両方読んでる方は大いに楽しみ、片方しか読んでない方は是非読んでない方もお読みください!
では、どうぞ!
「まったく、絵里も大概な注文をするよね」
『ゴメンね。他に頼める子がいなくて』
「……ハァ、仕方ない。絵里の頼みだし、義弟のピンチとあっちゃ義姉として行かないわけにはいかないもんんね」
『それじゃあ友実、お願いね』
「はいよ」
それだけ言って私は電話を切る。
絵里から電話で頼まれたのは生徒会の仕事。絵里の会長の任期が終わるとともに、私達も生徒会役員の任も解かれるんだけど、まぁそこら辺は割愛するよ。
なんでも今、生徒会室では私の義弟が頑張ってるらしいし。
「まぁ今日は図書委員の仕事もないし、手伝ってから帰るとしますか」
☆☆☆
と、いう訳でやって来ましたお馴染みの生徒会室前。中では何やら作業している音が。
「若葉ーちゃんと仕事してる?……あ」
勢い良く扉を開けて義弟―――若葉に聞くもすぐに失敗に気付く。生徒会室にいたのは水色の髪の少年と、赤い髪を背中で纏めた少年が固まったかと思うと頭を寄せ合って何やら小声で会議中。
それにしてもやらかした……まさか若葉以外の人が、いや若葉がいないなんて……しかも仮面を外した状態で出てしまった。あぁ……若葉よ。お前どこ行ったんだよ……
「あのー……若葉さん、今ちょっと席を外していまして、戻って来るまで待っていますか?」
「あー……それじゃあお言葉に甘えて」
赤髪の少年の言う通りにいつもの席に座る。あ、もうここは私の席じゃないんだった。ま、いいか。それにしても静かだな。
「あ、あの」
特にする事もなく二人の作業を眺めていると、赤髪少年から声をかけられた。あれかな? 見られると集中出来ない、とかそんな事かな?
「若葉さんが来るまでお互い黙ったままは居づらいと思うので、自己紹介とかしませんか?」
「お、アッキーナイスアイデア!」
アッキーなる赤髪少年の提案に、水髪少年も指を鳴らして賛同する。もちろん私も頷く。だって静かなのってなんか落ち着かないじゃん? それにいつまでも二人の事を赤髪少年、水髪少年って呼ぶの失礼だしね。
「では提案者の僕から。一年生の
「次は俺だな。俺は
なるほどなるほど。赤髪少年が片丘愛生人君、水髪少年か佐渡夏希君ね。うん覚えた。
さて、二人の自己紹介が終わったという事は必然的に次は私の番。なんだけど少し問題が。私はこの学院内でのイメージは、一部を除いて大和撫子で通ってる、はず。この自己紹介、素と演技、どちらでいくか……
少し迷った挙句、私はどっちでいくかを決めた。
「最後は私だね。私は東野」
「二人ともお待たせ〜。いや〜親方の電話が思ったよりも長くなっちゃったね。ゴメンゴメン」
私の覚悟を持って挑んだ自己紹介に、横槍を入れるように誰かが生徒会室の扉を開けて入って来た。誰が来たのか声で分かったけど、取り敢えずそっちを向く。
やっぱりか……
「あれ? 友実姉なんで生徒会室にいるの?」
「あはは。若葉君ちょっとこっち来ようか?」
「え、いや、なんで腕引っ張るの? ていうかそっち廊下だよ?」
「いいから行くよ?」
「……はい」
うん、素直でよろしい。え? 私が満面の笑みなのが理由? 笑顔いいじゃん。
さて、廊下に出て辺りを見渡す。よし、誰もいないな。
「さて若葉? ちょっと説明を頼みたいんだけど?」
「いやいや。説明が欲しいのは俺もだから」
もしかしてだけど、絵里って私が生徒会室に行く事若葉に黙ってた?
「……絵里から何も聞いてない?」
「何も」
「……これっぽっちも?」
「全くと言っていい程に」
「ちょっと電話、いい?」
「どうぞどうぞ」
二人の間に変な空気が流れるも、それはたぶんここにいない金髪ポニテが原因だから仕方ない。
『もしもし?』
「絵里? これはどういう事かな?」
『……あ、若葉に説明するの忘れてたわ。ごめんなさい』
「そっか~忘れてたんならしょうがないね。あははは」
『ハハハハ』
「なんて言うとでも?」
『本当にごめんなさい!』
音で電話口の向こうで絵里が頭を下げたのが分かった。まぁ私も鬼じゃないし、許すけどさ?
