巻き込まれた図書委員   作:名前はまだ無い♪

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やって来ました鍵のすけさんとのコラボ第二弾!

今回は登場人物を増やしてお送りしたいと思います。

もちろんあとがきには作者対談も掲載しておりますゆえ、ご安心を


図書委員とオタク女子 Vol.2

 よし、取り敢えず出掛ける準備は出来た。あとは玄関から出るだけなんだけど……

 

「お姉ちゃんどこに行くの?」

 

 玄関で靴を履いてる所を友香に見つかってしまった。

 

「ん。ちょっと友達の所に遊びにね」

「友達って事は穂乃果さん達じゃないんだ……ねぇ誰々?」

 

 なんだその反応は。まるで穂乃果達以外に私に友達がいないみたいじゃないか!

 

「別に誰だって良いでしょ」

「え、すごい気になるんだけど」

 

 こらこら、さすがに妹だからってこれ以上は私も迷惑なんだよなぁ。仕方ない。相手を言うか。別に相手に不満はないんだけど、友香の反応が嫌な予感しかしないんだよなぁ。

 

「前に話したでしょ。生徒会室で会った思穂ちゃんの家」

「思穂さんってお姉ちゃんとあって間もなく意気投合した? 私も会ってみたい!」

 

 ほらね。こう来ると思ったから言いたくなかったんだよ。

 

「ねぇお願い! 聞いてみてくれない?」

「……ハァ。分かった。聞くだけ聞いてみるけど、ダメだったら諦めてよね」

「わっかりました〜!」

 

 と、言う訳で思穂ちゃんに電話をしたら普通にOKが出た。そう言えば思穂ちゃん、あの時も妹の話に反応してたもんなぁ。

 

 それから教えて貰った住所に行くと

 

「おっきいね」

「そうね。でも片桐って表札あるし、ここで合ってるはず」

 

 二人して尻込みしてるも、いつまでもそうしてる訳にも行かず、思い切って扉を開ける。

 

「おじゃまします」

「お、おじゃま、します」

「はい。……どちら様ですか?」

 

 アポを取っているかはとは言え、礼儀は必要。挨拶をしながら中に入ると、タイミングが良いのか悪いのか、人がいた。ツリ目に茶髪でどことなく雰囲気が思穂ちゃんに似てるも、思穂ちゃんじゃない……誰?

 

「こ、こんにちは。えーと、思穂ちゃんいるかな?」

 

 初対面とは言え思穂ちゃんの関係者という事で、取り敢えず素の態度で対応する。け、決して頭が回ってなかったとかそういうんじゃないからね!

 

「姉さんですか? 失礼ですがお名前を教えて頂けますか?」

 

 一人頭の中で言い訳をしていると、茶髪ちゃんが少し警戒気味に聞いてくる。まぁ普通の反応だよね。て言うか今姉さんって……?

 

「あ、これは失礼。音ノ木坂学院三年生の東野友実です」

「わ、私は妹の友香です! 中学三年生です!」

 

 友香よ。確かに初対面で緊張するのは分かるが、あなたそこまで人見知りじゃなかったよね?

 

「東野友実先輩と、東野友香さんですね。分かりました、今姉さんを――」

「その声を聞いた私が来ないとでも!?」

「あ、思穂ちゃん久し振り〜」

 

 自己紹介を終えた途端、二階から階段を飛び降りて思穂ちゃんが現れた。もう何でもありで驚きの効果があまりないのは私だけの話。その証拠に

 

「お姉ちゃん! 変な人が階段の上から!」

 

 友香が服の裾を引っ張って怯えながら私の背中に隠れる。

 

「何か謂れのない暴言を受けた気がする!?」

「止めて姉さん、恥ずかしいわ」

「友香落ち着いて、大丈夫だから。確かに脚を眺める癖はあるけど、それを除けば良い人だから」

「う、うん……て脚!?」

「良い脚は顔を見るだけで分かるものなんですよ。まあ、いずれ君にも分かる時が来るよ妹っぽい妹ちゃん!」

 

 友香が驚き思穂ちゃんが変な道に勧誘しているのを見て止めに入ろうかと思っていると、唐突に何かを思い出したかのように手を叩いた。

 

「あ、こっちは片桐麻歩って言うからね! 私の従妹だよ」

「片桐麻歩です。姉さんがいつもお世話になっています」

「麻步ちゃんね。オッケー覚えたよ」

「ど、どうも! 妹の友香です!」

 

 友香は未だに隠れながらだが、キチンと自己紹介をした。と言うより、そろそろ裾離してくれませんかね。皺になったり、伸びたりすると困るんだが。

 などと思っていたら何やら麻步ちゃんを見ながらおずおずと質問をする。

 

「あの、麻步さん。間違っていたら失礼なんですけど、以前「世界の難関校」って番組に出ていませんでしたか?」

「『世界の難関校』……。確かインタビューを受けた記憶があるような」

「すごいよねー麻歩。やっぱり私よりも出来が良いから」

 

 思穂ちゃんが感心したように言うけど、私からしてみたら思穂ちゃんの方が凄いと思うんだよなぁ。

 

「あのもし良かったら握手…いえ、サイン下さい!」

「ちょ、友香!? いつの間に色紙なんて用意したのさ!? それと思穂ちゃん人の事言えないからね!?」

「サイン……これでいいのかしら? あと、握手も? 変わっているわね貴方」

「いえいえ! 私はずっと麻歩の方が凄いと思っていますから!」

 

 おかしい。色々とおかしい。いつの間にか色紙を用意していた友香も友香だけど、それを平然と返す片桐姉妹もおかしい。

 

「……姉さんの方がすごいのに」

「あ、ありがとうございます!」

 

 妹二人組が何なら言っているがスルー。あ、麻步ちゃんは従妹みたいだけど、妹で良いよね。それよりもサイン貰って惚けてる友香をどうにかせねば

 

「……どっちもどっちみたいね。ほら、友香もいつまでもほうけてないの」

「あ、うん。てそうじゃなくて、お姉ちゃんはなんとも思わないの?有名人だよ!有名人!」

「友香が騒がしくてごめんね…」

 

 友香って普段からこんなテンション高かったっけ?

