「この娘は二次元だボケーーーッッ!!!」
まぁまぁ。
何で怒っているかは知らんが落ち着けって。
と、そうだ。
皆には、マナちゃんについて説明しておこう。
プリキュアシリーズ10作目『ドキドキプリキュア』に登場するプリキュア、キュアハートこと相田 マナ。
大貝第一中学生徒会長、成績は運動・勉学ともに優秀。
でも歌唱力にちょっと問題有りという、そんな所もかわ───えっ?さっさと先に進めろって?いやいや。マナちゃんのことは、もうちょい語らせ───はいはい、先に進めますよぉ~‥‥(¬з¬)
実を言うと俺は元々、プリキュアに興味なんて無かった。
日曜の朝に見るもんといったら戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズ。
プリキュアの存在は知ってた。でも、『ふ~ん』とか『へぇ~』程度の認識でしかなく、それどころか『小さい女の子が見るもんだし、どうせなぁ』と若干の偏見を持っていたぐらいだ。
それが今や、プリキュアは仮面ライダーと同等に大好きだ!
プリキュアに興味が無かった俺がプリキュア好きになったのには訳が ある。
俺は高一の中盤から一時期、ある事件を切っ掛けに不登校・引きこもりに陥っていたことがある。
それこそ、誰とも会いたくなかったし、飯・風呂以外は部屋から全く出なかった。
そんな時、見かねた左門が気晴らしにと貸してくれたのがプリキュアのDVDだ。
当時の俺は、それが気晴らしになるのか甚だ疑問だったが、暇潰しぐらいにはなるだろうと思い、DVDを見た。
暇潰し所じゃなく、プリキュアに対しての価値観が引っくり返るレベルだった。
あれよあれよという間に俺はプリキュアにハマり、プリキュアに興味が無かった頃の俺を心の中で罵ったね。
バーカバーカ!プリキュアに興味が無かった俺のバーカ!ってな具合に。
「はぁ~‥‥‥‥‥なぁ、鋼。何で、よりによって二次元なんだ?誰かを好きになるっつったら普通、三次元、つまりは現実の女の子だろ?」
ハッハッハーッ、俺のダチが何やら意味不明なことを言ってやがるぜい。
俺が三次元を?‥‥‥はっ、冗談は止めてくれい。
「左門よ。どうして俺が三次元の悪魔なんぞを好きにならなきゃあいかんのだ?」
世の女性方には悪いが言わせてもらおう。
三次元、つまり現実世界の女なんぞ悪魔だ!
その気もないのに無自覚を装って男を誘惑したり、悪びれる様子もなく平気で裏切ったり‥‥。
挙げ句の果てには、男に無実の罪をきせる警察沙汰を起こしたり‥‥‥!
「お前、未だに‥‥。‥‥‥‥‥いや、アレは俺も悪かったと反省してる。でもよ、いい加減目ぇ覚まして現実の女の子に興味を持ち直しても───」
「ハッハッハーッ、それ無理」
三次元の女に愛情を注ぐぐらいなら、俺は全力でプリキュアを!マナちゃんを愛でていたい!!
マナちゃんは良い!最高に可愛い!!
プリキュアシリーズの全作品には、そりゃあ魅力的な娘はたくさん居たさ。
‥‥‥でも!
その誰をも抜いてマナちゃんは一番だと断言してやる!!
変身前も可愛いのは当然でしかないんだけど、キュアハートとしても可愛いんだわ!
俺のお気に入りは、本編じゃないんだけどアニメ後期エンディングの『ラブリンク』。
踊るキュアハートが‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥くぅ~~~~!!
「はぁ~‥‥‥‥‥マナちゃんとデートしてみてぇ‥‥‥」
「うわっ‥‥‥Ⅲ( ̄Д ̄Ⅲ)」
マナちゃんとデート、か‥‥‥。
『はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥‥鋼さん、ごめんなさい。待たせちゃいました?』
待ち合わせ時間を五分遅れて現れるマナちゃん。
『いやいや、大丈夫大丈夫。待ってたの、五分程度だから』
マナちゃんとのデートが楽しみすぎて、本当は一時間以上前から待ってたんだけどな!♪!