「まぁ用事はそれだけ。じゃあ練習頑張ってね」
そう言って電話を切る。さて、取り敢えず若葉は何となく察してくれたみたいだからいいとして、問題は中の二人なんだよなぁ。
「ねぇ若葉」
「どうしたの友実姉」
「片丘君と佐渡君って私の事知ってる?」
私の問いに若葉は何かを呟きながら首を傾げる。声を拾うと
「片丘……あ、愛生人の事か。そう言えば名字は片丘だったっけ」
と言っていた。哀れなり片丘君。
「え~っと多分知ってるんじゃないかな? 友実姉一応音ノ木三大美女って言われてるんだし」
「一応が余計だったけど、そうだよね~。やっぱり知ってるよね」
「あーまぁ、うん。状況何となく把握したよ」
う~。こうなったら、先送りに出来ないからさっさと済ませてやる!
私は少しやけになりながらも生徒会室の扉を勢い良く開ける。勢い良く開く扉に、何かに当たったバン! という音。扉の向こうを見ると鼻を押さえて蹲る佐渡君。
「あ~……ゴメンね」
「テヘペロで許されると思ったら大間違いだかんな!!」
うん。本当に悪いと思ってるよ? さすがに相当な勢いで開けた扉で、図らずも強打しちゃったしね。
「まぁまぁ落ち着いて夏希」
「若。お前は被害者じゃないからそう言えるんだ……これ地味に痛いんだからな?」
若? 文脈的に若葉の事だよね? て事はふ~ん。これは面白い。なんかしまったって顔してるけど気にしないよ。
「へ~若葉って若って呼ばれてるんだ~」
「あ、あの若葉さん。さっきから気になってたんですけど、その人どなたですか?」
「……友実姉、まだ自己紹介してなかったの?」
若葉がこちらを見るも目を逸らしてしまう。い、いや~だって? 若葉のせいで中断された訳だし? だからその原因に溜め息を吐かれるとさすがの私でもイラッと来るわけで。つまり、若葉。君に怒っても私は許されるんだからね?
「そもそもの話、若葉が入って来なければ恙なく自己紹介を済ませられたんだからね! だからこれは私が悪いんじゃなくて、あのタイミングで入って来た若葉が悪いの!」
「わ、分かった。分かったから落ち着いてって」
それから話し合いの末、今度本を買って貰う事で話が付いた。そして再び自己紹介をする流れに。まぁ散々素の言動見せた後だとあまり抵抗のないもので、自己紹介はあっさりと出来そうだ。
「え~と、さっき私の自己紹介を中断した若葉の姉、東野友実って言います。よろしくね」
「東野、友実……?」
「やっぱりどこかで聞いた事……あ」
うぐっ。やっぱり気付いたか。別に素の言動を取ってるからと言って、バレテいいとは限らない。出来れば穏便に済ませたかったけど、無理か。
「もしかして、音ノ木坂三大美女の東野友実先輩ですか?」
「ちょっと待てよアッキー。確かその人って話し方がうーみんに似て大和撫子だって聞いたぞ?」
まぁ海未を参考に演技してるからね。海未に似てるって言われるとなんか複雑な気持ちになるよね。嬉しさだったり、罪悪感だったりでね。
「でも同じ学園に同姓同名、しかも学年まで一緒って相当な確率ですよ?」
「あの、愛生人君の言ってる通り、私は三女の一人。東野友実よ」
「だって口調が」
夏希君は物分りが悪いのか、認めたくないのか。ま、どっちでも良いや。仕方ない、やるとしますか。
「ならこれでよろしいですか?」
「友実姉、容赦なさすぎ」
「あら、高坂君は不思議な事を言うんですね。私はただ、私である事の証明をしただけですよ?」
え? なんで満面の笑みなのか? 第一印象は大事だよ。それにこの時って自然と笑顔でいる事の方が多いんだよね。なんでだろ。
「あ、あの、東野先輩。俺が悪かったんで辞めて貰っていいですか?」
「仕方ない……まぁ分かってくれた様で何よりだよ」
良かった良かった。若葉の前で撫子やってると、時々変な目で見られるんだよね。まだまだ未熟って事かな?