 て、思穂ちゃんも友香の手を握りしめて頷いてるし……

 

「良いよ良いよ! でも有名人かぁ……その気持ち分かるよ友香ちゃん! 私だって声優さんの握手会行ったらめちゃくちゃ緊張するもん!」

「分かります! そうなんですよね! 緊張しちゃって、何か言おうにも頭が真っ白になっちゃって!」

「おお話せるね友香ちゃん! ほら、やっぱり麻歩もアニメ見るべきなんだよ!」

「……私は、良いわよ。それよりも、二人とも上がってください立ち話もなんですから」

 

 ヒートアップしていく二人を麻步ちゃんと並んで眺めていたら、突然思穂ちゃんが話を振る。隣にいる麻步ちゃんに。麻步ちゃんはそれを流してスリッパを並べてくれた。

 

「あ、どうもすいません。ほら友香も靴脱いで」

「うぅ…お姉ちゃんもやっぱりアニメを見るべきなんだぁ」

 

 この妹はお礼よりも私への文句を優先するとは……

 

「いや、私もそれなりに見てる方でしょうに…」

「ほうら! やっぱり麻歩だけだよ見てないの!」

 

 私の言葉を受けて思穂ちゃんが我が意を得たり顔で麻步ちゃんに言う。

 

「良いでしょ、別に……。勉強で忙しいの」

「麻步ちゃんって一日どのくらい勉強してるの?」

「三時間ほど……ですね」

「さ、三時間……」

 

 麻步ちゃんの一日の勉強時間に慄く友香。いや友香も受験生なんだし見習おうよ

 

「友香も見習わないとね。今年受験生なんだから」

「お姉ちゃんだって受験生じゃん!」

「姉さんはもっと勉強時間増やした方が良いと思う」

 

 友香のツッコミに麻步ちゃんも思穂ちゃんに勉強を促すも

 

「オタクライフ最優先!!」

 

 この一言である。まぁそれには同意するよ。

 

「だよね〜。やっぱり勉強よりも趣味取っちゃうよね」

「お姉ちゃんの場合は特に酷いんだよ。家に帰っても基本読書じゃん!」

 

 うっさい。読書の合間に勉強するのが私のスタイルなんだよ。

 

「友実先輩はどれくらい勉強するんですか?」

「んーと、試験前は二時間前後。平日は3〜40分?」

「に、二時間!? 死んでしまいますよそんなの!!」

 

 思穂ちゃんが叫ぶも、思穂ちゃんの勉強法よりかはマシだと思うけどね!

 

「思穂ちゃんの場合は周りに被害が行くでしょうに!」

「周りに被害が出る勉強って一体……」

「姉さんは集中しすぎるから……。あ、どうぞ紅茶です」

 

 カチャリ、と紅茶を置いてくれた。思穂ちゃんの従妹って聞いたから似てるのかと思ったら、全くの正反対だね。

 

「あ、どうもありがとうございます」

「あ、ありがとうございます」

「さ、ゲーム――」

 

 二人揃ってお礼を言うと、思穂ちゃんがゲームを取り出す。すかさず麻步ちゃんが持っているお盆で叩かれる思穂ちゃん。痛そう……

 

「先輩が来ているのにそれはないわよ姉さん」

「ゲ、ゲーム」

 

 ゲームと聞いて隣の友香がウズウズする。まったく、この愚妹は本当に遠慮と言うものを知らないのかね。

 

「はいはい友香もやりたがらないの。迷惑でしょ」

「とりあえず勉強――」

「も、無いと思うよ私は!」

 

 麻步ちゃん。残念だけど私もそれはないと思う。何が悲しくて女子中高生が四人も集まって勉強にゃならんのだ。

 

「普通にお喋りとかで良いんじゃない?この前みたいに、さ」

「えーただ話すだけー?」

 

 私の提案に友香は駄々をこねる様に我が儘を言う。まったく

 

「友香?礼儀や遠慮ってものをそろそろ覚えようか」

 

 にっこりと言い聞かせる言うと、静かになった。うん。いい子だ。

 

「姉さんもゲームしようだなんて言い出さないでね?」

「うっそぉ!?」

 

 向こうも向こうで思穂ちゃんが麻步ちゃんに先手を取られている。

 

「見事に麻步ちゃんに考え見抜かれてるね」

「ち、ちなみにその、ゲームは一体何をお持ちで……?」

「良くぞ聞いてくれたね! 皆で出来るやつなら、ス○ッシュ○ラザーズとかマリ○テニスとか、ゴールデンア○等など! 色んなの持っているよ!」

「もうこれはやるしかないですね!むしろ神様がやれと言っているようなものです!」

 

 ダメだもう止められる気がしない。

 溜め息を吐いていると、麻步ちゃんが戸惑いつつ私に聞いてくる。

 

「……友実さんはどうですか?」

「どうしようね。まぁ、ああなった友香は止めるのに時間かかるから放置って手もありなんだよね」

 

 苦笑いして本当に放置するかどうかを悩み始めていると、麻步ちゃんは何やら決めたのか、思穂ちゃんに向かう。その時何やら諦めた様な目をしていた。

 

「私は……やっても良いわ、姉さん」

「うっそ! どういう風の吹き回し!?」

「お客の要望には出来うる限りこたえたいだけよ」

 

 驚く思穂ちゃんに肩を竦めながら答える麻步ちゃん。なんだろう、凄い申し訳なく思う。

 

「お姉ちゃんもやろう!」

「まぁ、迷惑にならないなら……」

「そう思ってもう準備は完了していたり!」

「こういう時は本当に早いのよね姉さん」

「私の方も既に準備は万端だよ!」

 

 既にテレビの前に陣取ってコントローラーを持っている友香と思穂ちゃん。本当に早いね……。

 

「……ねぇ麻步ちゃん。もしかしてこの二人って結構似てる?」

「かなり似ていると思います。姉さんが二人いるような感じです」

「前に私も似てるって言われた事あるけど、こんな状態だったんだ……すまんよ海未」

 

 姉さんが二人って事はやっぱり似てるんだ……あぁ、なんか前の海未の苦労が分かった気がしないでもないな。ま、直す気は更々ないけどね!

 

「さぁさ!麻歩に友実先輩もコントローラーを持って! まずはス○ブラだよ!」

「お姉ちゃん早く早く!」

「はいはい。麻步ちゃん取り敢えず行こっか」

「ええ」

 

 急かしてくる二人に私達は顔を見合わせて笑い合うと、二人の傍に行き座る。

 

「……久しぶりにやるわね」

「だね! お二人はどれくらいやるんですか?」

「私は最初のヤツから3Dのヤツまでコンプしてますよ!」

「私はその横で偶に友香の相手をしてるくらい」

 

 まぁ偶に友香が駄々捏ねて相手をするくらいかな。因みにそのせいで私もコンプしている。

 

「その癖勝率は姉の方が上なんですよね……」

「結構やっているんですね……」

「私は麻歩と勝っては負けてだよね!」

 

 思穂ちゃんがゲームを進めながら楽しそうに言う。それには麻步ちゃんも満更でもない顔で頷いている。

 

「じゃあ私はいつも使ってるこの黄色いネズミでやろっと」

「お姉ちゃんがそれを使うなら私はこの青い鳥で行くよ! 思穂さんと麻步さんは何を使いますか?」

 

 キャラの選択画面になったから私は愛用のキャラを選んだ。友香とやる時は大体このキャラでやってるんだよね。

 

「私はもちろん超能力少年だよ!」

「私は……この長い剣を使う王子様にしておくわ」

「ちょ、超能力少年だって……!?」

 

 思穂ちゃんの選んだキャラに友香が驚きの声を上げる。なんでだろ?

