お菓子のお家   作:深緑の古龍

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前回の続きです。
現れた少女の狙いは、なんとポル!
スコーンは、どうやって少女からポルを護るのか


四章 少女

そう、今この場に居るのは自分達だけではない。

未だ意識の戻らないポルがいる。

少女の狙いはスコーン達の方ではなく、ポルの方だった。

少女は相変わらず奇妙な呻き声をあげながら、一歩ずつポルに近づいてくる。

スコーンは慌ててガレット達の方を見て、絶望した。

ガレット達もまた、スコーンの発言でポルが狙われていることに気づいた。

しかし、恐怖の余り動くことができず、ポルを護るどころか彼の後ろに座り込んでしまっていた。

(どうしたらいいんだよ……?!)

いい考えが浮かばず、スコーンは泣きそうになる。

その間にも少女は近づいてきており、腐臭が強くなっていく。

スコーンは、パニック寸前にまで追い詰められていた。

少女は、すぐそこまで近づいてきている。

あと数歩近づけば、スコーンに触れられるほどだ。

 

少しずつ近づく少女を、スコーンは涙目になりながら見つめる。

(どうする?どうするどうするどうする・・・!?)

 

ひときわ強く漂う腐臭に、スコーンの思考は完全に止まりかける。

けれど、スコーンはなんとか正気を取り戻し、ポルのもとに駆け寄った。

迫ってくる少女を泣きながら睨み付け、スコーンは吠える。

「来んな。。こっちに来んな!!ポ、ポルに、こいつに近づくなよ!!ポルは、絶対渡さねぇかんなっこいつらは俺が護るんだ!!」

その時だった。

クシャッと、スコーンの頭を誰かが優しく撫でる。

その感触に、スコーンはパッと振り返った。

そこにいたのは、優しい笑顔を浮かべたポルだった。

やっと意識が戻ったらしく、ポルはスコーンの頭をもう一度撫で、声を発する。

「……怖い思いをさせて、悪かったな。。もう、大丈夫だ。後は俺に任せてくれ。・・・よく、頑張ったな」

自分を心配してくる優しい言葉と、ほんの少しビブラートのかかった低い声に、スコーンは安堵した。

が、すぐに今の状況を思い出して、スコーンは慌てて前を見る。

「っっひぃっ」

すぐ目の前に、少女は立っていた。

腐臭と見開かれた目、そしてグロテスクなその顔を見て、スコーンは引きった悲鳴をあげた。

ポルはそんなスコーンを自分の後ろに隠し、自ら少女と対面した。

「!!おまっ何し・・・!?」

驚いてポルを見たスコーンは、彼のとった行動に度肝を抜かれた。

ポルは、何の躊躇いもなく少女を抱きしめていた。

『う"ぅ"。う"う"う"・・・』

まだ呻いている少女の体を、ポルはより強く抱きしめる。

ポルは少女を抱きしめたまま、少女に優しく言い聞かせる。




ポルおはよう!
本気で言いたくなりましたよ、ええ。
今回はここまでです。
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