吸血鬼になるまでは良かったのに   作:腹ペコ曜日

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気まぐれで書いた作品です


第一幕「さらば、人の僕、こんにちは、吸血鬼の僕」

春、それは、新し事の始まり、そして一つの終り。

中学の卒業式の夜、僕は、『人間』をやめた。

いや、『辞めさせられた』と言うべきかもしれない。

中学の3年間、僕は、『居眠り姫』に恋をしていた。

居眠り姫とは、月夜 翠(つきよ すい)の二つ名。

彼女は、ロシア人とのハーフで綺麗な金髪と青い瞳、そして、

授業中は、堂々と居眠りを決め込むことで、有名だった。

彼女にはいくつかの噂があり、『幽霊少女』や『吸血鬼』などである。

その噂が出た発端は、朝、鍵の開いていない教室にいたり、昼食は

トマトジュースしかくちにしないから等色々とあるがどれも

非現実過ぎて鵜呑みする生徒などいなかった。

その彼女に今日、告白した。結果は、

翠「ごめんなさい、今のあなたに恋愛的興味はないの」

それ以降は、ショックの余り何も覚えていない。

そして今、僕の目の前には、深紅のドレスに身を包み、目を赤く光らせているのは、

紛れもなく月夜 翠である。

 

私の目の前にいる、パッとしない童貞下僕は、『飯島 三弥』(いいじま みつや)

と言う、現在唯一の『バンパイヤ・ロード』の適合者である。

今、吸血鬼の男女比率は、1%にも満たない男性と99%以上の女性による女尊男卑の状態で

男の吸血鬼は、狩られる側と非常にまずい状態である。

このままいけば、純粋な血統の吸血鬼がいなくなってしまう。

そこで、バンパイヤ・ロードが必要となってくる。

そう言った経緯をこの童貞に告白の返事ついでに行ったのだが聞いていないと

ほざいたので、もう一度拳を交えながら説明している。

三弥「それで、何で、バンパイヤ・ロードが必要になるんでか?」

翠「理由はハッキリしてなけど、バンパイヤ・ロードの命令は絶対に逆らえないらいしの」

三弥「らしいって、そんな理由で吸血鬼にされたんですね、僕は、はぁ」

翠「でも、安心なさい、私がきちんと主人になって、どこ出しても恥ずかしくない

  吸血鬼にするから」

三弥「吸血鬼って、僕はバンパイヤ・ロードじゃないんですか」

翠「バンパイヤ・ロードと言っても、吸血鬼とたいして変わらないわ」

三弥「いや弱点とか、力とか」

翠「言っておくけど別に吸血鬼は、簡単には死なないわよ」

三弥「え、だって太陽や十字架とかにんにくとか」

翠「あのね、太陽はあくまでも私達を弱体化させるだけ、浴びてる時だけ力が人間と

  同じになって、再生能力も無くなるだけ。それ以外の方法は大したことないわ」

三弥「昼間だけ気をつければいいと?」

翠「ま、そうゆことになるわね。後は、昼間は眠たくてしょうがないのと

  牙が無くなる事かしら」

三弥「牙って、・・・・・生えてる(゚o゚;;」

自分の指で牙を確認すると三弥は驚きを隠せなかった。

翠「まあ、バンパイヤ・ロードの力はまだ目覚めないみたいだけど、覚えることは

  山積みだから、高校に行くまでの間みっちりしごいて、あ・げ・る♥」

三弥「いや高校、全部落ちたど」

翠「いえ、日本にある寮生の吸血鬼の高校に来てもらうから」

三弥「え」

     第一幕「さらば、人の僕、こんにちは、吸血鬼の僕」終幕

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