まぁ、今回はサンシャイン!!関係ないんですけどね!
それではまた暫くの間よろしくお願いします。
ex.1「圏外って言われた」
大学に入学してから一年。私達はいつもと変わらない日常を過ごしていた。そう、過ごして
大学の講義が終わって家に帰ろうとしたら目の前が真っ暗になった。あーあ、今日私が食事当番なのに、これじゃあ友実に怒られるなぁ。なんて思ってたら、目の前に異形の数々が私に頭を垂れてた。後ずさりしようとしたら、自分が座っている事に気付いた。背中にも何か固い感触。周りを見回して場所の確認。
まず場所はどこかの城内。目の前には数十もの異形のモノ。座っているのは玉座っていうの? 王様とかが座っている豪華な椅子。
うーん……これはあれかな? 異世界転生したら~ってやつ。でも転生したら魔王になってた、なんて聞いた事ないけど……これ本当に魔王?
「ヨウコソ魔王サマ。貴女ヲオ待チシテイマシタ」
「私の事を、ねぇ。それで? 私の事を待ってたって事はこの状況の説明をしてくれるんだよね?」
「モチロンデゴザイマス」
玉座の真横に立っている魔物に聞くと、頷き返してくれる。と、言う訳で説明を受けよう。
「あれー? 遥どこ行ったんだろ」
「どうしたの友実。また遥を捜してるの?」
「うん、今日遥が晩御飯作るんだけど、冷蔵庫の中が空なのを思い出したんだ。それでこれから買い物に誘おうとしたんだけど……」
「その遥が見当たらないのね」
にこの言葉に頷く。遥の講義はもう終わってるから、いるとしたら部屋か、いつも皆で集まってる所、それか学内にいると思ったんだけど、そのどこにもいない。部屋に帰った形跡もないからまだここら辺にいると思ったんだけど……いない。
「携帯には掛けたの?」
「圏外って言われた」
「圏外って今度はまた、随分遠くまで行ったものね」
「それだといいんだけど……うーん」
「見つかるといいわね。」
「うん、頑張る。それじゃあにこ私買い物に行くから」
「また明日ね」
にこと別れそのまま近場のスーパーに向かう。
……向かいたいんだけど、なんか塀のど真ん中に真っ白な楕円形があるんだけど……ていうか、よく白の塀に白の楕円形のナニカを視認できるなー。これなんだろ?
「触ってみるか否か……あ、遥捜さなきゃああああ!!!」
遥を捜そうとその場を離れようとしたら、白い楕円形に吸い込まれる。私の全ての術を使って逃げようとした時、足が地面を離れた。
そして目の前が真っ白になった。
少しして眩しさが消えた為目を開けると、豪華な部屋に神官みたいな服を着た複数人の男性に囲まれていた。
「えーとつまり、魔王としてこの世界を支配しよーってことでいいのかな?」
「ハイ」
「そっかー。でもさ、
「……ソウナリマス。密偵ノ者カラ、遠キ「ヤンガラ王国」ニテ勇者召喚ノ準備ヲシテイルト
勇者、勇者ねぇ。ゲームとかならその勇者が旅をしながら近くの魔物を倒しつつ、経験を積んで
「デアン、城内及び国内にいる全魔族に通達。各国にいる密偵以外の魔物を緊急招集。また、道中での戦闘は必ず避ける事。例外は認めない。招集に応じない者には私自らが出向く。以上」
「カシコマリマシタ」
最初に私に声をかけた側近っぽい魔物のデアンは、命令に頷く。それから私は案内された自室で少し休む事にしよう。
「あ、他の皆は現状待機ね。勝手な行動をしたら……」
立ち上がり、右手に集中する。イメージするは黒い雷。
バヂィ!!
