お菓子のお家   作:深緑の古龍

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はい、一章の続きです。
更新スピード早いですかね?

ポル達の冒険?どうぞお楽しみください。。


一章 迷い込んだのは

ポルは特に笑いもせず、ただ「そうか……」と言っただけだった。。

「・・・お前ら、どうしてこんなところに」

ポルがそう尋ねると、ティラミスが元気一杯に答えてくれた。

「はいはい!僕が言う!!それはね~~・・・」

ティラミスの話によると、彼女達はこの森に野イチゴを取ってくるという、お使いをしに来たと言う。

その途中で雨に降られ、慌てて雨宿りができる場所を探しにいったのだが、その際どの道から来たのかが分からなくなってしまい、途方にくれていたところでここを見つけたらしい。

結局のところ、彼女達もまた、ポルと同じように道に迷ってしまっていたのだ。

「ポルは、どうしてここに?」

ガレットがポルの近くへやって来て、無邪気に尋ねてくる。

ポルは少しめんどくさそうな顔をしたが、やがてしぶしぶ話始めた。

 

・・・ポルは、元々様々な大陸を旅して回っている、旅人だった。

海や大陸を越え、時には空を旅することもあった。

そんな彼がこの地へやって来たのは、ほんの偶然だった。

丁度次に行こうと思っていた町へ行くにはこの森を抜けていった方が近いと聞き、この地へとやって来たのだ。

始めは、順調だった。

けれど、森に入って三日目の夜のこと、ポルは野犬の群れに遭遇してしまい、命からがら逃げ延びたのであった。

しかし、無我夢中で走っていたため、道がわからなくなってしまった。

それから二日間森をさ迷い、この家を見つけたのであった。。

ポルが話を終えると、スコーンがふんと鼻をならした。

「ばっかみてぇ。近道しようとしたせいで、そうなったんだろ?自業自得?じゃん」

「スコーンっっ」

スコーンがバカにしたようにそう言うと、ガレットは怒ったように声を荒げた。

けれど、ポルは気にもとめていないらしく、すまし顔で部屋の様子を伺っている。

そのことに気づいたガレットは、少し顔をしかめながらも、スコーンに文句を言うのをやめた。

その時だった。

「・・・」

突然、ポルが顔をしかめた。

ガレット達がポルを見る。

まさか、今更怒った・・・?

不安げにポルを見るガレット。

顔をしかめているポルは、ボソッと呟いた。

「・・・血の臭いか?これは」

「え・・・?」

血の臭い。

ポルがこぼしたその言葉に、ガレットは首をかしげた。

そして、どういうことなのかを聞こうとポルに声をかけかけた、次の瞬間。

グワン

と、家が大きく揺れた。

「な、なにこれ、地震!?」

「やぁっ怖いっっ!!」

「わわっ、うわぁ!!」

「あぶねぇ、ティラミス!」

「お前ら、俺から離れるなよ」

ポルは、パニックになっているガレット達を護るように覆い被さった。

そして、決して離したりしないよう、ぎゅっと抱き締めた。。

 

・・・微かに、血の臭いが濃くなった気がした。。。




一章完結です。
次は、二章 問いかけ
に入ります。

今のところ、ポルは子どもに興味を示さない、冷たい感じの人にしか思えない。。
まあ、おそらく次から優しい人になるはずです!

では、また近いうちに更新したいと思います。
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