巻き込まれた図書委員   作:名前はまだ無い♪

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あとがきに重大発表が!!


episode.11「ちょろっとだけね」

「あ、あのお姉ちゃん。そろそろ良い、かな?」

 

 椅子に座って見下ろしていると穂乃果が上目遣いで聞いてくる。その答えはもちろんNOだ。首を振った事で少し目に涙を浮かべる穂乃果とことり。海未は申し訳なさそうな表情ををしている。

 

「あのね。これでも私怒ってるんだよ?」

「だ、だけどお姉ちゃん今本読んでた、よね?」

「うん読んでたよ。でもね、私昔から言ってるよね。読書の邪魔しないでって」

「しかし友実は受験生なのでは?」

「そうだよ! 穂乃果が言えた事じゃないけど、勉強は良いの?」

「本当に言えた事じゃないよね。でも勉強云々の前にその受験生の部屋に押し掛けて来たのは誰だろうね?」

「それはその……ことり達、です」

「そうだよね。だからこうして今床に正座させてるんだもんね」

「うん。そろそろ痺れて来てる……」

「じゃあもう少し頑張ろうか」

「お姉ちゃんの鬼ぃ!」

「ファイトだよ?」

「わ、私はまだいけ、ます」

「じゃあまだ解かなくていいね」

「な、そんな事……」

「お、お姉ちゃぁん」

「どうしたのことり? そんな涙目で見られても分からないよ」

「ふぇええ」

 

 ことりがそろそろ泣きそうなので終わりにするか。

 

「ハァ……仕方ないからもう崩して良いよ。で? 何しに来たの?」

「まさかの用件を聞き流してた!?」

 

 うん。だって入って来て邪魔されて、三人が何か言うの構わずに睨んでから正座させたもんね。

 

「えーと。取り敢えず、今日のファーストライブお疲れ様」

「見にきてくれたの?」

「ちょろっとだけね」

 

 三人を椅子に座らせて来た理由を聞くと、どうやらファーストライブの反省会をしに来たようだ。

 

「それでなんで私の部屋に来るのかが分からない」

「第三者からの助言が欲しいので」

「お姉ちゃんなら良いアドバイスが出来るかな〜って」

「おねがぁい!」

「き、拒否する!」

「えー! なんでー!」

「なんでも何も私はダンスとかそういったの良く知らないし、お母さんや裕美香さんの方が詳しいでしょうに」

「お母さんはそんな昔の事忘れたって言うし、友子さんはいないんだもん!」

「いないってそんな事……あ」

 

 そういや今買い物中だった……お母さんの買い物長いんだよなぁ。

 

「それで私の所へ来た、と」

「うん!」

「あのね。その何かあったら私を頼ろうとする癖、直した方が良いと思うんだけど」

「しかし、現状この手のアドバイスができる知り合いは友実しかいないのです」

「だからお姉ちゃん、おねがぁい!」

「お願いされてもな……本当にアドバイスらしいアドバイス出来ないんだよなぁ」

「もうザックリと、思った事そのまま言ってくれれば良いから!」

 

 思った事をそのまま、か。

 

「私としてはこの一ヶ月でよくあそこまで仕上げたね。と言っておくわ」

 

 言っておいてなんだが、私何様だよ。っと、三人が聞きたいのは悪い点もか。

 

「直す所は、まぁ始めて一ヶ月の三人に言うのはあれだけど、ダンスの振りが合ってない所が多過ぎる。ビデオある?」

「あ、うん。これ」

 

 ことりから預かったビデオをパソコンに繋ぎ、ズレが目立った箇所を指摘していく。他にあったっけかな……うん。特になかったはず。

 

「私から言えるのはこんくらいかな」

「お姉ちゃんありがとう!」

「あ、あぁどういたしまして」

 

 なんだろうすごい罪悪感。ゴメンね矢澤さん! あなたが言っていた問題点そのまんま伝える事になっちゃった。だって素人の私に他に何を言えと。

 それから何やら世間話をして帰って行ったが、取り敢えず矢澤さんには謝罪メール送っておこう。

 

☆☆☆

 

 新歓から一週間。時が流れるのは本当に早い。あれから毎日屋上から穂乃果達の声が聞こえる。そんな中、私はと言うと

 

「東野先輩。聞いてます?」

「東野先輩、こちらも見てください!」

「東野さん。このチェックもお願い!」

 

 遥さんの後始末に追われていた。正確には溜まりに溜まった図書委員の仕事を纏めて片付けていた。因みに当の本人遥さんは片すみで横になって寝ている。

 八つ当たりの意も込めて周りにバレないように手元の消しゴムを投げるも、寝返りと共に避けられる。

 取り敢えず起きたら説教する事を心に決め、事態の収拾にかからねば

 

「皆さん落ち着いて、列になって下さい。対処出来るものは私でしますので。あ、浅田さんは私のお手伝いをお願いします」

「はい!」

 

 こんなんで落ち着くとは思えないけど、何もしないよりかはマシだろう。

 そんな軽い気持ちで言ってみた途端、今までの喧騒が嘘のように一瞬にして目の前に一つの列が出来上がった。いやいや、連携良過ぎでしょ

 

「よろしくお願いしますね」

「こちらこそ。よろしくお願いします!」

 

 これは来年の委員長は浅田さんに決定かな? 現委員長より働いて飲み込みも早く、オンとオフがハッキリしている。あれ? 遥さんよりも適任じゃね?

