ペルソナ4 正義のペルソナ使い    作:ユリヤ

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はじめましての方は初めまして
知っている方はお久しぶりです
ユリヤでございます
最近もう一つの方の小説が上手く書けずに悶々としていまして
リハビリがてらに書いてみました。
それではどうぞ


プロローグ

「ぐす…うう…くそぉ…」

 

 河原にて幼稚園の制服を着た男の子がボロボロになりながら地べたに倒れており、悔しそうに涙を零していた。

 少年の近くには数人の男の子が泣いている少年を見て馬鹿にしたような笑い声を上げていた。見ると男の子達も少しボロボロであったようで泣いてる少年も抵抗はしたようだが

 だが多勢に無勢だったようで、結局少年は負けてしまった。

 くそぉ…少年は悔しがりながら地面に拳を打ち続けた。喧嘩のきっかけは、男の子達が一人の女の子にやり過ぎな嫌がらせをしていたのだ。

 それを止めようとして、男の子達に注意をした。そしたら生意気だと男の子達のリーダーが少年に殴り掛かってきた。

 ただで殴られるつもりもなく、少年は殴り返しそこから喧嘩が始まってしまった。

 少年は父の教えで武術を習っていたから最初は優勢であったが、油断し一人の男の子が少年を羽交い絞めにしそこから優劣が決まった。

 羽交い絞めされた少年は、男の子達に殴られ蹴られと一方的にやられ話の冒頭に戻る。

 ボロボロになった少年を見て、面白くなった男の子達はもっと少年を痛めつけようとしたその時

 

「こらぁ!アンタたちぃ!!」

 

 一人の少女の声が聞こえ、此方に腕を振り回しながら近づいて来る少女が来た。

 少女の姿を見た男の子達はひぇッ!と顔を青ざめながら

 

「にげろぉ!おんなギャングのさとなかだぁ!!」

 

 リーダーの男の子の一声で男の子達は散り散りに逃げ出した。

 残ったのは少年と少女の2人だけ

 

「にげんなひきょうもの!!」

 

 少女は逃げていく男の子達に向かってそう叫んだ。

 男の子達が戻るわけもなく、少女はむぅと頬を膨らませながら倒れている少年に近づいた。

 

「だいじょうぶ?立てる?」

 

 少女はそう言いながら手を差し伸べてきてくれた。

 うんと少年は腕で涙を拭いながら

 

「ありがとう。ちえちゃん」

 

 そう言い少女、ちえの手を取った。

 少年と少女は河原の近くの切り株に座っていた。

 

「さやかちゃんがおおあわてでアタシのところにきたら、アスカくんがけんかしてるってきいてはしってきたけど、いたくない?さっきないてたし」

 

 ちえに聞かれ、痛くないと少年アスカは首を横に振った。

 

「べつにぜんぜんいたくないよ。いつもおとうさんとけいこしてるときのほうがいたいし。ただ…あんなよわいものいじめをするやつらなんかにまけたのがくやしくて…」

 

 カッコわるいよね?アスカはちえにそう言うが、ちえはううんと首を横に振りながら

 

「ぜんぜんカッコわるくないよ。それよりもだれかをたすけようとするなんて、せいぎのヒーローみたいでカッコイイよ」

 

 だから…ちえはニッコリと笑いながら

 

「アタシはそんなアスカくんがだいすきだよ」

 

 ちえに大好きだと言われ思わず顔を赤くしてしまうアスカ。だけど好きと言われたのが嬉しくて…

 決めた…とアスカはちえの方を向いて

 

「ぼくもっともっとつよくなって、みんなをたすけるような…ちえちゃんをまもれるようなヒーローになりたい」

 

「だったらアタシももっともっともっとつよくなって、みんなをまもるアスカくんをまもるヒーローになる。よくあるあいぼうってやつかな」

 

 えへへと笑いあうアスカとちえ。

 それでね…とモジモジとするアスカは

 

「もしぼくがつよくなったらその…よかったらぼくと…けっこんしてください!」

 

 恐らくアスカにとっての人生初の告白だろう。幼稚園児位は何かと好きな女の子に結婚してくださいと言ってしまうものである。

 しかし幼稚園児位では結婚というものを今一分かってはいないものであって

 

「うんいいよ!アスカくんがアタシよりつよくなったらけっこんしてあげる!」

 

 と簡単に言ってしまうものである。

 ちえの返事にパァッと顔を輝かせるアスカ

 

「ほんとう?じゃあゆびきり!」

 

「うんいいよ!」

 

 アスカとちえは指切りのためにお互いの小指を絡めた。

 

「うそついたらはりせんぼん」

 

「それとアタシのまわしげりがひをふくぜ!」

 

 とちえの訳の分からぬセリフに思わず笑ってしまったアスカ。

 そして指切りをしたアスカとちえは一緒に帰路に着くのだった

 

 

