お菓子のお家   作:深緑の古龍

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いよいよ物語もクライマックスを迎えます。(・・・ん?前にも似たようなことを言った気が。。?)
諦めかけたその時、聞こえてきた声の正体とは?


九章 魔女の最期

『・・・この子達に、手出しはさせません。魔女・ザッハトルテ……』

ガレット達の耳に届いてきたのは、とても優しい女性の声。

パッと顔をあげると、そこには茶色の髪に銀色の瞳、薄い肌の色をした女性が、彼女達を護るかのように立っていた。

肩まで伸びた茶色の髪は美しく光輝いており、その姿はまるで女神を連想させるようだった。

けれど、その女性は誰かに似ているような気がした。

「だ、だぁれ……?」

その女性が幽霊であることに気づいたレイが、怯えながら尋ねかけると、女性はふわりと微笑み、安心させるかのように彼女を抱き締めてくれた。

抱き締められたレイは少し驚いていたものの、すぐ安心したように目を瞑った。

そして、気づいた。

その女性が、誰に似ているかと言うことに。

「もしかして・・・」

レイが呟きかけた、その時。

「おかあ、さん……?」

「・・・かあ、さん・・」

トルテが驚いたように女性に尋ねる。

ポルもまた、苦しそうに息をしながらも女性に尋ねかけた。

そんな二人に、彼女は満面の笑顔を見せる。

『ポル、トルテ。大きくなりましたね。。・・・もう大丈夫よ、安心しなさい。あの子は、私が連れていきますからね・・・』

そう言って、女性は魔女の方を見る。

魔女は、どこか怯えた顔で女性を見つめる。

そんな魔女に対しても、女性は慈愛のこもった微笑みを浮かべている。

つ、と女性は魔女のもとへ一歩歩み寄る。

けれど魔女は、女性が近付いてくるのを嫌がるかのように、逃げようとして後ずさる。

そんな魔女の態度を見て優しく笑う女性に、ガレットがそうっと尋ねかける。

「あ、あの……。本当に、ポルとトルテさんのお母さんなの……?」

女性はガレットの頭を優しく撫で、質問に答えてくれた。

『ええ、そうよ。私は、ポルとトルテの母。・・・そして、今は。。ここにいる、全ての可哀想な子ども達の母親です』

そう言って、女性は誇らしそうに笑いかけてきた。

・・・ああ、彼女は本当に二人の母親だ。

彼女から感じる優しさは、ポルから感じているそれと、まったく同じだった。

それに、姿がトルテに良く似ていた。

女性はポルとトルテの方に向き直り、優しく言い聞かせるように声をかけた。

『ポル、トルテ。二人で力を合わせて、強く生きていきなさい。……私が、ここから出してあげますからね』

優しくそう言った女性は、また魔女のもとに近づく。

魔女は怯えたように、女性に背を向けて逃げ足す。

 

パンッ

女性が手を叩く。

『さあ、子ども達。もう帰る時間ですよ』




女性の正体は、ポルとトルテのお母さんでした。
レイはすぐわかったようです。何故だ。。

そして、魔女に怖がられているお母さんヤバイ。。w
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