「あの、つかぬ事質問しますが、なぜそんな演技をしてるんですか?」
「愛生人君。女性には聞いて良い事と悪い事があるんだよ」
例えばスリーサイズや年齢、体重、身長、趣味に月のお小遣いの金額。あ、後半は別に大丈夫か。
「あ、すいませんでした」
「別に今の質問は悪い事じゃないけどね」
だから別に謝ってもらわなくても良いんだよね。むしろ、こういった話意外と遥さんとしてるし。
「僕の謝罪を返して下さい! ……あ、あの」
「あー別に謝らなくても良いよ。普段通りの態度の方が私も楽だし」
ツッコミで返してきた愛生人君が顔を青くする。別に変に畏まらなくても良いよ。ていうか怖がられてる? 普段通りの方がリラックスして仕事出来るしね。……仕事?
「ってそうだ生徒会の仕事しないと。そういえば友実姉はなんでここに?」
「私は絵里に若葉が生徒会の仕事してるから手伝ってって言われたの」
「あの、東野先輩」
「友実で良いよ夏希君。絵里から話はそれとなく聞いてる。私と同学年なんでしょ? だったら敬称はいらないよ」
もう素の顔も見られてるし、同学年なんだ。敬語を使われるのはちょっと勘弁なんだよね。それになんか無理してる感じするし。
「そ、そっか? ならこれからはタメ口で話させてもらうな。で、聞きたい事があるんだが、三女の残り二人って誰なんだ?」
「あーいや。ゴメンね。で、残りの2人だっけ? それは君達のすぐ近くにいるよ」
まさかとは思うけど、絵里達って隠してる? 非公式とはいえファンクラブがある中で隠し通せるとは思えないけど……そう言えば浅田さんが何が何でも男子の耳に入れないように、って言ってたな。
「……海未さんですか?」
「残りの二人は絵里と希だよ」
「エリチとのぞみんだと!?」
愛生人君の言葉に首を振って正解を言うと夏希君が驚いたように叫ぶ。そんなに驚く事かね。二人とも美人で綺麗じゃん。
「て言うかなんで二人とも知らないのさ」
「寧ろなんで若葉さんは知ってるんですか!?」
「そうだそうだ。なんで若は知ってんだよ」
「だって友実姉の家とウチってお隣さんだもん。俗に言う幼馴染み?」
もしかして若葉、そこら辺の事全く話してない? いや、まぁ別に問題はないんだけど。それに私が若葉の幼馴染みって事は穂乃果達とも幼馴染みって事だからね。どうせバレるし。
「まぁ私からしてみれば義弟扱いだけどね」
「まぁ穂乃果も雪穂も姉みたいに慕っているし、俺もそれなりにお世話になってるしね~」
まぁお世話した分だけ私もお世話になってるけどね。主に金欠時のバイト先の紹介とかね。夏希君達が何か言いたげな顔をしてるも特に何も言わないから流す。
☆☆☆
それから談笑しつつ溜まっていた仕事を終わらせる。
「友実姉今日はありがとうね」
「お礼なら絵里に言ってね。私は絵里に頼まれただけだから」
「その台詞ツンデレみたいだな」
「ですね」
ほほぅ。だ・れ・がツンデレだって? まったく、これはお話かな? よし、ちょっと二人ともそこに座ろうか。
「まったく2人も成長しないよね。友実姉は怒らせたらダメだって、最初に分かってたでしょうに」
少しして若葉が呆れたように溜め息を吐いた所で取り敢えずお説教はおしまいにしよう。時間が惜しいし。
「まったくだよ。じゃあ私は帰って本読むから。じゃあね~」
さってと。楽しい楽しい読書の時間だ。今日は何冊読めるかな〜。っと
『もしもし友実?』
「……なんですか? 遥さん」
『なんでそんな嫌そうな声を出すのさ。今学校にいるんでしょ? ちょっとお仕事しないかい?』
「あの、どうして私が学校にいると……?」
『右見てみ〜』
右? ……遥さん……なんでいるんだよ。
「や、これから放課後デートしようぜ」
私の読書時間が消えた瞬間であった。
【音ノ木ラジオ】
友「ハーイ! 【妹ラジオ】の癒し担当、ご存知東野友実の実妹の方、東野友香です!」
若「ハーイ! 【音ノ木チャンネル】では常に常識人。いつも2人に振り回されてる方、高坂若葉です!」
夏雪「「ちょっと待ったぁ!」」
愛「そうですよ! お二人に振り回されてるのは僕ですよ!」
