諦めかけたその時、聞こえてきた声の正体とは?
『・・・この子達に、手出しはさせません。魔女・ザッハトルテ……』
ガレット達の耳に届いてきたのは、とても優しい女性の声。
パッと顔をあげると、そこには茶色の髪に銀色の瞳、薄い肌の色をした女性が、彼女達を護るかのように立っていた。
肩まで伸びた茶色の髪は美しく光輝いており、その姿はまるで女神を連想させるようだった。
けれど、その女性は誰かに似ているような気がした。
「だ、だぁれ……?」
その女性が幽霊であることに気づいたレイが、怯えながら尋ねかけると、女性はふわりと微笑み、安心させるかのように彼女を抱き締めてくれた。
抱き締められたレイは少し驚いていたものの、すぐ安心したように目を瞑った。
そして、気づいた。
その女性が、誰に似ているかと言うことに。
「もしかして・・・」
レイが呟きかけた、その時。
「おかあ、さん……?」
「・・・かあ、さん・・」
トルテが驚いたように女性に尋ねる。
ポルもまた、苦しそうに息をしながらも女性に尋ねかけた。
そんな二人に、彼女は満面の笑顔を見せる。
『ポル、トルテ。大きくなりましたね。。・・・もう大丈夫よ、安心しなさい。あの子は、私が連れていきますからね・・・』
そう言って、女性は魔女の方を見る。
魔女は、どこか怯えた顔で女性を見つめる。
そんな魔女に対しても、女性は慈愛のこもった微笑みを浮かべている。
つ、と女性は魔女のもとへ一歩歩み寄る。
けれど魔女は、女性が近付いてくるのを嫌がるかのように、逃げようとして後ずさる。
そんな魔女の態度を見て優しく笑う女性に、ガレットがそうっと尋ねかける。
「あ、あの……。本当に、ポルとトルテさんのお母さんなの……?」
女性はガレットの頭を優しく撫で、質問に答えてくれた。
『ええ、そうよ。私は、ポルとトルテの母。・・・そして、今は。。ここにいる、全ての可哀想な子ども達の母親です』
そう言って、女性は誇らしそうに笑いかけてきた。
・・・ああ、彼女は本当に二人の母親だ。
彼女から感じる優しさは、ポルから感じているそれと、まったく同じだった。
それに、姿がトルテに良く似ていた。
女性はポルとトルテの方に向き直り、優しく言い聞かせるように声をかけた。
『ポル、トルテ。二人で力を合わせて、強く生きていきなさい。……私が、ここから出してあげますからね』
優しくそう言った女性は、また魔女のもとに近づく。
魔女は怯えたように、女性に背を向けて逃げ足す。
パンッ
女性が手を叩く。
『さあ、子ども達。もう帰る時間ですよ』
女性の正体は、ポルとトルテのお母さんでした。
レイはすぐわかったようです。何故だ。。
そして、魔女に怖がられているお母さんヤバイ。。w