 

 

「……ん、夢か」

 

 ぱちりと目を覚ました少年、日比野明日香は夢から覚めた早々に体を伸ばした。

 夢に出た頃からはや10年、明日香は立派な好青年へと成長していった。

 今日から地元の高校、八十神高校の2年へと進級するのだ。

 

「確か俺らの担任ってモロキンだったけな…遅刻なんてしたら腐ったミカンだなこりゃ」

 

 そんな事を呟きながら制服に腕を通す明日香。

 忘れ物が無いかチェックをし、忘れ物がない事を確認するとよしと頷く明日香

 そんな明日香へ

 

「明日香ー早く朝ご飯食べないと、千枝ちゃんが来ちゃうわよぉ」

 

 下の階から母親の声が聞こえてきた。

 時計を見るともうそんな時間かと呟く明日香。

 

「はぁい!今すぐ行くよ!!」

 

 明日香はカバンを持って下の階へ降りて行った。

 

 

 朝食を食べて玄関から出て、しばらく待っていると隣の家からバタン!と盛大に玄関のドアが開き

 

「やっばい!遅刻だ!!」

 

 緑のジャージを着た少女が玄関から躍り出て、明日香の姿を確認するとバチッ!といい音を出しながら手を合わして

 

「ゴメン明日香!待ったでしょう!?」

 

 明日香に謝って来た少女、里中千枝の迫力に明日香は思わずポカンとしながらも

 

「いや待ったも何も今さっき玄関からでたばっかだし、遅刻って言ってもまだ30分位は余裕があるぞ」

 

 明日香の言った事に千枝はあれぇ?と首を傾げながら

 

「おっかしいなぁ、アタシの目覚ましもう8時をとっくに過ぎてたのに」

 

「ただ単に千枝の時計が少し早く進んでただけだろ?」

 

 明日香の的確な推理に千枝はなぁんだとホッと胸をなでおろしながら

 

「まだ時間に余裕があるならもうちょっと朝ご飯を…」

 

 千枝が家に戻ろうとすると、明日香は千枝の肩をガシッと掴み

 

「そんな事してたら本当に遅刻するだろうが。ただでさえ担任モロキンなんだからさっさと行くぞ」

 

「そッそんなぁ!まだベーコン4枚にウィンナー6本しか食べてないんだよ!?絶対お腹すくって!!」

 

「そんだけ食ったら充分だろ?どんだけ肉が好きなんだ千枝は…」

 

「いやぁ!肉を!アタシにもっと肉ぉぉ!!」

 

 千枝の悲鳴を無視し、明日香は千枝を引っ張りながら学校へと向かった。

 

 

「にくぅ…にくぅがぁ…」

 

「肉肉五月蝿いぞ千枝」

 

 先程から肉肉と呟きながら溜息を吐いてる千枝を見て、明日香も溜息を吐いた。

 夢に出たちえと言うのも、自分の隣に居る千枝であり、彼女も女の子らしく成長していた。

 特に胸が…と明日香は幼稚園の頃は地平線であった胸が、今では女の子らしく膨らんでいるのを見て明日香は思わず顔を逸らしてしまった。

 朝っぱらから何考えてるんだ俺は…と自分自身に喝を入れた明日香は、まだ嘆いている千枝を見て何だか可哀そうになり

 

「分かったよ。今度愛家の肉丼奢るから元気出せって。な?」

 

 明日香の肉丼の一言に

 

「ほんと!?やったぁ!」

 

 さっきまでの顔が嘘のように満面の笑みになった千枝を見て明日香も思わず笑みを浮かべてしまった。

 すっかり元気になった千枝はルンルン気分で歩き出した。

 現金な奴だな…と呆れていたが、そんな千枝も可愛いと思った明日香。

 あッそうだと千枝は何かを思い出して

 

「今日確かアタシらのクラスに転校生が来るらしいよ」

 

「転校生ね…転校したクラスがモロキンとは運がないな…」

 

「確かにね。その転校生って都会から来るらしいよ。前の花村みたいだね」

 

「都会からかぁ。モロキンの奴、色々と説教しそうだな『都会の奴らは腐った奴ばっかりだ!』とかさ」

 

「アハハ!今のモロキンの真似、結構似てた!」

 

 と明日香と千枝は笑いながら登校していた。

 だが明日香と千枝は思いもしなかった。その転校生が此れからの自分達の運命を大きく変える事になる事を。

そんな事を知る由も無かった4月12日の雨の朝の出来事である。

 

 




なんでいきなりペルソナ4の小説を投稿したのかと言うと
最近ペルソナ4ザ・ゴールデンにハマっておりまして
そしたら何か書いちゃいました。
ヒロインを千枝にした理由は、千枝が一番好きなのと最初にコミュをMaxにしたのです
まぁ不定期更新になると思いますが
もし楽しんでくれたのなら幸いです
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