ということで、続きです。
「・・・悪いな。俺では、お前を救うことができないんだ。。お前は、俺がこの子達を護っているのを見て、自分も助けてほしくなっただけなんだよな。できることなら、俺もお前を助けてやりたい。。でも、俺にはできないんだ。。許してくれ、わかってくれ・・・」
ポルは少女を抱きしめたまま、静かに涙を流す。
『あ"。ああ・・・』
ポルに抱きしめられた少女もまた、彼の言葉と涙に反応したかのように、涙を流した。
そして、次の瞬間。
『……あり、が、とぉ・・・』
少女は、確かにそう言葉を発した。
そしてそのまま、ポルの腕の中で動かなくなってしまった・・・。
「・・・ポル、もう起きて大丈夫なの・・?」
先に声を発したのは、ガレットだった。
ガレットはポルの体を心配し、彼のもとに歩み寄ろうとする。
ティラミス、レイも心配そうにポルに声をかけたが、彼は少女の亡骸を抱いたまま、答えない。
不安に思って近づこうとする三人に、スコーンは「来るな」というようにそっと首を振った。
ガレット達が不満げに顔をしかめてスコーンを見ると、彼は悲しげな表情で見返してくる。
そして、またそっと首を横に振った。
「・・っ・・っっ・・・っ」
少女の亡骸を抱きしめているポルの肩が小刻みに震えているのが、ガレット達の目にとびこんできた。
スコーンは、座り込んでしまったポルの背中をそっと擦る。
「・・・あんたは、何も悪くないって。悪いのは、全部魔女だろ?それに、あの子言ってたじゃん。最後に、ありがとうって。……あんたの気持ちは、ちゃんと届いてたはずだから。。」
スコーンがそう言うと、ポルは何も言わなかったが、僅かに頷いた。
「・・ポル、あのね。その、何て言ったらいいのか私にはよくわからないんだけど。。あの女の子は、きっと満足してくれたよ。だって、だって・・・」
ガレットが、言葉をつまらせる。
それでも、彼女が言いたいことがわかったようで、ポルはまた僅かに頷いた。
ポルはそのまま数分間少女の亡骸を抱きしめていたが、やがて立ち上がった。
そしてそのまま比較的綺麗なベッドの方へ歩いていくと、ポルは少女の亡骸を優しくベッドに寝かせた。
その後で、ポルはベッドの前に膝をついて、静かに言った。
「神よ、主よ。いかなる時も、我ら主の子を護りたまえや。我らはあなたを敬い、あなたに尽くすことを誓った者なり。あなたのお力をもって、護りたまえや。そして、あなたの子であるこの少女が、この世で受けた全ての悲しみを、苦痛を、痛みを忘れ、主に逢わんことを。。」
ポルが口にした言葉は、神への祈り。
それはガレット達の、知らない習慣だった。
祈りを終え、ポルは立ち上がる。
「・・・行こう」
そう言って、ポルは歩き始める。
ガレット達は、何も言わずに歩き出した。。
はい。これで、四章 少女はおしまいです。
ここにきて、ある疑問が浮かんでしまいました。
・・・ポル、どこの宗教の人なんだ。。?
正直、後付けなので分からないです。
恐らく、本編でも触れることはないでしょう。
まあ、神様関係の宗教の村育ちということにしておいていただければ。。
さて、次は五章に突入です。
しかし、少女の死がきっかけとなり、ポルの精神状態は段々と乱れてきている様子。。
ガレット達は、どうやってポルを元気づけるのでしょうか?