†能力の無い 平和な日常†
prologue
此処は幻郷町 穏やかな日常に恵まれた環境
此処に暮らす少年少女達は皆、仲良く暮らしていた。
花は空に浮かぶ暖かな日差しに恵まれ
生物は暖かな日差し、緩やかに吹く風によって生命を維持している。
此処に住む少年少女達も、又環境に恵まれていた
とある住宅街に建つ家 博麗家
「ふぅ...お洗濯は終わりっと」
この家の主人、博麗霊夢は呟くとリビングに設置されたソファーに深く腰掛けた。
「今日も暖かい陽気に包まれていますね」
開放された縁の下でのんびりとくつろいでいた少女が、問い掛ける。
「そうね~。でも少しだけ最近雨が降ってないわね~」
「長引かなければいいんですけど…」
「ちょっと…変なこと言わないでよ。また私に面倒事回って来るじゃない…」
「なんでですか…?」
霊夢は口をへの字にして視線を泳がせた。
「ん~なんか天気操る魔法でも使ってるんですか??」
「何が言いたいのよ…?」
霊夢は少し怪訝そうな口調で文に問いかける。
「いえいえ、私はただ、霊夢さんは天候を操る魔法でも持ってるのかときになっただけですよ~」
「別にそんな便利な魔法持ってないわよ」
「霊夢さんなら持っててもおかしくはないと思いますけどね~」
「あんたねぇ…」
「やめてくださいよ~喧嘩はにがてなんですからぁ」
文は苦笑いで霊夢から距離を取る。
「ま、いいわ。どうせあんたのことだから脈絡のない事言うのなんとなくわかるし」
「えへへ~霊夢さんは優しいですね~」
と霊夢の頭をなでる文。
「やっぱりあんたお仕置きが必要みたいね。にしても、雨やまないわね」
「そうですね。これでは紅之旅館の花は愚か、美鈴さんが困ってしまいますよね?」
彼女が口にした旅館 紅之旅館はこの幻郷町にある大きな旅館であり、玄関前には幻想的な彩りの花壇がある。それはまるで世界の絶景にも衰えない程、見栄えのとても良い景色である。また、幻郷町最も大きいセントラルパークである。 美鈴と呼ばれた少女もまた、紅之旅館にて働いている料理士だった。
では何故料理士である美鈴が花々の世話をしているのか---それは彼女が他国での生まれであり、それと同時に彼女が祖国で料理屋の店前の花々の世話をしていることが理由である。
彼女自身、花が好きである。そうした理由で紅之旅館の主人に料理士として招待された際、交渉して、花を植える事が出来たのである。
「じゃあ、すぐ近くだし、行ってみる?文」
「行きますか?お知り合いも居そうですし」
かくして、二人の少女は紅之旅館に向かうので合った