 

「そんなに凄いの?」

「凄いって言うか、あれは場外からの復活方法が難しいんだよ。まさかこんな所で使い手に会えるとは」

「……ダメだ話について行けない…」

 

 やっぱりやり込んでる人の話にはついて行けるものじゃないね。友香の言ってる事が分からない。

 友香の言葉を受けて思穂ちゃんも得意げに答える。

 

「空中戦の決定力には未だ定評があるんだよ! やっていたゲームなんて大ファンだしね!」

「姉さんずっとそれ使っているものね」

「しかし遠距離攻撃をリフレクターで跳ね返せるこの鳥なら!」

「そのリフレクター物理攻撃には効かないじゃない」

 

 私の言葉に友香はその現実を受け止めたくないのか、わー、と耳を塞ぐ。おいおい……

 

「ちなみに二人はどれくらい出来るの?」

「私と姉さんはネットでやっていたことがあるから退屈はさせません」

「私もネットではそれなりに勝ってはいますよ」

「無限組手でそれなりの数は更新してるよ」

 

 ネットはやってないよ。理由? 対戦するなら面と向かってやりたい派なだけ。無限組手はイラッとした時に八つ当たりでやってたんだけど、あれってスカッとするね。

 

「お姉ちゃん。記録が四桁はそれなりじゃないと思うよ……」

「ネットやってたんだ! 私はsihosihoで、麻歩はmahomahoでやっていたからもしかしたら戦っていたかもしれないね!」

「sihosihoにmahomaho、ですか……むー多分戦った事ないと思うんですよね……あ、ちなみに私はyu-kaです」

「……私、戦ったことあるかもしれない。それっぽい名前に、妙に腕の立つのがいた気がするわ」

 

 ん? どっかでその名前見掛けたぞ? えーっとmahomaho、mahomaho……あ。

 

「あーほらあの時のじゃない?」

「あの時って?」

「友香少し前に通信した後清々しい表情した事あったじゃん」

「確かにそんな事あったけど……え! 私そんな表情してた!?」

 

 もうそれはそれは。これ以上ないってくらい清々しい顔してたよ。声掛けたのに無視されるくらいに。

 

「私はなーい! 羨ましーい!」

「これから戦うから良いじゃない……」

 

 隣では駄々を捏ねる思穂ちゃんを麻步ちゃんが宥めている。

 

「そうだよ思穂ちゃん。そんな事言ったら私だって友香以外とやった事ないんだから」

「それはお姉ちゃんがネット対戦しないからでしょ」

 

 友香うるさい。今は思穂ちゃんを宥める事が優先なんだよ。思穂ちゃんは思穂ちゃんで若干ヤケになってスタート押すし。

 

「ええい! とりあえずやってみよう! ほら、ゲームスタート!!」

「よっし、ここはもう戦場。上下関係は無しで行きますよ!」

「一人で勝手に行ってなよ」

 

 悪ノリする時はトコトンノルな友香。ま、私もだから多分血筋の問題だろうね。

 

「えい! この超能力少年のPSI、受けてみるが良い!」

「二人がどれくらいなのか……」

「甘いですよ! 思穂さん!」

「だから後ろガラ空きじゃない」

「お姉ちゃんひどーい!」

 

 リフレクターを使ってた友香に頭突きを食らわせる。あ、物理じゃないよ? ゲーム内での話ね? て言うかさっきここは戦場発言していたのはどこのどいつだよ。

 

 

「丁寧に立ち回り、確実に剣先で捉える……」

「こっからは定石通りのSJからの空中前で稼ぐよ!」

「ふぉー! 炎を纏って生き返れぇ!」

「私はヒットアンドウェイで確実性を取って行くよ」

 

 確実一番。そこ、逃げてばっかいないでちゃんと戦えって言わない。

 

「流石友香さん、やるわね」

「このプレイスタイル……確かに前に一度戦った事ありますね。しかし負けませんよ!」

「あっはっはっは! 弱体化しているけど私の腕前ならー!」

 

 お互いに認め合ってる麻步ちゃんと友香の隣で思穂ちゃんが高笑いしながら自キャラを操作している。

 

「なんだろう。この、一人だけアウェイな空気は……違いはやり込み度なのかな?」

「友実さんもすごいですね。私が攻めあぐねている」

「麻步さんスキあ、て、あー! 思穂さん不意打ちぃー!」

 

 あ、友香が思穂ちゃんに吹っ飛ばされた。まぁモーションが大きい攻撃してたらやられるのは当たり前だよね〜

 

「次作ではリュカちゃんが来るけど私は変わらず超能力少年を使い続けるこの愛ー!」

「このネズミのアニメは珍しく初期から見てるんだ。愛で負けて堪るかー!」

 

 因みにゲームのソフトは全部揃えてるよ。え、厳選? 対戦用にやってないからしてないよ?

 

「リーチと剣先の威力が高いから使いやすいのよね……」

「こっちは遠近それなりに使い分けられる上に、最近のはリフレクターを飛ばせますからね。負ける気はこれっぽっちも無いですよ!」

「と言ってる間にロケット頭突き!」

「このほかにはドクターなマ○オとか得意だけど、関係あるかー!」

「わ、私だってキツネも得意ですし!」

「こいつは何を張り合ってんだか……」

「私は、あとはオーソドックスなマ○オが得意ですね」

「私は作品繋がりで火のトカゲやピンク風船を使うくらいかな。でもやっぱりネズミが一番だね」

「お姉ちゃんだって張り合ってんじゃん!」

 

 なんか最終的には使用キャラの張り合いになってたけど、結果発表。

 

「やたー! 一位取ったどー!」

「うわああ! 負けた!」

「……まさか姉さんの空後と私のスマッシュがかち合うとは……」

「まぁ私がビリなのはプレイ時間からして順当って所かな」

 

 と、言うわけで一位が友香、同率二位で思穂ちゃんと麻步ちゃん。ビリに私でしたとさ。

 

