巻き込まれた図書委員   作:名前はまだ無い♪

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これでようやっと、といった所です。



episode.13「御堂菜奈」

 穂乃果からメンバーが増えた事を聞いた翌日の昼休み。意外な、と言うと失礼かもしれないけど、意外な人が図書室に来た。

 

「あ、あの。東野先輩」

「あら小泉さん。いらっしゃい」

「は、はい!」

 

 カウンター越しに話すのもあれだから司書室に通す。

 

「少し待ってて下さいね。今お茶淹れますから」

「い、いえ! そんな、お構いなく……」

「ふふ。せっかく来て貰ったのですから、何も出さないのは悪いですよ」

 

 小泉さんの前にカップを出して、正面に座る。さてさて、何の話かな?

 

「あの、実は私昨日み、μ'sに入ったんです……」

「そうなんですか。小泉さんは可愛いですし、遥さんも声が綺麗って言ってましたから良いと思いますよ」

「お、小泉さんμ'sに入ったんだ。おめでとう!」

 

 遥さん、どっから沸いたんだよ……ってまた寝てたのか

 

「友実、私にもお茶〜」

「はいはい。あ、小泉さんはお昼ご飯はもう?」

「あ、はい。教室で済ませてきました」

 

 そっか。それじゃあ予鈴がなるまで話せるね。遥さんのお茶を淹れ、座り直す。因みに私もお昼は済ませてある。遥さん? 多分済ませてるんじゃない? 気付けば寝てたり、今みたいに突然起きたりするから知らない。

 

「それで小泉さん。今日はどうしたの? 悩み事?」

「い、いえ。一昨日東野先輩に誘われたので」

「そうですよ遥さん。それにここはお悩み相談所ではないです。悩み事と決め付けないで下さい」

 

 まったく。それにしても貴重なお昼休みをこうして話に来てくれるなんて、嬉しいね。穂乃果達はそういうの関係なく来るからね、困ったものだよ。

 

「あの……お名前を聞いても、良いですか?」

「ん? あぁ名乗り遅れてたね。私は音ノ木坂学院図書委員会委員長御堂菜奈! よろしくね!」

「遥さん。嘘を付かないで下さいね」

 

 小泉さんを見ると何か驚いた表情を浮かべいた。ほら、遥さんが適当な名前を胸を張って言うから混乱してるじゃん。え、私が遥さんの頭を掴んでるのが原因? それはないね。

 

「ゆ、友実。分かった、分かったから手、離して!」

「……ハァ。小泉さんすいません。こちらは三条遥さん。肩書きは残念な事に本当です」

「どうも。御堂菜奈改め三条遥だよ。よろしくね!」

「あ、い、一年の小泉花陽です。その、よろしくお願いします」

「花陽ちゃんだね。よろしく!」

 

 遥さんって本当に初対面の人と仲良くするの上手だよなぁ〜。あ、小泉さんとは前に会ってるから初対面じゃなかったね。

 

「そういえば小泉さん。今日はコンタクトレンズなんですね」

「あ、はい。眼鏡だと練習の邪魔になりますので」

「可愛いし、似合ってるよ」

「そ、そうですか?」

「えぇ。確か遥さんも偶に眼鏡掛けますよね」

「そうだね〜。本読んだり仕事する時は掛けるよ」

「三条先輩も目が悪いんですか?」

「ううん。集中したい時は眼鏡掛けるようにしてるんだよ」

 

 確かゲームをやってる時も眼鏡掛けてたな。仕事、本当にして欲しいよ……ん? なんだろう。カウンターにいる二年生の子がこちらを見て手招きしてる。

 

「遥さん、小泉さん。少し席外しますね。小泉さんゆっくりしていって下さい」

「は、はい!」

「仕事? 頑張ってね〜」

 

 凡そ同じ役員である事を忘れさせるような遥さんの台詞を背にカウンターに出る。

 

「どうかしました?」

「あの、東野先輩に用があると」

 

 私に用? 心当たりがないな……一体誰だ?

 不思議に思いつつ待ってる人を見ると、そこには昨日小泉さんを誘拐……もとい、連行していた二人がいた。

 

「お待たせしました」

「ま、真姫ちゃん本物にゃ! 本物の東野先輩にゃ!」

「ちょ、凛。落ち着きなさいよ。私達が呼んだんだから本人が来るのは当たり前でしょ」

 

 声を掛けるとオレンジ髪ちゃんがビックリした様に西木野さんの肩を揺らす。西木野さんは西木野さんで口では止めるよう言ってるも、それを実行しようとはしてない。

 でもそろそろ周りの視線が痛いから止めて貰えると助かるんだよね。

 

「あの。図書室ですので静かにして頂きたいのですが」

「あ、ごめんなさい!」

「すいませんでした……」

「はい。よろしいです」

 

