遊戯王 Spirit Code   作:久那月

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今回、本作品初のオリジナルカードが登場しますが、名前が違うだけで効果はOCGカードと同じです。

……これも、ドン・サウザンドの仕業なんや……!(存在していない的な意味で)


18 幻想の内の混沌

 

 

 

 

ターン06:ポセイドラ

 

 

 

「ガ、ガウ……!(オ、オレのターン……!)」

 

 

ポセイドラの手札はゼロ、それに加えて先のターンにサンダー・エンド・ドラゴンの効果でフィールドを丸裸にされた。

 

ここで最低でもその場を凌げるカードを引けなければ残り7000のライフも泡と消えてしまう。

 

勝敗がかかるドローだ、軽々しく引けるものではないのだろう、ポセイドラは息荒く血走った眼でデッキトップを睨む。

 

「……ガウッ!!(ッ、ドロー!!)」

 

そして、引いたカードは緑色。

だが、それを見たポセイドラは口角を釣り上げる。

 

「ガウゥッ!!(オレは魔法カード、『貪欲な壺』を発動!墓地の素早いアンコウ、素早いモモンガ2枚、クイック・シンクロン、そして古狸三太夫をデッキに戻し、カードを2枚ドローする!)」

「ここでか……!」

 

 

ハンドレス状態からの貪欲な壺。

ドローした2枚だけでも展開は大きく変化する。

 

「ガウ!(来たぜェ!手札の素早いアンコウを捨て、クイック・シンクロンを特殊召喚!)」

 

 

クイック・シンクロン ☆5 DFF1400

 

 

「そして、捨てられたアンコウの効果で、デッキから再度2体のモモンガを特殊召喚!!」

 

 

素早いモモンガ ☆2 DFF100

素早いモモンガ ☆2 DFF100

 

 

「またか……。いい加減、見飽きたぞ」

「ガウ!(なんとでも言え!レベル2の素早いモモンガに、レベル5のクイック・シンクロンをチューニング!!シンクロ召喚!怒り狂え、『ジャンク・バーサーカー』!!)」

 

 

ジャンク・バーサーカー ☆7 ATK2700

 

 

ブルァァァァァァァァァァッ!!!

 

 

大きな雄叫びを上げて紅い鎧と身に纏い、巨大な斧を携えた重量級の戦士がフィールドに現れた。

 

その形相は憤怒に溺れ、冷静さなど投げ捨てたような狂気が滲み出ている。

 

 

「ガウ!(ジャンク・バーサーカーの効果発動!墓地のジャンクモンスターを除外することで相手の表側表示のモンスター1体の攻撃力を除外したモンスターの攻撃力分下げる。ジャンク・ウォリアーを除外し、サンダー・エンド・ドラゴンの攻撃力を2300下げる!バーサーク・ハウリングッ!!」

 

 

グルアァァァァァァァッ!!!

 

「うっさ……」

 

余りにも大きな声にアバンスは耳をふさぐ。

狂戦士の咆哮が雷電の竜に向けられると、雷電の竜は大きく萎縮し、戦意を失ってしまった。

 

 

サンダー・エンド・ドラゴンATK3000→700

 

 

「ガウ!(バトルだ!バーサーカーで、サンダー・エンドに攻撃するぜ!!やっちまえ、バーサーカー!!!)」

 

 

 

グォアアアアアアアアアァァァァッ!!!

 

 

「だからうっせぇっつのッ!!」

 

 

裂帛の気合いを込めて狂戦士は斧を竜に振り下ろし、切り裂いた。

その衝撃はアバンスを的確にとらえる。

 

 

「っ……!」LP3000→700

 

 

「ガウ!(メインフェイズ2!バーサーカーの効果をもう一度発動!今度はジャンク・シンクロンを除外し、バハムート・シャークに対して使用!攻撃力を1300下げる!」

 

 

バハムート・シャーク ATK2600→1300

 

 

「ガウ!(これでターン終了だ!)」

 

 

 

 

 

ポセイドラLP7000

モンスター ジャンクバーサーカーATK2700、素早いモモンガDFF100

魔法、罠 無し

手札 無し

 

 

 

 

 

 

ターン07:アバンス

 

 

 

「ドロー。……残念だったな、前のターンで決められなくて」

「ガウ?」

 

ターンが回り、ドローした直後のアバンスの問いかけにポセイドラは首をかしげる。

そうだ、そういえば前のターンに勝利宣言をしていたではないか。

 

「俺にターンが回ってきた。故に、お前の負けだ」

「!?」

「貪欲な壺を発動。墓地の青眼の白龍、フェルグラント、リヴァイアニマ、虹光の宣告者、ディーヴァをデッキに戻し、2枚ドローする」

「ガウ(……なんだ、ハッタリかよ。そのドローで勝負を決めるカードを引いたのかと思ったぜ……)」

「いや、今引いた。……俺には、分かっていたんだ。このカードを引くことを」

 

 

アバンスは手札のたった今引いたカードを裏側のまま突きつける。

その瞬間、

 

 

ドクン!!