「でもまあ、流石は友香ちゃんってところだね!」

「いやぁそれ程でもありますよ!」

「はいはいそうやってすぐ調子に乗るんだから」

「敗者の戯言かなって、痛い痛いお姉ちゃんごめんなさい!」

 

 まったく、友香はすぐそうやって調子に乗るから私から頭グリグリされんじゃん。

 

「良い試合だったわ。流石は友香さん」

「ほ、ほらお姉ちゃん。二人とも褒めてくれてるんだから、少しは調子に乗っても良いんだよ!」

「友香の場合は少しじゃないからこうして怒って止めてるんでしょうに」

 

 本格的に調子に乗るとグリグリじゃなくて拳骨を落とす事になるんだから、乗るのも程々にして欲しい。てか調子に乗るラインを上げて欲しい。

 

「のど乾いたよー!」

「はいはい。今お茶持ってくるわ」

 

 唐突な思穂ちゃんの注文に溜め息混じりで席を立つ麻步ちゃん。姉よりもしっかりしてるなぁ。

 

「なんか麻步ちゃんの方が姉みたいだね」

「う、うん。なんか穂乃果お姉ちゃんと雪穂の構図を思い出すよ」

「麻歩はすごいよー本当に一家に一人は欲しいよね」

 

 思穂ちゃんがコントローラーを放り出して寝転がりながら言う。思穂ちゃん、下手したらお腹見えるよ?

 

「家電じゃないわ」

「一家に一人……」

 

 いつの間にか戻って来ていた麻步ちゃんの第一声がそれって。まさか聞こえてた?

 

「友香も本気にしないの」

「ほんと何でもやってくれるからすごいよ麻歩はー」

「ん? 今何でもって?」

「なんだろう、激しい既視感が……」

 

 あっはぁ! ここは私に似たんだね!

 

「何でもはやらないわよ、やれることだけ」

「え……て事は思穂ちゃんのセクハラにも耐えてるの?」

「すぐに叩きます」

「あ、お仕置きまで決まってるんだ……」

「お姉ちゃんそれよりもセクハラって……?」

 

 友香は知らなくても良いの。むしろ知らないままでいて下さい。

 

「ち、違うでしょ! スキンシップ! スキンシップだよー!」

「あれをスキンシップと言うなら希のわしわしもスキンシップに入るんだけど」

 

 以前の生徒会室で感じた脚への視線と会話を思い出しながら言う。

 

「ねぇお姉ちゃん。さっきから何の話してるの?」

「友香さんは知らなくても良い世界よ」

「そ、そう……なんですか?」

「友香、私の知らない間に遠くに行っちゃダメよ」

「い、行かないよ!」

 

 そっか。それは良かった。知らない間に友香が変態道を進み始めていたら多分東野家じゃツッコミ切れなくなるからね。

 

「姉さん、いつも学校でもそうなの?」

「思穂ちゃん……正直に言おっか……」

「す、スキンシップだよ!」

「ほ、本当ですか?」

「そ、そう、だよ……!?」

 

 友香の純粋な視線に少し動揺する思穂ちゃん。友香って穂乃果みたいに自然でこれをやるから怖いんだよね。ハハハ

 

「どもるところが怪しいと思うんだけど、どう思う?麻步ちゃん」

「完全にアウトですね。にこさんに聞いたことがあります」

「にこェ……」

 

 今度にこに何か奢ろう。不憫だよ。て言うか麻步ちゃんも意地悪だね。被害者(にこ)から被害届が来てるのに質問するなんて。

 なーんて事を考えてると友香の追撃が行われていた。

 

「あの、具体的にはどのような事を……?」

「前はことりちゃんの練習着のスカートからパンツを覗こうと……」

「あ、吐いた」

「これは酷いですね」

 

 どうやら麻步ちゃんも聞いてなかった案件らしい。にしてもパンツの中って……

 

「そう言うのは女子高だとよくある事なんですか?」

「常識的な女子高ならないわ」

「ま、まぁ音ノ木坂は少し特殊な人多いから……生徒会副会長しかり、文化研究部長しかり、図書委員長しかり……」

 

 あれ? 私の周りって特殊な人だらけ?

 

「何だか私が入っているのは納得できないんですよねー」

「むしろμ'sに聞いたら十中八九賛成の意を得られそうだけどね」

「そんなぁ!?」

 

 なんでそこで意外な声出すのさ。

 

「そんなに酷いの!?」

「確か…初めて会った時も脚を見られた上に告白されたな……」

「姉さん、それは……引くわ」

「私よりもお姉ちゃんのほうが遠くに行っちゃってる気がするよ……」

 

 どこがどうしてそうなった妹よ。

 

「な、何てことだ……!?」

「思穂ちゃん……強く生きるんだよ」

「友実先輩がフォローしてくれたらなぁ!」

 

 私はフォローするのは遥さんで手一杯です。

 

「むしろ思穂ちゃんはマネージャーなんだからフォローする側でしょ」

「それはそうなんだけど!! 麻歩助けて!」

「私はフォローできないわ姉さん」

「えっと、私は……」

「さすがの思穂ちゃんもそれは……ねぇ?」

 

 さすがの思穂ちゃんでも年下にフォローは頼まないよね……よね?

 不安で思穂ちゃんを見ると、グッと親指を立てて右手を友香に突き出していた。

 

「友香ちゃんもいつか分かる時が来るよ!」

「友香を変な道に引き摺り込むなぁ!」

「変な道なの!?」

 

 変な道以外のなにものでもないよ? 

 

「欲望を解放するんだよ友香ちゃん! もう我慢することはない! 思うがままに精神を解放するんだ!」

「え、嫌ですよ。そんなの。は、恥ずかしい」

「まあまあ。そんなことを言わずに!」

 

 熱弁する思穂ちゃんと、躊躇いながらも断る友香。に関わらず更に迫る思穂ちゃん。

 

「思穂ちゃん?」

「ふぁっほーい! 急に土下座したくなってきたぁ!」

 

 ふふふ。不思議だね〜私はただ笑いかけてるだけなのにね〜

 

「またなの?」

「またって事は何回も見てるんだ。麻步ちゃんは」

「お姉ちゃん。私、ここまで綺麗な土下座初めて見た……」

 

 友香が感心していると麻步ちゃんは土下座思穂ちゃんを見て溜め息を吐く。

 

「姉さんの得意技は土下座だからね」

「これまたおおっぴらには言えない特技だ事で……」

「え、そう? 割と慣れたけどなぁ」

「それは慣れちゃいけないと思いますよ……」

「友香ちゃんもやってみる? ここは割と額痛くないからオススメだよ?」

「土下座にオススメの場所とかあるんですか!?」

「もちろん! 土とかオススメ!」

 

 私と麻步ちゃんが見ている横で、思穂ちゃんが友香に土下座について語っている。友香はそれを聞いてどうするんだ?