一秒も掛からないで私の右手と天井を黒い雷が繋ぐ。その場にいた魔物達は驚いているのかなんなのか、身動ぎ一つせずに私の方を見ていた。
まぁ私としても無闇に殺生はしたくないからね、さっさと自室に行かせてもらうよ。
「それじゃあ、何かあったら起こしてね」
デアンにそう笑かけ、私は案内役を買って出てくれた魔物、コセインに話し掛けた。
私はどうやら異世界に呼ばれたらしい。
あの後、予想外の出来事に、咄嗟に近くにいた剣士っぽい人の短剣を抜き取り、神官っぽい人の一人に組み付き、首筋に短剣を添えた。
「動かないで」
そう一言で周りを牽制する。
私としては人殺しとか経験したくないから、このまま何もないと嬉しいんだけど……
「ま、まぁまぁ異国の者よ、いや、異国の勇者様、どうか落ち着いてくだされ」
しばらく周りとの睨めっこが続いたとら思ったら、群衆が割れて王様みたいな格好の人が歩いてきた。
取り敢えず神官っぽい人か離れる。念の為短剣は持ったままだけど。
「ひとまずこちらへ。どうか説明をさせて頂きたい」
「……分かりました」
どんな状況か分からないから説明は受ける。けどその後ちゃんと役割通り働くかは別。
別室で説明を受ける事一時間。概ね状況は理解出来た。
まず、ここは私のいた世界とは完全に別の世界。剣あり魔法ありのファンタジーな世界。
次に、私は勇者としてこの世界に召喚されたとの事。なんで私なのか聞いたら、魔王を倒した事があるからとかなんとか。ぶっちゃけなんの事だかさっぱり。私別に魔王倒した事ないんだけど……
最後に、旅の援助はしてくれるとの事
「どうか、人間界を救って下され」
「えー……ていうか、私元の世界に戻れるんですか?」
「そこは約束致します」
「まぁ、それなら……あ、でも私魔法放ったり剣振るったり出来ませんよ?」
私と放った一言に、部屋にいる人達は驚く。まぁ無理もないか。この人達は私が過去に魔王討伐の経験があると思っている。と、言う事は当然魔法なり剣なりの修練を積んでいると考える。だから私にその経験が無いと知って驚いてるんだろうなぁ。
「経験がないのに先ほどの動き……」
「やっぱり貴方には勇者の素質があるようですね」
「あるんですかね」
ここで一旦お話は終わり。私は用意された部屋に通され、休む事にした。
それかれ数日後、私はここ「ヤンガラ王国」を囲う塀の前にいた。この数日で色々な事が分かった。
一つ、この世界での私は元の世界と違って体力が桁違いにある事。その分体力が の回復に少し時間が掛かるようになったけど、そのおかげで出来る事が増えた。
二つ、これは勇者として召喚されたからなのか、剣と魔法の習得が早い。特に魔法。本をよく読んでいたからなのか、私はどうやら体内魔力が他の人よりも多い。
三つ、最近魔物が鳴りを潜めているらしい。噂によると魔王の城がある方へと向かうのを見たとか見てないとか。
まぁ、そこら辺色々あって今日旅に出ようとなった。
「それじゃあ行きますね」
「うむ、ご武運を」
「はい、それでは」
王様達にお辞儀をしてから国から出て行く。まず最初に目指すはこの国から村を五、六個越えた先にある山の奥の秘境の中の秘境にいるとされる大魔導師グレットさんに会いに行く。なんか凄い魔法を使えるって城の人達が話してくれた。
……向かうの良いけど、どのくらい掛かるんだろう? あ、そういえば王様から簡易地図貰ったんだった。えーど、補給を考えるといくつかの村とかに寄った方がいいんだろうけど……そういえば魔法があるのよね。流石に浮遊魔法とかは教えてもらえなかったけど、確か高速移動の魔法があったはず。えーと、詠唱は確か……
「Hraði hækkun」
おぉ、速い速い。大体普通の速度の倍近くの速さで歩けてる……これ重ね掛けしたらどうなるんだろう?
「Hraði hækkun」
あ、変わらない。重ね掛けは不可能っと。さてと、あと移動系で便利な魔法はっと、跳躍力を上げる魔法とか?
