ターン03:キール
「ワシのターンや。ドロー。……若造、ちいと、痛い目にあってもらうで?」
「あん?この盤面を崩すってか、やれるもんならやってみろ」
「そうやなぁ〜。『ブラック・ホール』を発動や」
「なぁっ!?」
「フィールドのモンスターを全て、破壊するで、通すか?」
「なっ、ちょっ!?通さない!インフィニティの効果発動!素材を一つ取り除き、その効果を無効にし、破壊する!サイバー・エグゼキューション!!」
突如出現した黒い真空。
だが、それは機械龍の咆哮で打ち消された。
……打ち消さざるを得なかった、というのが本音だろう。
「まずは一回、切らせたで?次や。相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、H・C 強襲のハルベルトは手札から特殊召喚ができる」
H・C 強襲のハルベルト ☆4 ATK1800
「そして、E・HERO オーシャンを通常召喚や」
E・HERO オーシャン ☆4 ATK1500
「……なんや、切らんのか?」
「アンタが隙を見せたら、直ぐに噛み付いてやるさ」
「怖い怖い、これだからエンデュミオンの猟犬さんはのぅ?」
「……猟犬?」
「おっと、続けるで?ワシはセットしていた『トランス・ターン』を発動。自分のモンスター1体を墓地へ送り、同じ種族、属性のレベルが1つ高いモンスターをデッキから特殊召喚する。墓地へ送るのはオーシャンや」
「水属性の戦士族レベル5……?」
『ヒロイック』、『魔装戦士』、『E・HERO』、『レベル5モンスター』、『戦士族』、『水属性』
ダルクの脳内を様々なキーワードが逡巡する。そして、頭に総合されたキーワードが浮かぶ。
(攻撃力2000以下、戦士族、水属性、レベル5モンスター……。まさか!?)
「『伝説のフィッシャーマン』をデッキから特殊召喚や!」
伝説のフィッシャーマン ☆5 ATK1850
「ッ!セイクリッド・プレアデスの効果発動!素材を一つ取り除き、フィッシャーマンを手札に戻す!セイクリッド・デトネイト!!」
「おっと、させへんで?その効果にチェーンして『禁じられた聖杯』をプレアデスに対して発動。そのバウンス効果は無効にさせてもらうわ」
「くそっ!」
最悪の可能性が思い浮かび、咄嗟に効果を発動するも、聖女が振りかけた聖水によって、プレアデスの剣戟は止められる。
「そして、ワシはフィッシャーマンをリリース。現れろ、荒れ狂う海の狩人!『伝説のフィッシャーマン三世』!!」
伝説のフィッシャーマン三世 ☆7 ATK2500
「ヤバっ……!?」
「三世は、特殊召喚成功時に相手フィールドのモンスターを全て除外する!そして、このモンスターは戦闘、効果で破壊されず、魔法、罠の影響を受けない!一網打尽、ビッグウェーブ・キャプチャー!!」
大津波のように広がった強靭な網が、ダルクの場のモンスターを飲み込んでいく。
そして、3体のモンスターを絡め取ると、豪快に遥か彼方へと投げ飛ばされた。
(ッ!『ブレイク・スルー・スキル』で打ち消せない!)
「この効果を発動したターン、三世の攻撃が行えないのが救いやったな。三世は除外されている相手のカードを全て墓地に戻すことで、戦闘ダメージを倍にできるんや」
決して破壊されず、魔法、罠カードも受け付けない。
破壊を介さないモンスター効果でしか倒す事が出来ない、その性能は一級品、といったところだろう。
まさに、豪快怒涛のビッグウェーブ。
「バトルや。ハルベルトでダイレクトアタック!」
「がぁっ!」LP8000→6200
「ハルベルトが戦闘ダメージを与えた場合、デッキからヒロイックカード一枚を手札に加える。『H・C ソード・シールド』をサーチや。メインフェイズ2、ドラゴノックスをPゾーンに設置し、このままターンを終了する」
キール LP400
モンスター 伝説のフィッシャーマン3世 ATK2500 H・C 強襲のハルベルト ATK1800
Pゾーン 魔装戦士 ドラゴノックス 赤7
魔法、罠 無し
手札 1枚(H・C ソード・シールド)
ターン04:ダルク
「ドロー!」
引いたカードは『融合』
融合素材にできるサイバー・ドラゴンは全て墓地にあり、緑一色な手札では活用ができない。
(つーか、手札腐ってやがる。……この場面でコアを切るか?いや、サーチカードを引く確率は減らしたくないし……)
「かっか、どうした、手札が腐ったか?」
「うっせ。『一時休戦』を発動、互いに1枚ドローし、次の相手のターン終了時まで互いにダメージを受けない」
引いたカードはモンスター。
しかし、壁として出しても意味は無い。
「……カードを2枚伏せてターンエンド」
ダルクLP6200
モンスター 無し
魔法、罠 伏せ3、星邪の神喰
手札 2枚