 

「そう言えば生徒会室でもしてたね。土下座」

「あそこ結構やりやすくて良いです!スカートも汚れづらいし」

「まぁ生徒会室は頻繁に掃除してるしね。綺麗なのは当たり前だよ」

 

 絵里や希も綺麗好きだし、生徒の見本となるべき生徒会の部屋が汚かったら面目丸つぶれだしね。

 

「だからこそ安心して土下座出来るんですよね!」

「土下座する為に綺麗にしてる訳じゃないからね!?」

「なら何のために綺麗にしているんですか!?」

「まずは土下座しない様に努力して姉さん」

「普通に衛生上の関係で綺麗にしてるんだよ!」

 

 途中麻步ちゃんが何か言った気がするが、そんなの気にしてられない。思穂ちゃんの生徒会室の認識間違ってるよ!

 

「お姉ちゃんって綺麗好きだもんね」

「姉さんも割と綺麗よね」

「かもね。部屋は完璧!」

「土下座する為にですか?」

「いやいくら何でもそれはない……んじゃないかな?」

 

 いくら趣味に土下座を持ってるからって自室でまで土下座してたら正直、うん、かなり引くよ。

 

「単純にゲームとか漫画のありかが分からなくなるんですよね……」

「漫画を棚から抜き取る為だけに筋トレしているんだっけ?」

「そうそう! 指立て伏せね! 今だと片手人差し指で五十回はイケるね!」

 

 いやいや、なんで抜き取るだけなのに筋トレ必要なんだよ。て言うか思穂ちゃん意外と筋肉あるんだね!! もうツッコミが追いつかない気がしてきた。助けて!

 

「ち、ちょっと腕触らせて貰っても良いですか?」

「ん? はいどうぞ!」

「……あ、思った程硬くない…」

 

 友香が思穂ちゃんの腕を触るも、硬い物を触ってるというよりふにふにと柔らかい物を触ってる感じだった。いや、私は触ってないから分からないけど。

 

「そうなのよ。それで登山用の大きなリュックを満タンにしてスキップして帰ってくるからすごいのよ……」

「山頂アタックでもするつもりなの?」

 

 登山用のリュックを満タンにして来るとか、どんだけ買って来てんだ……?

 

「見た目より質を重視した結果ですね! 山頂アタックはたまに体力づくりがてら行きます!」

「行くんだ!?」

「まあね。普通に行ったら物足りないからその時は腕と足に重り付けて行きます!」

「お姉ちゃん。私って貧弱なのかな……」

「大丈夫。友香で貧弱だったら私も貧弱の部類に入るから」

 

 運動神経では私達姉妹はそんなに差はない。だから友香が貧弱なら私も貧弱なのだ。

 

「姉さんは体力おばけですから……」

「おばけ……絵里が怖がりそうだね」

 

 この間怪談を世間話として話したらめちゃくちゃ怖がってたしね〜。

 

「そのうち、また行こうかな! 友実先輩も行きます!? 重り貸しますよ!?」

「いや、遠慮しとくよ。さすがに読書の時間を削ってまで運動したくないし」

 

 読書の時間削ってまで登山とか、そこまで登山好きじゃないし。

 

「麻歩は!? 友香ちゃんは!?」

「私は嫌よ」

「私もちょっと……」

 

 全員に振られちゃったね〜思穂ちゃん。まぁ私も振ったんだけど。

 

「じゃ、じゃあ皆でアニメ見ようよーなんてのはどうかな……?」

「どんなのがあるの? 思穂ちゃんなら一通り揃えてそうだけど……」

「ふっふっふ!ずばり、この科学と魔術が交差したりしなかったりするこの作品だぁ!!」

 

 ドン! と取り出して見せたのは私もよく知る作品だった。と言うより

 

「あ、それなら原作全37巻全部持ってるよ!」

「すばらっ! ならばこのアニメ版もきっと楽しめるはずですね!!」

「私もアニメと原作両方見ましたけど、第4巻に出て来た犯罪者がアニメに出て来なかったのがちょっと残念でした」

「おお!相当に詳しかった!」

 

 まぁ原作との違いは賛否両論あるけど、私は出して欲しかった。因みに友香が詳しいのは私が布教、もとい薦めたから。

 

「友香さんは分かるの?」

「もちろん分かりますよ。あの人気ランキングでなぜか上位に食い込んだキャラ!」

「あれは組織票を感じたね」

 

 ネットでも結構噂されてたしね。それでも勝っちゃう正妻の人気ね。

 

「そうそ! 正直票数が異常だと思いました! そんなおかしなキャラに想いを馳せながらさあ、観ましょう!」

 

 と言うわけで思穂ちゃん考案でアニメを見る事に。さっきまでのゲーム画面が切り替わりアニメが再生される。シーンはツンツンヘアが不良に追いかけられるシーン。

 

「って第1話じゃ出てこないじゃないですかー!」

「姉さん、何だかんだ言って一話からじゃない……」

「まあまあ!最初のインちゃんの可愛さを改めて再確認しようよ!」

 

 さては思穂ちゃん、インちゃん推しだな? いま、まぁ良いけどさ

 

「あの子ってただのヒm……いや、なんでもないや」

「お姉ちゃん今何を言いかけたの!?」

「あれー!?何か聞こえかけたんだけど!?」

「ごめん姉さん、私もそう思っているわ」

「やっぱりそう思う人はいるんだね」

 

 良かった私だけじゃなかったんだ。あのキャラも魔術以外でも役に立てば良いのに……

 

「わ、私はあの子好きだよ! 語尾に「訳よ」って言う子!」

「ちっがうよー!それ上下半分にされる系女子じゃーん!」

「姉さん、落ち着いて……」

「やめてー!間にスラッシュ入れないで下さい!」

「最近の原作でもチョロチョロ出て来てるしね〜」

 

 まぁ名前だけだけど。あ、因みに私は第五位さんが好きです。特に深い意味はないよ。

 

「インちゃんに噛まれたいよ私ー!」

「私が叩いてあげることはできるわよ?」

 

 思穂ちゃんの言葉にすかさず手刀を構える麻步ちゃん。動きが洗練されてやいませんかね? でも、ふむ。

 

「友香噛んでみたら? 頭良くなるかもよ?」

「え!? さ、さすがにそれはちょっと……」

「むしろ友香ちゃんに噛まれるならそれはそれで良い!! 噛んでー!」

 

