お菓子のお家   作:深緑の古龍

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四章め、突入です。
前回倒れてしまったポルは、目覚めるのでしょうか?


四章 少女

ガレット達は、四人でなんとかポルを持ち上げ、近くにあった部屋のなかに身を隠した。

何度か起こそうと試みたが、ポルが目覚める気配はない。

ガレット達はスコーンの提案で、部屋のなかにあった机などを使い、窓を封鎖した。

そして四人でポルを囲むようにして座り込むと、これからどうするかを話始めた。

「どうするもこうするもないよ!僕達、ポルが居なくちゃ何にも出来ないんだから!!すぐに捕まって、食べられるに決まってるよ!!!」

ティラミスが、はんばやけになったように喚く。

「落ち着いて、ティラミス。大丈夫、私達は食べられたりなんてしないから」

ガレットが慌ててティラミスを慰めようとするが、彼女は頭を振って喚き散らす。

「大丈夫!?何を根拠にそう言うのさ!ポルが起きなかったら、僕らは殺されちゃうんだ!!」

「やだ。。私、まだ死にたくないよお……」

ティラミスの言葉で不安に刈られたレイが、そう言って泣き出す。

ガレットとスコーンがなんとか二人を慰めようとするが、二人は全く言うことを聞いてくれない。

「きっと、一人ずつ弱い子から殺されちゃうんだ。。

だって、その方が捕まえやすいんだから」

ティラミスがそう言うと、レイが悲鳴をあげてしゃがみこんだ。

この中で一番弱いのは自分だと言うことを、レイは知っていた。

だからこそ、ティラミスの言葉に真っ先に反応したのだ。

「落ち着けって!!俺達は食べられないし、殺されもしねぇ!ポルがいるし、俺もいるだろ!!」

スコーンがそう叫ぶと、ティラミスは逆上したのか、言い返してきた。

「ふざけないで!さっき、吐いてたじゃんか!!護れる勇気もないくせに、無責任なこと言わないでよ!!」

「ティラミス!!どうしてそんな酷いこと言うの!?スコーンは、私達を励まそうとしてくれてるのにっ」

ティラミスの言葉に、ガレットがキレる。

その言葉にティラミスが言い返し、またガレットも言い返し……と、悪循環が続いていく。

スコーンはなんとか止めようと試みたが、何も言うことが出来なかった。

ティラミスの言う通り、自分には何もできない。

その証拠に、まだ体の震えが止まっていなかった。

ティラミスとガレットは未だに言い合いを続けており、レイは泣きじゃくったまま顔をあげようとすらしない。

唯一現状を打破できる力を持っているはずのポルも、意識を失ったまま身じろぎひとつしない。

スコーンは、目覚めないポルに小さく声をかける。

「・・・ポル。俺、どうしたらいーんだろ。。レイは泣いてるし、ガレットとティラミスは喧嘩してるし。。俺、何もできない。・・・助けて。。」

泣きそうになりながら、スコーンがそう弱音を漏らした時。

 

ガンッ ガンッ ガンガンガンガンガン!!!!!




ポルが目覚めないことで、子ども達の精神状態は限界寸前となってしまいました。
ムードメイカーだったティラミスと、必死に冷静さを保とうとしていたガレットの間では、喧嘩が勃発。
元々怖がりのレイに至っては、泣いたまま動こうとしない。。
スコーンまでもが、弱音を吐く始末。。。

しかし、そんな子ども達に、更なる恐怖が・・・?
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