遊戯王 Spirit Code   作:久那月

3 / 24
02 禁忌の身体

 

 

ターン03:ダルク

 

「俺のターン、ドロー!」

 

相手のフィールドには戦闘耐性を持ったモンスターが1体。

こちらは戦闘では壁にしかならないモンスター、レベル4が2体とレベル3が1体。

 

「[穿孔重機ドリルジャンボ]を召喚!召喚時効果で自分フィールド全ての機械族モンスターのレベルを1つ上げる」

 

ギアギアーノ ☆4→☆5

ギアギアーノMk-Ⅱ ☆3→☆4

ギアギアーノMk-Ⅲ ☆4→5

穿孔重機ドリルジャンボ ☆4 ATK1800→☆5

 

「展開に繋げる気だろうが、そうはさせん!永続罠発動![虚無空間]!」

「げぇっ!?」

 

 

虚無空間、このカード1枚で特殊召喚そのものを止める、強力なロックカード。自壊の条件が緩いものの、その緩さも自らで破りやすいことから、高い採用率を誇る制限カード。

 

ドリルジャンボでレベルを操作し、連続展開に繋げようとしたダルクの目論見を破っただけでなく、大きな足枷を着けることとなった。

 

 

「にゃーろー……。なら、ギアギアーノ、Mk-Ⅱ、Mk-Ⅲを攻撃表示に変更」

 

ギアギアーノ DFF1000→ATK500

ギアギアーノMk-Ⅱ DFF500→ATK1000

ギアギアーノMk-Ⅲ DFF1000→ATK1000

 

「ほう、[禁じられた聖杯]でも握っているのか?」

「あんたの手札はクリス1枚、壁を突破し、微弱ながらダメージを通すには十分だ。バトル!ドリルジャンボでアーマード・ウィングを攻撃!ダメージステップに禁じられた聖杯をアーマード・ウィングに対し発動、効果を無効にする!ドリルジャンボは貫通持ちだ!」

 

「ふん……!」LP8000→7700

 

「戦闘を行ったドリルジャンボを守備表示に変更。相手の場のカードが墓地に行ったことにより、虚無空間は自壊。続けてギアギアーノ達でダイレクトアタック!」

 

「っ、くっ、あぁっ……!やるな……!」LP7700→7200→6200→5200

 

 

「そいつぁどうも。メインフェイズ2、レベル5となったギアギアーノMk-Ⅲと、穿孔重機ドリルジャンボでオーバーレイ・ネットワークを構築!

 

その身に宿りし鋼の鼓動

不屈を刻む正義の血潮

 

起動せよ、紫電を纏う鋼の龍精

勝利への渇望と共に新星せよ!

 

エクシーズ召喚!放て、必殺の一撃[サイバー・ドラゴン・ノヴァ]!!」

 

 

サイバー・ドラゴン・ノヴァ★5 ATK2100

 

 

(墓地、手札に[サイバー・ドラゴン]は無い、やはり奴の狙いは……!)

 

 

「続けて行くぜ?俺は、サイバー・ドラゴン・ノヴァでオーバーレイ・ネットワークを構築。

 

その身に宿りし鋼の鼓動

不屈を刻む正義の血潮

 

円環の運命よ、今汝に理を問う

無限を描く新たな新星

 

エクシーズ・チェンジ!永遠の力を纏い再醒せよ[サイバー・ドラゴン・インフィニティ]!!

 

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ ★6 ATK2100

 

「……!面倒な……!!」

 

光を空気を震わせ、スパークする。

そして姿を現すのは『∞』を模した円環の龍

 

3ターン目でようやく、ダルクに火が灯きはじめたようだ。

 

 

「厄介なのはお互い様だろ?サイバー・ドラゴン・インフィニティの攻撃力は、自身のエクシーズ素材の数×200ポイントアップする。エクシーズ素材は3つ、よって攻撃力は2700!」

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティATK2100→2700

 

 

「そして効果は……言わんでもわかるよな?続いて、フィールドのギアギアーノを手札に戻し、A・ジェネクス・バードマンを特殊召喚!」

 

A・ジェネクス・バードマン ATK1400

 

「先ほどのチューナーか……」

 

「エースのお披露目と行こうか!レベル4のギアギアーノMk-Ⅱに、レベル3のA・ジェネクス・バードマンをチューニング!