 

 

 

「ッ!!」

 

 

全身の血管が引っ張られるような、強い鼓動が全身を支配した。

恐らくはそのカード自身が持つ魔力なのだろう。

 

 

「まずはバハムート・シャークのモンスター効果を発動、エクシーズ素材を取り除き、エクストラデッキからトライエッジ・リヴァイアを特殊召喚する」

 

 

トライエッジ・リヴァイア ★3 ATK1800

 

「そして、手札のヴィジョンを捨て、デッキから『イビリチュア・ソウルオーガ』を手札に。儀式魔法、高等儀式術を発動。デッキからレベル8の通常モンスター青眼の白龍を墓地に送り、儀式召喚を行う。

 

 

我が身に刻むは儀水の聖痕

我が身に宿すは怒涛の激流

 

大海を穿つ巨躯なる影

輪廻を捻じ曲げ御霊を喰らえ

 

降臨せよ!イビリチュア・ソウルオーガ!!」

 

 

イビリチュア・ソウルオーガ ☆8 ATK2800

 

 

「ガ、ガウ!!(ま、また高火力のモンスターを並べやがった……!)」

「……これだけで終わるとか、思ってないよな?さぁ、切り札の登場だ。『RUM-

幻想虚身』発動!!」

「!?」

「RUM-幻想虚身は、自分フィールドのランク4エクシーズモンスター1体を選択し、そのモンスターを素材としてランクが1つ上のCNo.をエクシーズ召喚する。俺は、ランク4のバハムート・シャークでオーバーレイ・ネットワークを構築。

 

我が身に刻むは儀水の聖痕

我が身に宿すは怒涛の激流

 

解放しろ、真の憤怒を!混沌を!

奈落の底に潜む悪意よ、具象の神となりて顕現せよ!

 

ランクアップ、エクシーズ・チェンジ!!滅殺せよ『CNo.69」

 

 

アバンスの詠唱と共に、奈落の底より死神が姿を現す。

それは、怒りを、憎悪を、悲しみを、あらゆる怨嗟が渦巻く中で姿を為した悪意の化身。

そこにいる存在感だけで膝を屈するようなプレッシャーが空気に漂う。

 

 

 

「__紋章死神 カオス・オブ・アームズ』」

 

 

CNo.69 紋章死神 カオス・オブ・アームズ ★5 ATK4000

 

 

「__ッ!!?」

「どうした、最早声すらも出ないか?まぁいい、ソウルオーガの効果を発動だ。手札のシャドウをコストに、バーサーカーをデッキに戻す」

「ガウ……!?(なん……だと……!?)」

 

 

アバンスのフィールドの総攻撃力は10900

対し、ポセイドラの場にはリクルーターが1体いるも、トライエッジ・リヴァイアを前にしたら、ただの壁も同然だ。

 

もう、勝敗は決した。

 

「バトルだ。トライエッジ・リヴァイアでモモンガを、攻撃する。リヴァイアは戦闘破壊したモンスターを除外する効果を持つ。よって、モモンガの効果は発動しない」

 

海竜の投げた槍がモモンガを貫くと、モモンガは仲間を呼ぶ時間もなく、遙か彼方へと飛ばされていった。

 

 

「続いて、ブラック・レイ・ランサー、ソウルオーガでダイレクトアタック!砕け散れェ!!」

「ガウッ……ガァッ……!」LP7000→4700→1900

 

黒い槍術死の鋭い一閃、巨躯の青鬼からの剛腕による薙ぎ払いがポセイドラを追い詰める。

だが、これで終わりではない。

まだ、あと一撃を残している。

 

 

「トドメだ!カオス・オブ・アームズで、ダイレクトアタック!!」

 

その宣言と共に悪意の化身が放つ威圧感が跳ね上がる。

全身から発生する高濃度のエネルギーが迸り、眼前の敵を抹殺せんと血のように赤い塊が無数の弾丸となって宙に浮かぶ。

 

「カオス・デス・ドゥーム」

 

そして、無数の弾丸が、まるで全てが確約された結末であるかのようにポセイドラに吸い込まれていった。

 

 

「ガァッ……ガアアァァァァァァァァッ!!!」LP1900→0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




幻想虚身はリミバリと同じ効果です。

……バリアンいないからバリアンズフォースが無いんだよねぇ……。
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