 私の注意に素直に頭を下げて謝る二人。うん、素直な事は良い事だ。感謝の気持ちを込めて頭を撫でよう。

 

「にゃ?」

「ゔぇえ」

 

 あ、二人とも凄いサラサラな髪してる。特にオレンジ髪ちゃん。なんだろう、ずっと触っていたくなる中毒性があるな……

 

「あ、あの。そろそろ良いですか?」

「……ハッ。すいませんいきなり頭を撫でてしまって」

「凛は気持ち良かったにゃ〜」

 撫でるのを止め顔を上げた二人を見ると、西木野さんは頬を染めて、凛と言ったオレンジ髪ちゃんは気持ち良さそうな顔をしていた。

 

「西木野さんはお久し振り、そちらの方は初めまして、ですね。よろしければお名前を伺ってもよろしいですか?」

「そうですね」

「はい! 星空凛って言います」

「私は、もう知っていると思いますが、東野友実と言います。これからよろしくお願いしますね」

 

 それにしても、西木野さんといい初対面の星空さんといい、私に何の用だろうか。まあ多分向こうから話してくれるとは思うから聞かないけど。

 なんて事を考えながら二人を見ると、星空さんがぽかーんと私を見ていた。顔に何か付いてる?

 

「あの、星空さん? どうかしましたか?」

「あ、いえ。なんでもないです!」

「? それなら良いのですが」

「ちょっと凛。花陽の事で来たんでしょ」

「ハッ、そうだったにゃ。東野先輩! かよちん知りませんか?」

 

 かよちん? って小泉さんの事で良いんだよね?

 

「小泉さんでしたら司書室で遥さんとお話ししていますが、西木野さんと星空さんもご一緒にどうです?」

「え……良いんですか? 役員でもない私達が入っても」

「大丈夫ですよ。探している小泉さんもいますし」

 

 それに他の人も偶に友達連れて来たりするしね。図書室ってそんなに興味が湧かれないのか、他の役員の子達が連れてくる事は滅多にない。まぁ松田先生が許可出してるし、今日は副委員長の私と委員長の遥さんという図書委員会ツートップがいるから大丈夫大丈夫。

 

「さ、どうぞ入って下さい。小泉さん、あなたのお友達が来ましたよ」

「かーよちーん!」

「り、凛ちゃん!? それに真姫ちゃんも!」

「わ、私は凛の付き添いで来ただけなんだから!」

 

 見事なツンデレな事で。あ、遥さんが西木野さんを拝んでる。別に良い事ないだろうに……そんなにツンデレが好きなんかね? 今度やってみたら喜んで仕事してくれるかな?

 

「あ、あの東野先輩。また先輩にお客様が……」

「分かりました。今行きますね」

 

 む〜本当はもうちょい話してたいんだけど……仕方ない。千客万来と喜ぼう。

 

「お待たせしました」

「やっと見つけたわよ。友実」

 

 はい本日の四人目のお客様は矢澤にこさんでした〜。わーパチパチ。

 

「友実ちょっと良いかしら」

 

 そう言われ、人気のない図書室の隅に連れて行かれる。周りを見渡し、人がいないのを確認してから仮面を外す。

 

「それで矢澤さん。昼休みが終わりそうなこの時間にどうしたの?」

「ちょっと聞きたい事があってね」

 

 私に聞きたい事? はてなにがあったろうか?

 

「悪いけど、数学の宿題なら教えてあげる事は出来ないよ」

「違うわよ! あの子達がどこで練習してるか、友実なら知ってるんじゃないの?」

「あの子達……? あぁ穂乃果達の事?」

「そ。友実なら知ってるんじゃないかと思ったんだけど」

「確か朝と夕方は神田明神、放課後は屋上で練習してた気がするよ」

「ありがとね」

 

 あ、行っちゃった。でも穂乃果達の練習場所なんて聞いてどうすんだろ? う〜ん、なんだか嫌な予感がする様な……しない様な……ま、いっか。取り敢えず小泉さん達と話そう。

 

「お待たせしまし……た……」

「あ、友実早かったね」

「え、えぇ。所で遥さん。何やってるんですか?」

「何って気分転換にトランプだけど?」

 

 確かに遥さんの言う通り、卓上にトランプが散らばっている。そこはまぁ日常と言って差し支えない。問題は三人の女子が机に突っ伏している事なんだよ。

 

「三人とも大丈夫ですか?」

「え、えぇ」

「は、はい」

「なんとか」

 

 あ、起き上がった。にしてもこの状況って絶対にそうだよね。

 

「遥さん。あれ程トランプをする時は手加減する様に言ってるじゃないですか」

「そうだっけ? いや〜久し振りにやったから加減が分からなくてね」

 