「Stökkkraftur」
……これで前に跳んだら、普段の倍? 移動速度も上がってるからさらに倍。両足で跳んで倍。いつもの三倍の気合を入れたら普段の二十四倍の移動が可能に! ……まぁやらないし、ならないと思うけど。さてと、この調子で行くと休憩なしだと明日の夜辺り、流石に休憩入れないとスタミナ切れが起きるから時々休むから明後日くらいに着きそう。
「魔王サマ、ヨロシイデスカ?」
「……んむ? あー、あぁ……そういやそうだった。それで? 何の用かな」
起きたばっかであんまり働かない頭を働かせる。そう言えば私異世界で魔王やってたんだった。寝る前に色々試してたらそのまま寝落ちしたんだった。それにしても、いくら側近とはいえ無断で乙女の部屋に入ってくるのはどうなんだろう? ……ツッコミがいないと悲しいね、これ。
「東ノ国ノ外レニイル、クラーケンガ招集ヲ拒否シテイマス。他ニモソノ配下ノ者ガ拒否ヲ」
「東の外れのクラーケン……となるとこの湖辺りに住んでいるのかな?」
「ハイ。既ニ他ノ者は此方ヘト向カッテイマス」
デアンからの報告を受けて壁に貼られている地図を見ながら話し合う。確か昨日試した中に転移系があったような。
「よし、ちょっと行ってお話してくるよ。なーに昨夜? に言ったからね、魔王として下の者に示し? をつけないとね」
「オ気ヲ付ケテ下サイ」
「待っかせなさい」
デアンから少し離れて足元に魔力を集中させ魔法陣を展開する。数秒後、目の前にはさっきまでの部屋ではなく、茶色く濁った湖が広がっていた。あ、着替えてくるの忘れてた。一旦帰らないと……その前に一発氷の槍でも落としていこう。
「Ís spjót」
なんかドームとかの柱と同サイズの氷の槍が落ちたけど、うん帰って着替えよう。
「ただいま」
「オ早イオカエリデスネ。イカガデシタカ?」
「いや、部屋着から着替えてなかったのを思い出したから着替えに戻っただけ。てなわけで出てった出てった」
デアンを追い出し、さっさと着替え、そしてまた転移。これ変に魔力食うから使いたくないんだけど、こっちの方が移動早いし助かるんだよね。
「てなわけで再び到着」
《我の住処に氷柱を落としたのは》
「そうだよ。私の招集を蹴るとどうなるのか、ちゃんと伝わってるよね?」
湖に戻ってきたらなんか烏賊っぽいヤツが触手を振り回して、体全体で怒りを表現してるんだけど、私としてはこっちの呼び出しを拒否した挙句、その罰に対して逆切れしてる風にしか見えない……いや、これ悪いの私か? まぁいいや。
《確かにその報せは受け取った。が、貴様のような小娘が新たな魔王な訳がないだろう》
「えー、いいじゃん私が新しい魔王でも」
《ふん勝手にやってろ。我は貴様のような小娘の言う事など聞く義理などない》
「ふーん、へー、そっか。とにかくさ、一人でもいう事を聞かないのが出ると例外が出たって周りが煩くなるの、分かるよね?」
烏賊の返事を待たずに湖に片手を突っ込み、雷魔法を放つ。配下の魔物も反抗的らしいから、いっちょまとめてやろう。
「Rafmagn」
あ、烏賊がまだ動いてる。仕方ない、
「止め!」
《ぐわぁぁぁぁああ!! 貴様! なぜ関節技を! 我にはない関節を、なぜそこまできれいに極めれる!!》
「私は魔王、つまりは魔なる者共の王者。打撃系など花拳繍腿、
《なん……だと……》
「さて、この状況でも私に逆らう?」
あ、うっかり力入れ過ぎちゃった。なんかこっちに来てから変に力が強くなってる気がするんだよなぁ。さて、この気絶した烏賊はどうしたものか……いいや、城の大広間にでも転移しよう。
「よっと、ただいま」
「オ、オカエリナサイマセ」
