『おかえり、待っていたよ、討也』
俺が、はたらく魔王さま!の世界から戻って来ると、この真っ白なだけの世界の主、アドレナクが、急にそんなことを言い出した。
「…………」
今まで、転生した世界から帰ってきて、待っていた等という言葉を言われたことが無いため、俺は思わず黙り込む。
いや、別に照れてるとかじゃあ無いからね?
単純に、嫌な予感がするのだ。
「待っていた、っていうのはどういうことだ?」
仕方なく、いやいや俺が質問をしてやると、アドレナクは、よくぞ聞いてくれました!と言わんばかりの表情をする。
実際には、この神、アドレナクには明確な姿は存在しないので、そういう表情をした気配するだけなのだが。
やっぱ聞きたくないんだけど。
『君が次に転生する世界を決めておいた』
なんだ、そんなことか。てっきり、面倒な無理難題を注文して来るかも、と思っていた。
その無理難題が、俺が楽しめる類の物なら大歓迎なのだがねぇ。
「で?行き先は秘密なのか?」
前回、はたらく魔王さま!の世界に転生したときはそうだった。
もっとも、転生した場所が魔王城だったから、速攻でバレたけど。
『今回行ってもらうのは、ソードアート・オンラインの世界だ』
「ソードアート・オンライン?……ああ、生前、題名だけは聞いた覚えがあるぜ」
内容についてはさっぱりだけど。
『はたらく魔王さま!を読んでいてソードアート・オンラインを読んでいないだと!?』
「はたらく魔王さま!ディスってんのか?作者さんに謝りなさい!」
『はたらく魔王さま!の作者の名前を知らない君に言われたくないね』
確かに知らないけどさ……。
『ちなみに、行き先を教えたのはソードアート・オンラインの世界でやってほしい事があるからだ』
嫌な予感の正体分かったよ。これだ。この、アドレナクからのお願い☆だ。
「で?何をしてくれば良いんだ?」
『ザ・シードを確保してきてくれ』
そう言いながら、アドレナクがどこからともなく出現させ投げて寄越してきたのは、一台のノートパソコンだった。
おそらくそのザ・シードとこのパソコンは何か関係があるのだろうが……。
「ザ・シードがどんな物かは教えてもらえないのかい?」
そういうと、アドレナクはうーむ、と唸りだした。
説明しにくいものなのかな?
『残念ながら、それを教えてあげる事はできないかな。そっちの方が君としても楽しめるだろう?ああ、でもこれだけは言っておこう。ザ・シードは手に入れることができるようになったら、必ず君の耳にも入るだろうし、そのパソコンがあれば入手はたやすいはずだ。重ねて言っておくが、そのパソコン、京以上のスペックがあるんだ。壊してくれるなよ?』
マジか、神様にかかればスパコンもこのサイズかよ。
そう思いながら、俺は受けとったノートパソコンを見るが、良く考えたら俺もこの程度なら作れるんだなと思い直した。
『さて、これから君に行ってもらう世界、ソードアート・オンラインの世界について最低限のことを教えておこうか』
「なるほど、ソードアート・オンラインのゲームの事は、ネットや説明書で確認するとしようかな」
『そうしてくれ、ソードアート・オンラインとナーヴギアの入手については心配する必要は無い。僕が向こうに用意してある』
それはずいぶんと用意の良いことだ。
『さて、特典についてだが……3番目の、魔力を操るための特典は入れ替えておいた。今回入れ替えた特典には名前がある。【超六感】まあ、感を恐ろしく強化するだけの特典だ』
「ゲーム内でも使えるのか?」
『当然だよ。どうせ君のダークマター能力や、ロードラのスキルについては、ソードアート・オンラインに限らず様々なゲームで、再現なんてできないからね。あと、1番目の身体機能強化の特典も入れ替えておいた。そもそも、この特典で引き出せる限界以上のスペックを君の躯は兼ね備えているし、君も手加減のためにしかこの特典を利用していないみたいだからなくても良いだろう?』
確かに、2番目の涼宮ハルヒの憂鬱の世界にいるときから、無駄だなぁとは思っていた。いい機会だろう。
ただ…………。
「どんな特典と入れ替えたんだ?」
それは気になる。
『向こうに着いたら確認してくれ。あ、転生するのはソードアート・オンライン配信の3時間前だ、情報を集めるなら早めにね』
「了解だ、それじゃ…楽しんで来るよ」
『いってらっしゃい』
アドレナクのその言葉と同時に、俺の身体を白い炎のような物が包み、やがて視界が暗転した。
ゆっくりと目開けると、そこはどこかの部屋の中だった。取り合えず、調べるのも面倒なので、ロードラのスキル、「パーフェクトスキャン」を使って、今いる場所の詳細を把握する。
ここはどうやらアドレナクが用意した俺の家のようである。
ちなみに埼玉県のようだ。
「わざわざこんな広い家を用意する必要も無いだろうに……」
スキルを使って得た情報を確認しながら俺は苦笑した。なぜか知らないけど3階建てだ。
場所を確認し終わった俺は、アドレナクから受けとった特典の確認をする。
アドレナクの言葉通り、一番目の特典が変化していた。
「うーんとぉ……病気を削除する特典?…………ゲーム内では当然使えないみたいだなあ……は?何に使えっていうんだコレ?」
取り合えず、考えてもわからなかったので、諦めて俺はアドレナクから受けとったパソコンを取りだしソードアート・オンラインの情報を集めることにした。
「あ、ナーヴギアとSAOどこにあるんだ?探さないと」
アニメを見ただけなので、間違っていたりするところもあるかもしれないので、その時はご指摘いただけるとありがたいです。
ラノベを買うかは……まだわかりません(^-^;
ここでアンケート…というか見てくださっている方に、質問です。
SAO内にユウキを登場させるか、ALOで登場させるかです。
希望を感想に書いていただけるとありがたいです。
次の話を書くとまでに多い方で書いて行きたいと思います。
次の話はそう遠くないうちに書きたいと思います。よろしくお願いします。m(._.)m