ということで、続きです。
「ポル! ティラミス!!!」
崩れ落ちるように倒れ込んだポルを見て、逃げていたはずのスコーン達まで、二人のもとに戻ってきてしまった。
心配そうに自分に向かって手を伸ばしてくる子ども達に、ポルは言った。
「バカっっどうして戻ってきたんだ!逃げ、ろ!!」
痛みをこらえて叫ぶポルに、子ども達はブンブンと首を横に振る。
その間にも、ジョンは近づいてくる。
その姿を見てしまったレイが、「いやあぁぁぁぁぁ!!!」と甲高い悲鳴をあげてその場に座り込んだ。
血だらけになりながら近づいてくるジョンは、その口許に不敵な笑みを浮かべている。
再び吐きそうになるのを堪え、スコーンはレイの目を手で塞ぎ「見んな!!」と叫ぶ。
ガレットは気丈にもジョンを真正面から睨み付け、怒りのこもった声で「みんなに手を出さないで!!」と叫んだ。
それでも、ジョンはポル達のもとに近づいてくる。
目と鼻の先まで近づいてきたジョン。
(どうしたらいい・・・?)
この場を打開する方法を考え続けていたポルは、ガナッシュの言葉を思い出す。
『……ジョンは昔、火傷したことがあるから。。火を使えば、逃げるかも』
「そうか。おい、ジョン。これを見ろ!」
そう叫んで、ポルはポケットに入れていたライターを取り出し、火をつける。
ーギャアァァァァァ!!!ー
それを見たジョンは、悲鳴をあげて後ずさった。
ーいやだいやだ 怖い、怖いー
そう言い残し、ジョンは姿を消してどこかへいってしまった。
ジョンがいなくなったことを確認したガレット達は、安心してしゃがみこんだ。
「すごいよポルっライターだけで追い払っちゃうなんて!!」
すっかり調子を取り戻したティラミスが、興奮したようにポルに声をかける。
しかし、次の瞬間。
ポルの体がぐらりと大きく傾き、ポルはそのまま前に倒れてしまった。
「「「「ポル!?」」」」
ガレット達が慌ててポルのもとに集まり、起こそうとして体を揺する。
けれど、ポルはぐったりと倒れ込んでいて、起きる気配がまるでない。
顔色も悪く、彼の右足は腫れ上がってしまっていた。
「ポル、ポルっっっ!!!」
スコーンが慌てたように何度もポルに呼び掛けるが、彼が起きる気配も、その様子もない。
不安で今にも泣き出しそうになるのを必死で堪えながら、スコーンはポルを起こそうと奮闘している。
けれど、ポルは目覚めない。
「・・んで。。何で、起きないんだよ。。起きろよ、なあ。頼むから・・・」
ガレット達にも聞こえないような小さなか細い声で、スコーンはそう言った。。
祝⭐ジョン撃退!
しかし、その代償のように唯一?の戦力であるポルが
早くも戦線離脱してしまいました。。
お菓子のお家のもてなしは、まだまだ序盤にしか過ぎません。。
先への不安を抱えたまま、物語は次の章へと移ります……