「取り敢えずこれと、ついでに運んできたこれの配下の手当てお願いするね。私は部屋に戻るから」
「承リマシタ」
さてと、デアンにあの烏賊達の事は任せて私は部屋にもど……らないで城内の見回り兼観光でもしようかね。昨日の今日でフラストレーションが貯まってるのもいるだろうし、いくら召喚されたからって、烏賊同様いきなり現れた私みたいな人間の女が自分たちのトップなのを嫌う輩とかもいる事でしょう。そういう連中の相手をして回ろう。これも立派な魔王の仕事よな。
「さてさて、早速お出ましみたいだね。どうしたんだい?」
大広間を出て少し。人気のない場所に行った途端に周りを二人の魔物に挟まれた。用件をきくも、相手からの反応は無し。
「昨日の突然の命令が気にくわない? それともこんな小娘が魔王サマなのが気にくわない?」
……またもや無視。これ意思疎通してくれないってイジメかな。あ、ヤバいなんか泣きそう、泣かないけど。まぁなんにせよ相手方がやる気十分に漲ってるみたいだし、頑張るか。
あ、烏賊の時みたいな無茶は出来ないや、ここ城内だし。
ヤンガラ王国を出てから早三日。私は目的地であるストラフトン山の麓の村に到着していた。休憩がてらその村でグレットさんについてそれとなく聞いてみる。
数時間に及ぶ聞き込みの結果、グレットさんの居場所がなんとなく分かった。この情報にたどり着くまで大変だった。まずは心を開いてもらう為に同じ鍋を突き、簡単な世間話から始める、その他にもいろいろな事をして相手の警戒心を解いてからの怪しまれない聞き方。まぁ結果はいい情報が得られて満足って所かな。
「と、いう訳でお邪魔します」
「何が「と、いう訳で」なんじゃ! 無礼にも程があるじゃろ!」
「それでは改めまして。初めまして
「ええい、うるさいうるさい。用件は分かっておる。だから先んじて言わせてもらうとことわ」
「待った! こう見えても私は勇者としてこの世に召喚されたの。つまり、何が言いたいのかわかるわよね?」
「……ふん、そこで待っておれ」
「あ、はい」
なんか私の素性を話したら途端に優しくなった。あ、魔法が飛んできた。
「って、あぶな!」
手に魔力を纏わせ、飛んできた水の塊と氷の塊をまとめて叩き落す。それから小さな雷の槍を魔法の飛んできた方へと放つ。感覚としては外れた……というより防がれた? あ、帰って来た。
「ふむ、当たれば不合格、防げば合格だったのじゃが」
「では合格ですか?」
「……うむ」
なんか渋々頷かれた。どうやら弟子入りを許されたらしい。
まず始めに、皆さまお久し振りです。名前はまだ無い♪です。
先日、活動報告の方に上げた通り、続編である「やって来たのは教育実習生」は先が見えない為、連載を辞めました。
今回、「巻き込まれた図書委員」の方で投稿した理由としましては、前書きにもある通りこちらでサンシャイン!!の話を投稿しようかな、と思ったからです。
別に続きに投稿しなくても、と思われる方もいると思いますが、これから投稿されるであろうサンシャイン!!編、そんなに話数が掛からないと思うんですよ。たぶん、きっと、恐らく。
なので新作として出すより、こちらで続きとして書く方がいいかなーと。
個人的な事を言うと、実習生では書けない友実さんの大学生活とか書きたいなぁ!って部分が半分あったりします。
結論:サンシャイン!!として上げるには話数が少ない&友実さん達の大学生活書きたいけど投稿場所がない!
この二つがこちらで投稿した理由です。
思う所はあると思いますが、これからもよろしくお願いします。
PS.この話を上げた理由は、知り合いから「もう一度この話上げてくれない?」と言われたからです。でもよく考えると私らしくていいかな、と