『‥‥‥あれ?マナちゃん、もしかして‥‥‥』
マナちゃんの雰囲気がいつもと違う。
なんというか‥‥‥化粧とかしてる‥‥?
『えっと‥‥‥似合ってませんか‥‥?』
『いやいや!んなわきゃない!超似合ってる!!っつーか、えっ?俺の前に天使が居るんですけど?なぐらい似合ってる!』
『そ、そうですか‥‥?‥‥えへへっ‥‥♪良かった‥‥♪』
えっ?何だ、この娘。天使じゃなくて女神ですか?
『‥‥‥それじゃあ鋼さん、行きましょうか?』
そう言いながら手を繋いでくるマナちゃん。
『えっ?マ、マナちゃん‥‥?』
『その‥‥‥せっかくのデートですし、ね‥‥?』
あっ、ヤベッ‥‥。この娘、マジ女神だわ‥‥‥!
「‥‥‥うへへへっ‥‥‥♪やっぱ良いなぁ‥‥‥♪」
「はぁ~‥‥‥(鋼にプリキュア教えるんじゃなかった‥‥‥)」
○○○
俺の部屋には仮面ライダーのグッズ、主に変身アイテムやフィギュアがたくさんある。
それに加えて、今ではプリキュアのフィギュアやポスターなども。
さて。学校終わり、自宅の自室にて。
俺にはどうしても、一日一回はやっておかなきゃ気が済まない事がある。それは───
《マッハドライバー!!》
最近の楽しみ、それが、手に入れたDXマッハドライバー炎を鳴らすこと!
裏のスイッチをONにして音声を確認。
さ~てと‥‥‥、今日はどれからいこうかなぁ~‥‥♪
「‥‥‥‥‥よしっ!」
まずはコレだ!
シグナルライディングパネルを上げて装填する。
《シグナルバイクシフトカー!!》
待機音が鳴り、その間に俺は叫ぶ。
「レッツ、変身!」
同時に、シフトデットヒートを装填したシグナルライディングパネルを下ろす。
《ライダー!デットヒート!》
「─────」
───はぁ~‥‥‥‥‥‥‥‥たまんねぇ~‥‥!これぞ正に至福の時!どんな疲れも吹き飛ぶわ!
今、俺の手元にあるシフトカー、およびシグナルバイクは全部で七個。
マッハドライバー炎に付属していたシグナルマッハ、セットになっているのを買ったシフトデットヒートとシグナルキケーン。
DXゼンリンシューターに付属していたシグナルマガール、中古品が売られているホビーショップで買ったチェイサースパイダーバイラルコアと普通のコブラバイラルコア。
そして最後にシグナルチェイサー。因みに、シグナルチェイサーは単品の方を買った為、シンゴウアックスはまだ手に入れてない。
一頻り遊んだ後、俺はいつもボーッと天井を見つめる。
「‥‥‥はぁ~‥‥」
テンションが落ち着いて冷静になると、決まって自己嫌悪になるんだよな俺‥‥‥。
そりゃ‥‥ね‥‥‥。全く分からない、ってわけじゃないよ?
俺は三次元、現実世界に生きる存在で。
マナちゃんは二次元、俺達現実世界の人間が作り出した架空の存在。
周りの奴らにしてみれば、俺は『単なるイタいオタクな野郎』にしか見えないってことも‥‥。
「はぁ~‥‥‥‥なんとかならねぇかなぁ~‥‥‥」
やっぱ‥‥‥なんともならないんだろうな‥‥‥はぁ~‥‥‥‥。
主人公の過去に何があったかは、いずれ書くつもりです。
あと現在、ドライブとダークドライブの登場も検討中です。上手く出せると良いなぁ。
最後に‥‥‥‥いつか、平均評価バーに色がつきますように(>_<)