 

 そんな関係ない事を考えつつ、次々と持って来られる書類を分別処理していく。

 えーと、私でも出来る事。遥さんにやらせる事。これは松田先生に渡すもの。あ、これも遥さん。これとこれは私でも出来るな。ふむ、これは浅田さんに任せてみよう…………

 

 暫くして次の子が来ないので顔を上げると、列が消えていた。

 

「東野先輩凄いですね……あれだけの量をたった一人で……」

 

 浅田さんが感心したようにこちらを見るところから考えると、どうやらあの長蛇の列を処理し切ってしまったらしい。

 

「あの、浅田さん。さすがの私でもこれらを一人ではやりませんよ?」

 

 私の言葉に首を傾げる浅田さんに、一つ一つの指して山の説明をする。

 

「この資料は松田先生に渡すもので、こちらは遥さんに、こちらは浅田さん、あなたにやって頂くものです」

 

 んで、残った一番高い山が私がやる仕事。ホント、なんで副委員長が一番仕事量多いんだろ?

 

「では私は遥さんを起こしてきますね」

 

 気付けば先程まで寝ていた場所から消えていた遥さん。まぁ寝る場所は大体同じ所をローテしてるから探し出すのは簡単なんだけど、虱潰しに探さないといけないから時間が掛かるんだよね。

 

「では、浅田さん。留守は任せました」

「はい! 精一杯努めさせて頂きます!」

 

 何もそこまで固くならんでも、と思いつつ手を振って司書室を出る。取り敢えず遠い所から潰していこう。

 と、言う訳で向かう先は体育倉庫。遥さん曰く、マットが寝るのに最適との事。いやまぁ分からないでもないよ。その気持ち。

 

「あら、珍しいわね。友実とこんな時間に会うなんて」

「……あぁ矢澤さん。唐突だけど遥さん見なかった?」

 

 周りに人がいない事を確認するといつもの口調で矢澤さんに遥さんの居場所を聞いてみる。これで分かれば僥倖レベル。

 

「遥って、三条遥の事?」

「あ、知ってるんだ」

「去年クラスメイトだったのよ。でもそうね……悪いけど私も通り掛かった所だから見てないわね」

「そう。見かけたら私まで連絡頂戴。飛んで行くから」

「友実イメージ大丈夫なの?」

 

 それは、うん、笑顔で返そう!

 

「それじゃあね、矢澤さん」

「え、えぇ」

 

 なぜか困惑している矢澤さんは放って置いていざ行かん体育倉庫!

 

「きゃっ!」

「おっと、大丈夫ですか?」

 

 早足で角を曲がろうとした時、反対側から来た誰かとぶつかる。力の比率が私の方が大きかったのか、ぶつかった相手が倒れそうだったので咄嗟に腕を掴んで抱き寄せてしまった。

 

「あ、あの東野先輩。苦しいです」

 

 腕の中からはどこかで聞いた事があるような声が……下を見ると目に入ったのは赤い髪の毛。あ、これ西木野さんじゃん

 

「西木野さんお久しぶりですね。新入生歓迎会の時以来になりますね」

「あの、聞いてます?」

「あぁすいません」

 

 慌てて離すと、何やら言いたそうにこちらを見てくる。

 

「あの、何か気に障りましたか?」

「あ、いえ。そういう訳じゃなくて、ただ見ていただけです」

 

 やってしまった……少し俯いて答える西木野さんを見て、さっきのがいつもの西木野さんだという事に気付いたよ。ちょっとツリ目気味だから、自分よりも身長の高い人を見る時つい睨んでるように見えるってだけの話か。これは悪い事をしてしまったな……

 

「ごめんなさい西木野さん」

「? いえ、こちらも前方不注意でしたので」

 

 あれ? 話噛み合ってない、よね? ってそうじゃない今は遥さんの方が優先だ。

 

「それでは西木野さん。私急ぎの用がありますのでこれで」

「あ、はい。さようなら」

 

 西木野さんに一礼してから歩き出すと、またもや見た事ある顔が目に入った。いや、正確には見た事かあるだけの顔、かな? あの子、確か穂乃果達のライブに来てた子、だよね? 見てるのは……μ'sのポスター?