 躊躇う友香の前に思穂ちゃんは迷う事なく袖を捲って露わになった自身の二の腕を差し出す。冗談で言ったんだけど、友香本当に噛むのかな。

 

「そ、それじゃあ……」

「おお〜何だか頭がスッキリしてきた気がするー!」

「これで思穂ちゃんもYウィルスに感染したか……」

 

 これで東野家に新たな住人が一人増えたか……

 

「バイオハザー」

「それ以上はいけないよ麻歩!」

 

 思穂ちゃん、ナイスストップ。それ以上は版権とか色んなものに引っかかるからね。

 

「いやーそれにしても友香ちゃんノリイイねえ!」

「ふぉふふぇふぁ(そうですか)?」

 

 感心したように言う思穂ちゃんに、腕に噛み付いたまま答える友香。あの体勢って自然と上目遣いになるよね〜どうでも良いけど。

 

「友香、まさか亜里沙ちゃんや雪穂にもそれやってないでしょうね?」

「さすがにしてないよ! ちゃんとした友達の関係だよ!」

「あ、噛むの止めちゃった……!」

「残念そうね、姉さん」

 

 私の質問に答える為に友香が離すと、なぜか残念そうな思穂ちゃん。もしかして噛まれるのが好きなのか?

 

「どうだった?」

「なんか、うん。美味しくなかった」

「それは、まぁ……うん」

「うん、まあ……知ってた」

「これで美味しいと言われても困るわよ」

 

 友香の感想に反応に困る年上三人。その時キィンとコインを弾いたような音が耳に入った……あ

 

「そんな事より、私達普通にアニメ見てないね」

「あ、今レールガン撃ったぁ!」

「おお!電撃姫かっこいい!!」

「やはり戦うお姉様は良いわね」

「お姉ちゃんと思穂さんも戦ってみたら?」

「別にかっこよさは求められてないよ!?」

 

 多分今友香の頭の中では戦うお姉様は良い→お姉様は戦うとカッコイイ→お姉ちゃん達も戦えばカッコイイ→お姉ちゃんと思穂ちゃんが戦えば一回の戦闘でカッコイイ二人が見れる! ってなってるんだと思う。思穂ちゃんは思穂ちゃんで何でバトるか考えてるし。

 

「……腕相撲?」

「姉さん、馬鹿な真似は止めて。家に救急車は呼びたくないわ」

「救急車……入院……つまりは合法で授業をサボれる……ハッ! 本読み放題!」

「お姉ちゃん。それはダメだと思うよ」

 

 ぬ〜せっかくの読書ライフが無くなった……

 

「……友実先輩は腕力に自信がありますか?」

「ない」

 

 ある訳ないじゃん。私は本を持つ事のできる筋力さえあれば、生きていける自信があるくらいだからね。

 

「じゃあ姉さん、腕相撲は止めましょうね。冗談抜きで友実先輩の腕折りかねないから」

「麻步さんと思穂さんがやったらどうなるんですか?」

「……脱臼する寸前だったわ、私が」

「脱臼……」

 

 友香が唖然とするのも無理はない。多分私達よりも腕力があるだろう麻步ちゃんが脱臼寸前って……

 

「友香がやったら骨折で済むのかな。下手したら再起不能、とか?」

「再起不能!?」

 

 この場合の再起不能は文字通りの再起不能。一生使い物にならない事ね。

 

「私、そんなに力ある……?」

「この間、リンゴ片手で潰していたじゃない」

「片手でリンゴ……握力幾つなんだよ思穂ちゃん……」

 

 私がリンゴを握り潰そうとしても手跡が残るのが限界だったしなー。

 

「……ねぇそう言えばさ。お姉ちゃんと思穂さんって仲良いみたいだけど、呼び捨てで呼ばないの?」

「…………あ」

 

 突然な友香の言葉にポカンとする思穂ちゃん。私は私で友香から目を逸らしてる。もっと言えばこの場にいる全員から目を逸らしてる。

 

「思穂さんは「友実先輩」って呼んでるし、お姉ちゃんは穂乃果さん達を呼び捨ててるじゃん」

「それは……うん。そうだね」

 

 なぜ今それを言うんだ妹よ。

 

「あーそれは確かに不公平感がすごいですよ!友実先輩!これはもう呼び捨てするパターンですね!!」

「さぁお姉ちゃん!」

 

 えぇい! 思穂ちゃんの意も得たからって調子に乗りおってからに! しかも思穂ちゃんから期待の篭った視線が投げ掛けられてる……

 

「うぅ…………思、穂……?」

「お、おお〜……これはこれは中々良い感じがする……!」

 

 思穂ちゃ……思穂が自分の体を抱いて満足気な笑みを浮かべてる。ちくしょう。

 

「流れで麻步さんの事も! さぁ!」

「……麻…步……」

「はい。よろしくお願いします、友実先輩」

 

 流れで麻步ち……麻步の事も呼ぶ事に……。いや、別に呼び捨てにするのが嫌とかじゃないんだよ? ただね、今まで仮面外した状態で「ちゃん」付けで呼んでたから凄い違和感があるだけで、仮面付けてる状態から外して呼び捨てにするのは楽なんだよ。実際にことか絵里とか希とかは大丈夫だったし? あぁダメだ混乱してきた。

 

「クソー! こうなったら二人とも「先輩」を外して私と同じ目にあえばいいんだー!」

「分かりました、なら友実さん。……姉さん?」

「ゆ、ゆ……ゆ、……」

「もしかして姉さん、照れてるの?」

「そ、そんなことないよ!」

「さぁ思穂さん!」

「思穂!」

 

 麻步はあっさりクリアしちゃったけど、友香の次に私を焚きつけた思穂がまだ呼び捨てにしないのはズルい!

 

「ゆ……、ゆ……、み、ちゃん」

「声が小さいわ、姉さん」

「ゆ……友実、ちゃん!」

「思穂さん可愛いです!」

「友香、先輩をそう簡単に弄らないの。脚触られても知らないよ」

 

 まぁ今の思穂が可愛かったのは認めるよ。けど、抱き着こうとした友香を止めた私は悪くない。

 

「そ、そうだよ!私の手捌きはすごいんだから!」

 

 思穂も恥ずかしさからか、普段からのノリなのか、乗ってくる。でも多分これ、素なんだろうなぁ。

 

「やったら麻步にお仕置きして貰うからね。思穂」

「ふぁっほー! まさか、そんなことする訳ないじゃないですかー!」

「じゃあその下向きになってる手はなんなのよ……?」

 あ、なんかわきわきし始めた。これあれじゃん。絶対触る気満々だったじゃん。

 

「い、嫌だな〜。幻覚ですよ〜!」

「姉さん言い訳になってないわ」

「取り敢えず土下座……?」

「やだこの子。知らない内に黒くなってる……」

 

 友香、恐ろしい子!

