなベルトだし……

 

「……使ったのか?」

「さぁ……でも、クロノくんがこれを渡せって」

 

と、八神は懐から手紙を一枚取りだし、手渡してくる

 

それを受け取り、封を切って中身を見る

 

中身はこうだ

 

『先日、このベルトを管理局で入手した。その数時間後、隊員が納められていた箱に入っていた説明書を見て使った所、全員が灰になって死んだ。どれも君のベルトに構造が似ている。どうか調べてほしい。そして、出来たら受け取ってほしい』

 

……少なくとも四人は犠牲になったのか……

 

「翔一くん?」

「あ、あぁ。これの事だな?説明できるが、しようか?」

「じゃあ、お願いするわ」

 

と、八神がディスプレイを少し操作し、こっちにウインクしてきた

 

それをスルーして説明を始める

 

「まず、このベルト。これ等の総称はライダーズギア」

「ライダーズギア?」

「あぁ。これ等は全て危険だ」

「危険とはどういうことですか?」

 

……なんかお仕事モードの八神は何時もと違う感じがするな……

 

まぁ、お仕事だし、仕方ないか

 

「これを人間が使用すると、灰になって死ぬ」

「え……」

「そして、ライダーズギアは全部で五つ。この四つは安全性は考慮されておらず、俺の持っているファイズギア以外は、人間が使用すると死ぬ」

 

唖然としている八神を他所に、その内の黄色のベルトを手に取る

 

「これはカイザギア。これを使用するとカイザに変身できる」

 

続いて、グリップとベルトを手に取る

 

「これはデルタギア。同じく、デルタに変身できる」

 

デルタギアを置いて、その横の白と青のベルトと携帯を手に取る

 

「これはサイガギア。以下同文」

 

最後に金色のベルトと携帯を手に取る

 

「最後に、オーガギア。これはこの中で一番強いベルトだ」

 

そして、オーガギアも置く

 

「これ等のベルトで変身できるのは、オルフェノクだけだ。オルフェノクというのは……」

「そこは此方にもデータはありますので、お気になさらず」

 

さいですか

 

……じゃあ、もう説明はこれくらいか?

 

「では、翔一さん。貴方は変身出来るのですか?」

 

……聞いてくるか

 

「出来ると言ったら?」

「特に何も……」

 

ここで言ったら……オルフェノクと認識されるんだろうな……

 

でも、八神は嘘つくなって顔してるし……

 

……言っちまうか

 

「出来る。この四つのベルトを使いこなせる」

「……そうですか。以上で終わります」

 

あ、終わりか

 

ふぅ、少し緊張したな

 

八神がディスプレイを少し操作し、こっちを見てくる

 

「……翔一くんはオルフェノクなん?」

「オルフェノクだ」

 

まぁ、オルフェノクじゃなくても、記号を埋め込まれた人間だって変身できるけどな

 

「……へぇ、そうやったんか……で、変身出来るん!?」

 

……おぉう?

 

「え?いや……なんかこう……この化け物!とか……」

「いや、何と言うか……神様、妖精、魔法使い、吸血鬼と見てたら……な?」

 

確かにな

 

あいつらにオルフェノクの状態で奇襲した所でフルボッコだろうし……

 

あれ?俺、弱くね?

 

「……見たい?」

「うん!!」

 

そう言われると……仕方ない、初めてだが、やってみるか

 

その場で立って、少しリラックスする

 

「ハァァァ……!!!」

 

そして、段々と全身に力を入れていくイメージをする

 

すると、身体中に紋章らしき物が浮かび上がる

 

「ハァッ!!!」

 

最後に気合いを入れる感じで叫ぶ

 

すると、身体が灰色の怪人、オルフェノクへと変化する

 

「ほぇ~……」

 

あ、鏡あるじゃん

 

……うぉぉ……ウルフオルフェノクだと!!?

 

原作の主人公、乾巧のオルフェノク形態、ウルフオルフェノクじゃねぇか!!

 

マジか!!やべぇ、興奮してきた

 

今なら舞える。きっと舞える

 

「かっこええな……」

「だろ!?」

 

うぉぉ!ウルフオルフェノクだよ!本物だよ!!しかも俺が変身できたよ!!

 

「うわっ!もっふもふや!!」

 

と、尻尾らしき物を触ってはしゃぐ八神

 

そういえば、原作でもちっちゃい尻尾あったっけ

 

って、何時までもオルフェノク形態のままじゃあれか

 

なんか力を抜くようなイメージをすると、すぐにオルフェノク化は解けた

 

「あ、戻ってもうた……」

「また今度な」

 

でも、オルフェノクとバレても何にも言われないとは意外だったな

 

「で、これも上に言うのか?」

「言わへんよ。これはわたしと翔一くんだけの秘密や」

「はいはい」

 

さて、ライダーズギアを引き取って帰ろうかな

 

「じゃ、俺は帰るよ」

「あ、なら送ってくで」

 

そう言った八神と共に部屋を出る

 

「えっと、転送ポートは……」

 

俺が来たところか?それなら確か……

 

「あっちじゃないか?」

「そうや!あっちや!」

 

はぁ……自分の職場の見取り図くらい覚えておけよな

 

まぁ、こいつは入隊して日が浅いらしいし、仕方ないっちゃあ仕方ないけども

 

「ほな、わたしは仕事残っとるから」

「そうか。じゃ、また学校でな」

「うん、また学校でな」

 

すると、直ぐ様転移が始まる

 

さて、ベルトはトランクを作って(もらって)保管しておくか

 

まぁ、盗られた所で使えないけどな




翔一が魔強化されました
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