 

その身に宿りし鋼の鼓動

不屈を刻む正義の血潮

 

逆巻け、清浄なる守護の旋風

遍く光を調律し、眩き翼翻せ

 

シンクロ召喚!顕現せよ、真理の守護龍[クリアウィング・シンクロ・ドラゴン]!!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴンATK2500

 

白を基調とした長い身体。

ミントグリーンに煌めく3対の翼

神秘的な光と共にダルクのフィールドに舞い降りる。

 

「クリアウィング……だと……!?」

 

シナトは驚愕する。

『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』その名前に。

 

《………我の出番か、ダルク》

 

 

「決闘中の幻影では無い、やはり……!貴様、その龍はっ……!!」

 

「さすが天界王、なんか知ってるんだ。答え合わせをしてやるから言ってみな」

「『真理の守護龍』……!何故、お前が!何を差し出した!」

 

 

ダルクは無言で左腕の袖を捲る。

薄い照明の下に照らされたそれは

 

黒鉄の腕と、固く巻きついた『茨』

 

それはまるで、赦されない罪を犯した咎人のようだった。

 

「俺は『腕一本と魂を縛る鎖のおまけ付き』……それだけだ」

「禁忌を犯したか……!!」

 

「うっせー。あんたが知ったこっちゃねぇやい。ターンエンドだ」

 

 

ダルク LP4800

モンスター サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2700:ORU3 クリアウィング・シンクロ・ドラゴン ATK2500

魔法、罠 無し

手札 1枚

 

 

 

ターン04:シナト

 

 

(さーて、なんとか巻き返してみたものの……。インフィニティの効果は1ターンに1度、あいつの効果の守備範囲外というわけで……。[月の書]なんて引かれない事を祈るっきゃねー)

 

 

「私のターン、ドロー!……ふ、なるほどな。さしづめ、その腕の茨は『飼い犬の鎖』。A・O・Jのイヌには相応しい。私は魔法カード、月の書を発動」

 

(マジで引きやがったぁッ!?)

 

ダルクは内心絶叫する。

何しろ最悪手を打たれたのだ。

 

時折起こる『運命の引き』に決闘者

達は踊らされ続ける。

 

 

「対象はインフィニティだ!さぁ、効果を使うか!?」

「使わないって選択肢がありますかねぇッ!インフィニティの効果!エクシーズ素材を一つ取り除く事で、その発動を無効にし、破壊する!

サイバー・エグゼキューション!」

 

突如、機械龍の頭上に現れた本を、収束した電磁波が弾き飛ばす。

 

エクシーズ素材を取り除く事で1ターンに1度だけ使えるカウンター効果。

 

だが、2度目は無い。

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティATK2700→2500

 

「くっそ、ピンポイントで引くかよ!旋風邪魔してやろうと思ってたのに」

「たらればの話をしている場合か?私は、BF-残夜のクリスを召喚!そして黒い旋風の効果でデッキから[BF-黒槍のブラストをサーチ、そのまま特殊召喚!」

 

BF-残夜のクリス ☆4 ATK1900

BF-黒槍のブラスト ☆4 ATK1700

 

「私は、レベル4の残夜のクリスと、黒槍のブラストでオーバーレイ・ネットワークを構築!

 

六道廻る命の流れ

我は風を見据えし者

 

風精の名を冠する吹雪の姫よ

凍てつく息吹の中で舞い踊れ

 

エクシーズ召喚![零鳥獣 シルフィーネ]!」

 

 

零鳥獣 シルフィーネ ★4 ATK2000

 

 

「どーしてそうもヤらしいモンスター出すかな!?」

「私も、負けるわけにはいかないのだよ!シルフィーネのモンスター効果、エクシーズ素材を一つ取り除く事で、相手フィールド上の表側表示のカードの効果を次の自分のスタンバイフェイズまで無効にし、無効にした枚数1枚につき300ポイント攻撃力を上昇させる!パーフェクトフリーズ!!」

 

 

パキパキパキ……!

 

《ぐ、おぉ……!》

「クリアウィング!」

 

シルフィーネから発せられる冷気によって、周囲の気温が極度に下がる。

 

それによってか、ダルクの場のモンスターは凍りつき、その力を失うが、シルフィーネ本人は自らの居住地の環境に近付いたからか力が増大する。

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2500→2100

 

零鳥獣 シルフィーネ ATK2000→2600

 

 

「クリアウィングの効果は、対象を取る効果に対して反撃を取る、と文献で読んだことがある。シルフィーネならば安全に処理ができるわけだ」

「ご名答……!」

「バトル!シルフィーネで、サイバー・ドラゴン・インフィニティを攻撃!アイス・レイ!!」

「つっ……!」LP4800→4300

 

「私はこれでターンを終了する。効果を使えないのでは、如何に強力なモンスターでも木偶の坊だ」

 

 

シナト LP5200

モンスター 零鳥獣シルフィーネ ATK2600:ORU1

魔法、罠 黒い旋風

手札 無し

 

 

 

 

 

 




一週間ぶりです。

ストックは数本用意できているので、夏休み中滞りないと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。