 

「これは友実ちゃんもびっくりの黒さだね!」

「ええ。やはり姉妹なのね」

「ちょっと待って麻步! 私そこまで黒くないよ!?」

「そ、そうです! 思穂さんは特技が土下座って言ってたので、大丈夫です!」

 

 確かにそんな事言ってたけど! まさか友香が純粋な目で首傾げながら言うから怖いんだよ!

 

「まあ、それもそうか!私の百八の特技の一つですからね!」

「煩悩じゃない」

「毎年浄化されての今か……麻步も苦労してるんだね」

「ええ……まあ」

 

 いつになったら麻步は思穂で悩まなくて済むんだろ……出来れば友香も白くなって欲しいものだ。

 

「それよりも、さっき凛からメールが入ったわ。今何してるのって」

「思穂をいじってあそ……思穂の家で楽しくおしゃべりって感じかな?」

 

 弄って遊んでなんかいないよー。楽しく話してただけだよー。ただ誰が楽しかったかは言わないだけだよー?

 

「よーし、こうなったら皆呼んでゲーム大会でもする!?」

「良いですね! ゲームは大勢で楽しくやるのが一番です!」

「よーし、麻歩、さっそく皆を呼んでー! パーティーだ!!」

 

 言うよりも早く大人数用のゲームの準備を始める思穂。友香もさり気なく手伝ってるし……

 

「はいはい、分かったわ……」

「あ、麻步。私も何か手伝うよ」

 

 さすがにこれから九人も増えるからね。ある程度の準備は手伝わないと。

 

「私はゲームの準備を手伝います!」

「よーし! じゃあ、終わらないパーティー始めようか!!」




【作者対談】
 今回は「やり取りを前回のコラボ同様自分の方のあとがきに載せる」という条件を了承して頂いた上で「ラブライブ!〜数奇な運命の果てに〜」を書いているトゥーンさん、「ラブライブ!ー夢を追ってー」を書いてる北屋さん、「ラブライブ!〜皆で奏でる物語〜」を書いている紅葉久さんも参加しています。
 それではどうぞ。


【鍵のすけが入室しました】
【名前はまだ無い♪が入室しました】
【トゥーンが入室しました】

名「コラボ回のぶっちゃけ裏話をしましょう?」
鍵「裏話と言ってもなぁ……ww」
名「まさか本当に第二弾をやる事になるとはw」
鍵「一弾で終わっても良かった気がしたけどww」
ト「結局やってしまったと」
名「第三弾枠として三大美女と思穂ちゃんのやり取りもありますよ?w」
鍵「絵里はともかく希書くの難しいんだよなぁww」
名「他の作者さん呼びますかw」
ト「希を書く為に他の作者さんを呼ぶ贅沢」
鍵「普通にアニメ見て勉強しますww」
ト「SIDを眺めて勉強しましたね」
名「やるとしたらのぞえりを一人ずつ担当しましょう」
鍵「三弾は考えてなかったなぁww」
名「まぁネタとしては第二弾の使わなかった方ですけどねw それにしても友香の「そういえば」の利便性の高さ」
鍵「無理やり話を変えられる魔法の言葉ww」
名「Twitterの宣伝のやつでもよく使っていますw」
鍵「最近、twitterの宣伝やってますよねww」
名「あれ意外と面白いですよ。140字の前半後半どちらかで関係ない話をぶっこむという」
ト「でもキャラで宣伝って難しい気が」
名「キャラが固まってないから、固める意味でも友香を使ってますw」
ト「なるほど」
鍵「私もやってみるかな?wwトゥーンさんもぜひにw」
ト「操で宣伝……あれ?なんか難しい」
名「しかも自分は140字ジャストを心掛けてるので尚更ですよ」
鍵「思穂か片峰で宣伝してみるかな」
名「寧ろオタク女子を片峰君に、男園を思穂ちゃんにやらせてみては?」
ト「試しに操宣伝書いてみたらクッソ事務的過ぎて自分で宣伝すりゃいいやと思ってしまった」
鍵「操さんww名無しさんのアイデア良いかもしれないですねww」
名「自分は友香でしか書きませんけどねw」
鍵「というかそれこそ逆で宣伝書けばいいじゃないですかww」
名「図書委員の方はともかく、アニライブの方で良い感じの宣伝係が見当たらないんですよねw」
ト「オリキャラたちをローテすれば良いのでは?」
名「それは良いかもしれないですけど、基本宣伝する時作品内容を混ぜかねないんですよねw」
鍵「それは駄目ですねww」
ト「なるほど」
鍵「そうか……ちょっと名無しさんの真似してやってみるかな……」
名「男園代表としてフツノキ生徒会長にやってみて欲しいですw」
鍵「フツノキ生徒会長か……くっそポンコツなんだよなぁww」
ト「彼片峰くんいないとダメなんじゃ……w」
名「トゥーンさんがいる所申し訳ないですが、そろそろ色んな裏話や没話の話をしましょう」
鍵「そんなあったかなぁと思いつつ了解です」
ト「では楽しく聞かせていただきます」
名「スマ○ラしたり、アニメを背景にやってたじゃないですかw」
鍵「スマ○ラは本当失敗した(真顔」
名「あれは突然始まりましたからねwあそこで東野姉妹(特に友香)にゲーマー属性が付いたんですよねw」
鍵「ああ、あれ正式についたんですかw」
名「まだつける事は可能ですよw」
鍵「ほわっちゃ」
ト「更に属性が付くというのか、ギャンダム」
名「て言っても友香についてる属性なんて今の所、黒くて純粋くらいですよ?」
鍵「でもまあ、こういうちょっとしたことで女主作品への需要は増えるからぜひとも付けて頂きたいww」
名「まだ話数も少なく、登場回数もそんなにないから出来る荒技ですけどねw」
ト「俺も女主を考えてみようかな、原作キャラとは無関係なノット転生の」
名「ぜひご一考下さい! その際は三人でコラボしたりしましょうw」
ト「はいっw」
鍵「女主作品が増えることは良い事です……。推進派の私は喜ぶばかりですわ」
名「女主で二作品目考えてたりします?」
鍵「サンシャインの設定次第ですけど、仮にやるなら思穂続投のサンシャイン二次かなと」
ト「あー、サンシャインだ!」
鍵「もう私、サンシャインにしか意識がいっていないのでww」
名「早い早いw話をコラボ回に戻しましょう 苦笑」
ト「アッハイ」
鍵「おう、ええで」
名「そうは言ったものの、鍵のすけが気に入ったり、印象に残ったシーンありますか?」
鍵「私ですか?土下座(一言」
名「確かにあの下りは笑いましたw」
鍵「第一弾でも土下座の下りは好きなんですよww」
名「友実が戸惑ったシーンですねwあれは思い出深いw」
鍵「あとは本の話とかも印象に残ってますね」
名「あー、あれはまぁ、ね。Twitterとかでも色々盛り上がりましたもんねw自分は友香が噛み付いた所が好きですね。まさか本当に噛むとはw」
鍵「あれは本当に驚いた。一体どう返そうかまじで悩みましたww」
名「結果それなりに盛り上がりましたけどねw」
鍵「ですです。まあそれはそれで良い方向に転がりましたわ」
名「あとは中断してからの始め方。あれは迷いましたよねw」
鍵「もっとキリの良い所で終わらせればよかったと心の底から思いました。トゥーンさんもコラボやるなら気を付けた方が良いですぞ」
ト「わかりました」
名「確かに自分達みたいに、なりチャ形式の後に地の文を入れるとしたら切り所間違えると悲惨な事になりますねw」
ト「まぁ最も、操くんがコラボ向かないキャラなんですがねwお二方のアドバイスを胸に刻んでコラボの際は望みますw」
名「転生物だったら操君がいる事による改変的なので出来そうですけどね」
ト「その手がありましたか」
鍵「転生物は書いたこと無いからその発想はなかった」
名「自分も書いてはなく読んでるのですが、結構ありますよ」
鍵「なるほろ。ちな、コラボ回の中で一番好きな台詞とかあります?」
名「友実思穂の海未をからかうシーンのやりとりは爆笑しましたw」
鍵「あーそこは良いですねぇww」
名「海未の苦労がw」
鍵「海未とかいう苦労人」
ト「海未ちゃんは苦労人」
名「今回のだと噛み付きをやめた後の思穂ちゃんの台詞ですね」
鍵「また妙な所をww」
名「ションボリとした思穂ちゃんが目に浮かびましたw」
鍵「ですわww」
名「あ、あと前回の最初、思穂ちゃんが三大美女と仕事をしたかったんですよぉ!的な台詞も結構好きですw」
鍵「思穂の台詞、あまり考えずに書いているからちょっと忘れていたww」
名「おい作者w」
ト「おいこらw」
鍵「ノリで生きている私と思穂でしたww」
名「まぁ自分もそこまで覚えてませんけどねw」
ト「www」
名「アニメの話の時、だいぶ話逸れましたよねw」
鍵「ほんとそれ。ちょっとやらなくて良かったと思った」
名「それはゲームの下りの時も言ってましたねw」
鍵「まさか乗ってくるとはおもわなかったからなぁ」
名「乗らないといけないかな?って思ったんだよなぁ」
ト「なにやら楽しそうな匂い」
鍵「いや、それで結果は良かったんですがねwww」
名「ですねw結果オーライですw」
鍵「はいでも多分二度目はやらないww」
名「次からは通話しながらやりましょうw」
ト「通話とな?」
名「第二弾は途中から通話しながらやりとりしてたんですよ」
ト「そうだったんですか」
鍵「ですです。案外やりやすい」
名「どんな意味合いでその台詞を言ったのかとかが分かりますからね」
ト「なるほど、そういう事にも使えるのか……」
鍵「通話って便利(小並感」
ト「ですな」
名「本当その通りですよ」
鍵「トゥーンさんは早く女主を書くんだ」
名「そして三人でコラボするんだ!」
ト「女主の設定はもう出来たから後はストーリーとスタンスを考えて書くだけ……」