 笑って誤魔化す遥さん。まったく、この人の運馬鹿みたいに良いんだよね。どのくらい良いかと言うと、全てのトランプを裏返して置いて言われたカードを引き当てるくらい。因みにこの時カードを配置したのは私で、配置する時は遥さんはその場にいなかったからズルはない。

 

「それで? 何をして遊んでたんですか?」

「あぁババ抜きだよ」

「それはまたなんとも。三人とも運が悪かったですね……」

「運が悪いなんてものじゃないにゃ〜」

「まるでなんのカードか分かってるみたいに引いていってたものね」

「す、凄すぎです」

 

 感想を聞く所だと、一方的にやられたみたいで。ご愁傷様としか言いようがないね。実際遥さんと運勝負して相手になる人はそんなにいないと思ってるし。

 

「ふぁ〜。じゃあ私はそろそろ寝るw……」

「話してる途中で寝ちゃったにゃ」

「で、でもあと少しでお昼休み終わっちゃうよ?」

「東野先輩。いつもはどうしてるんですか?」

「こうなった遥さんは基本的に動かなくなる為放置します」

 

 遥さんの処遇を言った途端、三人が驚きの声を上げる。私だって最初の頃は躊躇ったけど、そのあと、ちゃんと授業に来ていた事を知ったからもう放置で良いや、となっている。

 

「予鈴も鳴りましたし、私達は先に教室に戻りましょ? 松田先生も帰って来ましたし」

 

 それに確か次の授業は体育だったはず。急がないと遅刻しちゃう。今日は雨だから体育館で球技かな?

 

 

 

 結局、五時間目の合同体育の時、遥さんは私よりも先に体育館にいた。




【図書委員だより】
友「このあとがき、千文字まて保たせてみせる! どうも東野友香です」
雪「今日はなんか張り切ってるね。あ、どうも高坂雪穂です」
亜「雪穂、友香ふたりとも頑張ろうね!」
友「亜里沙、名前名前」
亜「あ。絢瀬亜里沙です!」
友「と、言うわけで今回からこの三人でやって行きます」
亜「ねぇ友香。これは一体何なの?」
友「よく聞いてくれたね亜里沙。このコーナーは最初に提示した文字数に届くまで雑談を繰り広げるという、よく分からないコーナーだよ!」
雪「はいはい、嘘言わないの。大体今までの最高文字数とか分かって言ってるの?」
友「結局、今までの最高文字数は871文字なわけよ!」
雪「似てないモノマネをしない!」
亜「まぁまぁ落ち着いて雪穂。三人で力を合わせれば千文字なんてあっという間だよ」
友「そうだよ。今の亜里沙の台詞で329文字なんだから頑張ろ! ファイトだよ、ファイト!」
雪「分かった、分かったから大人しく座って」
亜「じゃあ今回のお話し、たくさんしよ」
雪「そうだね」
友「二人とも、それよりも先にやる事があるんだよ」
雪亜「「やる事?」」
友「そう。まずはこのコーナーの名前を思い出して」
亜「このコーナーって「図書委員だより」だよね?」
雪「それがどうしたの?」
友「私達三人に図書委員要素、ある?」
亜「図書委員要素?」
雪「……ないね」
友「でしょ? だから「図書委員会だより」っていうのは違うと思うんだよ」
亜「じゃあどうするの?」
友「コーナー名を変える」
雪「やっぱり!?」
亜「なんて名前に変えるの?」
友「そうだね、作品名にあやかって……「巻き込まれラジオ」なんてのはどうかな?」
雪「まぁ良いんじゃない?」
亜「……ねぇ。ちょっと良い?」
友「どうしたの?」
亜「もしかしてだけど、これからこのあとがきって私達が担当するの?」
雪「あ、確かに。コーナー名変えるって事は話す人も変わるんでしょ?」
友「その点は大丈夫。私達が話す時は「巻き込まれラジオ」、お姉ちゃん達が話す時は「図書委員だより」になるから」
雪「ややこしいよ! どっちかに統一しよ?」
友「仕方ないじゃん。作者が本当は新コーナー名を「妹ラジオ」にしようとしてたんだから。この案は前からあったんだよ!」
亜「ハラショー……」
雪「もう良いよ。私から作者に話しておくから「巻き込まれラジオ」に統一しよ?」
友「雪穂がそれで良いなら」
亜「それじゃあ次回から「巻き込まれラジオ」に改名するんだね!」
友「因みに「巻き込まれラジオ」ではキャラ崩壊が起こる可能性があるよって伏線を入れてみる」
雪「それ伏線じゃなくて保険だよ!」
亜「雪穂雪穂!」
雪「今度は何?!」
亜「さっきの友香の台詞で千文字超えたよ!」
雪「じゃあもうおしまい!」

『またね!』
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