夏「それも違ぇ!」
雪「お兄ちゃんもだよ! この前の宣伝するべき回の聞いたよ? 全然今回のコラボについて触れてなかったじゃん!」
亜「私達もしてなかったけどね……」
夏「ったく。取り敢えず話したい事あるから一つずつ上げてくぞ?」
友「どうぞどうぞ。ではまず一つ目!」
夏「……えーと、じゃあ一つ目。あのタイトルはなんぞ?」
愛「あ、そこからなんですね」
若「大分友香にペースを乱されてるね」
友「それが私のアイデンティティですから」
雪「それ、威張れる事じゃないからね?」
亜「タイトルについてですよね。【音ノ木チャンネル】と【妹ラジオ】を足して割ったらこうなったそうです」
愛「なるほど」
友「そんな意味だったんだね」
夏「なんで二人とも知らないんだよ……」
雪「こういう子なんです。ごめんなさい」
若「別に雪穂が謝る事はないよ」
友「若葉さんが言える立場じゃないと思いますけどね〜」
愛「話を戻して二つ目に行きましょう」
夏「話がズレたのって誰のせいだ?」
亜「さ、二つ目に行きましょう!」
友「二つ目はこの人数の多さですね!」
雪「なんで二人は焦ったように話を続けるのさ」
若「雪穂、そこに触れちゃいけないよ」
愛「人数の多い理由はですよね! それは二作品のあとがきのメンバーを合わせた結果ですよ!」
夏「なんかもう、ゴチャゴチャだな」
亜「六人もいますからね。賑やかなのは良い事ですよ!」
若「前は十五人であとがきの茶番した事あるけどね」
愛「最後の方はしっちゃかめっちゃかでしたけどね」
雪「あーあの時か」
友「その話に私は入れないー!」
夏「……さて、話を戻すぞー」
『はーい』
夏「三つ目はゆかりん、若、お前らの自己紹介だ。なんだよあれ!」
若「何って自己紹介だけど?」
友「正確には「アニライブ!」の方でどのタイミングで投稿したのかを分かりやすくする為に行った事です。……ゆかりん?」
愛「あれ?「巻き込まれた図書委員」の方でも本編と番外編分けてなかったっけ?」
亜「最近作者が並び替えたらしいですよ」
夏「こっちはまだ別だが、変える気はあるのか?」
雪「どうでしょう? ただこちらの方を変えてる時、大変だと言ってたので話数の多い「アニライブ!」は望み薄だと思いますよ」
若「えと、疑問点はこのくらい?」
夏「俺からは、な」
愛「て事は他の人からあるんですか? 僕はないですけど」
友「私も特にないかな? ……ゆかりん?」
亜「私もないです」
雪「同じく私も」
若「うわー。夏希恥ずかしい」
愛「顔真っ赤ですよ?」
夏「うっせー!」
友「これまた見事に真っ赤ですねー……ゆかりん?」
若「友香さすがにしつこいよ?」
友「はーい」
亜「ねぇ雪穂。ブースの外にいる友実さんが何か言ってるよ?」
雪「本当だ。ちょっと聞いてくるね」
愛「ちなみに今回は人が多いのでいつもと違う場所からお送りしています」
夏「十五人でやった時と同じ場所だな」
若「本来はここ、八人が限界らしいよ?」
友「という事は、あと二人入れるんですね」
亜「あ、雪穂おかえり」
雪「なんかね、本編に触れて! って言ってた」
『えー』
亜「なんでそんなに息が合ってるんですか! それに友香まで!」
友「だってあまり触れる所なくない?」
雪「いやいや、ない事はないでしょ。ね? お兄ちゃん」
若「なんかあったっけ?」
雪「お兄ちゃ〜ん!」
若「はいはい。そんな泣きそうな声を出さないの。じゃあそろそろ真面目にやろうか」
夏「遅ぇよ! 本来ならもう終わってる長さだよ!」
愛「はい、やる気になった若葉さんは放って置いてそろそろ締めま〜す」
友「あ! お姉ちゃんが突撃してくる!」
若「夏希、愛生人! 扉抑えるよ!」
夏「ああ!」
愛「これ終わった後が怖いんですけど……」
友「なんだかんだ言って愛生人さんも行くんですね」
亜「仲良しなんだね!」
雪「この後の事は知〜らないっと。じゃあこの辺で、ほらお兄ちゃん達も」
若「俺らはこのままで良いから」
夏「早く締めて!」
愛「では僭越ながら僕が。それじゃあ!」
『バイバーイ!』