 

「あの、失礼ですがそのポスターに興味が……?」

「ふぇ!? えぇ!?」

 

 いやそんなに驚かなくても。ていうかなんで二回驚いたんかね?

 

「あ、あの。もしかして東野先輩、ですか?」

「? えぇ確かにそうですけど」

「私小泉花陽と申します! はぁ、憧れの東野先輩にこんな所で会えるなんて……」

 

 あー納得。だから二回驚いたのね。大方後ろから声をかけられて一回、相手が私だと分かってもう一回って所か。にしても憧れねー

 

「初めまして小泉さん。ご存知かと思いますが、三年の東野友実と申します」

「は、はい!」

 

 なんだろう。この自己紹介をしただけですごい緊張しているのが伝わって来る感覚は。……まさかこれが噂に聞く第七感覚(セブンセンス)なのか!? いや、第六どこだよって話か。

 ま、今はそんな事より小泉さんが見ていたポスターだよね。

 

「小泉さんはμ'sに興味が……?」

「あ、いえ。そういう訳じゃ……」

 

 ふむ。ライブの時目を輝かせていたのに興味がないとな? もしかして見る専門の人なのかな。

 

「じゃああなたはやるより見る方が好きなんだ。綺麗な声してるのに勿体無い」

「……え?」

 

 突然小泉さんに投げかけられた言葉に驚いたようにこちらを見る。いや、今の私じゃないんだけど。仮面も外してないし。て言うか今の声って

 

「……遥さんでしたか」

「やっはー。清々しい夕方だね!」

 

 振り返るとにっこり笑顔でこちらに手を振る遥さんがいた。よし。

 

「え、ちょっと友実? なんで何も言わずに腕を掴むのさ。ちょ、もしかして怒ってる? 怒ってるよね!?」

「では小泉さん。私と遥さんはこれで失礼します」

 

 遥さんが逃げないように腕をガッチリホールドし、小泉さんに一礼してその場を立ち去ろうとすると小泉さんに呼び止められる。

 

「あ、あの!」

「?」

「もし良かったら、またお話し出来ますか?」

「えぇ。普段は図書室にいますので、ぜひお尋ね下さい」

「はい!」

 

 さ、私は司書室に戻って説教をしないとね。今回な何時間コースになるのかな〜♪

 

「あの、友実さん? 三女に相応しくない黒いオーラが見えるのですが……?」

 

 この後、遥さんは最終下校時刻まで司書室に缶詰状態にしました。

 

 




【図書委員会だより】
友「はいどうも。友香です」
友「え、これまた私がやるの?」
友「他に誰もいないんだから仕方ないじゃん? それとも他に良い人とかいる?」
友「普通に亜里沙ちゃんや雪穂、穂乃果とか色々いるでしょうに」
友「そんな事より重大発表だよ。重大発表!」
友「はいはい。前回だか前々回だかに時間切れで言えなかった事ね」
友「なんと! 前回好評で終わった鍵のすけさん作「ラブライブ!〜オタク女子と九人の女神の奮闘記〜」とのコラボ第二弾が決定! 鋭意執筆中だそうです!」
友「前回のコラボで作者さん達がノリノリだったもんね。それにしても第一回とそんなに間を置かないんだね」
友「それはまぁ、流れ的に始まったからね」
友「それで? 投稿はいつ頃?」
友「さぁ?」
友「さぁって。まだ決めてないの?」
友「まだ決まってないよ! でもね、あとがきにまた作者対談を載せるんだってさ!」
友「でもそれって……いやなんでもない」
友「まぁ、内容は上げてからのお楽しみという事で」
友「えっと、重大発表はそれだけ?」
友「うん。それだけって言うには大きいと思うけどね。因みに次回のお話も決まってるみたいで」
友「あら珍しい。アニライブ!の方はともかく、こっちで次回の内容が決まってるなんて」
友「なんと、次は私こと東野友香に焦点を当てた話になるみたいです!」
友「妹のダメさ加減に呆れられないか心配だな…」
友「お姉ちゃんよりかはしっかりしてると思うんだけど……受験生なのに読書ばっかりだし」
友「アニメにゲームしてる友香には言われたくない」
遥「さて、姉妹喧嘩に発展する前にお開きにするぞ〜。えーと、誤字脱字、感想、批判、アドバイス等を待ってるけど、まぁ返信は毎度のごとく友実に任せる」
友「いきなり出てきたと思ったら投げやり過ぎですよ、遥さん。これはまた説教ですね」
遥「ちょ、謝るからあれだけは許して!」
友「えーお姉ちゃんが突然出て来た人を連れて行ったので、今回はここまでです。それじゃあね! バイバーイ!」
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