【北屋が入室しました】

北「こんばんは、北屋です」
名「こんばんわ」
ト「こんばんちわ」
鍵「こんばんは鍵のすけです」
名「お二人とも何か聞きたい事あります?」
鍵「鍵のすけさんと名無しさんのキャラで何か共通点とかありますか?」
名「鍵のすけさんには聞いてないですけど、答えるとしたら女主とかじゃないですかね(適当」
鍵「そうなんですか。名無しさんの友実ちゃんをすけたろうさんの思穂ちゃんと絡ませるにあたり、何か気を付けたこととかありますか?」
名「なるべくキャラを崩させないようにはしましたね。まぁ固まってない友香もいましたけどw」
鍵「なるほど……ちなみに鍵のすけさんはありますか? そうですね……なるべく相手方のキャラの魅力を引き出せるように努力しました。なったかは分かりませんがww」
名「(なぜこの人は自問自答してるのだろうか?)」
ト「なんだ、このケオス」
北「すけさんおもしろすぎ」

【紅葉久が入室しました】

名「ばんわー」
ト「ばんちわ
北「こんばんは」
紅「あ、こんばんは。紅葉久といいます」
名「では鍵のすけさんが思う二作品の共通点はなんですか?」
鍵「やはり主人公が“見守っている”立場にあると思うんですよね。男主とはまた違う距離感で彼女達の活動を見て行けるところがやはり女主作品の魅力とも言えますね」
名「なるほど。紅葉久さん、トゥーンさん、北屋さんは何か聞きたい事とかありますか?」
北「そうですね……やはり、コラボとなると苦労することも多いと思いますが、何か思わず頭かかえるようなことはありましたか?」
名「思穂ちゃんの台詞にどう返したら友実らしさが出るのか、結構悩みましたね」
鍵「私は台詞のやり取り全てが頭抱えた」
名「それほぼ全部じゃないですかw」
ト「何かあれ?ってなった所とかありました?」
鍵「太宰治さんの本の内容。ネットで読みました」
紅「コラボ相手のキャラクタを理解するのってかなり時間掛かったりしたんですか?」
名「自分はオタク女子を周回して思穂ちゃんのキャラをなんとなく掴みましたね」
鍵「むしろ、私の悪い癖で自分の解釈を相手のキャラに押し付けてしまったww」
名「第一弾では友実腹黒キャラになってましたもんねw」
鍵「そうですそうですww何か台詞を深読みしすぎた」
名「確か思穂ちゃんのリクエストを受け取った辺りですよねw」
鍵「ですですww」
名「あそこは訂正前のを読んだ時「友実はそんな腹黒じゃないよ!」とリアルに思いましたねww」
鍵「それは本当反省w」
北「しかしコラボは楽しい反面、考えることも多いですよねぇ」
名「そこがまた楽しみの一つなんですけどねw」

そんなこんなでこの後一時間ほど雑談をして終わりました。

鍵のすけさん、トゥーンさん、北屋さん、紅葉久さん、そして読者さんお疲れ様でした。
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